2005年10月下旬

2005年10月下旬の話…
長らく続いているこの日記。もともとHP上での不定期更新だったけど、ブログ化したのがちょうど一年前の10月31日。
ほぼ毎日、なにかしらの文章を綴ってるってんだから俺もしつこい。
でこの10月下旬、まとめて読んでみると、これぞ「日々の泡」的な日記になってるな。
そして来月には当「OFF!!音楽と笑いの日々」ついに7周年となります。永っ!


2005-10-16「地球はまわる」
昨晩は4時前まで夜更かし。
だって夜更かしって楽しいんだもん。
夜中にやってた「チョップリン」のネタがおもろ。
「ABC漫才コンクール」での伝説的ネタ(ティッシュを選別するってネタ、審査員の大竹まことが絶賛し、その後チョップリンはシティボーイズライブにゲスト出演することになる)以来、久々に笑った。
で9時起床。
朝からちょっと用事でカーディーラーに寄って、ジャスコで買い物。
娘と「モンブランソフトクリーム」買い食い。
うん、普通のモンブランのほうが美味い。
業務スーパーで弁当用にと即席味噌汁パック購入。
100袋698円って安っ。
業務スーパーってやけにテンションあがるなぁ。
焼肉のたれとかとんかつソースとかのデッカイの見てるだけで「縮尺率違うでっ!」となんだか笑えてくる。
「天かす」そんな大量にいらん!とかね。
で昼からは疲れて軽く昼寝30分ばかり。
娘は部屋中にシルバニア広げて箱庭作り。
ビデオで「めちゃイケ」のスペシャルとか「くりいむナントカ」チェック。
なぜかここんとこ毎週欠かさず「くりいむナントカ」見てる自分が居る。
もの凄くゆるいんだけど、好き。
夕方、1人散歩。
アーカス覗いて大津界隈ウロウロ。
何気ないこの街並みも異国の人が見たら、日本的なエキゾチックな風景に見えるんだろうな・・とか思いつつ。


2005-10-17「QUESTION GIRL」
それにしても、暑い暑いと言っていた日々が嘘のよう。
朝なんか寒いもの。
で今日もお仕事。
山は越えたという感じで落ち着いて。
今日は7時には退社。
帰りの音楽は野宮真貴「PARTY PEOPLE」。
残念ながら、もはやこういうサウンドに興味もてなくなってるな。
野宮真貴というシンガーは、曲そのものが持つ本質的な良さをクリアに表現できる類いまれなシンガーだと思う。
作者が最も伝えたい部分、その曲の核を浮き彫りにするような。
例えばピチカート時代の「悲しい歌」や「メッセージ・ソング」という曲は、その美しさや悲しみをよりクリアに表現する野宮真貴が歌ったからこそ、ド級の名曲となり、さらに深く胸に響いたのだ。
だから曲、いやあえて「歌」といいたいのだが、「歌」そのものが良くないとその凄さが見えてこない。
デコレーションされたサウンドなんかいらないはずだ。
もったいないなぁって思う。


