2005年11月上旬

2005-11-01「夕風」
そして11月な訳だ。
今日も書きますよ!って単純なもので。
しかし寒くなったな。
朝、いつものように猫がやってくる。
娘が窓を大きく開ける。
でそこから吹き込む風が冷たいんだ。
花粉症なのかねぇ、風邪なのか、どうにも調子は悪いが、とにかくお仕事。
夕方、京都の得意先へ。
営業車を駐車場に入れ、四条通りを少し歩く。
秋の夕方の四条通りか…それだけでふっと気持ちが17歳の時に戻る。
四条烏丸はちょうど通学の乗り換え駅だった。
なんとなく真っ直ぐ帰る気がしない日は、とりあえずぶらぶらと四条通りを歩いた。
十字屋でレコードを眺め、本屋をハシゴしたり、大丸の屋上に行ったり、錦を歩いたり。
なんだか漠然とした不安をポケットに入れてふらふらと漂流してた。
あれからもう倍生きてる。
今でも漠然とした不安はポケットの中にあるけど、大人だからね。
しっかりしなくちゃね。
でまた会社に戻って、こまごまと仕事。
9時退社。
えーい、コンビニ寄ってシュークリーム買い食いだ。
「森永キャラメルシュークリーム」。
普通のにすりゃ良かったかな。
昨日、今日と聴いてた音楽は種ともこ「カナリヤ」。
最初に彼女の音楽を聴いたのは86年だったか87年だったか。
松浦雅也のサウンドストリートにゲストで出てたんだっけ。
その曲の良さに痺れてすぐ買いにいった。
その頃の彼女ときたらもう才能があふれ出てるって感じで、若くてかわいくてドポップで、また当時の女性アーティストには珍しくサウンド志向なとこもツボだった。
隣町の出身ってのにも親近感を覚えた。
でその頃から思ってるんだけど、ホントに過小評価すぎるだろ。
80年代の終りから90年初頭、もう名曲、名曲のオンパレードで、ストーリーテラー型のソングライターとしては他の追随を許してなかったもの。
ユーミンと宇多田ヒカルの間には種ともこが居たんだってホントに思うよ。
でここ最近はメジャーから離れて自分のペースで活動してる彼女。
この最新作はピアノやアコースティックギターの音を中心にしながらも、単なるアコースティックに終わらない耳に刺さるサウンドと、やっぱり曲そのものが良い。
落ち着いたテンポのメロウなナンバーが並ぶんだけど、少し癖のある彼女の声は甘くはない。
このヒリヒリする感じ。
だからつい聴いてしまう。


2005-11-02「マインドトラベル」
水曜。
週の中日だが明日は休みだ。
なんか金曜気分だな。
昼休み、弁当を食べながら「ほぼ日」の「はじめての中沢新一」を読むのが、ここんとこの楽しみ。
静かに興奮してしまう。
で9時過ぎ退社。
ちょっと肌寒いぐらいの夜道。
気持ちよく歩ける。
心の領域、妄想の淵。
暗い洞窟の中で、自らの心を覗いた縄文人に思いを馳せながら歩く。
なんつって。
今日、聴いてたのはbirdのベスト盤。
原始的な声。
熱心なファンではないけど、この声に記憶のどこかが反応する。
さて、今日は夜更かしするか。


