2005年9月上旬

2005年9月上旬の話・・・
仕事でちょっとした変化あり。2年周期で訪れる変革の時期がまさにこの月。気持ちの変化もイロイロあったりして・・。


2005-09-01「I Believe In You」
さて9月。

娘は今日から学校。
元気に出て行った。
残暑、ひどく蒸し暑い。
夜、会社出ると身体に水気を含んだ空気がまとわりつく。
なんだかすっきりしないな。
9月になったってのに。
じっとりと汗が滲むのを感じながら、今日もただ歩く。
いつでも飢餓感抱えてる。
誰だってそうなんだろうけどね。
「どんな意味が/あれば気がすむんだろ?」(カーネーション「十字路」)
家帰ると、遠くに住む友達から本が届いてる。
ずっと探してた三遊亭円丈「御乱心」をわざわざ送ってくれたのだ。
嬉しい!もう、すっかり気が晴れる。


2005-09-02「Summer’s Gone」
なんだよ、昨日にまして暑いじゃないか!
夜、平均年齢オーバー40なメンバーで会議。
一世代上の人たちと話しても、音楽・サブカルネタならほとんどついて行ける。
唯一の強みだったりして。
最初こそ真面目な話だったが、3時間後にはバカ話に。
結局そのまま、駅前の王将で飲む。
今日の音楽はGreat3のデビュー盤「Richmondo High」95年作。
実に10年寝かせてたって感じで。
3人はもとより、堀江博久のキーボードが実に良く効いている。
やっぱり好きなのは「Oh Baby」。
男の子の音楽、情けなくって繊細で、かっこつけで。
改めて聞き込んでみよう。


2005-09-03「Snowbird」
昨晩は3時まで夜更かし。
バッファロー吾郎・木村氏のおもしろコメントを期待して「関西バンザイ新聞」見たり、クレイジーケンバンド「せぷてんばぁ」を引っ張り出して聴いてみたり。
で今朝は8時起床。
ぼけーっと朝の連ドラ「ファイト」観ながら、パンの朝食。
遅く起きてきた娘とハムスターの餌を買いに、近所のホームセンターへ。
ペットコーナーで子犬や子猫、ハムスターを眺める。
ホントに子供は動物が好きだな。
昼はおにぎり。
「好きな具は・・塩だけ(きっぱり)」という娘には俵型のおにぎりを、僕は塩こぶ入りの三角おにぎり。
どーでもいい話ですけどね。
午後から会社へ。
昨日やり残した仕事を片付ける。
でその後、京都へ。
一年ぶりの京都飲み会、河原町集合は久しぶり。
メンバー・K好みの小汚くも落ち着ける飲み屋で、まだ外は明るい5時から飲み始める。
ちくわの天ぷら、さんまの塩焼き、焼き茄子、牛スジの土手焼き、冷奴などなど実に居酒屋な肴をあてに、生ビールに日本酒。
そして何と言っても硬軟入り乱れた「おもろ話」がメインディッシュ。
先斗町に移動してさらに飲み、結局6時間話続ける。
もう10年近く続くこの飲み会、いまだにおもろい。
「ちょっと語りすぎやで」と注意されたけど、やっぱり言わずにおれない。
こういう夜があるから生きていける。
そういうことだ。
で行き帰りの電車内で向田和子「向田邦子の恋文」読了。
向田邦子が恋人に宛てた5通の手紙、その恋人が死の前日まで綴った日記。
二人の間に流れる濃密な愛、その空気感。
向田邦子の清潔さ、美しさに感動。
たまらない気持ちになってしまう。
ディスクマンから流れるBGMはGreat3「When you were a beauty」。
あまりにもピッタリのBGM。
このタイトルなんかまんまじゃないか。
偶然と無意識が生み出したミラクルなんじゃないの。


