2006年6月上旬

2006-06-01「HAPPY SYNDROME」
6月。
で早速ですが今日聴いてたのは、いとうせいこう「MESS/AGE」。
いとうせいこう祭り開催中ということで。
89年、ヤン富田、宮崎“DMX”泉とともに作られた作品。
当時は5000枚のみのプレスで僕は95年のリイシュー盤で購入。
マスターピースと呼ぶべき作品。
「噂だけの世紀末」を聴くと、世紀末を過ぎた今でもこみ上げて来るものがある。
いきづまって、さしせまってた世紀末。
過ぎてしまえば、何もない現実。
なんだか下品な世界になっちゃったな-なんて時々ふと思う。
笑えない笑顔が溢れてる。
僕は相変わらず居心地が悪い。
とにかく愛と叡智とユーモアが足りない。
なんて思う。
こともある。
でもその一方で、呑気に笑える瞬間がある。
その一瞬を信じてる。


2006-06-02「JOE TALKS」
金曜。
なんというか、グダーっとした気分。
あー覇気がないぜ。
なんか喰わせろ。
会社帰りもダラーっと歩く。
パチンコ屋の明るすぎるネオン、牛丼屋で牛丼を食うやさぐれた親父達のオーラの色は、ねずみ色だった。
閉店間際の紀伊国屋でBRUTUS誌購入。
特集は「本ラブ。」。
とにかく本に囲まれてると安心する。
いつからだ。
ずっと前から。
気付いた時にはそうだった。
この感覚はどこからきたのか?
今でも図書館みたいな部屋に住みたいと思ってる。
まぁ、正直な話、一軒家とかはあきらめてるが。
で今日もいとうせいこう祭り。
86年作「建設的」。
今聴くと確かに時代を感じる。
「恋のマラカニアン」なんて言っても30以上しかわからんだろう。
いとう作詞、大竹まこと歌、ケラ率いる有頂天演奏の「俺の背中に火をつけろ!!」なんてのも若気の至りだなぁ。
今となってはものスゲー贅沢な組み合わせ。
しかし「東京ブロンクス」〜「だいじょーぶ」が何度聴いてもいいな。
今週は「だいじょーぶ」ばっかり聴いてる。
全然、俺は「だいじょーぶ」じゃねーけどな。
あーだから映画でも行きたいとかだが、時間が合わないので帰宅。
WOWOWで鶴瓶師匠の「劇場スジナシ」観る。
広末涼子…かわいいっ。
Majiで恋する5秒前。
なんだ、そりゃ。


2006-06-03「アナーキー・イン・ザ・JAP」
全然、起きれねー。
9時半起床。
娘の朝食作って、布団あげて、洗濯物干して…。
それから本を返しに図書館へ。
(ふるさとZIP探偵団の)蛾次郎よろしく自転車で颯爽と街へ。
いや、ホントはフラフラと路地裏を走る。
でも気持ちいいや。
1時間ばかり図書館で、いろいろ斜め読みしつつ本に囲まれる。
でまた自転車に乗ってフラフラと。
商店街の和菓子屋で水無月を買う。
やっぱりこれからの季節は水無月だよ。
それから老夫婦が営む手作り飴の店で飴玉を数個。
で帰宅。
「吾輩は主婦である」まとめ鑑賞。
川平慈英が及川光博を「郵便ボーイ」って呼ぶとこがイチイチ可笑しい。
で夕方から大阪へ。
ヒルトンにあるジュンク堂書店はキレイで落ち着いてて、理路整然と本が並んでて、その並びっぷりが気持ちいい。
でそこで本物色してたら、通りがかったおっさんが、かなりの音量で“放屁”していった。
その音がホントにもう下品な音で、思わず「ぇえぇ…」って小さく声が出ちゃった。
よりによってこの静かで上品な本屋に、“屁”としか言いようのない下品な音質&音量が…。
テロだ。
これはテロだよ!
そんなことはさておき、今日は大人計画公演「まとまったお金の唄」観にいく。
初・大人計画、チケット取れずに諦めてたんだけど、当日引き換えチケット販売を知り入手に成功。
でまだ千秋楽迎えてないので、何も書きません。
感想は後日ということで。
いまや演劇だけに留まらずテレビ、映画に欠かせない人脈の宝庫でありながら、直球・ド真ん中の「小劇場」系演劇。
サブカル濃度の高さとサービス精神、などなどいろいろと思うとこ有り。
荒川良々の器用さは「なるほど」って感じ。
そして平岩紙ちゃん、めっさかわいい!とだけ言っておこう。
で帰ったらもう11時。
DSでテトリスやり始めたら止まらず。
ここんとこ寝る前に10分のはずが30分、1時間と気付いたらやっている。
完全にドラッグや。
これはまずい。