2005-11-03「ゆらぎ」
昨日の夜は、ネットうろうろしたり、テレビ見たり、CD聴いたり、杏露酒のソーダ割り飲んだりして過ごして、3時就寝。
で今朝は8時半起床。
娘の朝食リクエストは今日もジュクジュクの目玉焼き。
二人でパジャマのまま朝食。
休日だけど、どこに行くわけでもなく家で過ごす。
娘は居間全部を使ってシルバニア遊び。
よくもまぁ飽きないもんだ。
僕はソファに寝転がって雑誌をパラパラ。
時間がゆるやかに進む。
昼はチャーハン。
豚肉と椎茸、ねぎと卵のシンプルなの。
デザートには栗の渋皮煮を。
素朴な秋の味。
毎年届けてくれる母に感謝。
それから娘と自転車に乗って駅前のスーパーへ。
途中の路地に野良猫が5匹。
猫好きの娘は喜ぶ。
そうだ、いつか尾道に連れてってあげよう。
あそこは野良猫の街だ。
坂道のいたるところで猫が昼寝してたよ。
でフィギュア屋で娘と「プチさんぷる」を買って帰る。
で再び家。
娘は早速、買ってきた「プチさんぷる」を使ってシルバニア遊びに突入。
僕はソファでうたた寝。
でバイトから妻が帰って来たのと入れ替わりに会社へ。
ちょこっと休日出勤。
今日は自転車で通勤。
で3時間ばかり働いて帰宅。
帰りにちょっとタワーに寄ってao「君はひとくせ」購入。
で今、ao「君はひとくせ」聴きながら書いてる。
出たよ、これは名盤だ!嬉しくなっちゃう。


2005-11-04「新しい事だけを忘れる暮らし」
休み明け金曜。
追われるように仕事。
夜は試写会イベント。
担当が替わったので、今日は観る側にまわれるはずだったが、訳あって裏方仕事することに。
結局、上映中も受付の番。
終了後も寂しくお片づけで会社に戻ったのが10時。
細かい仕事片付けて11時退社。
なんつーか、まーいっか。
神様、あなたぐらいは見といてくれよって気分。
で帰りの音楽は、木全務と空気公団の山崎ゆかりのユニット・ao「君はひとくせ」。
昨日も一報書いたけど、これは素晴らしい。
まるでシュガーベイブの新譜か!というような一曲目のイントロから心躍る。
全曲のアレンジは窪田渡という人で、いや、実にいい仕事振り。
あぁ、こうして音に包まれてると、嫌なことも全部忘れられるな。
一日の終り、静かに夜は来る。
なんだかなーって思う日もあるけど、やっぱり夜はやってくる。
そして僕らは眠る。
うまく出来てるもんだ。
眠りにつく前の穏やかな気持ち。
まるでそんな音楽。
素晴らしい音楽に感謝。


2005-11-05「壁に映った昨日」
週末になると、寝たくなくなる。
病気だな、こりゃ。
8時起床。
今日は娘の小学校で学習発表会という行事。
各学年ごとに歌なんかの発表したり、ま、文化祭だな。
各学年一クラスだけの小さな学校だから、それぞれの学年全部発表しても午前中で終了。
講堂の長イスに座って見る。
この長イス、変わらないなぁ。
1年生がやった歌物が、先生の趣味なんだろうけど、ジャズアレンジで楽しかった。
そう、小学生にこそ、ジャズに触れさすべき。
体感させるべきだと思うな。
わが娘は2年生で、ピアニカ吹いたり体操したり。
ふと、子供の頃のこと思い出す。
文化祭か、大抵、村人Dだとかそーいうのだったな。
クラスの中の立ち位置そのまんま。
いまだにどこに居ても、どこか浮いてる自分が居る。
どこにも属せない自分が居る。
団体競技は昔っから苦手。
変わらないなぁ。
で観終わって、昼は駅前の豆腐料理の店でランチ。
上品なランチでんなぁ。
なかなか美味しい。
午後、会社のちょっとしたイベント覗きに。
つってもパルコでだから遊びに行く感覚で。
特に何ってわけでもないので、気楽なもんだ。
2時間ばかりして家帰ると、チビッコ軍団がまたもや。
ホントに賑やかなこってす。
でチビッコ軍団横目に夕飯の準備。
牛スジの味噌煮込み作ってみる。
とりあえず味噌で煮込んどいたら、なんだってそれなりの味になるもんだな。