2005-10-18「My little world」
いつもより少し早く家を出る。
今日は東京出張。
ちょっとワクワクしている、相変わらず子供だなぁと我ながら。
8時半発の東京行きはほぼみんなビジネスマン。
いきなり寝る人、コーヒーを飲みながら新聞を広げるノートパソコンを取り出して既に仕事始める人・・。
僕はと言うと、ディスクマンで音楽を聴きながら、読みかけの文庫本を広げ、家から持ってきた「がんばれ、チョコバットくん」をおもむろに食べる。
大人としては14点というところか。
前の会社で首都圏を担当してた頃は月に三往復ぐらいしてたが、今でも新幹線乗ってる時間って好きだな。
行きだけで、CDを3枚、大貫妙子、小泉今日子、加藤千晶を聴きすっかりなごむ。
また読んでた本が北村薫・著、おーなり由子・絵「月の砂漠をさばさばと」だったもんで、もはや仕事モードじゃなくなってしまう。
なんか妙に穏やかな気持ちになっちゃったよ。
で東京着。
支社に寄って、みなで昼食。
おいしと評判だというイタリアンレストランに連れてってもらう。
店員がほぼイタリア人で「ボンジョルノ〜」と迎えられる。
今までの34年間で見たイタリア人以上の数のイタリア人を一瞬にして見た。
日替わりのパスタは海老とアスパラのクリームソース。
うっ美味い・・。
会社近くの茶店で食べる「イタスパ」とは大違いだ。
ま、あれはあれで好きだけど。
デザートはプリンだよ。
冷静を装いながらもテンションあがる。
プリンが嫌いな人なんて信じられない。
で午後からちょっと小難しい会議に出席。
ってこれがメインなんだけどね。
で残念ながら今日は日帰り。
遊んで帰りたいとこだけど、ビジネスマンらしく。
ま、小遣いがなかっただけなんだけど。
で八重洲口の大丸地下でお弁当物色。
昔はここのおにぎり屋さんでおにぎり買って、コロッケやら惣菜買って新幹線に乗り込んだものだ。
何にしようかなぁとウロウロしてやけに美味そうだった「海老カツ弁当」にした。
で7時発の新幹線に乗り込む。
早速、弁当広げて食べる。
おぉタルタルソースが美味しい!
帰りの新幹線で食べる弁当って最高だなぁ。
で帰りのBGMはジャック達「MY BEAUTIFUL GIRL」。
聴けば聴くほどいいな、このアルバム。
で本日2冊目、川上弘美「センセイの鞄」読み始める。
なんだろう、この「家より落ち着く」感は・・。
で10時前帰宅。
あっ今日全然仕事してないや。
大人としては3点というところか。


2005-10-19「フランス人のように」
いつものように、仕事。
会社で「なんか、疲れた顔してますねぇ」と二人の人に言われる。
そぉ?全然そんなことないんだけど。
しょぼくれたオッサンになってきているということか・・・。
8時退社。
お気づきの方もいるかもしれませんが、ここんとこ合気道サボリ気味。
いや、辞めたわけじゃないですよ。
なんとなく、こう身体使いたくねぇーなぁーというか、ダラダラしてぇーなぁー的な。
「何もしないで過ごす日々を夢見ている」的な。
ま、秋だからねぇ。
今日の聴いてたのは筒美京平HISTORY(8枚組み)のDISC1。
西田佐知子「くれないホテル」がやっぱ好き。
おしゃれにも程がある、粋なイントロ、サビの「くれない〜ホッ・テ・ルッ」ってとこからストリングスが入ってくる瞬間、ゾクゾクッときちゃう。


2005-10-20「WAVE」
木曜。
ちょっと息切れ。
あっという間に夜の9時。
会社出て歩く。
家と会社の往復だけ、なんだかなぁ。
とそんな風に考えてちゃだめだな。
一日、一回でもフッと笑えることがあればそれだけでいいのだ。
友達とのちょっとした会話とか、ふと目にしたテレビとかそんなことで救われることもある。
笑いの天使が降りてくる瞬間を大切にしなきゃなぁ・・と思い直す。
今日聴いてた音楽は「SUNFLOWER TIME」ANNA CARAM。
ブラジルの女性シンガー96年作、邦題は「おいしい水」。
洗練されてるのに土着的。
心地よく耳に響くのに、ちょっと血湧き肉踊る感じがあるなぁ。


2005-10-21「からまわる世界」
やっと金曜。
あぁ何かが足りない、そんな気分の金曜。
いや、いや、まただよ、秋のせいだな、これは。
今日聴いてた音楽はEVERYTHING BUT THE GIRL「WALKING WOUNDED」。
これも96年作。
ネオアコイメージだったEBTGが初めてドラムンベースを取り入れた作品で、これがまたかっこいいんだ。
21世紀のボサノバなんつってね。
高速のビートに涼しげな歌声が気持ちいい。
さて、週末だ。
なんか寝る気しないなぁ・・。