2006-06-04「ブルー分のハッピー」
8時半起床。
トーストと目玉焼きの朝食。
今日もいい天気。
朝から買い物。
昼ごはんは買ってきた「元さんコロッケ」(1個30円、懐かしく美味しいのだ)。
「横丁へよーこちょ」で準レギュラーになりつつある、チュートリアル徳井扮する外国人が面白すぎる。
午後、妻と娘は奥さん&チビッコ軍団でお茶会。
で早速自転車飛ばしアーカスまで映画観にいく。
中島哲也監督「嫌われ松子の一生」。
噂以上にスゲー面白い。
ストーリー性とエンターティメント性がせめぎ合い、最高の位置で融合してる。
前作「下妻物語」でもその完成された映像にクラクラしたが、さらに上をいっている。
それも相当に。
で映像に拮抗するがごとく、物語が深みを増していくとこが凄い。
仰け反りながら、涙止まらんぐらいな勢い。
中谷美紀、よくやった。
形、画としての演技と、内からの感情的な演技が両立している。
キャスティングの妙味、絶妙な音楽使い、映像のこだわり具合は当然、とにかく全くテンション落とすことなく2時間が過ぎる。
オープニングで「starring MIKI NAKATANI」と出た時点で、ゾクッときたが、何度も何度も「ゾクっ」とさせられた。
中島哲也天才なり。
役者陣もまた良くて宮藤官九郎、劇団ひとり、荒川良々(この人、今の若手の中で最もクレバーな俳優さんだと思う。まじで)などそれぞれのシーンは短いながらも、しっかり残る芝居。
「六月の蛇」の黒沢あすかもこれまた色っぽくってイイネ。
ここまで作りこんで魅せてくれると、ホント感激する。
日本の映画ってスゲーだろと世界に自慢したいね。
誰かに愛されたいと思う。
一番愛して欲しい人に一番愛されたいと思う。
でもそれを実現できる人は実際一握りだ。
とかく人生はままならない。
とにかく「それでも、人生は続く」のだ。
これ、この前観た「間宮兄弟」の感想でもあり、昨日の「まとまったお金の唄」の感想でもあり、この「嫌われ松子の一生」の感想でもある。
愛に生きるほど若くはないけど、死ぬにはまだ早すぎるのだ。
この「長すぎる余生」を、痛み抱えて、やりきれない思いやどうしようもない苛立ちを詰め込んで、やり過ごさなきゃならない。
笑ってやり過ごす方法を不器用に模索しながら生きてくんだ。
だって「それでも人生は続く」から。
昨日の夜中ずっとそんなこと考えてたからってだけかもしれないが、「嫌われ松子の一生」もそんな思いを引き起こす作品でちょっとビビる。
なんだこのシンクロ具合は。
ポップカルチャーに惹かれ続けてるのも、もはや自分の意志とは思えない。
呼ばれてる感覚が増している。
で誰も指摘しないので書いとくと「嫌われ松子〜」のストーリーって、一人の女性教師が身を落とし、最後は売春婦になって殺される-っていう随分前の実際の事件にインスパイアされてるんだろうな。
このストーリーを4人の女優を使って(4人一役)映画化したのが原一男監督の「またの日の知華」。
こっちはもう、どうなのよ?ってぐらいに重くて暗いんだ。
ま、それはまた別の話だが。