2005-11-06「終わらない歌」
昨日も結局、CD聴いたり、アメトーク(バッファロー吾郎ファミリー!)見たり、PCでパズルゲームしたりして3時就寝。
で今朝は9時起床。
娘とダラダラしてると、呼び鈴がなって、毎度お馴染み娘の友達。
はえーよっ!
しばらくするともう1人登場。
なんでうちに集まってくるかなぁ。
でも今日は近くの幼稚園でバザーがあるからってんで1人の子のお母さんに引率されて皆で出かけてった。
一気に静かになる。
猫に餌をやって、部屋で音楽聴きながらHPの更新など済ませる。
で昼は貰い物の赤飯で昼食。
外は雨、ソファに寝転がって本読んでるうちにうたた寝。
ここんとこ、こんなのばっか。
そうこうしてるうちに、チビッコ軍団帰宅。
テレビで吉本のゆるーい番組。
石田靖司会の下、笑い飯、チョートリアル、$10がハワイでゲームに挑戦したりという、実に関西な、営業的な番組。
嫌いじゃないけど。
クイズで「ハワイの寿司職人と電撃結婚した女優は?」という問題に、笑い飯がすかさず「すし太郎!」って答えたのには笑ったな。
全然、意味ないんだもん。
寿司発想ですし太郎って!くだらなすぎるよっ!あまりのくだらなさに、笑いとまらず。
で夕方、滋賀会館シネマホールへ。
山下敦弘監督「リンダリンダリンダ」観る。
文化祭でブルーハーツをコピーする女の子バンドの話。
ごくごく自然で、暑苦しくなくて、笑えて、なんだか微熱な映画。
好きだなぁ、こういうの。
愛すべき青春映画。
それにしても、やはり主演のペ・ドゥナが最高。
以前からこのファニーフェイスの韓国女優については、絶賛し続けてる訳だが今作でもいい味だしまくり。
作中バンド・パーランマウムのアルバムはこれまた以前に大絶賛したように、彼女のピュアな歌声が、ロックの初期衝動を見事に表現してていまだによく聴いてる。
で、山下監督作は始めて見るが、全体に流れる呑気な空気感、そしてやっぱ微熱ぐあいが素晴らしい。
例えば青空に流れる白い雲なんていうちょっとしたショットが効いてる。
あとは顧問の先生役・ヒロトの実弟、甲本雅裕の飄々具合、ドラム担当・前田亜季ちゃんのかわいい演技派ぶり、湯川潮音が歌う細野さんの「風来坊」(!)など見所多し。
でも、とにかく、好きだなぁこういうの。


2005-11-07「ARTISAN」
娘、今日は振替休日。
で近所のチビッコ&奥さん軍団で朝からUSJに出かけてった。
俺も遊びに行きたいなぁ、ひとりで…。
で、まぁそんな訳にはいかないので会社へ。
昼はコンビニで買ってきたヤキソバUFO。
たま〜に食べたくなるんだよね。
初めて食べたのは小学生の時だったかな。
なんて、美味しいんだっ!と興奮したもんだ。
そのころから安い舌だね、どうも。
早く帰る気満々だったのに、帰り際になってイロイロ仕事振られる。
ま、いいんだけどね。
結局8時過ぎ退社。
妻と娘は、ご飯食べて帰ってくるとのことなので、帰り道の途中にあるスーパーへ。
スーツ姿にスーパーのかごってのが、変に似合うな俺。
いつでも独り者になれるって感じ。
で半額シールが貼られた弁当を中心にデザートとか物色。
でも家に豆大福があったのを思い出し、デザートは買わないことにした。
で今日聴いてた音楽は、山下達郎「SONORITE」。
もはや、興奮はしないのだけど、やっぱ職人技だなぁ。
ちゃんと、こう「いいなぁ」ってとこまでは持ってくるからな。
文句言いたいんだけど、文句つけられない。
そこがまた、もう性質が悪いんだから。
で結局、普通に「いいなぁ」って聴いちゃう。


