2005年5月下旬

2005年5月下旬の話・・・
毎日、日記書いてて割と楽しいのが「タイトル」決め。全て「曲目」からというルールを自分に課してる訳だが、この月はムーンライダーズ率が以上に高いなぁ。


2005-05-16「愚か者の口笛」
月曜。
朝は山崎パンの「黒糖入りテーブルロール」。
真ん中にマーガリンが入ってておいしいんだよねぇ。
パン工場に社会見学しに行きたい!
通勤中、昨日の「逃げる警官」コント思い出し笑う。
あぁくだらない(最高級の褒め言葉)。
そうシティボーイズを最初に観たのは小学生の時、「お笑いスター誕生」でだった。
「お笑いスタ誕」の中でも三人は大人だったし、不思議な屈折が滲み出てて、子供ながらに「この三人、浮いてるっ」と思ったもんだ。
ま、当時からひねくれてたので割りと好きだった。
ちなみに「お笑いスタ誕」で一番好きだったのは「九十九一」だった(やな小学生だね、どうも)。
でそれから数年後「ラジカルガジベリビンバシステム」ってのがめちゃくちゃオモロイらしいという情報が、京都の片隅でサブカル中学生だった僕のアンテナにひっかかってきた。
メンバーはシティボーイズに、パントマイムの中村有志(「テレビ演芸」で氏の素晴らしいパントマイムを見て、鏡の前で必至に「壁」を練習した。今でも「壁」は結構うまいぞ)、笑いながら怒る人の竹中直人(当時、キワモノ扱いだった氏の今日の姿を誰が想像できたろう。ホント、下手したら「江頭」並みの扱いだったもんね)、小学館の編集者いとうせいこう(編集者でコントやって、ラップやって・・サブカル中学生には憧れの存在でしたよ)。
でもそれは遠いサブカルシティー・トーキョーの話で、僕は5畳の部屋でただ悶々としてたのだ。
でそれからまた数年。
ラジカルが終り、シティボーイズライブという形でのライブが続いていることは知っていた。
なにかの雑誌でAKI氏が小西康陽によるシティボーイズライブ「鍵のないトイレ」のサントラが、クールジャズでめちゃめちゃかっこいいと、そしてその限定アナログ盤が存在することを書いていた。
これは今でも手に入れたい一枚だ。
で94年に一般発売された93年公演「愚者の代弁者、西へ」の小西によるサントラアルバムは梅田LOFTのWAVEで買った(そうそう、昨日LOFT行ったらWAVEがなくなっていた!)。
そんな風に、ちょっとづつ近づいていって、96年公演「丈夫な足場」でやっとシティボーイズライブ童貞を破るわけだ。
でそれから・・・続きはまたいずれ。


2005-05-17「甘い旋律」
朝食は今日も「黒糖入りテーブルロール」。
だから、どうということはないのだが・・。
昼はどうしても「讃岐うどん」が食べたくなり、はなまるうどんで「とり天ざるうどん」と「おにぎり」。
だから、どうということはないのだが・・。
今日の通勤音楽は、なぜか小沢健二02年作「Eclectic」。
現時点での最新作なわけだが、過去3枚と比べてほとんど語られることの無いアルバム。
地味ちゃー地味だね(タモリ口調で)。
発売当時、「30男の心象風景とすれば、ごくごく真っ当な音楽」と評したのは僕だが、あくまで「君」や「おまえ」ではなく「あなた」という微妙な距離感はやっぱり30男ならでは。
そしてこの繊細さは男ならではっつー気もするなぁ。
しっとりと「あなた」のことを唄ってても、案外その「あなた」は鈍感だったりするもんだよね。


2005-05-18「I DON’T MIND」
いやぁ、朝の連ドラ「ファイト」から目が離せませんな。
・・なんだそれ。
昼はパスタのランチ。
万願寺唐辛子入りトマトソースのパスタ。
うまいっちゃーうまいし、そうでもないっちゃーそうでもない。
酸味の効いたトマトソースは一体どうなのか。
いや、なにが。
で今日は合気道ディ。
2週間ぶり。
で2時間の練習後、もうボロボロのクタクタで汗だく。
一体、どこに向かっているのか、俺は。
答えの無い問いかけを繰り返す人生な訳だ。
で通勤音楽はBOB DOROUGH「DEVIL MAY CARE」。
ジャズ!ジャズ!ジャズ!ということで。
BOB DOROUGHのピアノ、ヴォーカルはヒップとしかいいようがない。
彩りを添えるヴァイブとペットがスウィングしとりますよ。
でこのアルバム、1956年録音。
49年前ですよ!
はっきり言って、なんだ、今はやりのベニーKとかDefTechなんかよりはるかにカッコイイから。
心躍る音楽。


