2005年8月上旬

2005年8月上旬の話・・・
しかし暑かった、この夏は。が、一切夏らしい話ないのな、この日記。暑い!って愚痴しか言ってないよ!


2005-08-01「チョコレートベトベト」
暑くて夜中、何度となく目を覚ます。
が我が家ではまだエアコンはつけてない。
アイスノン枕と扇風機でがんばってるのだ。
今日は彦根でお仕事。
花火大会なので、町にはゆかた姿の女の子がいっぱい。
「ゆかた姿は魅力2割増」。
その通りですな。
・・いや、ちゃんと仕事してましたよ。
会社への帰り道、思わずドライブスルーでマックシェイクのチョコレート。
もう、ホントにこれだけは止められない。
もう30年近く前になるだろうけど、初めて飲んだ時、子供ながらに「なんて革命的なおいしさなのだ!!」と大感激。
それ以来、東京ドーム1杯半ぐらい飲んでるんじゃないか。
それでも好き。
まだ好き。
しつこい性質なのだ。


2005-08-02「グッデイ・グッバイ」
今日も暑・・っていちいち書かなくてもいいか。
昼は久しぶりに会社の近所の茶店でスパゲティミートソース。
大学に入るまで、ミートソースとナポリタン以外のスパゲッティなんて知らなかった。
パスタなんていつから言うようになったんだろう。
もっと小さい時は、ケチャップからめただけで食べてたな。
でここのミートソースはボロネーゼなんてものじゃなくて、もうミートソース(それも缶詰)でパスタなんかじゃなくてスパゲッティ、いや、スパゲッチ。
これを美味いと感じてしまう、安上がりな舌。
午後はひたすら激走&営業。
クーラーガンガンにかけた車から降りると、一気に眼鏡が曇る。
「眼鏡が曇っちゃったの・・」円鏡(当時)師匠のCMを覚えてる人が何人いるだろう。
「タイガー&ドラゴン」で昇太師匠にコピーさせていたクドカンには感激したが。
最後の営業先がちょうど十字屋四条店(京都を代表するレコード店)だったのでちょっと覗く。
高校生の時、ちょうど乗換駅の真上がこの店だった。
まだタワーレコードもヴァージンメガストアもなかった時代。
京都で有数のインディーズ取り扱い店で鈴木博文「WAN-GAN KING」もカーネーション「YOUNG WISE MEN」もここで買った(もちろんアナログ)。
学校〜十字屋〜家が毎日のコースで世界の全てだった。
ホントにアノ頃は音楽だけが支えだったな。
もし、音楽と出会えてなかったらって思うとゾっとする。
でここは落語CDが充実してるんだ。
思わず春風亭昇太「権助魚/御神酒徳利」購入。
帰りの音楽はスガシカオ「TIME」。
熱心なファンではないんだけど、この人はもうかたくなにファンクなんだが、ちゃんとポップスとして成立させててそこが偉い。
そしてやるせない詞世界もいい。
「汚れちまった悲しみ」具合がなんともグッとくる。
ポップミュージックってのはひどく悲しい音楽だと思う。
とんでもない悲しみの上に成り立ってる音楽。
ハッピーもキャッチーも、その上にあるからこそ胸を打つ。
ハッピーやキャッチーの上澄みだけすくったような音楽も少なくないが、それは聴けばすぐわかる。
ピチカートフォロワーが決してピチカートになれないのは、そこだと思うけど。
ま、これは別の話。
この悲しみは、人類がパンツを履いた時からのもの。
もう戻れないという悲しみ。
ブライアン・ウィルソンの「キャロライン、ノー」聴けばわかる。
あの悲しみがポップミュージックの本質なんだ。
帰ると、先日ネットで注文してた柳家喬太郎「喬太郎落語秘宝館・別館」が届いてる。


2005-08-03「冷えたビールがないなんて」
今日もア・・もう、いいよっ!
にしてもこの時期、家から会社まで約25分の徒歩通勤は結構きつい。
会社に着いたら既に汗だく。
クールビズは取り入れていないので、ノー上着ならぬノー下着で会社行ってやろうかとさえ思うね。
そう言えば明石家さんま氏デビュー当時のネタで「あら、ジュンコちゃん、今日パンツ履いてないの」「どうしてわかったの」「だってスカート履いてないもの」というのがあったなぁ。
どーでもいいけど、思い出しちゃった。
夜、合気道。
もう今日はサボろうと思ってたんだけど、結局30分遅れで行く。
身体中の水分抜ける。
家帰って、冷えた麦茶をゴクゴクと飲む。
冷たい麦茶が喉を通り過ぎてくあの感じ。
日本の夏ってもんだなぁ。