2005-09-04「棒がいっぽん」
昨晩は故・枝雀師匠の落語など見たりで3時就寝。
今朝は9時起床。
9時半から今週もマンションの理事会。
ちょうど10年目の大規模修繕があって大変なんすよ・・。
12時やっと会議終了。
帰って陣内、フット、キンコン出演の吉本公開コメディー「横丁へよーこそ」観ながらざるそばの昼食。
ゲスト出演のペナルティ・ワッキーのヨゴレっぷり&卑怯すぎる“顔芸”に娘ともども爆笑。
それから家族で琵琶湖博物館へ。
特別展としてやっていた「歩く宝石・オサムシ展」が思いのほか良かった。
ファーブルや手塚治虫をトリコにしてきた“オサムシ”。なんてことはないし、もう世界中に何千という種別がいるありふれた虫なんだけどね。
で何が良かったかっていうとその見せ方で、CTPPかタイクーン・グラフィクスか?(ま、ちょっと言い過ぎてるけど)というのポップさ。
博物館らしからぬアートディレクションぶりが良い。
後は淡水魚の水族館などを見て回りもう夕方。
帰ってご飯の支度するのもしんどいってんで外食、もうびっさびさに焼肉。
ただ、思いのほか高めだったので家族揃って腹五分目に制御。
結局、「小腹空いたなぁ」ってんでコンビニでデザート買ってやんの。


2005-09-05「Broadway」
朝から雨。
妻が会社まで車で送ってくれる。
感謝。
今日は一日、社内で仕事。
昼は近くの茶店でイタリアンスパゲティ(ナポリタンではなくてあくまでイタリアン。注文時は「イタスパ」と言う)。
下品な味付け、久々に食べるとやっぱり美味しい。
夜、会社を出ると雨は止んでいる。
嵐の前の静けさ。
目の前を、風に吹き飛ばされた街路樹の葉が舞う。
タワーレコードに寄って、「サヨナラCOLOR〜映画のためのうたと音楽〜」購入。
紀伊国屋で本の背表紙を眺めてから帰宅。
今日聴いていた音楽はショコラ、01年作「henry」。
とにかく一曲目「GOD・LOVE・BEAT」が好き。
彼女の歌は、決して上手くはないが、しっかり胸に響く。
「神様ただうなずいて/何にも教えないで/涙がこぼれてても/何にも喋らないで」例えばこんな言葉を、押し付けがましく歌い上げられたら、一気に興冷めしてしまうだろう。
壊れてしまいそうにもろくて、淡い歌声に、全ての文化系男子は恋をしてしまう。
ま、そこ狙いなんだろうけど。
騙されたくて、騙されるもんだったりもする。
とにかく、ショートカットには全面降伏だ。


2005-09-06「サヨナラ オハヨウ」
足が遅い台風は、まだやってこない。
穏やかさの裏に、なにやら不気味な影が見え隠れするような空模様。
午前中は外回り。
京都に出たついでに、お昼抜いてちょっと一乗寺の恵文社に寄る。
加藤千晶「おせっかいカレンダー」購入。
随分前にサンプル盤頂戴して、すっかり聴きこんでいるんだが、ちゃんとお金払ってもう一枚買う。
買うってことは、その音楽家に一票投じるってことだから、結構重要なのだ。
セルフライナーノーツが載ってるフライヤーもちゃっかりゲット。
それにしても相変わらず、居心地のいい本屋。
もう何時間でも居たいのだが、そうも行かず数分で出る。
今度、会社サボってゆっくり来よう。
午後は社内で、もくもくとお仕事。
あっという間に時間が過ぎる。
今日聴いていた音楽は、クラムボン、ハナレグミ、ナタリーワイズ「サヨナラCOLOR〜映画のためのうたと音楽」。
サウンドプロデューサーを勤める高野寛を中心にした、今最高のチームによる音楽。
悪いわけない。
地に足がついた、穏やかで優しくて、正直な音楽。
心が洗われるよう。なんかいつもずっと斜め向いて生きてきた。
でも、もうそういうのはいい。
ここ数日、そんなことを考えてる。
向き合うことから逃げてきた。
ずっとずっとそうだった。
でも、もうその季節は終りだ。
ずっと大好きな音楽。
それさえも僕は、何かからの逃げ道に利用してただけなんじゃないか。
もっと音楽を好きになりたい。
そのためにも、全てとちゃんと向き合わなきゃならない。
例えば仕事、例えば家庭・・。
ほんとにここ数日、そんなことを思ってる。
まだうまく消化しきれてないし、それが何かはわからないのだけれど。
音楽がなけりゃ生きていけない。
でも音楽がなくなったとしても、僕は死ぬわけにはいかない。
ハイドパークミュージックフェスの話題をいろんなとこで観る。
細野さんが「HOSONO HOUSE」やったらしい。
とてもとても素晴らしかったようだ。
多分、そんなことにも通じるんだろうな。
いや、うまくは言えないけど。
もう一歩を踏み出す季節って感じなんだ。
耳を澄ませば、音楽が導いてくれる。


