2005年10月上旬

2005年10月上旬の話…
この月はねぇ、いいライブと出会って改めて「音楽最高!」って気持ちが高ぶったな。いいものに触れると、やはりそれだけで、生きてくモチベーションが上がるんだね。


2005-10-01「黄金のうたたね」
まずは昨日。
あがた森魚とラリーパパ&カーネギーママの共演!と聞いて、これは行くしかないだろうと、仕事無理やり終わらせ大阪は本町まで。
あがたファンの友達と「カロリーメイト」買いこんでいざ会場へ。
7時半開場8時開演のところが、受付の段取りやたら悪くなかなか進まない。
今回、大阪と言うこともあり既に終演時間がちょっと気になる。
で結局ライブは30分ほど遅れてスタート。
ラリーパパ&カーネギーママのライブは、今回で2回目。
前回観た時、これはライブ追いかけたくなるバンドだなぁと思ってた。
今日のライブもリラックスした雰囲気で、いい感じに演奏は進む。
いや、実にまったりといい感じ。
CDも悪くないけど、このバンドはライブにより魅力がある。
あがたファンの友達にも、ぜひこのバンドを聴かせたかったんだ。
約1時間でラリーパパ終了。
ホントはもっと観たかったが、何せ時間が・・・。
おい、すでに10時前じゃないか。
ゆっくり観たいという気持ちと、場合によっては途中抜けか・・といった気持ちで落ち着かず。
であがた森魚登場。
前回は武川雅寛氏とのアコースティックセットだったが、今回はラリーパパのメンバーをバックにバンドスタイルで。
あがたさんが一声発すると、そこにはあがたワールドが広がる。
また水田十夢氏のベースプレイが素晴らしく、バンドを引き締める。
あぁいいんだけどなぁ・・・しかし時間が・・・時間が気になって集中できんっ!
もはや終電必至な訳だが、「大寒町」聞くまでは帰りたくないし。
でアンコールラスト「大寒町」も、やはり集中力が・・。演奏終了後、走って会場を後に。
そんな訳で、勿体無いライブだった。
折角のライブも、状況によって楽めたり、楽しめなかったりだね。
でも、演奏は良かったんだ、ほんとに。
それ故に・・・。
あぁ勿体無い!と友達と言い合いつつの帰り道。
で深夜2時半帰宅。
で今日は8時起床。
パン食べて、新聞読んで・・二度寝。
10時再度起床。
午前中、娘と二人して、なぜか「Dr.スランプ」熟読。
午後から会社でお仕事。
休日出勤なのに、片付けようと思ってた仕事より、追加で舞い込む仕事の方が多いじゃないか・・・。
結局6時過ぎまで働いて、退社。
帰りに紀伊国屋に寄って、本を眺める。
こうでもしなきゃってな感じで。
で夜中は関西では初放送になる「草野キッド」をチェック。
くだらねー!(褒め言葉)そして水道橋博士の素晴らしい仕切り&突っ込みぶりを観れて嬉しい。


2005-10-02「Hello World」
7時半起床。
町内の運動会なので、テント張りに駈り出される。
昨日寝たの3時過ぎだってのに。
でとりあえずテント張りはお手伝いするが、運動会には妻と娘のみ参加。
さすがに昨日まで働いてたんだから、今日は休ませてよということで。
二度寝しようかと思ったが、テント張りで既に汗かいちゃって目覚めきってしまう。
でAmazonから昨日届いた戸田誠司のDVD「There She Goes Again」観る。
昨年発表された氏のソロアルバム「There She Goes」(名盤!)をタナカカツキ氏以下、若手アーティストが参加して全曲映像化したDVD。
これがまた凄い作り方で、解説によると収められてるPVはほぼ全てノーギャラで作られている、基本的に「初監督作」、曲はミックスし直しどころか、アレンジまで変わってるし、10年前のソロ作の曲まで入ってる・・という。
でこれがなかなかオモシロイ。
「スローバラード」(RCの名曲のカヴァー、これは名カヴァーですよ)のPVが、特に好きだなぁ。
なんか切ないいい映像なんだよ。
で冷ご飯でさっとレタスチャーハン作って「横丁へよーこちょ」観ながら昼食。
食べ終わるとやっぱり眠くなり、気がついたらソファで昼寝。
2時、家族が帰ってきたので、皆で京都の実家へ。
香港から兄貴が一時帰国ってんでご飯食べに。
正月は帰ってこないからと、お年玉代わりに、娘は前から約束してた「ニンテンドーDS」を兄貴に買ってもらい大満足。
申し訳ない、いつもありがとう・・とこの場で御礼。
で夕食はしゃぶしゃぶ。
しゃぶしゃぶはもちろん、切干大根、きゅうりと鰻の酢の物といったサブメニューが嬉しい。
そしてやけに美味いのだ。


