2005年7月上旬

2005年7月上旬の話・・・
相変わらず、俺は「想い出への執着」が強いな・・と思う。そんな日記。


2005-07-01「ロックンロール・ナイト」
朝から雨。
ここんとこ続いてるな。
なんとなく仕事、本気モードにならず。
今日から7月、もう2005年も後半戦に突入だ。
年に一度ぐらい全ての時間が止まる日があればいいのに。
いきなりネガティブだな。
ま、そこが持ち味なんでね。
会社の創立記念日で仕事の後、ボーリング大会&宴会。
ボーリングは可もなく不可がちょっとある感じの情けない成績。
何やってもダメ男ぶりに、自分であきれる。
宴会は相変わらず苦手で、楽しんだり楽しませたりできない自分にまたも苦笑い。
大人の振る舞いは技術的なもので、やっぱり俺はひねくれたガキなんだなぁ・・と思う。
やけに心が磨耗しちゃう。
パーティーから抜け出して一人になりたくなってしまう。
・・嘘だ、ホントは誰かに抱きしめて欲しいと思うのはこんな時だ。
帰っていつも覗いてるブログ「グレイトノスタルジア」読んでたら佐野元春がどうしても聴きたくなって聴く。
ロックンロールってのはロマンティックな音楽だと思う。
そしてそのロマンティックな音楽は、確実に僕を抱きしめてくれる。
・・・言っとくけど、30男のセンチメンタリズムとロマンティシズムはたちが悪いぜ。