2005-11-08「相変わらずさ」
ま、今日は特に書くことないや。
って一行で終わるってのもたまにはいいかもね。
さて今日もお仕事。
忙しすぎるでもなく、暇なこともなくって具合でサクサクこなして8時退社。
あっ、昼はカップヌードル。
カップ麺もいろいろ進化してるけど、これが一番おいしいや。
帰りの音楽は高野寛のライブ盤「Ride on TIDE」。
99年の弾き語りライブ、僕は大阪バナナホールに観にいった。
初めてライブというものを経験してから、もう20年になる。
あれは忘れらんないなぁって演奏がいくつかあるが、この時のライブでやった「夢の中で会えるでしょう」はその一つだ。
高野寛のギターに合わせて「ラララララ〜ララララ〜」っていうコーラスを観客みんなでやって、それはもう夢のようなシーンだったな。


2005-11-09「SOY BOYの悩み」
朝ごはん食べるのがどうも面倒くさい。
いや、食べたくない訳じゃないんだけど、なんか何喰ってもしっくりこない。
外で食べる朝食はあんなに美味しいのにな。
これは気持ちの問題か。
ま、早起きして余裕持てばいいだけなんだろうけど。
今、話題のNHK大津放送局の前を通って通勤してる。
あいつとも、もしかしたらすれ違ってるかもね。
で今日もなんだか仕事して8時過ぎ退社。
帰りの音楽はグランドファーザーズ、91年作品「BBB」。
うわっ、もう10年以上前じゃん。
当時僕は大学生、これ聴き倒したなぁ。
クアトロまでライブも観にいったな。
今となっては、青山陽一、西村哲也、大田譲の3人が在籍したバンドってだけで凄いって思っちゃう。
でこれは名盤なり。
今聴いてもかっこいい!若くて、渋くて、しなやかで、ひねくれてて、ラフでタフで、いろんなモノが詰まってる。
そしてあの素晴らしいレーベル、メトロトロンレコードとそこに集う若き音楽家達のグッドバイブレーションが伝わってくる。
故・ナンシー関によるジャケや、若きメンバーやカーネーション直枝さんや鈴木博文氏などが写る中面の写真も、どれもこれも「良い」んだな。
「2つの魚影」〜「異常な夜、貴重な月」なんか聴いてると、身体が自然に反応する。
改めて聴いて一曲目ラテンフレーバーたっぷりの「ROUGH MIXのテーマ」のあまりのカッコよさに仰け反る。
もう一回、言っとこう。
これは名盤なり。
帰って夕刊広げると「桂吉朝さん死去」の報。
50歳。
昔勤めていた会社の近くで一度見かけたことがある。
いや、それだけなんだが。
きれいな落語をする人ってイメージがあるな。
ご冥福をお祈りします。