2005-10-03「GIVE ME THE TEMPO」
今日も夜10時までノンストップでお仕事。
ま、要領が悪いだけなんだが。
一つ仕事が片付く前に、3つ仕事が増えているという状態。
でもとりあえず山は越えた(かな?)。
明日からは早く帰るぞ。
で今日、聴いてた音楽はドリームズヴィルレコードの03年に出たコンピ盤「ようこそ夢街名曲堂へ」。
クリンゴン、インスタントシトロン、青山陽一、ラリーパパ&カーネギーママ、センチメンタル・シティ・ロマンスなどが参加で、このレーベルの持ち味であるハッピーでドリーミーな楽曲が並ぶ。
ラリーパパによる「大寒町」のカヴァーもいいが、ヒックスビルの真城めぐみ嬢が中森泰弘氏&青山陽一氏のアコースティックギターに乗って唄う「Close to you」が秀逸。
とにかく真城嬢の歌声は、かわいくて深みがあって、ホント素晴らしい。
一つの歌の中にも、いくつもの表情を見せてくれる。
こんな歌声に包まれて、穏やかに死んでいけたら、幸せだろうな。
もう秋だというのに、なぜかやたら「蚊」に刺されてる。
部屋に一匹居て、もはや僕の血は、そいつの主食になってるようだ。
あぁ、かゆい。


2005-10-04「くすりをたくさん」
今日もお仕事。
あっちゅう間に時間過ぎて10時帰宅。
ま、いいか。
で今日、聴いてた音楽は大貫妙子、77年作「SUNSHOWER」。
坂本龍一が全曲アレンジで、やけにかっちょいい。
それにしても大貫妙子の声、若っ!
まろやかな歌声は今も変わらずだが、明らかに「若っ!」って声で、かわいい。
細野さんや大村憲司氏によるソウルな音は、今でも全然通用するっていうか、イマドキのしょぼい音なんかとは訳が違う。
何気なく聴いてても、自然と体がリズムを刻んじゃう感じ。
にしても、大貫妙子の詞って今まであんまり気にしてなかったんだけど、行間を読ませるようなクールな詞。
ロマンティックじゃなくて、ハードボイルド。
僕は、オットコ前の女性には弱いのだ。


2005-10-05「One Fine Day With You」
今日も仕事がんばりました。
で自分へのご褒美ということでライブ。
K'DO@大阪ブルーノート。
K'DOとは大貫妙子、フェビアン・レザ・パネ、沼澤尚、森俊之、沖山優司という、溜息がでるほどのメンバーによるユニット。
「K'DO」とはフランス語で「贈り物」って意味らしい。
そう素晴らしい音楽の「贈り物」。
もう感想は一言「素晴らしい」につきる。
言葉が追っつかない。
大貫妙子の歌声はフラットにすっと胸の奥まで入り込み、僕はただその音に飲み込まれ、包まれ、とても穏やかな気持ちになる。
なんなんだろう、この感触は。
うん、言葉じゃ、追っつかない。
この胸の高鳴りや魂が揺さぶられる感動、でも穏やかで何一つ無理の無い幸福な気持ち。
とにかく素晴らしかったな。
今日はとてもこれ以上書けないや。