2005-07-02「ロックンロール・ハート」
昨日は夜中まで佐野元春聴いて、今朝は8時起き。
朝から娘のリクエストで「考えるヒトコマ」ビデオで。
ケンコバがオモロ。
それから娘と駅前のスーパーへ。
娘がはまっている「プチさんぷる」が箱から出した状態で売ってるフィギュア屋に連れて行って「買ってあげる」というと大喜び。
床に座り込んで「やきそばセットも欲しい・・ドラッグストアセットにしようか、給食天国は持ってるし・・」と実に30分迷いに迷う娘。
それ見てるのがオモロ。
昼は今日もおにぎり。
娘の好きなおにぎりは「塩のみ」。
中には何も入れないでというのである。
食べながら吉本新喜劇観る。
内場&小薮オモロ。
外は雨。
娘は居間にプチさんぷる広げて一人ままごと。
時々、娘にちゃちゃ入れながらビデオチェック。
NHK教育の「金曜かきこみテレビ」。
みうらじゅんのコーナーで「高見沢(The ALFEE)のギターを(勝手に)デザインする」ってのがスタート。
高見沢氏のセンスのカケラも感じさせないデザインギターに関してはちょっと「半笑い」ってのが正しい見方で、そこをこういう形でNHK教育でやってしまうとこが、みうらじゅんだなぁ。
「じょうろ」とか「マグロ(すし)」とかにデザインされたギターがオモロ。
それにしてもみうらをはじめ、ローリー、ますだおかだ、山本晋也って金曜7時NHKとは思えない出演者。
「けんかと仲直り」についての子供たちの書き込みを基に彼等が討論するってのがあったのだが、誰一人いかにも「大人」なこと喋ってないのが素晴らしい。
こういう大人たちがいるってことを、子供たちに知らせるのはいいことだ。
あとこれもNHKで太田光が向田邦子について語る「こだわり人物伝」観る。
人間ってのは様々な感情を胸に秘めてる。
決して一面的な存在ではなく限りなく多面的な存在だ。
物凄く清潔な部分があると思えば、ドロドロに汚いものも持ってる。
悲しいニュースに胸を痛めたかと思えば「あの野郎、死んじまえばいいのに」なんて思ってしまう瞬間もある。
美しいラブストーリーに感動した数時間後に、グラビアアイドルの肢体に鼻の下を伸ばしてる。
矛盾した感情の間をピンボールみたいに行ったりきたり。
なんで突然こんな話してるかというと、向田邦子の妹・和子さんが向田邦子を決して正しくて清潔なだけの人ではない、意地悪で嫉妬深くて、そういう嫌な部分をも胸に秘めてて、そして人間のそういう面も認めた上で、彼女はとても温かな人だった・・と言ってたのが印象的だったから。
うん、なんかもっと上手く言えればいいんだけど。
だから何?って話になっちゃったな。
北村薫「スキップ」読了。
氏の本を読むのは初めてで、なんで読もうと思ったかは藤子F不二雄先生の娘さんのインタビュー記事。
F先生は3人の娘が子供の頃、毎週本を贈っていたそうで「〜最後にもらった本は北村薫の『スキップ』。読み終えたとき、父の気持ちに沿った内容だと胸が熱くなりました。後でわかったのですが2人の妹も父からこの本を贈られていました〜」というのを読んで興味持ったから。
内容は17歳の少女がある日突然42歳の自分に一足飛びにスキップしてしまう・・そんな状況にとまどいながら「今」を前向きに生きていこうとする主人公の姿を、日常という舞台の中で描いた作品。
誠実で清潔、丁寧で凛とした作品で心が清々しくなる。
それが嫌味なくすっと胸に入ってくる。
「時」の中、人は生きてる。
昨日があり、今日があり、明日がある。当たり前過ぎて気にも留めないけど、そういうことだ。考えてみたら僕は「時」に対して人一倍執着心が強いんじゃないかと思う。
こうしてもう6年も日記を書いてるのは「時」への執着なんじゃないか。
その時々の自分自身の想いを時に記号化して、時に暗号化して、書き綴ってる。
大体、日記の中でも過去の話が多いしね。
時々、ふと自分の言葉を読み返してみる。例えば2001年7月の日記を読むと、そこには2001年7月があって、2001年7月の自分が居る。
それはちょっとおもしろい体験で、もしかしたらこの日記を一番楽しみにしてるのは未来の自分なんじゃないかとさえ思う。
なんだか今日はとりとめのない話ばかり書いてるな。
しかし北村薫氏の言葉、表現は美しくって清潔でかなり好き。
なんだろう魂の深いとこにそっと触れてくる感じがある。
比べて悪いんだけど例えば石田衣良氏の書く言葉なんか物凄く上手いし、物語もおもしろくて感動的だったりするんだけど、どこか魂レベルで共感しきれないんだよね。
目線の高さが違うというか。
で土曜の晩御飯は俺にまかせろ(っつーか必要に迫られてやってんだけど)。水菜とあぶらげの煮びたし、茄子と豚肉の味噌炒めを作る。
冷凍庫に塩ジャケがあったのでそれも焼く。


2005-07-03「ある光」
休日なのに7時起床。
朝から町内の清掃活動に参加。
自治会の役になってるんで、大変なんすから。
で今日は通ってる合気道道場の5周年演武会&祝賀パーティーに参加。
9時過ぎから道場にて。
県内の他道場、大学の合気道部の方など100名以上が集まるという会。
二人一組になって6つほど技を披露する演武に出る。
大津道場の白帯メンバーで一斉にやるのだが、それでも途中頭真っ白になってうまく身体が動かない。
練習ではうまくできたのになぁ。
ちょっと悔やまれる出来。
その後、滋賀県支部長指導の基、総勢100名で一斉練習して軽く汗。
午後から祝賀パーティー。
ビデオ撮影を頼まれたので料理食べつつも撮影こなす。
大津道場長の挨拶に感動したりしながら。
で夕方帰宅。
今日は娘の誕生日。
上のパーティーに出なくちゃならなかったので、プレゼントの自転車は先渡し済み。
で夜、娘のリクエストもありホテルでバイキングのディナー。
またしても食べ過ぎる。
娘はメロンばっかり食べてご満悦。
しかしもう8歳か。
「愛すべき生まれて育ってくサークル」の渦中にいることをしみじみと。