2005-08-04「はじまりの季節」
今日も・・やめとこう。
午前中、京都営業。
この暑さの質感は京都だなぁと思いながら。
麩屋町二条の「いわふじ」食堂で天ぷら定食。
冬瓜の炊いたん、きゅうりとじゃこの酢の物、油あげの味噌汁に漬物、そして天ぷらは海老、きす、万願寺、茄子、さつまいも、ちくわにごぼうのかき揚。
完璧。
パーフェクトな定食。
これで650円。
感動しながら食す。
にしても外は暑い。
午後からもバタバタと仕事。
ひたすら汗かく。
夜、湖岸でのイベント覗く。
湖からの風が心地よい。
で今日の通勤音楽は(これ書くの久々だな)ゲントウキ「感情のタマゴ」。
今年になって立て続けに出たシングル曲があまりに良かったので期待してたんだが、期待にこたえてくれましたねぇ。
嬉しい限りな、良いアルバムです。
「良質のポップス」って言っちゃうとなんだか面白みのない音楽だと捉えられがちですが、ホントに良質な曲が揃ってる。
田中潤氏のソングライティング力は特筆もの。
趣味がいいだけに終わらない本気ぶり。
どことなくメランコリックなメロディライン、絶妙な湿り具合、でもべたつかないヴォーカルの甘い渇き。
プロデュースとアレンジはメンバーと棚谷祐一氏。
棚谷氏、気配りの行き届いたいい仕事してますねぇ。
それとストリングスアレンジの長谷川智樹氏がまた素晴らしい仕事振り。
「追憶のレイニーディ」におけるストリングスの美しさには感動した。
やっぱ、これぐらいのレベルの音楽がもっともっと聴かれるべき。
だってこんなの聴いちゃうと、今人気のあんなバンドやこんなバンドの音楽モドキなんて聴けやしないって。


2005-08-05「終わらない歌」
暑いけど、金曜の昼は天下一品のこってりラーメン。
うまいんだか、どうなんだか。
午後から長浜まで。
遠出になるので、ちゃっかり昇太師、喬太郎師の落語CDをカバンに忍ばせてきたのだ。
行きはまず昇太チビ師匠の「権助魚」。
実に落語的なバカ話。
昇太師匠のいくつになっても軽い感じは憧れるなぁ。
「御神酒徳利」は焦り、もだえ、動きまくる師匠の姿が目に浮かぶ。
徹底的に陽性で小難しくならない芸風、そんな師匠の呑気な古典二題。
ゲラゲラ笑いながら車飛ばす。
で暑い中、汗だくになりつつ一仕事。
で帰りは柳家喬太郎「喬太郎落語秘宝館・別館」。
「冬のそなた」「国民ヤミ年金」「巣鴨の中心で、愛をさけぶ」の三題。
タイトルから解るとおり、時事ネタ、賞味期限付きのキワモノ落語集。
これが凄まじくオモロイ!!
作家・喬太郎のナンセンスな狂気、演者・喬太郎の色気と技術。
これはもう聞いてくれとしか言いようがない。
ここで買えます。
で9時過ぎ会社に帰り着く。
なんだかんだと仕事片付けて10時退社。
なんだか、寂しい金曜の夜。
帰り道の音楽は話題のパーランマウム「we are PARANMAUM」。
映画「リンダ リンダ リンダ」の劇中バンド「パーランマウム」のアルバム。
ブルーハーツのカヴァー3曲に、オリジナル3曲。
これが、これが、意外にも素晴らしいアルバム。
ちょっと感動した。
サウンドプロデュース&アレンジは白井良明。
学祭バンドの下手さ具合、その絶妙なさじ加減。
ピュアに響く音楽。
もう一回言っとこう「素晴らしい!!」。
なんつってもペ・ドゥナ嬢の歌声が最高。
ファニーフェイスのペ・ドゥナ嬢については昨年観た韓国のやりすぎアクション大作「TUBE」ですっかり参っていたのだが、これで完全にやられた。
真島昌利作のド名曲「終わらない歌」に魂を震わせ、松本隆作詞、白井良明作曲「蒼い心」は本年度ベストソングにしちゃってもいいぐらいに感動。
「不思議にまっすぐな/生き方で/無邪気にむきだしに/歌ってあげる」(蒼い心)。
また音楽に救われちゃったよ。