2005-10-06「Deja vu」
さて、一晩明けて、やっぱ昨日のライブの話。
初ブルーノートということで、ちょっと大人な気分。
って見た目的にも実際にも十分大人なんだけど、いつまでも中学2年気分が抜けないもので。
空間に余裕があって、落ち着いててステージも広くって、良い。
ワインなんぞ飲みつつ開演を待つ間も気分は上々。
でK'DOのメンバーがごく自然に登場。
もう、一音目から凄いもの。
沼澤尚、沖山優司がリズム隊ですからねぇ、もう安心しきれる。
沖山優司かっこいいなぁ。
で大貫妙子ですよ。
もう五臓六腑に染み渡る。
自然と笑みがこぼれる、目を閉じて音の中に身を投げ出す、泳ぐように音を感じる。
あぁこんな気持ち、素晴らしい音楽の贈り物。
前日に聴き倒していた「都会」が聴けたのも、凄く嬉しかったな。
まさか、聴けるとは思ってなかったしね。
そして本編ラストナンバー「One Fine Day With You」。
こんなに今の気分にぴったりな曲はない。
「もう雨はあがったよ/さぁ顔をあげてごらん」。
あぁ、こんな気持ち!
ライブ終了後も興奮冷めやらず。
CD購入者には本人からサインが・・のアナウンスに迷わずCD購入。
サインの列に並びながら、ドキドキしまくる。
もう、中学生じゃないんだから、俺。
大貫妙子さんはごく自然にちょこんと座って穏やかな微笑を浮かべている。
「・・素晴らしかったです・・」言葉出ないでやんの。
でも、とにかく良いライブだった。
いつか、今日のことさえ思い出せなくなる日が来るとしても、この気持ちはなくならない。
素晴らしい音楽の贈り物に、穏やかに揺らいだこの気持ちは。
で今日は仕事。
一山越えた感じはあるのだが、なかなか片付かず結局9時半帰宅。
もち今日聴いてた音楽は大貫妙子「One Fine Day」。
「心が洗われる」なんてベタな表現だが、ホントに心が洗われる。
一人歩く夜道でも、光が差してくるような気分になる。


2005-10-07「夜のエアポケット」
金曜日。
今日は比較的、落ち着いて仕事・・でもなかったか。
で11時帰宅。
雨上がりの夜道を、今日も大貫妙子聴きながら帰宅。
しかし、なんというか、どこに向かってんのかねぇ、この34歳は。