2005-11-11「きかん坊」
さて、まずは昨日の話。
大阪のホテル、ハイアットリージェンシーにて全国の同業者が集まる会合。
幹事グループの一員なので10時に集合してイロイロと準備。
午後から会議スタートで、分科会やら講演会やら。
皆の前で会議のまとめを発表しなくちゃならなかったんだけど、なんとかそつなくこなす。
いや、とりあえず肩の荷がおりた。
で夜は懇親会。
新参者なのでほとんどの人とは初対面。
名刺が一気になくなる。
元来、人見知りが激しいからこーいうのは苦手なんだが、皆いい人で助かった。
得意先とかじゃなくって、みな並列の関係だから変な気を使わなくてもいいし、割とくだけた感じで楽しく過ごす。
二次会、三次会と続き、部屋に戻ったのは夜中の2時。
夜景が見えるいい部屋だったが、とにかく寝るだけになってしまった。
こんなとこで一週間ぐらい過ごせたらいいだろうな。
誰にも邪魔されずに本を読んだり、たまにはロビーラウンジでお茶飲んだり、夜にはそうだな、素敵な人とお酒を飲んだり…なんつってね。
大人の男性チックな振る舞いでね。
ま、「親戚のおばちゃん」みたいな男なので似合わないんだろうけど。
で7時半に起きて、朝食。
これが楽しみだったんだ!プレーンオムレツを焼いて貰って、カリカリのベーコンにハッシュドポテト、3種類のパンをお皿に載せ、ヨーグルトにグレープフルーツジュースも。
ホテルの朝食はなんでこんなに美味しいの。
眠いけど、爽やかな朝食に浮かれる。
で朝からまた勉強会。
午後は全国の人引き連れて大阪視察。
メインは「なんばグランド花月」。
嬉しい!
笑い飯、ザ・ぼんち、桂小枝、海原やすよ・ともこ(彼女らはオモロイゾ!東京の人もクオリティの高さに驚いてた)、ケツカッチン、コメディNo1、中田カウス・ボタン(終りなきウダ話的漫才の凄み、爆笑)、桂文珍(そろそろ再評価か!?)に新喜劇は石田靖、池乃めだかに小薮。
井上竜夫(竜じぃ)が笑いをかっさらっていくミラクル。
よぼよぼのマジシャン役で名前が「フレッシュ井上」ってのには笑った。
それと浅香あき江のいじられっぷりが、今新喜劇で一番の面白味かも。
そんな訳で二日間の予定全て終了。
夜、梅田の地下街を一人で歩いてると、なんだろう付きまとう寂しさは。
会は会で別にイヤだったわけじゃないのに、やっぱりどっか仮面を被ってんだな。
なんか気の合う友達とバカ話しまくりたい気分に陥る。
ほら、電車降りると外は雨だ。
あっ、いよいよ明後日はカーネーションの大阪ライブ。
3人で3時間やる!と力強い予告がされている。
楽しみだぁ。


2005-11-12「動物達集まる」
3時就寝、8時半起床といういつもの休日。
娘とダラダラ、ゴロゴロして過ごす。
ビデオで「くりぃむナントカ」。
「過去の自分と対決」がおもろい。
それから娘と「スウィングガールズ」。
娘も割と気に入ったようで、飽きることなく最後まで観てた。
しかし上野樹里ちゃんはきゃわいいなぁー。
吉本新喜劇観ながらヤキソバの昼食。
これって昭和の風景だなぁ。
で最近、娘がはまって読んでるのが、いがらしみきおの「ぼのぼの」。
父から娘へのマンガバトンシリーズ、「オバQ」「ドラえもん」「Dr.スランプ」「コジコジ」に続いてがこの「ぼのぼの」。
もう既に何度も読み返してるよう。
気に入ってくれて良かった、良かった。
自転車に乗ってTUTAYAまで。
娘そそのかして「ぼのぼの」のDVD借りに。
娘といっしょに久々に読み返し、そういえば映画になってたよなぁと思い出したので。
で「ぼのぼの〜クモモの木のこと」観る。
全編CGでマンガでもアニメでもない、不思議な感触の映像。
大作、大感動作では全然ないけど、かわいい小品で、ちょっと胸に残る感じが良い。
出来れば娘には暗い映画館で、スクリーンで見せてあげたかったな。
それにしても相変わらずゴンチチの音楽は最高。
で夕食の準備。
揚げと水菜の煮たのとササミのフライ。
ササミのフライにソースをいっぱいかけて食べるのが、子供の頃から好きだった。
我が家の代表的なおかずだったのだ。
これもまた、父から娘への食のバトンだな。