2005-05-19「水に浮かぶダンス」
朝食は、自分で自分の好きなものを作って食べるセルフ・バイキング方式をとっている。
わかりやすく言うと「ほったらかし」にされてるだけなのだが。
今朝に至っては、「白ご飯」と「塩」。
くるべきところまできたね。
で今日は仕事後、久々に滋賀会館シネマホールへ。
ケヴィン・スペイシー監督・主演「ビヨンドtheシー」観る。
実在したシンガー、ボビー・ダーリンの生涯をケヴィン・スペイシーがまさに渾身で描ききった作品。
素晴らしい!!
映画的な虚の世界を使った巧みな構成で、ボビー・ダーリンの真実に迫るわけだが、もうね、K.スペイシーのボビーに対する愛の深さが尋常じゃなくてそれが物凄く伝わってくる。
自らが唄い、踊り、魅せる、魅せる。
最初のミュージカルシーン、ラストのダンス。
あぁ、なんでこんなに胸が躍るんだろう。
ダンスってのは人間の根源に訴えてくる力があるな。
エンターティメントの影の部分をもしっかり描きながら、その眩いばかりの「光」、その「光」が持つ力を信じてるっていう想いが胸を熱くした。


2005-05-20「あの言葉、あの光」
今日は娘、遠足だとか。
お弁当用に妻が作ったおにぎりが余ってたので、それを朝食とする。
今日も一日外回り。
昼はまたまた水口のジョイフルで399円のランチ。
ここんとこ毎週一回は食ってるな。
昼下がりのファミレスで、ドリンクバーのコーヒーをすすりながら、なんとなく窓の外を眺める。
ただそれだけのこと。
で仕事終えて7時半退社。
エレベーターで1階まで降りて通用口を抜ける。
かばんの中にまるめたディスクマンのイヤフォンを出して耳にセットし、スイッチを入れる。
右手をポケットに突っ込んで表通りを歩く。
ふと目線を上げると、街灯の淡い光の向こうに広がる藍色の空。
昼と夜のグラディエーションの途中、夜の一歩手前の藍色。
34年と5ヶ月生きてきたけど、こんな藍色の空を見たのは初めてだ。
深いけど、濁ってない、永遠に拡がっていくような藍色の空。
圧倒的な美しさに、思わず立ちすくむ。
ディスクマンからはbonobosの「あの言葉、あの光」。
絶対的な藍色の空の前、胸が震える。
この感情は何なのかはわからない。
ただ、この感情は魂に刻まれ、僕が死んでも、魂が残り続けるのなら、永遠に失われることはないだろう。
とかなんとか、思っちゃったりなんかしちゃったりする、夜の一歩手前の瞬間。
で、相変わらずパルコ寄り道してタワー&紀伊国屋巡回。
最近、タワーでは新しい出会いや発見がなくてなんか寂しいな。
紀伊国屋ではまず雑誌をチェック。
胸元が大きく開いた赤いドレスを着た小泉今日子が微笑むSWITCH誌の表紙にしばし見とれる。
小泉今日子特集号か、こづかい貰ったら買おっと。
雑誌の表紙を眺め、文庫本の背表紙を眺め、情報を拾っていく。
満たされない何かを埋めるように。
帰宅して「タイガー&ドラゴン」。
昇太(チビ)師匠がメインで「明烏」。
師匠独特のせせこましい「動き」がたっぷり見れて嬉い。
荒川良々が出てくると目が離せなくなっちゃうな。
そして薬師丸ひろ子ですよ。
30代半ばの男性諸氏にはやっぱりこの人も「特別」なんだな。
その世代だけがわかる記号というか暗号かな。
今回はバカバカしさいっぱいで大満足。