2005-07-04「球体の奏でる音楽」
今日も雨。
ここんとこ連日で気が滅入る。
でなんだか一日中バタバタ。
昼は営業車で走りながらコンビニで買ったコーヒー牛乳とクリームパン。
汗と雨、湿った空気を身にまとって9時過ぎ帰宅。
なんだかなぁ。
そうそう[グレイトノスタルジア]さんとこでカセットテープ話してて、もうめちゃめちゃ懐かしい。
まだCDが出回ってなかった時代、レコードを買ったらまずカセットテープに録音して聴いてた。
使うカセットテープもその時々でハヤリがあって。
僕のカセット遍歴はまずTDKのAD、SONYのBHF辺りから始まって、中学生の頃はマクセルのXLT、XLU、SONYはHF-S、HF-ES、HF-Proなんかを思い入れ度でランク付けして使ってた。
ティアックのオープンリールみたいなデザインのとかたまに使ってたなぁ。
当時はFM雑誌全盛期で僕はFMステーション派。
鈴木英人のイラストのインデックスシートをカッターできれいに切って集めてた。
文房具屋でレタリングシートを買ってきては必至になってこすってたよ。
思えば音楽聴きながらチマチマとレタリングしてる時が至福の時だったなぁ。
あの頃は月に一枚レコードを買うのがやっとだったし、もう飽きるほど歌詞カードを眺めて一枚を大切に聴いた。
ラジオは情報を得る最良の武器だったしどれだけエアチェックしたことか。
それがレコードからCDに替わってカセットテープとは疎遠になり、一枚の重みはどんどん軽くなってしまった。
ラジオはハヤリの音楽もどきを垂れ流すだけで、音楽が見当たらない。
今も音楽は大好きだけど、あの頃みたいにはもう聴けなくなってしまったみたいでちょっと悲しい。
でもやっぱりあの頃の想いを決して忘れられない。
もう一度音楽を取り戻したいと思う。
転職してラジオ局で働き出したのも、結局その想いを捨てられなかったからなんだな。
現実はキビシーけどがんばってみるよ。
某音楽家さんからメール頂戴する。
とても嬉しい内容で気分も晴れる。
やっぱりいい音楽を「いい!」って言いたいんだ、僕は。
どんだけ小さな声でも言わずにおれないのだ。


2005-07-05「グレイト・ノスタルジア」
今日も一日バタバタ。
夕方取材先の某ホテルでバーベキュー頂く。
残すわけにはいかないのでがっつり食べて満腹。
役得ですな。
夜、雨の中、国道8号線をひた走ってると、ふと前の会社で働いてた頃のことを思い出す。
野洲の倉庫で9時、10時まで働いて、仲間と駅前の居酒屋で一杯。
超がつく美人の看板娘は今でも元気かな?
ライムチューハイにごぼうの唐揚げ、ささみの竜田揚げ・・美味かったな。
それから近くのラウンジになだれ込んでジンロの水割り飲みながら皆でワイワイ。
ちょうど3年ぐらい前かな、ホントによく遊んでた。
週に3回はそんなふうにして夜中の国道8号線を飛ばして帰った。
こんな風に懐かしく思い出す日がくるなんて、あの時はこれっぽっちも思ってなかった。
どんなことだって想い出になりやがる。
カセットテープみたいに一日、一日が過去に巻き取られていく。
人生はオートリバースのないカセットデッキだ。
なんつって。


2005-07-06「So Young」
昼、近くの食堂で日替わり。
「石狩風味噌汁」ってこの暑いさなかに・・と思いながらも食べてみるとやけにうまい。
結局、満足。
カーラジオから山下久美子「星になった嘘」。
懐かしいーっ。
85年作だって。
布袋寅泰のギターがかっこよくてね。
当時まだBOφWYはブレイク前だったけど、この曲のプロモにはちゃっかり布袋さん出てたりするんだよね。
この後すぐ結婚することになるんだったっけ。
山下-布袋コンビのアルバムは傑作多いんだけどな。
今日は合気道。
汗だくになりながら。
練習後、ロイホでドリンクバーで3杯。
今日もがんばりました。