2005-10-08「Rock City」
昨晩はテレビで「バトル・オワライヤル」。
バッファロー吾郎プロデュースの言わば「一発芸」大会。
「ダイナマイト関西」もそうだが、普通なら冗談で終わってしまうバカバカしい発想をこうして「「カタチ」にすることが大事なのだ。
それを成し得るバッファロー吾郎、偉い!
でバッファロー・木村氏の小芝居が実にくだらなくて最高。
そして、あの村上ショージ氏が笑いのホームランを連発する後半、俄然釘付けに。
談志師匠言うところの「イリュージョン」を感じる。
で今朝は9時起床。
朝のうちにスーパーへ買い物。
やきそばとおにぎりの昼食の後、出かける。
小雨降る中、京阪電車乗り継いで京都へ。
今日は「ボロフェスタ05」に参戦なのだ。
会場は京大西部講堂と、野外ステージが大小二つ。
10数組のアーティストが各ステージに登場し飽きさせない。
で今日のお目当てはそうカーネーションだ。
野外ステージのThe 5.6.7.8'sを横目に、場所確保の為、そそくさと西部講堂へ。
おぉ、ちょうどカーネーション、リハ真っ最中。
めんちかつさんもやってきたので挨拶交わして二人してステージ前へ。
ともに30代妻子持ち。
連休初日だというのに、家族ほったらかして昼間からこんなとこに居ていいのか?
いや、いいでしょ。
いいに決まってるさ、だってカーネーションなんだから。
そういうわけでライブ開始。
もう何回も言ってるけど、また言っちゃおう。
カーネーションは21世紀、最強で最高のロックトリオだ!
ここんとこライブは後ろの方から観ることがおおかったんだが、今日ばかりは17歳の頃みたいにステージにかぶりついて盛り上がる。
至近距離でみる直枝さんのギターさばきに痺れる。
いや、かっちょいい!
そして超の付く名曲「PARADISE EXPRESS」では、スペシャルゲストとして鈴木祥子様が!
黒いシャツにネクタイ、タイトなスカートに網タイツ!グッとこない男子なんか、いるかよっ!
にしても「PARADISE EXPRESS」素晴らしすぎる。
身体中の血が滾り、魂は震えに震える。
この揺れる34歳、どこに向かってるのかはわかんないけど、これだけは言える「一筋の風を/俺は追いかけてんだ」ってね。
ねぇ、そうでしょ。
「スペードのエース」から久々の「ANGEL」へ。
たった3人なのに、この音の深み、広がりは何なんだ。
西部講堂には、間違いなくロックの神様がいる。
素晴らしい演奏、ラストの「ぼうふら漂流族」の暴れっぷりも最高。
カーネーションファンじゃない人も結構いただろうけど、西部講堂満員の人がみな大きな興奮に包まれてた。
そりゃそうだろ。
これ聴いて何も感じない奴はどーかしてる。
そんな野郎とは口もききたくねーよ!と暴言すら吐きたくなるぐらいにかっちょいいんだもの。
たまんねーよ。
いや、すっかり汗だく大興奮。
17歳の頃と違うのはわずか一時間ほどでゼイゼイ言ってしまうとこか・・・。
で少し頭を冷やすべく、一旦会場を後に。
界隈を散歩する。
京大がある百万遍はかって祖父母が住んでいたところ。
子供の頃からしょっちゅう来ていた町なんだ。
東大路通り沿いの「マルホベーカリー」でクロワッサンとブドウパンを買う。
店構えこそ新しくなったが、重みのあるクロワッサンにザラメがたっぷりのったブドウパンは昔のまんま。
母親が卒業した小学校の前、兄貴や従兄弟たちと銀玉鉄砲や発泡スチロールの模型飛行機で遊んだ公園は今も変わらないが、小銭を握り締めて通った駄菓子屋はもう無い。
万里小路通りを入ったとこの長屋の奥から2軒目が祖父母宅だった。
大好きな場所で、夏休みや春休みには必ず泊まりに行った。
長屋が取り壊されアパートになったのは20年ほど前だったか。
祖父母はそのまま新しいアパートの一室に暮らした。
時々は訪ねたが、もうゆっくり泊まることはなかった。
祖父が死んで、祖母は数年前、娘である僕の母親の近所に移り住んだ。
もうこの町に来ることはほとんどない。
買ったばかりのクロワッサンを食べながら、想い出の中を歩く。
そう、ただ歩くのだ。
で再び、会場へ。
いくつかのバンドを観るが、やっぱり僕は魅力的なメロディーがないとダメだなぁ。
それと「ギターウルフ」のファンの人たちは、みな律儀に「革ジャン」着てるのが、物凄く解りやすい感じで笑う。
いや、笑っちゃ失礼か。
なんだか可笑しい、いや、これも失礼。
そう、かっこいい・・としておこう。
で西部講堂今日のラストは「曽我部恵一バンド」。
これが正直言って、びっくりするほど良かった。
終始、笑顔の曽我部恵一氏、まさにステージは「LOVE HAPPY」な波動がバンバン出てる。
もう演奏するのが楽しくってしょうがなくって、それがちゃんとエンターティメントに昇華されてる。
素晴らしいパフォーマンス、そしてとにかく曲がいい。
「テレフォン・ラブ」での大合唱、携帯電話をペンライト代わりに振ったりしてそれはなんて素敵な空間だったか。
感動しちゃった。
アンコールでは「もう音が出せないから」とマイクなしで「mellow mind」。
素晴らしい。
これぞライブ。
凄くハッピーでかわいくてやんちゃで感動的なステージ。
音楽って最高だなってまた思っちゃったよ。