2005-10-22「3a.m. Op」
結局、昨日も夜更かし。
こんな感じで…。
川上弘美「センセイの鞄」読了。
清潔で凛とした文章。
でも固くなくって自然な柔らかさがある。
嫌味のない正直さに無理が無い。
孤独な魂にそっと灯りがともるような作品。
好きに決まってるでしょ、こういうの。
なんせ「俺の基準は切なさ」だからね。
「〜小学生のころ、私はずいぶんと大人だった。しかし中学、高校、と時間が進むにつれて、はんたいに大人でなくなっていった。さらに時間がたつと、すっかり子供じみた人間になってしまった。〜」と主人公が思う場面がある。
その感覚が凄くわかる。
子供の頃、まわりの皆が“コドモ”に見えた。
なんでそうなの、バカじゃないの?ってぐらいの感覚だった。
それがいつからだろう、気がつくと、まわりの皆が“オトナ”に見えた。
えっ、どうしてみんなそんなに大人なの、しっかりなんでも出来て、分別があって、悩むことなんか無いみたいな顔して。
僕は相変わらず「頭の中はドタバタ考え中」で、いつまでたっても大人になりきれないままでグズグズしてるのに。
Chocolat&Akitoのアルバムを聴く。
このアルバムについて、多くの人が「幸せに満ち溢れた」アルバムって評してる。
でも、僕にはそうは聴こえなくって、聴けば聴くほど「痛み」を感じる。
何かを手に入れれば、何かを失う。
幸せにはいつも痛みが伴う。
痛みを感じないぐらい鈍感だったらいいのだけれど、変なとこだけ感じすぎてしまう。
満たされることなんか、ありえないことに気づく。
二人の歌声は、確かに穏やかで幸せそうに聴こえるが、それ以上に消すことの出来ない切なさに満ちている。
そんな風に思う。
と続けて友達が貸してくれた陸奥A子の漫画を読了。
はい、そうですよ、好きな世界ですよ。
以上、「秋のセンチメンタル祭り」な夜の過ごし方でした。
で朝、8時起床。
妻と娘は近所のチビッコ&奥さん軍団でキャンプへ。
コテージを借りてるんだとか。
そんなわけで今日、明日は1人留守番。
朝から、ちょっと仕事絡みのイベントに顔出す。
ちょっとのつもりが結局、いろいろお手伝いしてる内に2時。
急いで帰って滋賀会館シネマホールへ。
田中誠監督、鳥肌実主演「タナカヒロシのすべて」。
なんだろう、無駄に豪華なキャスティング。
昭和のいる・こいる師匠まで出てた。
ま、話はなんてことのない感じで、微妙な間のずれ具合が「オフビート・コメディ」ってことなんでしょうか。
こういうのは評価しようないですね。
好きか嫌いかってだけで。
ま、「セカチュー」よりは断然好きなんですけど。
そうそう、音楽はイチイチ良かったですよ。
で帰って洗濯物取り入れてると、いつもの猫が二匹。
はい、はい、わかりましたよと餌とミルクを出してやる。
彼ら(彼女らか?)が来るようになって、我が家には猫の餌が常備されるようになった。
しかし、僕のご飯は常備されていないのでスーパーに買い出し。
夕方のスーパーで30%引きシールのついた「ししゃも」などを購入。
えーい、今日はデザートにモンブランプリン買ってやったぞ。
で夕食は作るの面倒になって簡単に。
冷凍庫にあった残り物の牛肉で1人焼肉だ。
ちゃんと「もやし」も買ったし、ま、焼肉というか「肉入りモヤシ炒め」定食なんだけど。
で食べて、風呂入って、また映画館へ。
ユナイテッド・シネマでレイトショー。
ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー監督作「SIN CITY」観る。
いや、これが滅法おもしろい!っつーかエゲツない。
フランク・ミラー作のコミックに惚れこんだロドリゲス監督が、映画化を拒み続けてきた当のフランク・ミラーを共同監督に、コミックの世界をまんま映画にトランスレーション。
黒と白のコントラストくっきりの色彩に鮮烈なパートカラーが差し込まれる、ドクールな映像。
まさに動くアメコミ。
“罪深き街”を舞台に複数の逸話が交じり合い進むハードボイルドなストーリー、愛とロマンティシズムを根底に、やりすぎなバイオレンスが息つく間もなく繰り広げられる。
これぞ映画!的な作品。
それにしてもジェシカ・アルバは色っぽいなぁ。
最強の殺人マシーン・ミホを演じたデヴォン・アオキもめちゃめちゃクールでバイオレンスでカッコよかった。
当然のR15ですがレイトショーで観るには相応しい映画だったな。