2005-09-07「夜の海を走って月を見た」
夜中に雨は降ったようだが、朝にはすっかり晴れてる。
娘は「警報でてないのかぁ〜。学校休みちゃうなぁ」と残念がってる。
不謹慎な発言だが、その気持ちよくわかる。
警報で学校休みとかってワクワクしたもんな。
でも天災ってのは怖い。
ニュース映像見てぞっとする。
なんだか、バタバタしてるうちに一日が過ぎる。
昼はコンビニで買った冷やしうどん。
まだ冷やしうどん食ってるな、俺。
今日、聴いてた音楽は高野寛、88年のデビュー作「hullo hulloa」。
テントレーベルのオーディション出身、高橋幸広の秘蔵っ子といわれた高野寛。
今、聴いても実によく出来たPOPアルバム。
1曲目の「See You Again」なんてホントよく聴いたよ。
若くて青いヴォーカルなれど、幅広い音楽性、細部まで注意が行き届いたサウンドディレクション、ポップなメロディーに屈折してて文学的な歌詞。
優等生すぎるきらいもあるが、その優等生ぶりもまた彼らしい。
何度も書いてるんだけど、今の音楽シーンにおいて、間違いなく彼は最重要人物の一人である。
細野さんだとか鈴木慶一だとか一世代前の音楽家達から受け継いだものを、ちゃんと自分で消化して、それをまたクラムボンやハナレグミといった次の世代に引き継ぐ。
音楽に向かう姿勢の正しさ。
それはこのファーストからも感じられる。
今日、久しぶりに聴き直してみて、改めて名盤だと思ったな。


2005-09-08「Sorrow and Smile」
ここんとこ、朝、カーテンを開けると窓の前で二匹の子猫が待っている。
うちはマンションの1階で小さな裏庭があって、ちょうど猫の通り道になってるよう。
妻も娘も動物好きなのでわざわざキャットフードまで買ってきて歓待してる。
俺より確実に扱い、いいじゃないか。
ま、いいんだけどね。
朝から会議。
やけに疲れる。
昼はコンビニでそうめんといなりずし。
なんだかバタバタしてしまって、あっという間に夜が来る。
先輩と仕事関係でお世話になってる方々と駅前で軽く飲み。
生ビールとライムサワー。
先輩にツッコミいれたり、いれられたりしつつほどよく楽しく。
帰り道、コンビニで雪印のバニラアイス買って、ぶらぶら歩きながら食べる。
夏の終りのアイスクリーム。
売れないアイドルのシングルB面のタイトルみたいな言葉だな。