2005-08-06「風をあつめて」
昨晩も3時過ぎまでネット徘徊したり、音楽聴いたり、雑誌斜め読みしたり。
一体、何やってんだかと思いつつ。
9時起床。
久しぶりにチーズ入りのオムレツを作って娘と朝食。
あとは二人して「暑いなぁ〜」とダラダラ。
「買い物でも行こうよ」と誘うも拒まれ、ハムスター小屋の掃除を手伝わされる。
昼食はおにぎり。
午後からもダラダラとテレビ。
シャンプーハットの漫才は、だんだんとおかしな方向に行っていて、それがまた妙に可笑しい。
もう随分前だが、彼等の漫才を最初に観た時の衝撃といったらなかったな。
ボケを肯定するツッコミというスタイルは当時画期的だった。
もし、M-1が1年早く始まっていたら「麒麟枠」は「シャンプー枠」と呼ばれていたかもしれない。
ま、結果的にシャンプーハットは一時失速し、関西で地味に活動。
今もどこに向かってるのか?という状況だが、その「もうなんだかわからない」ヤケクソ感がおもしろい。
でユニクロへ買い物。
靴下をまとめ買いして横尾忠則Tシャツを500円で購入。
夕方から娘は子供会のキャンプへ。
学校の校庭でカレー作って、テント張ってお泊りするんだとか。
で一人でジャスコで買い物。
晩ごはん作るのメンドクサイなぁーと惣菜物色。
二割引シール付きのローストビーフのサラダをひとまず購入。
後はなんやかんやと。
でお肉のげんさんで30円コロッケを買い食い。
あいかわらず安っぽくて美味い。
この味は昔、祖母の家の近くの市場で買ったコロッケとおんなじ味だ。
子供の頃、夏休みにはいつも京都の百万遍にあった祖母んちに泊まりに行った。
阪急電車で河原町まで出て、市バス3番系統で百万遍へ。
1時間もかからない距離だが、それでも子供の頃は遠く感じた。
長屋の奥から2軒目、いかにも京都といった造りの祖母宅。
楽しみは裏庭でする行水、夜食に作ってくれるシソのおにぎり、朝食に出る祖母の絶品炒り卵、それから夜、布団に入ったままテレビが観れるということだった。
実にしょうもないことだけど、嬉しかったなぁ。
でも考えたらいつも一週間単位で泊まってたけど何してたんだろうか。
朝のうちは夏休みの宿題やりつつつもテレビでマンガの再放送。
「ルパン三世」(1stシリーズ)とか「ジャングル黒べぇ」「新・オバケのQ太郎」なんかはしょっちゅう再放送してた記憶があるなぁ。
祖母が市場の肉屋で買ってきてくれるコロッケが昼食で、午後は近所の親戚といっしょに駄菓子屋めぐり。
10円の麩菓子に20円のたこせん、そうそう店先に置かれた冷蔵庫の中に、湯飲み茶碗に入ったゼリーが冷やしてあってそれが30円だった。
20円のガチャガチャにはウルトラマン消しゴム、銀玉鉄砲に発砲スチロールでできた飛行機もよく遊んだ。
100円あったら十分楽しめた。
そんなことをコロッケ食べながら思い出す。
あの頃から、僕もちっとは大人になったのかなぁ。