2005-05-21「歌声よおこれ」
休日、9時起床。
朝から自転車のパンクを修理しに。
それから業務スーパーで買い物。
60円のにんにくと48円のごぼうを買う。
笑い飯MC以下、麒麟、千鳥、南海キャンディーズという土曜のお昼とは思えないメンバーが揃った「どろんぱ」見ながら、オムライスの昼食。
ゲストの安めぐみちゃん、相変わらずかわいすぎる。
ビデオで陣内、中川家、フットの「ジャイケル・マクソン」。
ゲスト、ほっしゃんの出来すぎなエピソードトークに大爆笑。
でどうしても片付けなきゃならない仕事があったので、会社に顔出し少しだけ仕事。
帰宅して「土曜はダメよ」見ながら晩御飯作り。
昔、野洲駅前の居酒屋でよく食べた「ごぼうの唐揚げ」と「にんにくの唐揚げ」がどうしても食べたくて作ってみる。
ごぼうはちゃんとだしと醤油、みりん、酒で下味をつけて。
にんにくは一個丸ごと揚げる。
あと大根とシーチキンのサラダも作る。
これもその居酒屋でよく食べたメニューだ。
「バク天」見ながらの夕食。
爆笑問題・太田氏とレイザーラモン住谷のライク・ア・中学生な、はしゃぎっぷりに爆笑。
それにしても友近の芸はホントに素晴らしいな。
あまりにも好みのネタ。
今日は笑いと料理に終始してるな。
しかし「笑い」については今、実に豊かな状況になっていると思う。
さんま、紳助からダウンタウンはもちろんナイナイ、爆問、くりぃむといったメジャーどころから、バッファロー吾郎軍団もしっかりその位置を確保してるし、シティボーイズも現役で、細川徹なんて若手作家も育ってる。
落語界も小朝、志の輔、昇太、喬太郎などがバリバリに活動してて、さらにクドカンも居て、阿部サダヲや荒川良々もいる。
排他的でビジネスに全て牛耳られた音楽業界とは大違いだな。


2005-05-22「ヤッホーヤッホーナンマイダ」
休日。
昨日は少し早く寝たので今日は8時起床。
妻はバイト、娘はキッズクラブ。
家でマンション理事会の議事録書いたり雑用を。
昼、帰ってきた娘とラーメンの昼食。
で今日はついにムーンライダーズのライブ。
ライダーズファンになって早20年。
メンバーのソロライブなんかはちょくちょく行っていたが、ムーンライダーズの単独ライブは初!ついに来たよ、その日が。
心斎橋まで出てライブ前にパルコ下のヴァージンメガストアを覗く。
いやぁ、ヒドイ品揃え。
なんだよ、これ。
とそんなことよりライブだ。
チケットの整理番号は34番。
結構いい場所とれそうと会場に着くと長蛇の列。
ファンクラブチケットだけで150番ぐらいまであって、それから通常チケットの順番だって。
ま、いいか。
しかしライダーズ久々の大阪ということでもう満員。
どこにこんなライダーズファン潜んでるのよ。
でとりあえずツアーTシャツはしっかり購入して開演を待つ。
知り合いに会ったので、ゲントウキとかラリーパパとかが普通に売れるべきですよねぇなどとしばし音楽談義。
で今回、かしぶちさん体調不良につきツアー欠席で、ドラムはカーネーションの矢部氏。
6人勢揃いのライダーズはまたもおあずけ。
残念だけど、矢部氏参加もそれはそれで貴重なライブだな。
で帰宅。
ライダーズのライブの翌日、仕事なんかできるか!ということで明日は代休とってあるのだ。
用意周到でしょ。