2005-09-09「確かな光」
昨晩、三遊亭円丈「御乱心」読了。
・・・おもろすぎるっ!78年に勃発した「落語協会分裂騒動」その渦中に放り込まれた円丈師が8年後にその想いを書ききった問題作。
そして05年、やっと見つけた(遠くからこの本をプレゼントしてくれた友達、ありがとー)本書を興奮して一気読み。
いやぁ、落語への想い、師匠への想い、そしてボロカスに書かれる円楽!が最高。
これぜひ映画化して欲しいな。
夜中キャスティング考えてたら寝られなくなっちゃった。
とりあえず円丈=阿部サダヲから考えて、狡猾なる円楽は役所広司に演じてもらいたい。
情けなくもどこか笑えるさん生(後の川柳)は古田新太に、抜け目ないイヤな奴・円窓は八嶋智人、頼りないがいい人・円弥は田辺誠一、それから特別出演的に談志=松尾スズキ、志ん朝=中井貴一でどうかな(これ、『御乱心』読んでなかったらサッパリわかりませんね)。
しかしもう一人の主役、名人・円生役がどうしても浮かばない。
三国連太郎か、いやいや伊東四郎か、いやちょっと違うなぁなどと誰にも頼まれてないのに、一人思案する。
で今日も一日バタバタで。
あっという間に夜。
今日は、京都某所で友達と楽しい飲み会。
今日はゲストを招いての拡大版で。
相変わらず料理うまし、酒うまし、話楽しで最高。
あっという間に4時間経過。
幸せな気分で夜道歩く。
加藤千晶さんの「おせっかいカレンダー」のフライヤーにこんな「ごあいさつ」が載っている。
「〜たとえば好きな物を『これ好きだ』と言う、大事な人を『大事だ』と、友達に『君は友達だ』と言う。別に今さら言わなくてもいいことかもしれないけど、なぜか言っても言っても言い尽くせない気がする。〜」あっ、これって僕がこうして文章書いてる気持ちかもしれない。
おせっかいにもう言っちゃいたい。
これからも僕は「これ好きだ」って言い続けるよ。
いっしょに楽しくお酒飲んでくれる、ここにコメント書いてくれる、遠くにいて僕のことを気にしてくれてる・・「君は友達だ」もうみんな本当に「大事だ」って思ってる。
くそーっ、もうなんだか言っても言っても言い足りないぐらいにそう思ってるよ。
友達がお土産にくれた出町ふたばの豆大福。
夜中、こそこそ食べる。
いやぁ夜中にこそこそ食べる大福って最高においしいな!
「夜の豆大福」。
こんなタイトルの曲は、間違いなくバカな迷曲だろうな。


2005-09-10「カミナリ食堂」
8時半起床。
土曜は娘とのんびり。
朝からトイザらスに遊びに行って、本屋で「ドラえもん プラス」3巻購入して、いろいろ見て廻って帰宅。
昼はオムライスを作る。
たまねぎが無かったのが計算違いで、しょうがないのでミックスベジタブル使うが、やっぱり合わない。
なんかイマイチな出来。
娘は「おかわりないの?」と言ってくれたが、申し訳ないって感じで。
で娘をスイミングスクールに連れてって、帰りに妻を迎えに行き、それから買い物。
「サイコロステーキ詰め放題¥500」ということで、夕飯はサイコロステーキ。
ま、肉の切れ端、無理やりサイコロ型に圧縮してるの丸出しで、いかにも安い肉なんだけど、我が家には似合ってる。
帰って、早速ステーキ焼く。
目一杯詰め込んできたので、家族三人分焼いてもまだ半分以上残ってる。
なんたる安上がりな!
味付けはニンニク醤油で。
付け合せはニンジンのグラッセとモヤシ炒めて。
なんてことはない一日が今日も過ぎてった。