2005-07-07「BLUE SHININ’ QUICK STAR」
今日の通勤音楽はクレイジー・ケン・バンドの新作「Soul Punch」。
とにかく一曲目「男の滑走路」が素晴らしい。
いや、素晴らしすぎる。
クレイジーケン版「マイウェイ」なド名曲に感動。
しかしこの濃度はなんだ?
前作から1年足らず、たっぷり21曲入りでこのクオリティ。
手塚治虫ばりの量産体制。
これぞ、天才。
ソウル、ロック、ジャズ、ラテン、リズム歌謡と音楽の幅はますます広がっているも、クレイジー・ケン・バンドとしか言いようのない、誰も真似できない音楽。
これで興奮できない奴は、音楽不感症、音楽マグロと言ってやれ!
会社帰りに滋賀会館シネマホールにふらっと。
キム・デスン監督「バンジージャンプする」観る。
主演はイ・ビョンホン。
甘いマスクの人気者、韓国九天王、いや四天王の一人ですな。
前にFUJIWARAの藤本が「お笑い界のイ・ビョンホン・・」と自己紹介してたのが、あまりにくだらなくて笑ってしまった。
そこで僕も最近自己紹介するときには必ず「○○のイ・ビョンホン・・・です」と取り入れてるのだが、先日得意先の歓迎会に参加した時に言ってみたらダダすべりで、いたたまれない気持ちになりました。
そんなことはどうでもいい。
でイ・ビョンホンはどうでもよくて、ヒロインを演じるイ・ウンジュが目当て。
2月に残念ながら自殺してしまった彼女をスクリーンで観たくてね。
(以下ネタばれになりますので、これから観ようとする人は読まないでね)
で舞台は1983年。
イ・ビョンホン扮する大学生は美しきイ・ウンジュ(あぁ名前書くだけで切なくなる)と運命的な出会いをし、二人は恋に落ちる(イ・ウンジュの寂しげな瞳に既にクラクラきてるわけだが)。
でここまではいい。
そこからだ。
時は過ぎ舞台は2000年に。
高校の教師になったイ・ビョンホン。
別の女性と結婚し子供まで居る現在の姿。
ヒロイン、イ・ウンジュの姿はそこにはない。
物語が進んでいく。あれっ?イ・ウンジュはどこに?どんな展開になっていくの?と思ってるとにわかにイ・ビョンホンの教え子の一人、男子生徒が物語の核になってくる。
話が進むとなにやらイ・ビョンホンの男子生徒を見る目がおかしくなっていくぞ。
なんだ、この変な感じは・・。
回想シーンを交えヒロインと男子生徒が重なってくる。
あら、まさか・・映画のテーマは輪廻転生。
「もし、生まれ変わっても僕は君を見つけられる、愛する」という過去の言葉が複線としてでてくる。
ヒロインの死が匂わされ、ヒロインの癖を身に付けた男子生徒を潤んだ瞳で見つめるイ・ビョンホン・・。
そして禁断の展開に!
輪廻転生、惹かれあう魂、愛する人が男に生まれ変わっても、なおも愛するイ・ビョンホンに感情移入・・・できるかっ!
こりゃ、とんでもない映画だ!
星になったイ・ウンジュに想いを馳せ、切ない気分になりたかったのに・・尻むずがゆいわ!
しかし韓国映画やるなぁ。
このコント的状況を大真面目にきっちり撮ってるからね。
ある種、ツッコミ放題ながらツッコミ厳禁な撮りっぷり&演じっぷり。
にしてもこれはマイ・ベスト・トンデモ映画だなぁ。
しかしそれにつけてもイ・ウンジュの死は惜しい。
いい雰囲気を持った女優さんだったのに。
そういえば、今日は七夕。
映画館を出て空を見上げるが、残念ながら星は見えない。
俺の織姫はどこにいるのか・・って真っ直ぐ帰れよ!