2006-06-05「Wet Dreamland」
1日中、眠い。
月曜はいつもこんな調子だ。
昼はコンビニでカレーうどんのカップ麺と、いなり寿司。
どうにもチグハグな取り合わせで、なんだかなーと自分自身を疑う。
もう、なんだ。
頭がスッキリしないのでさっさと帰る。
ニュースに映る犯罪者の顔。
時々ふと、どこか自分に似てると思う。
とても理解しがたい、醜い事件。
人は簡単に落ちていくことができる。
毎日が行き詰まって、出口がなくて、もうどうしようもなくなって。
それでも人生は続く-この残酷な現実にとても堪えられないと思う。
人間は自堕落な存在だから、転がりだしたら、戻ることは難しい。
ほとんど多くの人は、それでも懸命に生きる。
笑ってやり過ごす、それぞれの方法を不器用ながらも見つけて生きる。
愛とか、夢とか、希望とか、神様とかを人は発明してきた。
とてもやりきれない人生を乗り切るために。
それがどれだけ薄っぺらで、嘘っぱちでも、懸命にすがりつくことで、いつか実体をつかめると信じる。
全部が嘘っぱちだとわかってても、信じたいと思う。
何もかもが信じられなくなって、やりきれない人生だけが残ったとき、恨みと憎しみに囚われたケダモノが姿を現す。
理解できない、許しがたい、自堕落で身勝手なケダモノ。
でも、ふと思う。
そのケダモノは僕の中にも居る-。
なんだか、また重いことを書いてしまった。
わかってはいるんだけど、書かずにはいれないのだ。
明日からは、チンコとかウンコとかそういったこと中心に書くようにしよう!


2006-06-06「光のブルース」
ま、今日もなんてことのない1日。
昼、ヤキソバUFOにお湯いれたところで来客。
もう湯切りが気になって話どころじゃない。
なんとか切り上げようとするが、なかなか話終わらず。
「そんなことより、俺は湯切りしなきゃならないんだよ!」と怒鳴りたい衝動にかられるが、それも出来ず。
約20分後話終了。
UFOに駆けつけたら、同僚が湯切りしていてくれた。
あーホッとした。
アツアツ感がなくなった麺にソースを絡めて5分で食べる。
なんだかなー。
残業を終えて、一人で夜道歩いてるとついついシリアスにものを考えがちだ。
そうだ、昨日の予告通りチンコとかウンコとかの話でもしよう。
大体、妻子持ち35歳の男に、チンコなんて必要なのか?
もうとれてもいいんじゃないか。
108の煩悩のうち、76ぐらいまではチンコ絡みだと思う。
これがなきゃ、いろんな意味でスッキリするんだがな。
もうね、美輪明宏目指してるから。
いや、美輪明宏にもチンコはついてるけど、チンコ感ないもんね。
そんな感じで。
すいません。
書きっぱなしにもほどがあるね。
(何事もなかったように)で今日聴いてた音楽はbonobos「あ、うん」。
これ凄くいい。
なんというか人間味に溢れてる。
切なくてさ、やるせなくてさ、信じられる音楽。
意味もなく声をあげて泣きたくなる時がある。
夜に空いた穴に転がり落ちて、右も左も上も下もわからなくなるような時が。
僕は弱いから、音楽にすがりつくしかない。
光が射すように音楽が僕を穴から救い上げてくれる。
なんてな。
ところでウンコが…