2005-08-07「愛のうわばみ」
8時、キャンプから帰ってきた娘に起され起床。
娘、「全然寝られへんかった〜」とそのまま僕の布団で就寝。
いつかこれも、夏の思い出として思い出す日が来るよ。
朝からずっと延ばし延ばしにしていたマンション理事会の議事録作成。
先日、朝ばったり会った理事長に「議事録そろそろ・・」と言われ「もうほとんど出来てるんですが・・」と適当に答えちゃった。
スイマセン。
で昼から仕事。
仕事っちゅーかなんというか得意先主催のカラオケ大会の審査員という役目。
年に一回だったのがいまや年三回も開催。
40名、計3時間に渡って、50代・60代のパンチの効いたオバチャン達の歌うド演歌を聴き続け採点していくという荒行みたいな内容。
ま、いいんですが。
しかし、いい歳の取り方って何だろう。
男の場合、年齢を重ねると「しょぼくれ」もしくは「ギトギト」のどちらかに転がりがちだよね。
そこを上手くすり抜けて「渋」「わびさび」に向かえるのか。
また女性は、どうしても「パンチが効いて」くるんだよね。
なんで?
唄うオバチャン達を見てると、彼女達の「うら若き乙女時代」が全く見えてこないんだよ。
もう生まれながら「パンチの効いたオバチャン」だったんじゃないの?としか思えない。
ある意味残酷だなぁ。
ま、そんな人ばかりじゃないんだろうけど、カラオケ大会に集まってくるオバチャン達見てると、そんな気になってきた。
しかし演歌の世界って、実は物凄いファンタジーだよね。
「男のわがままに耐え忍ぶ、従順なる女性」なんて男のロマンなんかじゃなく、男の妄想も甚だしい。
日本海をバックに、渋く決めるふんどし野郎なんているかよ!そんな感じが逆にオモロイのだが。
また曲のタイトルもいい味出してて、「哀愁砂漠」なんて、もう絶対行きたくない場所だなぁ。
あと「逢いたくて、アイヤー、アイヤー」ってのはぶっ飛んだな。
香港を舞台にした演歌かと思ったが、普通の演歌だった。


2005-08-08「はじまるまえのしずかなとき」
昨晩は暑くて何度となく目を覚ましてしまう。
まだクーラーつけずにアイスノンでがんばってるんだが、さすがにねぇ。
今日は大津に一年で一番多くの人々が集まる日。
大花火大会なのだ。
でもちろん仕事です。
集まってくる人たちに「うちわ」を配布するディレクション。
ま、なんてことはない雑用&力仕事担当ですわ。
ネクタイをはずして汗だくになってのお仕事。
結局、花火はちょこっと見ただけ。
会社からの帰り道。
浴衣を着た女の子、手をつなぎ歩くカップル、楽しげな家族連れとすれ違いながら、一人歩く。
音楽はポラリスの新作「ユニオン」。
柔らかなメロディがすっと胸のうちに入り込む。
夏の夜の花火。
皆が様々な想いを胸に、空に広がる花火を見つめるのだろう。
こうして営まれていく人々の暮らし。
なんてことはなく過ぎていく一日が積み重なり人生は続く。
とかなんとか、ほら、ポラリスの音楽がまた妙な気にさせるのだ。


2005-08-09「愛を謳おう」
昼は「くら寿司」で冷やしうどん&4皿。
なんか、食った気しねぇなぁ・・。
なんでしょうか、ここんとこちょっと疲れ気味。
ストレス発散に映画観にいく。
三池崇史監督ですよ。
そう、例の「妖怪大戦争」!!
もうね、いい大人がスーツ姿のまま、会社帰りにフラっと観にいく映画としては・・ありえません。
しかし、そこはこの永遠の中学2年、行きましたよ。
行くしかないでしょうよ。
で映画として観たら、いろいろ言いたいことはありますが、これはもう「祭り」ですから野暮なことはいいっこなしで。
とにかく角川歴彦はじめ、大人たちが揃いも揃ってこの祭りを企てたことが嬉しいじゃない。
天才子役・神木隆之介君は確かに上手いね。
全然安心して観れるもの。
そして彼以外の大人がみんなふざけてて最高。
「関西弁の河童」阿部サダヲ何やってんだか。
阿部&竹中直人、阿部&岡村隆史・・贅沢なツーショット、それだけで嬉しい。
「妖怪大戦争」といいながら妖怪は全く戦ってないとこがいい。
ラストの妖怪大翁・水木しげる先生の一言が素晴らしすぎます。
ブッシュに見せてやりたい。
そしてこれは小学生男子には是非見てもらいたい。
トラウマ間違いなし。
そして栗山千明&高橋真唯にグッとくるべき。
将来、100%太ももフェチになるだろう。
いや、なんだかね、小難しいこと考えてもしょうーがないですよ。
妖怪目指すか、こうなったら。


2005-08-10「It’s all right」
相変わらずアチィーなぁ。
昼、普段はあまり行かない定食屋で鯖味噌煮定食。
これがウマーイ。
鯖最高!サバサバサバサバー。
ここんとこ、ちょっぴりストレス溜まり気味。
でいろんな偶然重なって友達と呑みに行く。
もう、めっちゃ呑みたい気分だったので、その気分が偶然を引き寄せて強引に必然にした感じで。
で京都某所の最高にくつろげて最高においしいお酒と料理が堪能できる店で、最高に気の合う最高の友達と呑む。
面白いねぇとしか言えないし、それ以外は言いたくない。
言葉にするのも勿体無い。
完璧な夜の過ごし方。
たっぷり話しして、たっぷり笑ってストレスとか全部吹っ飛ぶ。
よし、また明日から生きてける。