2005-07-08「ロドリゲス兄弟」
金曜。
いつものようにまっすぐ帰る気がしない。
映画観ようかとも思ったが、うまく時間が合わない。
閉店間際のパルコに寄り道して、紀伊国屋で吾妻ひでお「失踪日記」をやっと購入。
それから「きらきらアフロ」を特集したinvitation誌もついでに。
今日も通勤音楽はクレイジーケンバンド。
「男の滑走路」聴きながら考える。
孤独をこじらせて死にそうな夜も、星の見えない夜空みたいな気分の時も、「どーってことないですよっ」と笑い飛ばせる男になりたい。
そして愛する人たちがそんな気分の時は、くだらない冗談の一つも言って「バカ」と笑われるような男になりたい。
横山剣のヴォーカルは、甘たるく感傷的な男子である僕にさえ、そんな男気のカケラを想起させるのだ。
っつーかまっすぐ帰れよ!


2005-07-09「ヒマの過ごし方」
前日はついつい夜更かしして3時過ぎまでネットやったり音楽聴いたり。
で土曜、休日。
7時一旦起床。
大型ゴミ・新聞収集日なので朝から収集場所まで運ぶ。
もう着なくなったスーツなんかどっさり出しちゃう。
モノが多すぎるといつも家人に文句言われてるんだが、実際はこれでも相当セーブしてるんだよ。
独身だったら間違いなくこの3倍はCD、本、DVDあったろうな。
でゴミだし終わって2度寝。
改めて9時起床。
娘は午前中子供クラブで学校へ。
で先輩から借りたポン・ジュノ監督「殺人の追憶」DVDで観る。
傑作とは聞いていたが、これはホントに傑作。
骨太かつ緻密な脚本、澱みない演出、手に汗握るサスペンスであり、胸に迫り来るやりきれなさが半端じゃない重厚なる人間ドラマ。
韓国で86年-91年に起こった猟奇殺人。
この今だ未解決の事件を題材に、事件を追う二人の刑事の姿が描かれるのだが、顔の見えない犯人を追うこの二人の面構えがいい。
ラスト、ソン・ガンホの「顔」がいつまでも忘れられない。
不可解な人間という存在に潜む闇。
映画の醍醐味を味わわせてくれる映画です。
69年生まれ、脚本も手がけるポン・ジュノ監督の名前はしっかり覚えとこう。
で昼、じゃこと卵、ネギでシンプルなチャーハン作る。
これがなかなかうまく出来て満足。
娘もおいしいって言ってくれたし。
十分フライパン熱して、強火で一気にがポイントか。
外は雨、娘はいつものように居間いっぱいにシルバニア&ぷちサンプル広げて。
よくも、まぁ飽きないものだ。
っつーか僕も子供の頃、部屋中にミクロマンとか超合金ならべてひたすら一人遊びしてたっけ。
で横でビデオチェックしてるうちにウトウト。
目がさめたらもう5時。
バイトから帰ってきた妻が一言「今日の晩御飯は?」。
・・・はいはい、作りますよ。
米といで夕食作り。
茄子があったので煮びたしにして、ササミはフライにする。
あとは冷奴で勘弁してくださいという感じで。
「爆笑問題のバク天」スペシャル観ながら夕食。
友近、レイザーラモン住谷、実にくだらなくてオモロ。