2005-11-13「SOUND OF MUSIC」
昨日は2時就寝で今朝は8時半起床。
朝一で床屋へ。
久々にがっつり髪切る。
で妻と娘は子供会のハイキングに出かけてるので、一人パルコをブラブラ。
雑誌イロイロ立ち読みして、服眺めたりして、でも買い物は結局せず。
帰宅してご飯作るのも面倒なので、たまたまあったヤキソバUFOカレーソース味を。
あっ、昨日もヤキソバだったのに。
あれっ、金曜もヤキソバ喰ったな。
何やってんだか。
娘のニンテンドーDSで、この前買った「スーパーマリオ」やる。
中学時代以来だなぁ。
ついついエンドレスでやっちゃうな。
娘には「15分だけやで」などと言ってるが、こりゃ止められないや。
で、今日はライブ。
そうカーネーション「御堂筋横断」@大阪バナナホール。
開場は10分ほどの押しで4時40分。
目に見えて動員増えてるのが嬉しい。
缶チューハイ呑みながら開演を待つ。
通常なら開演まで1時間はあるが、今日は5時開演。
客電が落ち、いつものシナトラが流れ出す。
何回味わっても、この開演前の瞬間って心躍るな。
そしてライブはスタート!
セットリストや詳細なるレポはきっと、多くのカネファンが書くだろうから、いいか。
今日はゲスト無し、純然たるカーネーションライブ。
もうのっけっから飛ばす。
いい音。
今、カーネーションとファンはとてもいい関係だと思う。
会場全体が楽しもうとしてるし、メンバーも適度にリラックスしていて、きっちり音で答えてくれる。
久々の「やるせなく果てしなく」に早くもグッと来る。
中盤、客席のど真ん中に作られた「サブステージ」からのアコースティックセット。
3人を取り囲むように皆その場に三角座りして聴く。
たまらない。
もうたまらないや。
ずっと音楽を聴いてた。
幼稚園の頃、アニメソングのレコードを家の小さなプレイヤーで聴くのが好きだった。
小学2年の頃、毎日9時に寝てたが、「ザ・ベストテン」がある木曜だけは10時に寝ることを許された。
お小遣いで自分専用のポケットラジオを買ったのは小学3年の頃。
枕もとに置いて、毎日聴いた。
家にあったモノラルのラジカセでエアチェックをし始めたのはその頃だったかな。
テレビからは流れてこないメロディーとラジオで出会って大好きになった。
小6の時、お年玉で買ったステレオラジカセ。
ヘッドフォンで聴いたメロディー。
頭の後ろに音楽が拡がってステレオの音の良さに感激した。
2つ上の兄が高校入学祝に買ってもらったステレオコンポ。
でっかいスピーカーの前で身体中が音楽に包まれた。
音楽雑誌を何冊も立ち読み、レコード評をチェックしては駅前のレコードショップに通った。
少ない小遣いで月に一枚だけレコードを買う。
レコード袋を抱えて家まで帰るときのワクワク感。
そのレコードをゆっくりターンテーブルに載せる。
あの時のたまらない気持ち。
テスト勉強のBGMのはずが、聴き入ってしまい勉強なんかどーでもよくなった。
授業をサボってウォークマンで聴いてたあのメロディー。
何者でもない自分の唯一の支えだった。
初めて行ったライブハウス、とても広く感じた。
いつまでも続く耳鳴り。
身体よりでかいスピーカーから流れてきた爆音。
あの感じ。
誰かのことを想い、眠れない夜にもメロディーは流れていた。
初めて女の子に電話する前にはメロディーが後押ししてくれたし、恋の結末から逃げ出した臆病で卑怯だった僕を責めたメロディーもあった。
逆にとりあえず慰めてくれたメロディーもあったっけ。
世界中の憂鬱が窓の向こうから襲ってくるような時も、音楽があった。
音楽が結んでくれた友情、扉を開き自分の世界を拡げてくれた音楽。
友達の部屋で、買ってきたCDをワイワイと聴いた、「青春」の意味を教えてくれたメロディー。
就職が決まり、青春の終りに胸に響いたメロディー。
新しい生活の中に咲いたささやかなメロディー。
新しい命を抱きしめて聴いたメロディー。
いつでも音楽があった。
何もかもがうまくいかなくて、どんづまりの気分で泣きながら車を走らせた時、救ってくれたのはやっぱり音楽だった。
音楽に後押しされて、また新しい世界へと足を踏み出した。
そう、いつも音楽がそこにあった。
直枝さんの歌声を聴きながら、一瞬にして様々な場面が、胸に蘇ってきた。
あぁ、なんだろうこの気持ち。
音楽を聴いた時の、素晴らしい音楽に触れた時のこの気持ちは。
ずっとこの気持ちを追いかけてる。
本編ラストは「PARADISE EXPRESS」。
「一筋の風を俺は追いかけてんだ」ずっと音楽を聴いてたんだ。
2回目のアンコール。
サブステージの直枝さんが歌いだした「あの日どこかで」。
アコースティックギターの響きと直枝さんの歌声が胸を締め付ける。
そして中盤、メインステージからドラムとベースの音が流れ出す。
その瞬間、全身に鳥肌がたった。
ミラクルを感じる瞬間。
素晴らしい音楽の贈り物。
ラストは「夜の煙突」だ。
16の時、初めて聴いたカーネーションの曲はこの曲だった。
実に3時間20分。
21世紀最強にして最高のロックトリオ、カーネーション。
たまんねーな。
まだ、書き足りないんだけど、また今度。
全くレポになってませんが、結局僕はレポとか書けない。
僕が言葉を書く理由は、僕が追いかけてるものは、多分そういうもんじゃない。
カーネーションの素晴らしい音楽に触れ、そんなことを思った。