2005-05-23「休日」
代休。
去年の2月の代休を今とってるという、なんとも・・・。
で朝7時半起床。
娘が歯が痛いというので歯医者に連れてくことに。
虫歯が原因で早速治療してもらい、そのまま学校まで送る。
天気もいいし、その後一人大津近辺をブラブラ散歩。
用事で郵便局行ったり、コンビニ立ち寄ったりしながらのんびりと。
平日の朝、実に気持ちいいね。
こんな風にのんびり平日を過ごせるような人間になりたいもんだ。
駅前の喫茶店で新聞読みながらモーニングとかそんな生活夢だなぁ。
で帰宅して昨日録画しといた蒼井優ちゃんが出た「トップランナー」ビデオで。
実に魅力的な女優さんですな。
で冷蔵庫の残った野菜使ってみそ炒め作って食べる。
下品な味付けがうまし。
テレビのワイドショーで聖子・SAYAKA絶縁!?の話題に触れ、大和田獏が「いやぁ、心配ですねぇ」って嘘つけ!心配なわけねーじゃねぇかよ、他人の親子喧嘩なんか!岡江久美子と薬丸の不仲説の方こそ心配しろよ。
それからなぜか風呂掃除して、自転車がパンクしてたので修理に持ってたりとこまごました事を。
俺、完全に主夫向き。
このまま、おばちゃんになりたいぐらい。
で2時になって娘は学校から、妻はバイトから帰ってくる。
テレビで「っちゅうねん」見る。
久々の八木アナ、相変わらず素敵だ。
とか思いながらウトウト昼寝。
で3時になって娘、スイミングに送って行って、その後買い物。
折角の休日、ほんとは一乗寺辺りに行きたかったのだが、金もないしということでこんな過ごし方になってしまった。


2005-05-24「Che なんだかなぁ」
朝食はミニあんぱんを2個。
あんぱんには牛乳が合うなぁ・・と今更ながら。
昼は会社近くの食堂で日替わり。
茄子の煮付け、うまし。
なんだか、体がだらけモードでいかん。
通勤の音楽はムーンライダーズ01年作品「dire morons tribune」。
傑作なり。
もう何回も聴いてるのに今だ解けないパズルのようなアルバム。
世の中、わかりやすすぎる音楽ばっかりが垂れ流されて、ちやほやされてるからなー。
そんなのクソくらえだよ。
ムーンライダーズ聴いてると、自分の中のREAL MANが騒ぎ出す。
だから、ずっと聴いてんだ。
多分、この先もね。


2005-05-25「小心者の杖」
今日も朝食はミニあんぱん。
どーでもいーですよね。
今日は合気道ディ。
仕事の都合で1時間遅刻。
練習後、久々にロイホで軽く呑む。
ま、たわいのない話を2時間ばかり。
練習時間より長いじゃないか。
通勤の音楽は鈴木博文「HIROBUMI SUZUKI 1987〜1994」。
94年発表のベスト盤。
ムーンライダーズで最初に聴いたアルバムは「アニマル・インデックス」。
6人のメンバーが2曲づつ受け持って制作されたアルバムで、鈴木博文が作った2曲「ウルフはウルフ」「駅は今、朝の中」は僕のお気に入りになった。
このアルバムからどんどんライダーズにはまっていくのだが、「くれない埠頭」「ボクハナク」「工場と微笑」「大寒町」・・・と好きになる歌はほとんど鈴木博文作品だった。
メトロトロンレコードの第一弾として発売されたソロアルバム「WAN-GAN KING」はもちろん発売日に買ったし、氏のサイン入りのアナログ盤は今でも宝物だ。
僕が日記を書き始めたのも、氏の最初の本「僕は走って灰になる」を読んだからだ。
17歳だった僕は、鈴木博文になりたかった。
ここに収められた曲も、何度も何度も聴いた曲。
ざらついたギターの音、乾いたヴォーカルが、僕にロックを教えてくれたんだ。
ロックを忘れてしまわないように、僕は鈴木博文の音楽を聴く。


2005-05-26「Fence」
今日は仕事でアマチュアバンドコンテストのテープ審査ってのに参加。
プロ(?)のリスナーの耳にはキッツイ感じでしたなぁ・・・。
滋賀ってポップカルチャー不毛地帯なんだよねぇ・・と実感する今日この頃。
通勤の音楽は、今日も鈴木博文で88年作「First compact disc」。
ファーストソロ作「Wan-Gan King」とシングル「どん底天使」にカーネーションをバックに従えてのライブ音源が3曲入った貴重盤。
大学時代聴き倒した。
なんつってもライブ音源が素晴らしくて、特に「motel」におけるカーネーションとのブルース魂溢れる演奏は今もって鳥肌もの。
カーネーションの名曲「愚か者、走る」の源流がここにある・・そんな気さえしますな。
昔、嫌なことがあるとこの曲を大音量で流しながら、エレキギターを弾きまくって気晴らししたもんです。