2005-10-09「真昼のできごと」
昨晩は、ライブの余韻に浸りすぎて夜更かし。
あぁ、やっぱライブは良いねぇ。
で今朝は9時起床。
今日は大津祭りなんだけど、妻はバイト、娘は鉾が窓から見れる友達の家に招待されてて、マンションの友達達と出かけてしまった。
今日は家でゆっくりすることに決める。
でソファに寝そべって、「ガキの使い〜」ビデオで見たり。
でも窓の向こうはいい天気で、部屋に居るのもなんだし、とりあえず散歩に。
散髪にでもと思ったが、散髪代をCDにまわす事にする。
結局、タワーに行って曽我部恵一「LOVE LETTER」購入。
あまりに昨日のライブが良かったのでまとめて聴きたくなったから。
で紀伊国屋で小泉今日子特集の「キネマ旬報」誌や北野武が表紙の「Invitation」誌などを立ち読み。
いつもは通らない路地を抜けて帰宅。
昼は、冷蔵庫にあったキムチで豚キムチ。
買ってて良かった「冷凍切り落とし豚ばら肉」。
NHK「課外授業ようこそ先輩」角田光代の回、見る、これが凄くおもしろい。
自分のことを書く「作文」から、他者の目線で、想像力を加えて、物を語っていく「小説」へ。
思わず見入る。
庭先に猫。
きっちり朝、昼、晩やってくる。
今日は妻も娘もいないので、餌と牛乳を出してやる。
呑気な昼下がりだ。
なんだか眠くなって昼寝・・・。
で小一時間ばかり昼寝してから、ちょこっと大津祭り観にいく。
特になにもなく、ぶらぶらと路地を抜ける。
こればっかりだな。
帰ると、妻と娘帰ってきてる。「疲れたから、ご飯よろしく」だって。
ま、そのつもりだけど。
で今日は白菜とあげの煮物、ピーマンと鰹節の炒め煮、さんまの塩焼き。
サザエさん見ながら夕食。
なんだか、今日はゆる〜い一日。


2005-10-10「ラブレター」
夜、くしゃみ・鼻水が止まらない。
季節の変わり目はいつもこうだ。
夜更かしもほどほどに床につく。
今朝は8時半起床。
朝のうちは雨が降ってたこともあって、どこにも行かず。
部屋で娘と遊んだり、ビデオ観たり。
昼は貰い物の「讃岐うどん」茹でて今年最後のぶっかけうどんに。
昼から皆で買い物。
鼻炎の薬飲んだからか、やけに眠い。
帰宅して30分ばかり昼寝。
娘とポケット版の「人生ゲーム」して遊ぶ。
25年ぶりぐらいか。
がんがんお金貯めていく娘とは逆に、約束手形ばかり増えていくダメ親父ぶりを発揮。
夜、娘と風呂。
なぜか下衆ヤバ夫(アンタッチャブル山崎扮する「リチャード・ホール」のバカキャラ)の下衆な替え歌を二人してゲラゲラ笑いながら歌いつつ。
「あぁ〜玉のフクロの中に〜種をまき〜かぼちゃを育ててみたい〜」(「川の流れのように」の節で)ゲラゲラ!っという具合に。
間違いなく教育上良ろしくないんだが、おもろ優先なので。
「古いキャンタマの裏に〜隠れて〜コオロギがいいっぱ〜い」(「想い出がいっぱい」の節で)だって、くだらなすぎるよ!
しかし、娘には伝えておきたい。
こういうくだらなさこそが重要なのだよ。
このくだらなさを守ることが、大人である僕が子供達にしてあげるべき最重要事項だと思ってる。
「キャンタマブクロが伸びすぎて〜15で地面についたのさ〜」(「ギザギザハートの子守唄」の節で)と声を大にして唄えないような社会には絶対しない。
正義の名のもとに殺し合いすることと、キャンタマブクロについて唄うことと、どっちを選ぶのか。
君のお父さんは、後者を選ぶよ。
そこには命懸けてもいいと思ってるよ。
そーいうことだ。
それがロックってもんでしょ(・・えっ違う?)。


2005-10-11「あたらしいうた」
昨日は早く寝たので、なんだか寝すぎて眠い。
今日は落ち着いて仕事しようと思ったけど、朝のうちはバタバタ。
自分の思うようにはいかない。
でも午後からは比較的に落ち着いて今日は8時帰宅。
今日の音楽は、曽我部恵一「LOVE LETTER」。
サニーディ・サービスを最初に聴いたのはヴァージン・メガストア京都の試聴機だった。
まんまフリッパーズなファーストシングル。
もう10年以上前の話だ。
フリッパーズそっくりな“渋谷系”な音から、「はっぴぃえんど」始めとする70年代ジャパニーズロックな音に。
その影響の受け方とか方向は、もうわかり易すぎるぐらいわかり易かった。
同世代で、聴いてきた音楽も同じような曽我部恵一の存在は、どこか小憎たらしかった。
彼の溢れる才能に、変な話だけど、嫉妬みたいなものも感じてた。
気になってるんだけど、認めたくないみたいなね。
サニーディが解散して、レディメイドからシングルが出て、自らのレーベルを立ち上げて。
やっぱりずっと気になってたんだ。
でこの前のライブ。
開けっぴろげでピースフルで最高にロックなステージに、僕はもう、まいっちまったよ。
素晴らしい音楽家。
今は素直にそう思う。
このアルバムにも、最高にロックな音が溢れてる。
ロマンティックで優しくって、カッコよくって、音楽への愛に溢れてる。
なんだよ、斜めに見てた俺がバカみたいじゃないか。
夜道を歩きながらそう思った。
素直な気持ちで、もう一度言おう。
音楽っていいな。