2005-09-11「ラーメンたべたい」
昨夜はなぜか、今更、「世界の中心で、愛をさけぶ」DVDで観る。
「ホワァ〜イ、なぜにぃ〜」という感じだが、先輩が「一応観とけ」ということでDVD貸してくれたので。
もちろん、原作もテレビも観てません。
で映画ですが、ま、どうしても元の話がアレですからねぇ、しょうがないんでしょうが、むしろ「泣き」に逃げないように努力した行定監督を評価。
そして若き二人の俳優が素晴らしかったですね。
森山未来君はいい役者ですね。
が、やはり長澤まさみちゃん祭りということで、ここは一つ。
特に生き生きとした彼女が堪能できる前半が最高。
長澤まさみちゃんに常に「ノースリーブ」を着せてるとこなんか、わかってらっしゃる。
同級生だったら、間違いなく一言も話しできない(きっぱり)。
とまぁこれ冗談半分ですが、長澤まさみにつきますよ、この映画は。
彼女の「声」がまたいいんだ。
全編に渡って「彼女の声」が重要な位置を占めるんだけど、あの声、もれる吐息、グッきたね。
これは凄いポイントで、これがあるから観れたって感じで。
が映画は後半「泣き」に向かった途端、失速。柴崎コウでドッチラケという残念な結果に(はっきり言って、彼女は蛇足)。
しかし86年とは僕もまさに青春期。
カセットテープが「HF-S」だったり、ダブルデッキのラジカセとか、漫画「みゆき」がなにげに見切れてたりとかポイントは数箇所あったけど、なんか勿体ない状態だったなぁ。
真性・ロマンティストの僕に言わせると、これはロマンティックでもセンチメンタルでもない、ある意味真逆な世界なんだよね。
だから受けたんだろうけど。
泣きのツボをとことん外された感じで、やっぱりあそこまで分かりやすくなっちゃうと、しらけざる得ないんだよ。
で今朝は9時起床。
朝から選挙に行く。
ま、難しいことはわかんねぇー、けど政治なんてのはもう生活そのものなんだから難しく見せちゃいけません。
つーか、ややこしく見せちゃいけない。
そんなの芸がセコですよ。
でホームセンターまで猫の餌買いにつき合わされる。
しかしいろいろあるねぇ。
生タイプのツナとか美味そうだもの。
で昼は、おにぎりと幸麺(安売りスーパー「ジャパン」のインスタントラーメン、これが結構癖になる)。
午後、妻と娘は同じマンションの友達のとこに遊びに。
で早速、滋賀会館シネマホールへ。
こういう時、徒歩2分の場所に映画館があるのは嬉しいなぁ。
思い立ったら即って感じで。
キム・ギドク監督「サマリア」観る。
まいった。
痛みに満ち溢れた凄い映画。
観終わってしばし呆然。
恐るべしキム・ギドク監督。
映画は二人の少女の姿から始まる。
援助交際をする親友・チェヨンのために嫌々ながら見張り役として行動をともにするヨジン。
母のような、子供のような笑顔を浮かべるチェヨン。
強い意志をもった瞳が印象的なヨジン。
十代の女の子だけが持つ、友情とも愛情ともつかない濃密な関係はチェヨンの死で終わる。
そしてヨジンは「チェヨンの罪滅ぼしのため」ゆっくりと破滅へと向かっていく。
ヨジンを演じるクァク・チミンの危なげで、でもなにかしたたかな強さを秘めた瞳が忘れられない。
そして破滅に向かうヨジンの父が背負う深い痛み。
その「痛み」をただ黙って切り取ってみせるキム・ギドク監督は趣味が悪い。
こんなの見せられたらただ呆然とするしかないじゃないか。
人は皆、痛みを抱えている。
どこまで行っても満足なんかできやしない。
「痛み」を前に、人は過ちを繰り返し、新たな罰を作っていく。
痛みに満ち溢れた映画。
目を逸らすことさえ出来ない。
で帰ると妻と娘はまだ帰ってない。
夕飯の準備しようとしたら「米」がない。
猫の飯より俺の飯を心配してくれ!と言いたいとこだが、車走らせ米買いに行く。
日曜夕方のスーパーで米袋抱えて、おっさんが一人レジに並ぶのって恥ずかしいよ、言っとくけど。
で帰ると妻が「ありがとう、夕飯よろしく!」だって。
・・・以下略。