2005-07-10「ドゥビドゥWhat?」
昨日は夜中までNHKでやった桂枝雀師匠追悼落語会見る。
まさに爆笑派。
それにしても枝雀師匠の死からもう6年か。
あの時はショックだったな。
で今朝は9時起床。
朝から床屋へ。
ちょっとさっぱり。
夏ですから・・。
帰って吉本笑激ライブ、矢野・兵頭「漫才病」ビデオで。
限りなくフリートーク的な兵頭の繰り出すオモロ話がいい。
この線でドンドン行ってくれ。
で午後から、マンションの修繕委員会と理事会。
どっちも役員になってるので・・。
結局実に4時間もかかって終わったの夕方5時。
休日終わっちゃったじゃねーかよ。
なんだかなぁ。


2005-07-11「ハンキーパンキー」
目覚めがやたら悪い。
タイミングが悪かったのか、バチッと目が開かない。
昨日は早く寝たから寝不足ってわけではないのに、眠い。
一日、調子悪し。
なんとなく頭痛もするしすっきりしないなぁ。
外回りしながらラジオ聞いてたら、映画「サヨナラcolor」のサントラを紹介していた。
高野寛のヴォーカルに永積タカシと原田郁子のコーラス。
たまんないなぁ。
竹中直人が「サヨナラcolor」というタイトルで、原田知世をヒロインに映画を撮る、音楽はハナレグミ、クラムボン、ナタリーワイズ・・って嫌いになる要素が全くない。
このまえチラシを見つけて、嬉しくなったので友達に「これ、どうか考えても僕好みでしょ」と見せたら、「あなたの妄想、そのままの映画だねぇ」と笑われた。
確かに。竹中直人監督作は、はっきり言って全部好き。
それも相当、根深いとこで共感しての好きなのだ。
「無能の人」を京都の映画館で一人観たのは、まだ学生の時だった。
見終わって新京極を歩く僕の後ろには確実にゴンチチの音楽が流れてた。
「119」における竹中監督の鈴木京香への眼差しに、やばいぐらい共感。
淀川長治氏が「最低の映画」と酷評した「東京日和」は特に好きな作品。
「そんなに私を見ないで・・」と言う中山美穂に悶絶しつつ、愛という不確かなものの難儀さと男と女の相容れない部分を痛感。
「連弾」では壊れていく関係の向こう側に、新たな関係を築くことができるんだという希望に感動。
おぉ、まさにテーマは「サヨナラから/はじまることが/たくさんあるんだよ」ということではないか。


2005-07-12「燦々午後」
朝から雨かと思えば、昼には晴れて暑い。
昼食は先輩となぜか近くの回転寿司へ。
冷やしうどんと寿司4皿で600円に収める、というまさにサラリーマンな感じで。
ボーナスは出たものの家庭内査定で予想を大きく下回る金額しかもらえず、ちょっと泣きそうになった。
自分で書いてて、実に情けない一文だな、こりゃ。
夜、仕事の絡みもあって大阪で試写会。
「アイランド」観る。
公開前なので詳しくは書きませんが、「アメリカン」な映画ですな。
「ザ・ハリウッド」的な。
ま、とにかくスカーレット・ヨハンソンの「唇」は・・・エロい、いやエロすぎるっ・・と拳を握る34歳だった。


2005-07-13「あたらしい眼鏡」
今日は合気道ディなのだが、暑くて行く気が萎える。
仕事も残ってたしでずるずると残業。
が、なんとか気合入れてラスト30分だけでもと道場へ。
とりあえず今日も汗だく。
まぁ、なんだな、こう頭の中がぐちゃぐちゃな時は汗流すしかないのだ。
で昨日からヘビーローテーションで聴き倒してるのが、加藤千晶さんのニューアルバム「おせっかいカレンダー」。
発売は8月24日なのだが、一足先にサンプル盤頂戴したので。
これが、またかわいくも心に響くアルバムなのだ。
是非、一人でも多くの方に聴いてもらいたいので、これからも引き続き紹介していきます。
全面的に応援しますよ。 [加藤千晶食堂]