2005-10-12「WHAT’S NEW LOVE SONG」
水曜。
今週はまだ2日しか働いてないのに、やけに疲れてるな。
仕事、だいぶこなれてきた感があるが、まだまだ気は抜けない。
で8時過ぎ退社。
金木犀の香りを鼻先に感じながらの帰り道。
秋は好きな季節。疲れもとれる。
今日聴いてた音楽はココココで話題の一色進率いるジャック達「MY BEAUTIFUL GIRL」。
いまやテレビもラジオも雑誌も信用できないけど、信頼すべき目利き(いや、耳利き)さんたちが教えてくれるから嬉しい。
いや、ブリティッシュでひねくれてて、ちょっと笑えて、ロマンティックでセンチメンタルでいいですよっ!これは。
もちょっと聞き込んでからまた書きまーす。


2005-10-13「Workaholic Hero」
今日もしっかり働いて10時帰宅。
帰りの音楽は、カーネーションや堂島孝平のバッキングで素晴らしいプレイを披露してる渡辺シュンスケ率いるcafelon「No More Humor!」。
心弾むポップミュージック!
もっと渋めの音を想像してたんだが、ドポップで且つひねくれてて、僕好み。
うん、若くていいぞ。
これはもっと多くの人に聴かれるべき音楽だな。
小難しいこと抜きで、中学生とかでもパッ聴いて好きになれる音楽。
売れるべきだよ。
転がるようなキーボードプレイも良し、トランペットの音がちょっとムーンライダーズを彷彿とさせて楽しい、若々しい声が新鮮だ。
1曲目「チャーリー」なんか、かなり良くってウキウキする感じがある。
渡辺シュンスケ氏の書く詞は、きれいにはまとまってないけど、音との相性が良くって耳に残る。
若くて活きのいいバンドも、たまにはいいね。


2005-10-14「おとなになんかならないで」
やっと金曜。
今日はさっさと仕事終了だ。
で久々に愉快な仲間たちと呑み。
ただひたすらバカ話に終始。
「中二の放課後」ノリで。
末っ子扱いの年長者、あー楽しかった!
今日はそれだけで、十分か。


2005-10-15「☆☆☆☆☆」
土曜、休日、雨。
9時起床。
ホットサンドを作って、娘と遅い朝食。
で娘、誘って映画観にいく。
ティム・バートン監督「チャーリーとチョコレート工場」。
素晴らしい!!!
人間の想像力と創造力、物を語る力に興奮する。
「映画」という夢はこんなとこまで到達してんだぜ!とエジソンに教えてあげたい。
完璧にデザインされたビジュアル、映画的興奮、毒とユーモア、心の奥に触れるマジック・・・ティム・バートン&ジョニー・デップあんたら凄いよ!
娘と顔見合わせ笑いながらの夢のような2時間。
だから、映画って好きさ。
「おもろかった!」と明らかに娘より子供になっている親父。
今回は吹き替え版で観たので、近いうち字幕版も観にいこうっと。
午後からは娘といっしょにダラダラ。
クレイジーケンバンドのDVD観ながら、人生ゲームやったりトランプやったりして過ごす。
夕食はじゃがいもとタマネギがあったので、カレーにするか肉じゃがにするか迷った挙句、肉じゃがにした。
なんとなくそういうものが食べたくなる季節だから。
夜、娘と風呂に入りながら「『ウンパ・ルンパ』(チャーリー〜に出てくる、みな同じ顔した小人族)が『下衆ヤバ夫』でキャンタマの歌、歌い踊ったらおもろいなぁ」などという中学生トーク。


2005年10月下旬の日記へ


今あなたがご覧になっているHPは「OFF! 音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみ下さい。