2006-06-07「花と君」
明日から出張ということもあって、12時間ばかりノンストップ、フルスロットルで働く。
なんてね。
ほんとはグダグダ、ダラダラやってただけなんだけど。
やっとかなきゃいけないと思うと、なんか抜けてる。
なんか忘れてるような気がするんだけど、それが何かが思い出せない。
ここにきて脳細胞が死んでってるって実感してしまう。
脳の容量って決まってるもんなのかね。
子供の頃から溜め込んでるくだらない知識が場所を占めてて、大人としての大事なことが全然入んないんだ。
もう、なんか、ちゃんと喋れてないときあるもん。
ま、いーや、どーでも。
帰って、娘を見ると新しい服がとても似合っていた。
「素敵だ!世界一素敵だ」と抱きしめる。
で娘に「じゃ、父ちゃんは素敵?」ってきくと「…ウン…5番目」だって。
ちなみに4番目に素敵なのが買ってる金魚。
って金魚の下かよっ!


2006-06-09「休暇小屋」
そんな訳で昨日、今日と泊りで出張。
でまず昨日の話から。
会議の為、鳥羽まで。
9時過ぎ京都発の近鉄電車に乗り込む。
鳥羽までは約2時間半。
お茶にお菓子、CDに本を用意して。
車両には一人きり、実にリッチな気分。
音楽聴きながら窓の外を眺めしばし旅行気分。
いや〜、静かでいいよ。
…と思ったのも束の間、修学旅行の小学生が!車両には俺+小学生+引率の先生という恐ろしい事態に。
後ろの席でトランプはじめちゃってるよ!っつーか走り回るなよ!先生、写真撮り過ぎッ!えっ11時なのにお弁当タイム?おにぎり臭が充満してるよ…。
で鳥羽到着。
バスに乗って観光ホテルまで。
で午後いっぱい会議。
会議後は懇親会。
ま、宴会だ。
いろいろ業界こぼれ話なんぞ聞きつつ楽しいお酒。
2次会カラオケで久々に数曲。
…歌は苦手だ。
で後はゆっくり寝る。
っても三人部屋なのであまりくつろげず。
で今日。
ひと会議して、昼解散。
京都直通電車もまだ先だし、ここまで来たんだから一人修学旅行を敢行。
伊勢まで出て、小雨降る中お伊勢参り。
小学校の修学旅行で来てるはずだが、全く憶えてないな。
こんなだったっけ。
それから赤福本店で赤福餅食べる。
赤福美味しいねぇ。
平日の昼間、スーツ姿で赤福食べる中年男性。
なんか事件あったら一番に疑われそうだな。
そしてさらに伊勢うどんもいっとく。
どうなんだろうか、コレは…。
ついでに猿田彦神社も寄って終了。
夕方の電車に乗ってまた2時間半。
7時前やっと帰宅。
あーでもなんか、虚しいのはなぜ?