2005-07-14「カルアミルク」
午前中、会議でドッと疲れが。
時間がなくて昼は営業車で走りながら、ピクニックのフルーツ味と練乳サンドフランスパン。
で午後は某美術館の内覧会。
お仕事絡みなので、なんだかなぁって感じで行ったんだけど、これが良かった。
芹沢_介展。
勉強不足で芹沢_介のことは知らなかったんだけど、「型絵染」で人間国宝にもなった凄い人。
着物、帯、のれんなどの染物や本の装丁、大原美術館の内装とか幅広い作品を残してる。
文字や静物を徹底して簡素化、そのデザインされた文様が、実に実にポップでキュートなのだ。
中学生の時、ピチカートファイヴのデビューシングル「オードリーヘップバーン・コンプレックス」の裏ジャケに、レーベルや事務所のロゴマークがいっぱい並んで入ってるのを見て、なんかカッコイイなぁ・・と思った。
「四季曼荼羅二曲屏風」のドポップな文様を見てその感じをふと思い出した。
あと、晩年に書かれた「エロティック・パターン」と名づけられたシリーズがあって、その「エロティック・パターン」って言葉に惹かれる。
そんな名前のバンドがあったら、絶対かっこいいと思うな。
それにしても、思いがけず気持ち晴れた。
ラジオから槙原敬之の曲が流れてて、なんで彼の曲はなんか気持ち悪いんだろうと思う。
いや、気持ち悪いはちょっと言いすぎか、でもなんだか違和感があるんだよね。
決して共感できない何かが。
それって何なんだろうなと思って聴いてみる。
彼の歌に出てくる女の子は優しくてかわいくて、男の子も同じく優しくて包容力があって前向きで。
決してドロドロ感がなくて、とにかくいい人なんだな。
で、そこがうそ臭い。
女の子は確かに優しくかわいいけど、それ以上に無自覚に残酷だと思う。
そしてやっぱりわからない存在。
いくらわかったふりしてみてもね。
だから、岡村靖幸の歌なんかは物凄く共感できる。
「どうなっちゃってんだよぉ」と女の子の残酷さの前で惨めったらしくもだえ苦しむ感が、もう共感大なわけだ。
・・ってなんだそりゃ。
今日はちょっと残業。
仕事片付けて会社出る。
外は蒸し暑いけど、堪えられないほどじゃない。
ネクタイを少し緩めて、右手をポケットに突っ込む。
夜空をボケっと見上げながら、ただ歩く。
薄雲の向こうに半円の月。
数え切れる程度の星が光る。
そう、いつでも傷だらけ。
こんな気分の夜は、ただ歩くのだ。
帰ってなぜか「誰でもピカソ」見る。
コロッケのものまね特集。
いや、最高。
「ロボ五木」は世界遺産に選定してもいいと思う。


2005-07-15「そしてへそまがりな話しをする」
今日は一日、バタバタ。水口〜京都〜大津〜再び京都というハードスケジュールで結局昼ごはん抜き。
今日は祇園祭なんだな。
浴衣を着た女の子、準備を進める露天商、鉾に向けられる携帯カメラ。
幼稚園の頃、鉾にのせてもらったっけ。
記憶が薄っすらと残ってる。
会社で上司が「もうこの先、浴衣着た女の子と祇園祭なんか行くことないと思ったら、悲しいなぁ」と言っていたのに笑った。
いや、笑い事じゃなく、僕もホントにそう思うと悲しくなる。
この世に、結婚後の男ほど孤独な存在はない。
とか言うと怒られちゃうよね、実際。
でも、これ実感としてあるんだよ。
会社帰り、近くに出来たコンビニに寄ってシュークリームを一つ。
前にシュークリームを食べてたら、クリームがはみ出してスーツにべったりついたことがあって以来、細心の注意を払って食べてる。
ガブっと一噛みした状態でカスタードクリームをズズズッと吸い込む。
ってなんの話をしてるのか、俺は。


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