2005-08-11「じゃ、夏なんで」
今日はビーチでイベント仕事。
ま、もうお盆だしねぇ、仕事モードでもないんだけど。
同僚とレストハウスでカレーの昼食とりながら、「最近の娘さんはスタイルがいいですなぁ・・」とかおっさん丸出しの会話。
ヤダねぇ。
で夏なんで、カーネーションの「a Beautiful Day」が今日の通勤音楽。
割と薄味のアルバムという印象があったんだけど、全然そんなことない。
直枝さんは情けなくて優しくて骨のある男だなぁ。
「この季節がおわって/何10年もすぎて/ぼくがいなくなっても/くれぐれもよろしく/きみの未来の恋人たちに」って!こういう言葉が出てくる凄み。
ロックってのはなんてロマンティックな音楽なのだ。


2005-08-12「銀河より愛をこめて」
今日もビーチでお仕事。
最近の女子の発育状況を動物学的見地から考察しながら・・・。
ホント30過ぎるとオッサン化が進む。
でなんだかバタバタして昼ごはん食べられず。
あー、一食損した。
イベント終了して後片付け、軽く打ち上げするも、今日は運転手なので一滴も呑めず。
冷たい生ビールをグイッと煽る同僚を恨めしそうに見つめる。
で荷物をいっぱい詰め込んだ営業車で、会社帰ってからもちょこっと仕事。
結局帰宅したら11時だった。
で今日の通勤音楽は、お盆ということで、今はもう解散してしまったバンド特集の一回目、PSY・S「Different View」。
今から20年前、日航機が墜落したあの夏に、毎日のように聴いていたアルバム。
僕にとって「テクノポップ」とはYMOじゃなくって(YMOにはちょっと乗り遅れた世代なのだ)このPSY・SだったりShi-Shonenだったりするんだ。
J.Thomas.Foxこと高橋修氏の描くジャケット、これもまた僕にとってのテクノ・ポップ。
改めて観ると素晴らしいジャケット画だな。
で1曲目「Teenage」の音!
フェアライトから繰り出されるこの音は衝撃的だった。
まだコンピューターの音が「冷たい」なんて言われてた時代。
この不思議な温かみは何だ。
思えば松浦雅也氏はアコースティックギター奏でるみたいにコンピューターを奏でた最初のミュージシャンではないだろうか。
どこにもない、まだ聴いたことの無い音の感触に、14歳の僕はすっかり魅せられたという訳。
でチャカの歌声。
この音に、この声。
今聴くと、凄く初々しくて硬くもあるんだけど、パワーがやっぱりあったんだよね。
1曲、1曲が様々な表情を見せる歌声。
夏休みの宿題やりながら、何回も何回も聴いたな。
今でも覚えてるのは、なにげに「Desert」という曲を聴いてたら、なんだか涙が出てきてしょうがなかったこと。
あんな感覚は初めてだった。
今でもなんだかわからないけど、そのメロディ、歌、音に魂が共鳴したんだろう。
そして「私は流行、あなたは世間」のラストのピアノの響き。
当時、松浦氏は「放課後、体育館のグランドピアノを一人で弾いた時の響き」とか言ってたけど、なんとも言えない郷愁があって、この最後の音を聴きたいために何度も繰り返し聴いた。
でも不思議だな。
もう20年も聴いてるのに、古いとは感じないし、まだ飽きてないんだ。
新しい発見がちゃんとある。
やっぱり今でも大好きなアルバム。