2005-05-27「いつも通り」
まずは昨日の話から。
NHK「音楽・夢くらぶ」ゲストは大貫妙子。
本当に素敵な歌声。
初めて彼女の歌声を生で聴いた時、その崇高な光のような歌声に鳥肌がぞぞぞぉっと立ったのに自分でもびっくりした。
もう一人のゲスト、一十三十一は最初、ラジオで「DOWN TOWN」という曲を聴いた時「あっ大貫妙子に似てるな」と思った。
ちょうど一週間ほど前、僕の好みを知ってくれているディレクターさんから「タツローのカヴァー曲入ってるよ」と彼女のアルバム「Synchronized Singing」を聞かせてもらって「彼女は大貫妙子の影響を絶対うけてますよ」と話してたところだったので、まさにビンゴ。
でやっと金曜。
いきなりだけど夜の話。
6時半退社して足は滋賀会館シネマホールへ。
大谷健太郎監督「約三十の嘘」観る。
土田英生率いる劇団MONOの舞台劇の映画化。
この舞台、96年初演を観ている。
ここんとこ行けてないがMONOはずっと好きで、一時は毎公演追っかけてた。
で映画は列車という密室で繰り広げられる詐欺師チームの会話劇。
どう映画化するの?と思ってたが、いやお見事。
大作!では全然ないがちょっといい小品って感じで。
舞台との違いは恋愛感情の要素が加わってるとこで、その部分がいい。
これは脚本チームに加わった渡辺あやの力に拠るのでは。
一応、謎解きの要素もあるがこれは「関係」のお話で、「嘘」の中にある正直な感情のひだが繊細に描かれている。
会話劇だから役者がポイントにならざるをえない訳だが、実にいいバランスでアンサンブルがとれていてそこは凄く安心して観れたな。
中谷美紀、女優としては全く関心なかったけど、ここでの彼女はすこぶる良し。
椎名桔平もはじめていいと思った。
個人的には実に情けない男を演じた田辺誠一に注目。
このままハンサム怪優路線で突き進んで欲しい。
そうそうクレイジーケンバンドの音楽も最高なんだよ。
ばっちり合ってた。
通勤の音楽は昨日の影響でシュガーベイブ「SONGS」。
75年作のこのアルバム、当時僕は5歳でもちろんこのアルバムのことなど知る由も無い。
シュガーベイブのことを知ったのはここから10年後で実際に「SONGS」を聞いたのはさらに3年、18歳の時だった。
何回聴いても新鮮で青臭くてキラキラしてるアルバム。
言い過ぎかもしれないが、「DOWN TOWN」なんて曲を聴いてると、いまだこの曲を越えるシティ・ポップスは作られてないんじゃないかって気がする。
いい音楽は30年たっても色あせない。
マーケットはいつでも誠実な音楽に不親切だが、こうして時間がその誠実さを証明してくれる。
このアルバムは100年たっても輝きを失わないだろう。
で帰って、テレビで「空中ブランコ」。
ハンサム怪優・阿部寛主演。
堺雅人に遠藤憲一、松重豊にチョイ役で西川忠志とまた凄いキャスティング。
演出にコメディーセンスがないのが厳しかったが・・・。