2006-06-10「ひとは人間について語る」
昨晩も結局夜更かし。
「吾輩は主婦である」小ネタが充実してきたねぇ。
鼻に詰めたティッシュを吹き飛ばす斉藤由貴、アッパレ。
で出張の往復で読んだ本2冊について。
松尾スズキ「ギリギリデイズ」は99年〜01年HP上に書かれた日記をまとめたもの。
本文の面白さもさることながら、宮崎吐夢氏による脚注が最高。
「吉川ひなの」の脚注「〜とにかく無類のおかま好き」には笑った。
それ と本橋信宏「AV時代〜村西とおるとその時代」も読了。
98年単行本で出たとき、あまりの面白さに立ち読みでほぼ読みきってしまったかの名作がついに文庫化。
前作「裏本時代」は、ライター志望の若き青年(本橋氏)が、ひょんなことから裏本業界入り。
そこで一大裏本流通ネットワークを構築する怪人物・会長こと草野博美に出会い、幻の写真誌「スクランブル」の編集長を任されたりという姿を描いたノンフィクション「青春」モノ。
これもまぁめちゃめちゃオモロイのだが、この「AV時代」はその後の物語。
前作のラストで裏本界で巨額の富を得ながら怒涛の転落の末、うらぶれた姿で冷めたチーズバーガーにかぶりつき、本橋氏の前から消えていった会長・草野博美。
彼が「村西とおる」となって再び本橋氏の前に姿をあらわすところから物語は始まる。
30代以上の男性には説明の必要も無いだろう。
「ナイスですね〜」とBVDのブリーフ一丁でカメラをかついでいた男、あの男だ。
マイナスからのスタート、まさに「裸一貫」でAV界に戻ってきた会長が、その強力な個性と引力で「アダルトビデオの帝王」と呼ばれ一大AV王国を作り上げ、さらに怒涛の転落を迎える姿が描かれる。
もうね、面白すぎて疲れる。
生の人間、生きることに全力をかけている人間の迫力。
「村西サーガ」と呼ぶべき運命の一大ページェント。
近松はじめ、黒木香など登場する人物一人、一人もまた可笑しくも悲しい愛すべき人間ばかり。
決して歴史には残らない、汗と涙とザーメンの物語。
それでいて切ない青春「以降」の物語でもある。
徹夜続きで命を削るかのごとく「仕事」をする村西監督に、本橋は思わず「そのがんばりはどこから来るんですか?」と尋ねる。
「俺はもう37だ。〜おれにはもう後がないんだ」と答える村西監督。
ここで35の僕はドキッとする。
「長すぎる余生」なんてふぬけたことを言ってる場合じゃないと思う。
で、まぁとにかく強烈な毒気が充満してるんだが、それでもどこか笑えるとこがいい。
監督が元フォーリーブスの北公次をマジシャンにしようとする逸話のシュールで間抜けな味わいはコント以上にコント的。
しかしこの「村西サーガ」の壮大さとおもしろさは「スターウォーズ」の比じゃない。
なにせまだ完結してないのだから。
99年、同じく本橋氏によるインタビュー集「悪人志願」では、40億の負債を抱えた村西監督のインタビューがある。
そこには妻である乃木真理子(かってダイヤモンド王国の「イメルダ」と呼ばれるほど村西監督の寵愛を一身に受け、贅沢の限りを尽くした女優。が王国崩壊後、借金まみれになった監督と結婚。この顛末もまた「村西サーガ」の味わい深いエピソードである)と5歳の息子とともに穏やかな笑顔を見せる村西監督の姿が。
人間てスゲーなと思わせる傑作。
前に「裏本時代」の感想でも書いたが、役所広司主演で映画化希望!
で今日は8時起床。
朝からなぜか生協の「親子クッキング教室」に娘と参加することに。
バイトで不参加の妻が申し込んでたのだ。
参加者は30人ほどで変り餃子作り。
お父さんの参加は、僕一人で恥ずかしい。
奥さん方に「お父さん」と呼ばれ、「えっ?」と思う。
そうか、俺のことか。
娘と餃子包みながら、なんか落ち込む。
で午後からも娘とデート。
自転車でパルコ行ってクレープ食べたり、アーカスでDVD借りたり。
夜、小ぶりのじゃがいもを焼いて、バター、にんにく、醤油で味付けしたらやたら美味かった。
また作ろう。


2006-06-11「A Dream Goes On Forever」
昨晩も意味なく夜更かししてしまった。
図書館で借りた小泉今日子、こぐれひでこ「往復書簡」とか谷口ジロー「『坊ちゃん』の時代」とか読みつつ、カーネーション聴いたり、「アメトーク」のたけし軍団編見たり、HP用の文章書いたり。
これがいったい何になるのか、よくわからないが。
で9時起床。
特に何するでもなく音楽聞いたりしてのんびり。
いつものように「横丁へよーこちょ」見ながら娘とチャーハンの昼食。
チュートリアル・徳井の変な外人・ヨギータ、またも登場。
おもろすぎる。
「たかじんのそこまで言って委員会」日曜の昼間とは思えぬ濃厚な内容で、破格の面白さ。
勝谷誠彦氏が自身のブログ「××な日々」(これ、ここ最近一番更新を楽しみにしてるブログ)で「いつもに増しての過激な展開でどこまで使えるのか(笑)。」と書いていたが、かなりの線まで使ってたんじゃないか。
オウム事件の「葬られた謎」について言及する勝谷氏、宮崎哲弥氏の発言にはドキドキした。
また森達也氏の視点には以前から共感する部分多かったのだが、改めて今回の様々な発言に共感大。
にしてもこれ、日曜の昼間にやってんだもんな。
まだまだ捨てたもんじゃない。
後半のゲストなんて鈴木邦男さんだもんな。
即、再放送希望。
で夕方、京都に出る。
音楽感謝@拾得。
出演はチョウ・ヒョンレ(Rallypapa and Carnegiemama)、二階堂和美、そして直枝政広(カーネーション)!最初に感想言うと「凄いものを見てしまった!」。
直枝さんの魂のこもった弾き語りに冗談抜きで涙ちょちょ切れる。
が今日は疲れたので、感想は明日!