2005-08-13「大人になれば」
今日は娘とすっかり寝坊。
10時起床。
ホントはプールに行く予定だったけど、あいにくの雨。
朝から「ガキの使い〜」若手ドッキリ企画ビデオで。
でどこ行こうか?と娘と協議の末、トイザらスへ。
お腹すいたねぇということで100円マックを二人して頬張る。
で「トイザらス」で何目的ってわけでもなくブラブラ。
シルバニアファミリーの「二段ベッと」がどうしても欲しいという娘。
これがあれば、シルバニア遊びがより充実するのだと熱く語る娘に根負け、夏休み中も早寝・早起きすることを交換条件に結局購入。
で「でかたまごっち」と通信したり、併設の電器屋、CD屋、本屋をぶらぶらハシゴして帰宅。
夕方から娘は、ばあちゃん宅にお泊り。
で久々に大津に帰ってきた学生時代からの親友Uとその奥さんと浜大津で飲む。
奥さんとも学生時代からの知り合い。
ある種、俺がキューピットだったんじゃないの。
で3人で飲んでると一気に学生時代に戻ってしまう。
ついつい飲みすぎて、青臭いことを熱弁。
昔から末っ子体質なもんで。
でも3人とも今や人の親。
親としての想いなどを真面目に語ったり。
変わってないように見えて、僕らも成長してる。
これはちょっと嬉しいことだね。
すっかりいい気分での帰り道。
コンビニでシュークリームを買い食い(こればっかり)。
この辺は子供のまんまで。


2005-08-14「エレクトリック・ラバー」
8時起床。
朝から「松紳」などビデオチェックして、妻の実家へ。
お盆ですから。
で皆でワイワイと昼間からビールに焼肉。
夕方途中抜けしていざ京都へ。
今日は、京都・拾得にて西村哲也さんのライブ。
ヴォリズエライト、ナオとの対バン形式で。
開場時間に友人とともに乗り込み、梅酒ソーダ飲みつつウダウダと。
で7時、開演と同時に西村さん登場。
今日は西村哲也&シープドッグ・サンデークラブ・バンドということでバンドでの登場。
考えたら西村さんのライブは弾き語りでしか観てないので、バンドバージョンは初めて。
でこれが、もうかっこいい!
ヴォーカリストとしての熱血ぶりもさることながら、改めてギタリスト・西村さんの狂気を観たね。
エッジの効いた、それでいて渋く唸るエレキギター、おぉっスライドギターがこれまた泣ける。
そう、エレキギターの初期衝動、ガツーンと響く歪んだ音に身体が内側から反応してる。
声もまたよく出てるんだ。
新作「ウォーターメロン砦」から、まさに疾走するかのようにハードな演奏。
あっという間の30分で終了。
うわぁ、も・・もっと観たい!
後で聞いたところ諸般の理由で早く終わらなければならなかったとのこと。
改めて、たっぷりバンドでのライブ観たいっすね。
で西村さんに続いてボッサな二人組・ヴォリズエライト。
いい雰囲気を持ったユニット。
雰囲気に負けない楽曲があればもっと良かったかな。
続くナオさんは昭和の匂いがするブルース歌謡というか不思議な音世界を持ったミュージシャン。
拾得でお酒飲みながらというシュチエーションにぴったり。
女性ながら、なかなか渋いアコギ弾きでもあり驚いた。
終演後も梅酒ソーダをクイクイいきながら友人と熱く音楽談義。
やはり音楽はいいのだ。
夏の京都、夜道を歩きながら、僕は僕なりのやりかたで、もう音楽に殉じるしかないのだと決意新たに。
で京阪電車に揺られ帰宅。
またコンビニでシュークリーム(今日はエクレア)買い食いしちゃったよ・・・。


2005-08-15「スピリチュアル」
今日は一日夏期休暇とる。
昨晩は2時就寝だったが、今朝は7時起床。
京都の五条坂まで墓参りに行く。
めちゃめちゃ込むので朝一で。
あまりいい話しではないのだが、ここ数年ちゃんとお墓参りしてなかった。
実家にいたころは盆と正月はわりとこまめに墓参りしてたのだが。
なぜ行こうと思ったかというと、細木数子の番組観てた娘が(何見てんだよ!娘)、「墓参りに行こう」と言い出したから。
ま、それだけなんだけど、ちょっとおもしろいかなと思って。
で家族で墓参り。
子供の頃、親に連れられて参ったもんだが、今度は親になって子供つれて参ってる。
こうして繋がってくんだな。
「お願いごとしたらあかんねんでぇ〜ありがとうってするんやでぇ〜」(細木数子の受け売り)と娘。
はい、了解です。
でそのまま京都の実家へ。
近所の祖母宅で仏壇に手を合わせたりもして。
別に全然信心深くはないのだけどこういうお盆もいいか。
昼からすき焼きごちそうになって帰宅。
早起きしたんで眠い。
ちょっとウトウトのつもりが2時間も寝てしまった。
さ、明日は仕事だ。


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