2005-10-23「あさの弾み」
昨日もレイトショー観てから、日記書いたりして3時就寝。
今朝は9時には起きようと目覚ましかけてたものの、10時半起床。
カーテンを開けると、いつもの猫達が朝飯を待ってる。
はい、はい、ちょっと待ってよと餌とミルク。
朝からパルコでも覗こうかと思ってたけど、寝坊した上に、外は雨。
まぁいいか。
「ぐーたらしてこその人生」と神の啓示を受けたので、今日はぐーたらして過ごす事に決定。
新聞読みながら、目玉焼きと昨日買っておいた「超熟ロールパン」の朝食。
あっ、案外これだけでもおいしいや。
やけに寒いので、ふと夕食は「おでん」にしようと思い立つ。
で車走らせ業務スーパーで、牛スジやらごぼ天やら購入。
昨日の残りのししゃもにここんとこハマッている豚キムチをささっと作って昼食。
テレビで「横丁へよーこちょ」見ながら。
トミーズ健と浅香あき江がゲストのぶさいくなラブストーリー。
なんだそれ。
しかし、現実ってそんなもんだ。
キムタク&小雪みたいなカップルなんかどこにもいない。
世の中の大抵のカップルはトミーズ健と浅香あき江だ。
そーいうもんだ。
ソファーに寝転んで、ぼんやりテレビ観たり、田辺聖子の短編読んだりしつつ、おでんの準備して煮込み始める。
3時になってふとベランダ見ると、また猫達がおやつの時間だとせかしに来てる。
そうだっけ、もうそんな時間かいと餌とミルク。
夕方、妻と娘帰ってくる。
寒かったろうと、ちょうど出来上がったおでんで夕食。
サザエさんのスペシャル見ながら。


2005-10-24「Big Bad Bingo」
日曜の夜はわりと早く寝る。
金曜、土曜と夜更かししてだからどうもリズムが狂ってしまうのだろう、月曜はいつでも調子が悪い。
めざましテレビの占いでは、やぎ座は12位だった。
別に気にしやしないけど、なんとなくそーなのかって気分。
ツキを回復するラッキーメニューはポテトグラタンだって。
喰わねーよ!
切れ間無く仕事が溢れ出てくる感じで9時前退社。
夜道はもう冬の入り口だ。
秋から冬になる季節。
街灯に照らされたイチョウ…。
おっと、いかん、いかん、センチメンタルの淵で思いとどまる。
人生はとかく、ままならない。
とかなんとか。
今日聴いてた音楽はフリッパーズ・ギター「カメラトーク」。
くさく言ってしまえば“青春の一枚”。
出来たばかりの梅田ロフトのCDショップ・WAVEでこのアルバムを買ったのは19歳の時だった。
もちろん僕は今よりずっと若くて、かわいかった。
なんつって。
高校時代、僕はいつでも1人で、小心者の杖をついて下ばかり向いて暮らしていた。
大学に入って、100%の言葉で話が出来る友人達と出会い、僕は一気に饒舌になった。
初めて青春という言葉の意味を知ったんだ。
フリッパーズギターの二人みたいに、お洒落でスマートでもなかったけど、うん、確かにあれは青春ってやつだったな。
おっと、いかん、いかん。
またセンチメンタルに陥るところだった。
でも、とにかくこのアルバムを聴くとちょっと胸がキュンとくるのだ。
いや、いや、34歳のオッサンがキュンときてる場合かっ!というツッコミはどうかご勘弁を。


2005-10-25「たまに笑ってみたり」
今日は午後から会議出席の為、大阪まで。
行きの新快速で爆睡してしまう。
昼下がりの快速電車は、ほんとよく寝れる。
もーこのまま姫路ぐらいまで行っちゃいたいぐらい。
とそういう訳にもいかないので、ちゃんとお仕事。
約4時間に及ぶ会議はさすがに疲れたなぁ。
で折角の大阪なので、久しぶりに会う大阪の友達と呑み。
どーせ、どこ行くか考えてないでしょと予約していてくれた和風なお店へ。
僕は冒険心ないからいつも同じとこばっかり行っちゃうんだよね。
確かに「素敵な店や街」全然知らないもんなぁ。
ここんとこが、まずコドモだ。
でバカ話やら昔話やら、未来の話までいろいろと。
ちょっとおもしろい構想も出て、楽しく飲む。
締めは「黒蜜プリン」。
ウマーイ!
ここんとこが、またコドモだ。
今日聴いてた音楽は空気公団「空気公団」。
99年にバンブルビーレコードから出たアルバム。
手作り感溢れる音楽は、商業的なアルバムとは違って「クリアないい音」ってわけではないが、だからこそ胸に響く。
音楽が音楽としてそこにある。
穏やかで凛としてて美しい。
ここんとこ、とみにそういうモノに惹かれる。
ただそこにあって、そのことこそに意味がある。
そういう音や、言ってしまえばそういう人に、惹かれるのだ。