2006-06-12「ダイヤモンド・ベイ」
それでは昨日のことから。
開場の30分ほど前に拾得に到着。
既にいらしていためんちかつさんにどーもどーもとご挨拶。
いろいろ立ち話してるうちに予定より早めの開場。
いい席が確保できた。
めんちかつさんに教えてもらってけすいけさんにご挨拶。
ネット上ではもう随分前から知り合いではあるし、ライブ会場でも何度も遭遇してるはずだが、今まで面識はなくって、今回初対面。
どーもどーも今後ともひとつなどといった感じで。
でライブスタート。
まずはラリーパパ&カーネギーママのチョウ・ヒョンレ氏。
髪を切って、やけにこざっぱりと。
まさに関西系のどこかユーモア漂うMCがいい味出してる。
もちろんその歌声もいい味わい。
ゆったりと聞かせる。
バンドの印象が強いんだが、この弾き語りスタイルもどんどん数こなしていけばさらに熟成されるだろう。
で続いて二階堂和美。
名前や評判はよく聴いてたんだが、実際音を聴くのは初めて。
かわいらしいお嬢さんなんだが、これが唄い始めると七色の顔、いや「七色の声」と言いますか、時にかわいく、時にブルージーに、時にぶっとくとその声の多面性にまず驚かされた。
ギターを爪弾きながら踊るように歌う姿にとても自由な心を感じた。
数曲終えたところで呼び込まれたゲストがなんと渋谷毅(!)一見、単なるおっさん(失礼)なんだが、やはりピアノを弾きだすとめちゃかっこいい。
渋谷さんのピアノもまた軽くて自由で、二階堂さんの歌にマッチしていた。
で直枝さんの登場。
いきなりの「夢は果てしなく(a dream goes on forever)」に魂鷲掴みされる。
予想外の選曲だが、もう大好きな歌なのでとても嬉しい。
アコースティックギター一本で、搾り出すように唄われる歌。
一つ一つの言葉が身体中に響く。
続く「幻想列車」「ハイウェイ・ソング」。
バンドの音を聴いてきた限りは、これは弾き語りできないだろって普通思うんだが、もう弾き語り用に作ったんじゃないの?って思うぐらいにはまっている。
とにかく直枝さんのギターと歌、テクニックと言う部分だけでもとんでもないのである。
そしてそれを上回る歌心にやられちゃうんだ。
来るべきニューアルバムに収録の「オフィーリア」、そして拾得ならではのカバーナンバー「ラッキー・オールド・サン」。音の響き、言葉の伝わり具合、いまこの現場にいることが奇蹟に思える。
一回目のアンコール「ダイヤモンド・ベイ」では冗談抜きで涙チョチョ切れた。
音楽に光を見ることがある。
一曲目の「夢は果てしなく」もそうなんだが、ちょうど今の自分に心境に怖いぐらいシンクロしていて。
直枝さの歌は、通り一遍の答えをださない。
わかりやすくて、お行儀が良くて、きれいな言葉が並ぶようなうそ臭い「答え」ばかりが歌われる中、直枝さんの歌は現在進行形で悩み苦しみもがいている。
そしてそれだけじゃなくて、その中に喜びや一筋の光があることも唄っている。
決して答えなんてない。
それでも続く人生を、もがいてもがいてもがきながら、小さな喜びや笑いを大切にし生きていく。
不器用で不細工だけど、これは僕の歌だと思える。
直枝さんが自分の中にある本当を歌うとき、それは普遍的な輝きをもって、聴くものの魂に触れるのだ。
「たとえば今/悲しい気持ちならば/あの星空の下にでかけてみないか/今/答えがないのならば/あの星空の下にでかけよう」(ダイヤモンド・ベイ)
僕はこの時、確かにこのフレーズに光を見た。
で二度目のアンコール、ラスト「PARADISE EXPRESS」。
この曲をまさか弾き語りで聴けるとは!とにかく大満足のライブだった。
で今日の話。
そして人生は続く。
僕はやっぱりもがいてる。
それも含めて抱きしめようと思う。
なんて、久々にロマンティックに締めてみました。
ま、こうして自分に言いきかせてるんだけど。