2005-05-28「おかわり人生」
休日。
前夜は3時過ぎまで起きてたが、今日はしっかり7時半起き。
娘、児童会の遠足だというので朝からお弁当作り。
おにぎりと砂糖を入れた卵焼き、イシイのおべんとミートボールにフライポテト、デザートはりんご。
娘送り出し、しばし自由時間。
早速、昨日の「タイガー&ドラゴン」ビデオで。
高田文夫演じる高田亭馬場彦が最高!イチイチおかしい。
この軽さは何だ!
ジャニーズ目当てで観てる婦女子に、このおかしな親父どう映ったろうか。
この高田亭こそがクドカンを落語の世界に引きずり込んだ黒幕なんだから。
しかし今回も小ネタが炸裂(阿部サダヲのゴルゴメイクには笑った)、泣けるホームドラマでもあり、素晴らしい。
給料日明けということでもう今日は買い物ディ。
ワザオギレーベルで柳家喬太郎と昔昔亭桃太郎の落語CDをネットで注文。
で自転車に乗ってパルコへ。
昼からの公開番組少し立ち会って、紀伊国屋へ。
小泉今日子特集の「SWITCH」誌とムーンライダーズ特集の「ユリイカ」誌、そして吉田豪氏の最新インタビュー集「元アイドル!」を購入。
タワーも覗くが、この時点で既にこづかい赤信号につき、何も買わず。
欲しいCD、DVDいろいろあるのだが・・・。
でその後、部長らと武道具屋に行き、ついに合気道着購入。
今までジャージでやってたのだ。
で帰宅。
遠足から帰ってきた娘はまたすぐに遊びに行ってしまう。
で冷蔵庫の食材チェックし、夕飯をどうするか思案。
主婦と友社の「365日のおかず革命」は手放せませんよ。
で大根と油揚げの煮物、豚肉とごぼう炒め、作る。
バイトから帰ってきた妻が夕飯食べながら「うーん、青い野菜が少ないな」だって。
おまえが言うな!って感じですがね。


2005-05-29「月曜の朝には終わるとるに足らない夢」
7時半起床・・のはずが二度寝して9時起床。
午前中、「でかたまごっち」が置いてあるトイザラスへ。
娘、「たまごっち」にずっぽりはまっているのだ。
でいろいろ見て回って帰宅。
昼は日清ヤキソバUFOソースカレー味。
なかなかおいしい。
後はひたすらダラダラと。
ムーンライダーズ98年のライブビデオ「月面讃画」観る。
うー、かっこいいなぁ。


2005-05-30「大人は判ってくれない」
朝食は、昨日残しておいたアサリの味噌汁とご飯。
久々に炒り卵も作って。
早速だけど通勤の音楽はムーンライダーズ80年作「カメラ=万年筆」。
80年といえば僕はまだ10歳、毛も生え揃ってなかった頃で、もちろんリアルタイムでは聴いてない。
江口寿史が「すすめ!パイレーツ」の単行本のおまけ枠でベストアルバムとして挙げていたのはしっかり覚えてるけど。
で実際、このアルバムを聞いたのは多分87年、高校2年の時。
ウォークマンで通学時によく聴いてた。
パンク・ニューウェーブの影響をモロに受けた、ライダーズのアルバムの中で最も「トガッた」アルバム。
ユリイカの鈴木慶一インタビューによれば「未完成だって感じがする」「若干悔いの残るアルバム〜」とのことだが、その未完成なとこがいいんじゃない。
アノ頃の僕は、友達なんていなくて休み時間は大概学校の図書室に篭ってた。
村上春樹と宮沢賢治と立原道造となぜか奥崎健三の本とか読んでたな。
わかってたのか、俺?
「カメラ=万年筆」の神経質なギター、鈴木慶一の「しゃくりあげ唱法」、鈴木博文の言葉・・・北大路通りをうつむいて歩きながら何回も何回も聴いた。
青春の意味さえわからなかった青春時代のBGM。
「誰でもない/どこにもいない/いつのまにか/おれになって」(インテリア/作詞・鈴木博文)


2005-05-31「スカーレットの誓い」
いきなりいきますが、通勤の音楽はムーンライダーズ「マニア・マニエラ」。
81年制作ながらレコード会社の「これは売れない」の判断で発売延期、翌82年、当時ほとんど普及していないCDのみで発売された作品。
ムーンライダーズを語る上で外せない伝説ですね、これは。
僕は86年、テントレーベルの再発盤で初めて聴いてぶっとんだ。
「薔薇がなくちゃ、生きていけない」なんてフレーズに冴えない高校生は痺れたもんだ。
特に好きなのは「工場と微笑」。
ノイジーなギターのフレーズ、どこにもない誰にも似てないサウンド、言葉が放つイメージは、ここではないどこかに僕を連れ去った。
こうして思い出してみると、高校の3年間って、ひたすらムーンライダーズを追っかけてたなぁ。
愛読書は新潮文庫「ムーンライダーズ詩集」だったし。


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