2005-10-26「紅茶が少し苦いなんて…」
今日は朝から会議。
皆が黙りこくってる会議って意味ないなーと、あえてシュートを仕掛けてみるが、反応無し。
なんだかなー。
なんだか、来る仕事、来る仕事をやっつけるのに精一杯で、結局何やってたか思いだせん。
で9時帰宅。
今日、聴いてた音楽はクリンゴン、03年作品「9」。
なかなかどうして、いいバンド。
木村ひさし氏のメロディメイカーぶりは素晴らしいし、アレンジ、演奏力も申し分なし。
こういう中堅どころのいいバンドが、メジャーで活躍できないってのが現状。
なんでかなー。
俺には幸田来未とかどこがいいのか、さーっぱりわからん。


2005-10-27「How About You?」
木曜。
ここんとこ、木曜が金曜に思えてしょうがない。
…なんだ、それ。
会社でなぜか「ラムネ」談義。
おやつに食べたラムネがあまりにもまずいと真剣に語る同僚に、なんとフォローしてよいものやら。
ラムネに対するハードル高すぎるやろっ!と突っ込むが、いや、本当においしいラムネはこんなもんじゃない、ラムネの実力はこんなもんじゃ…とあくまでも熱く語っていて、それがなんだか妙に可笑しい。
本日の笑いの天使だ。
今日はなんだかやけに疲れて8時退社。
閉店間際のパルコによって、紀伊国屋で鋭気を養う。
「ほぼ日」で気になってた、大橋歩さんの雑誌「Arne」がバックナンバー含めて揃ってたので、佐藤雅彦が出てる号を一冊購入。
それと落武者みたいな(失礼)山下達郎が表紙のクイックジャパン誌も購入。
だって、あだち充12000字ロングインタビューは読みたくなるだろう。
思春期の頃、「みゆき」「タッチ」はコミック出るのどれだけ楽しみにして、読みふけったか。
絵そのものの心地よさと、語り口の上手さ。
「基準は切なさ」その切なさの原点だったかも。
もちろん、みゆきみたいな妹も、南ちゃんみたいな隣人もいなかった訳だが、だからこその想像力と感受性が、基準であるとこの切なさを形成していったのだ。
帰りの音楽はフランク・シナトラ。
この前買った10枚組みジャズヴォーカルアルバムの中の1枚。
オールドスタイルの心地よいホーンの響きに包まれ、夜道を歩いてると、ウッディ・アレンの映画の主人公、いや、主人公は言いすぎか、端役になったみたいな気分になる。
大津の街並みは、映画で見たマンハッタンの街並みとは随分違うけど、それでもちょっと背中を丸めて歩くと、なんか“気分”だな。
で帰宅。
テーブルの上に娘の遠足の写真。
パラパラと眺める。
友達たちとピースサインをして映る娘の顔は、僕の知らない顔だ。
そうなんだね、彼女は彼女で自分の世界を作り始めてる。
僕もそうだったみたいに。
僕の目に映るもの、僕の心に響くもの、彼女の目に映るもの、彼女の心に響くものは、やっぱり違うよね。
でいつかそれが、共感しあったり、反発しあったり、影響したり、されたり出来ればいいね。
想像力と感受性が大切だよ。
それからユーモアも忘れちゃいけない。
不肖の父親が、このコドモな親父が伝えたいことは、それだけだよ。
うまく伝えられるかな。