2006-06-13「大人になれば」
いやー、ワールドカップ見ました?
私は見てません(キッパリ)。
つーか見ない。
キョーミねーんだもんっ!あーすっきりした。
しかし安定しねーなー。
フガフガと毎日が過ぎてっちゃう。
何もないのに、穏やかになれない。
なんか焦ってる、空回ってる。
だからもう寝よう。


2006-06-14「FUNNY」
今日もなんつーか…ま、いいや。
なにかが大きく変わる。
なんの根拠もないけど、そんな匂いがする。
渦の中で取り残される。
いつもそうだと嘆いてみる。
いかん、いかん、また悪いほうに傾いていく。
会社帰り無理やり紀伊国屋に寄り道。
アイスクリーム特集のBRUTUS誌パラパラ見てたら、深津絵里がかき氷を食べてる写真があって、もうなんだ、素敵すぎて身悶えしてしまう。
即購入。
美味しいものを食べてる時の女子は、どうしてあんなにいい顔するのか。
蒼井優ちゃんや長澤まさみちゃんがアイス食べてる写真もあって、もうどうにでもしてくれって感じだ。
僕が写真家なら、美味しいものと女の子の写真だけを撮り続けたい。
帰ってテレビつけたら、安住アナの番組でやりたい放題の黒柳徹子に大竹まことが突っ込みまくっていて面白い。
徹子はきたろうと斉木しげるを足して2で割らない勢いで、こういう突っ込んでも反省しない相手にこそ、怒り、あきれ、きれる大竹まことの突っ込み芸が映えるのである。


2006-06-15「ブルーの構図のブルース」
今日は雨だ。
梅雨だもんな。
雨ばっかりでも鬱陶しいが、晴れた日ばかりじゃつまらない。
帰り道、水溜りを通り過ぎた車にしっかり水しぶきをひっかけられる。
濡れ鼠だ。
ま、俺はひっかけるよりもひっかけられるほうが似合ってる。
で今日聴いてたのは「雨がよく降るこの場所では〜」と歌っていた小沢健二。
3枚目のアルバム「球体の奏でる音楽」。
この前、思いがけず渋谷毅氏のピアノを聴いてふと思い出したから。
氏のピアノをフィーチャーしたオザケンの穏やかなジャズアルバム。
あー、やっぱこの人の音楽好きだわ。
もうこのアルバムタイトルだけで、鼻の奥がツーンとするよな感覚に襲われる。
もうすっかり大人なのに「大人になれば」なんて曲にグッとくる。
なんだか、悲しいこととか、辛いこととかもあるっちゃあるけど、ま、それも込みだよなぁなんて。
子供の頃より、今のほうがずっとロマンティストになってる。
ある種の諦めや身体中の小さな傷が、人をロマンティストにするのだよ。
なんつって。


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