2005-11-14「BLACK COFFEE CRAZY」
昨日のカーネーション、良かったなぁ…っていきなりかよっ!そんな朝。
頭の中で反芻しながら、まだ感動してる。
で会社。
出張明け久々ということで、机の上は書類の山。
小さな事からコツコツと片付ける。
にしても、昨日のあの「あの日どこかで」には泣いたなぁ。
まるでマイケルみたいなソウルでドポップなキラキラした新曲も素晴らしかった。
鳥羽さんをエンジニアに迎えた新作が楽しみ。
しかし「マイ・フェイヴァリット・ボート」聴けるとは!学生の時、どれだけ聴いたことか。
って仕事全くはかどってないじゃないか!
でそんな仕事振りだから、結局片付けるのに9時までかかっちゃった。
にしても、昨日の…もういい?
そんな訳で帰りの音楽はカーネーション(やっぱり!)「LIVING/LOVING」。
「やるせなく果てしなく」がどうしても聴きたくなったから。
あぁ、ド名曲。帰ってきてからもカーネーションとっかえひっかえCDトレイへ。
「シケイロスのように」渋すぎたよなぁとか。


2005-11-15「ルネッサンス」
寒くなってきたな。
朝起きるのちょっと辛い。
なんだか、今日も追われる仕事だったな。
でも7時過ぎには終了。
でユナイテッド・シネマ大津に寄り道。
北野武監督「TAKESHIS'」観る。
「難解」「理解不能」などと評されてるが、果たしてそうなのか。
感想言うと、これはもう紛れも無い「北野武」そのものじゃないか。
現実と夢が交差する云々よりも、むしろここまで吐露しちゃうんだ!とグッときた。
タイトルに偽り無し。
浮遊するイメージの連鎖、だがそれはリアルな悪夢のような手触り。
強烈な飢餓感と虚無感、孤独をこじらせて死んでしまいそうな夜を過ごしたことがあるなら、間違いなく共感できるだろう。
縄文人が洞窟の中で描いた壁画のように、自分の内面を徹底的に見つめて描かれた芸術。
難解というよりも根源的。
ラディカルの言葉の源は、ラディッシュだそうだ。
大根やかぶのこと。
根源的ということはラディカル、過激だということだ。
破壊への衝動。
執拗に映される銃の乱射シーン、これはたけしにとってのダンスだ。
地位、名誉、金、女…あらゆる俗を飲み込んで、背負い込んで、なお根源を見つめ激しくダンスする男。
超私的であり、史的かつ詩的な映画。
やっぱ、この人、最新作が最高作だと思うな。
異色作というか、この手の作品が少なすぎるだけじゃないか。
映画ってエンタティメントという側面だけじゃなくて、内的宇宙の表現という面もあるだろう。
あっ、それと「不器用なウッディ・アレン」って言葉が思い浮かんだな。


2005年11月下旬の日記へ


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