2005-10-28「親愛なるBlack Tie族様、善良なる半魚人より」
金曜に辿り着く。
着いたら着いたで、早いなぁなんて思う。
黙々と仕事片付ける。
ま、今日はそれだけ。
で夜、仕事絡みの辛い会合。
普段、ネクタイ外してるのになんで飲みに行くのにネクタイしなきゃなんないんだ…。
一応、経済の話とかしてそれらしく振舞うが、ま、なんつーか、非常に疲れる。
ヘトヘトになって帰路につく。
やはり似合わないことをしてはいけない。
帰りの音楽はムーンライダーズ「P・W Babies Paperback」。
3曲分で帰れる距離だが、結局アルバム一枚分、ふらふらと歩く。
車の通らない車道。
意味の無い信号の灯り。
やけに喉が渇くから、道端の自動販売機でコーラを買う。
とにかくキツイ炭酸で脳みそを洗ってしまいたい。
3分の2一気に飲んで、アルミ缶を手に再び歩き出す。
真っ直ぐ、帰りゃいいものを。
なんだよ、この気持ちは。


2005-10-29「季節の風たち」
昨晩は、クイック・ジャパン誌の山下達郎×山口隆(サンボマスター)対談とあだち充インタビューを熟読。
どちらも実に、実におもしろい!
あだち充氏の「〜子供の頃の自分に向けてという方が大きいと思いますね。子供の頃の自分がいちばんの読者なんです。〜そいつに見放されたらおいまいだなと思いながら描いています。」という発言にはグッときたな。
これは強いですよ。
こういう感覚を芯に持っている表現者は信用できる。
で深夜3時過ぎ就寝。
で10時起床。
娘からの朝食オーダーは「目玉焼き!固いんじゃなくてジュクジュクの」ということで半熟の目玉焼きを作って朝食。
呼び鈴が鳴ってテレビが届く。
諸般の事情で「プラズマテレビ」を購入したのだ。
そんな訳で朝からセット作業。
うー、最近の電化製品は説明書読むだけでも大変だ。
でなんとかセット終了。
いいねー、新しい電化製品は。おぉ番組表が表示されるじゃないか!とかBSデジタルもばっちり受信できるじゃないの!とテンション上がる。
京都から両親が来宅。
秋の風物詩的に「栗の渋皮煮」を持ってきてくれる。
この「栗の渋皮煮」、もうかれこれ20年ぐらい秋の楽しみになってる。
すっきりしてない素朴な甘さと栗のまったり感がこれまた何とも…。
午後、家族で買い物。
ミスタードーナツの黒糖ポン・デ・リングをおやつに買う。
美味いなぁ。


2005-10-30「だるい人」
昨日の夜から、くしゃみ・鼻水が止まらない。
さすがに頭まで痛くなってきたので、夜更かしせずに就寝。
夜中何度も目を覚ましてしまいながら7時一旦起床。
がどーにもこーにもだるくて二度寝。
「マンションの理事会やで!」という妻の言葉で、9時15分起床。
唸りながら顔洗って、着替えて近くの自治会館へ。
その時間わずか15分。
で9時半からスタートした理事会は結局お昼12時まで。
その間も鼻水は出続けるしでヘトヘト。
帰ると当たり前のようにご飯の準備は出来ていず。冷ご飯でササっとチャーハン作って昼食。
昼から一休みしてパルコへ。
タワレコで真心ブラザーズ「I'm in Love」、種ともこ「カナリヤ」購入。
CDでも買わなきゃやってらんねーよ!
夕方、仕事絡みのイベントに顔出す。
ちょっと顔出して帰るつもりが、準備から後片付けまで肉体労働手伝うはめに。
結局9時帰宅。
なんだかなー。
で明日からまた月曜なのだ。
あー、なんにもしたくない。


2005-10-31「あしあと」
昨日も寒い中、仕事したからか、身体すこぶる調子悪し。
鼻水止める薬飲んで会社へ。
喉がかわいてしょうがないし、頭の回転はいつもに増して鈍くなってる。
それでも月曜はやってくるんだな。
しかしもう10月も終り。
早いもんだ。
で早いといえば、このブログ始めて今日で丸1年。
HP上に日記のようなものはずっと書いてたんだけど、最初ブログには抵抗があったんだよね。
自分の書いてるものは、日記のようなもので、日記ではないって思ってたし。
それに毎日書くなんて不可能だとも思ってた。
で結果、ブログは性に合ってた。
書きながら考えたり、感じたりすることは基本的におもしろい。
毎日書くことで薄味になるかなとも思ったが、それも逆で濃度が増していく感じすら有る。
誰に書いてるってわけでもないが、ただ書く。
ただ毎日歩くように書く。
さて、いつまで続きますやら。


2005年11月上旬の日記へ


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引き続きお楽しみ下さい。