2005-09-12「自転車輪の見た夢」
選挙結果に呆然。
自分の見方と大多数の人の見方とのギャップに戸惑う。
今日もバタバタ仕事。
一日過ぎるのが早い!で夜、先輩に誘われ軽く飲み。
まっすぐ帰るつもりだったのに、どーにも断りきれない性格なんだな。
結局11時帰宅。
今日、聴いてた音楽はゼルダ、85年作「空色帽子の日」。
こちらの影響で。
実に15年ぶりぐらいに聴いたんじゃないか。
懐かしい。
中学3年の時、めちゃめちゃよく聴いてた。
初めて行ったライブハウスは大阪のバナナホールで15歳の時。
このゼルダのライブだった。
京都の外れにすむ中学男だった僕は、大阪のライブハウスにびびりまくっていた。
妖しげな通り道、ライブハウスは暗くて、黒い服を着たお兄さん、お姉さんがいっぱい居て。
でも凄く刺激的だった。
なんか自分はクラスの連中とはちょっと違うんだぞ・・なんて思ったり。
あの日の興奮は今でも忘れない。
ニキビ面の僕は、ゼルダの音に飛び跳ねてた。
ライブハウスは僕を、憂鬱でさえない日常から「ここではないどこか」へ連れてってくれたんだ。
それから数年は結構追っかけるようにゼルダのライブには出かけたなぁ。
ドラムの亜子さんがキレイで、作る曲もポップで大好きだった。
ひっさびさに聴いて、なんか甘酸っぱい気持ちになっちゃったよ。


2005-09-13「今日も地球の何処かで」
弁当持ってくことにする。
朝から卵焼き作って、冷凍ハンバーグをレンジで温める。
なんだかなぁ。
今日もひたすらお仕事。
9時過ぎ帰宅。
今日、聴いてた音楽は高野寛98年作「RAIN or SHINE」。
充実したアルバム。
前作「Sorrow and Smile」からこのアルバムにかけての頃は、様々なプロデューサーと組んで、彼自身の音楽性も広がり、まさに成長しまくってる感があった。
ギタリストとしても多くのセッションに参加してたりして、今の名プロデューサーぶりに繋がるいい時期だったんじゃないかな。
ソングライターとしての自信も見えるしね。
実際、サウンドに負けない歌そのものの強さが感じられる。
「KAORI」のメロウネスと秘めたるエロティシズム、「何も知らないで生まれて」の実験性と肉体性、「夕凪」での繊細な優しさ・・・1曲、1曲に込められた音楽への好奇心がたまらない。


2005-09-14「相変わらずさ」
京都の某放送局で3時間ばかり会議。
でその後、祇園で飲み会。
いやぁ、祇園・・いい響きっすね。
そんな訳で今(午前1時半)帰ってきたとこ。
ごめん、今日の日記はここまで。


2005-09-15「LONELY AT THE TOP」
さすがに昨日の日記はひどいっすね。
酔っ払ってました。
で今朝もどうにもだるい。
元々、弱いので全然量は飲んでないのに、翌日まで残るようになるとは。
もう若くはないということか。
しかし、今日もなんだというぐらいにバタバタ。
昼休み、弁当食いながらなぜか小林旭のベスト盤を試聴。
79年作「赤いトラクター」が最高。
そうあの「燃えるおと〜この〜、あっかいトラクタァ〜」って曲ね。
ちゃんとフルサイズあるんだ。
これは多分、世界で唯一の「トラクター」ソングだろうな。
「それはお前〜だぜぇ〜」って完全にトラクター擬人化しちゃってるよ!
近所にトラクターを「お前」って呼んでる人がいたら、極力関わりあいたくないけどね。
そんなこんなで10時帰宅。
今日聴いてた音楽は、小林・・じゃなくて、RANDY NEWMAN「SAIL AWAY」。
なぜだかふっと聴きたくなった。
これは72年作品。
洋楽は得意じゃないんだけど、これはムーンライダーズの鈴木博文氏が勧めていて高校生の時に買った。
一時期、いつも寝る前に聴いてたっけ。
少し空が高くなった、今みたいな季節にはぴったり。
癖のある歌声とピアノ。
派手なところなんて、まるでないけど、なんだろう味わい深い珈琲みたいな音楽。
少し立ち止まってみるのも悪くない。
椅子に深く腰掛けて、静かに目を閉じてみる。
そこに流れる音楽は、きっとこんなだろう。
とにかく表題曲「SAIL AWAY」に痺れる。


2005年9月下旬の日記へ


今あなたがご覧になっているHPは「OFF! 音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみ下さい。