2005年3月下旬

2005年3月下旬の話・・・
実にこの15日間で映画5本観てる。
上旬と合わせて3月は7本。
ライブも行ってるし、呑んでもいるしで、こうして振り返ると結構充実してる。
しかし仕事してるんだろうか、この人・・・。


2005-03-16「生きる」
今日は朝から大阪へ。
一件商談を済ませて午後は休みをとる。
なにしろ代休が1ヶ月休めるぐらいたまってるのだ。
地下鉄谷町線に揺られ、文庫本を読んでると以前の会社に勤めていた頃のことを想い出す。
大学を出て10年間、毎日こんなふうに通ってた。
もし、あのまま転職せずにいたらどんなだったろう?
人生に「if」はないけど、ついつい考えてしまう。
梅田で600円のランチ。
ハンバーグと鮭のフライ、ご飯に味噌汁という典型的なサラリーマン食。
午後から試写会へ。
ウディ・アレン監督「さよなら、さよならハリウッド」。
ウディ・アレン監督作を初めて観たのは、18歳の時、「カイロの紫のバラ」だった。
ビデオを借りてきたその日に、感激のあまり2回観た。
それからビデオショップに置いてあったウディ・アレン監督作は全部借りた。
「アニー・ホール」「スリーパー」「マンハッタン」「ブロードウェイのダニーローズ」「ハンナとその姉妹」「ラジオディズ」etc・・・。
今まで観た映画で、一番好きな映画は?の問いには「世界中がアイ・ラブ・ユー」と答えている。
大学生の頃、授業をさぼって視聴覚室でウディ・アレンばかり観てた。
秋から冬になる季節、グラウンド横の並木道を歩く時、僕はウディ・アレンになったつもりでいた。
わがままで、自信家で、そのくせ小心で、神経質で皮肉屋で・・そんなアレン演じる典型的な人物と自分を重ね合わせてみたり。
でもアレンと僕の大きな違いが一つ。
アレンはモテモテだが、僕はまるっきりモテなかった。
ま、そんなことはさておき、この「さよなら、さよならハリウッド」でありますが、「ウディ・アレン!」としかいいようのない映画。
セルフパロディというべき、落ちぶれた神経症の映画監督を演じるアレン。
もうそれだけで、ウディ・アレン!としか言いようがないでしょ。
そして三谷幸喜脚本みたいな(いや、三谷がウディ・アレンみたいなんだが)ドタバタな展開の末、ラストのなんというハッピーさ!ハリウッドの映画産業を思いっきりシニカルに描きながら、原題「HOLLYWOOD ENDING」が相応しいエンディングに拍手。
で後は試写会場と同じビルにあるジュンク堂書店をウロウロ、そしてタワー梅田店でウロウロ。
休みとっても、結局これかよ!と自分に突っ込む。
しかしあいにくの金欠状態何も買わずに大津へ戻る。
まっすぐ帰ると見せかけて、滋賀会館シネマホールに行っちゃう。
ウォルター・サレス監督「モーターサイクルダイアリーズ」観る。
チェ・ゲバラの若き日を描いた作品。
医学生だったエルネスト(後のチェ・ゲバラ)は親友アルベルトと南米大陸横断の旅に出る。
ロードムービーであり、青春映画であり成長物語であり、ちょっと胸が熱くなっちゃった。
誠実で真っ直ぐで不器用なエルネスト辿り付く町々で出会う、弱き人々。
様々な体験の中、エルネストは自分がすべきことは何かを見つけていく。
エルネストを演じるガエル・ガルシア・ベルナルがとにかくいい。
青春映画として十分に楽しめるんだけど、同時に「生きる」ってことの意味を考えさせられる映画。
仕事休んで、こんなにプラプラしてていいのか、俺は。
なんたるボンクラぶり。
僕がすべきことって一体何なんだろうと考え込んじゃう。


2005-03-17「So Tired」
雨。
久しぶりだな。
生ぬるい風が調子を狂わす。
春の匂いがしだす季節はいつも調子悪い。
昼はカップヌードルシーフード。
情けないねぇ。
そうそう、昨日電車に揺られ、岩井志麻子「東京のオカヤマ人」読了。
エッセイでありながら、ユーモアと恐怖が入り混じる絶妙の筆さばき。
これ、めちゃめちゃおもろいではないか!
岡山弁、身辺記、ホラーオチの見事な三題噺。
これは芸ですな。
それと通勤音楽はakiko「mood indigo」、プロデュースは須永辰緒。
これまた、めちゃめちゃかっちょいいジャズアルバム。
特にメロメロにメロウな「I Miss You」が最高で、もうリピートしまくる。
いや、いや世の中にはまだまだいい曲ってあるんですねぇ。


2005-03-18「YOU’RE MY SPECIAL」
やっと金曜。
今日は京都営業。
昼、麩屋町二条のラーメン店・新進亭へ。
学生時代のバイト先のすぐ近くで、当時は週2回は行ってた。
実に12年ぶり。
白みそラーメンが有名で、キアヌ・リーブスが来日時訪れ、完食したという。
でも、当時いつも食べてた「中華そば」と「半チャーハン」のセットをオーダー。
うわぁ、変わってないなぁ。
シンプルながらチャーシューもジューシーでうまい。
久しぶりに満足の行く一食だったな。
で三月書房に立ち寄る。
相変わらず嬉しくなる品揃え。
すっかりそのまま自分の本棚に移植したいぐらいだ。
とりあえず、末井昭「素敵なダイナマイトスキャンダル」購入。
こういうのがあっさり手に入るから好きだな、三月書房。
夜、友人と軽く飲む。
趣味の話から「生きる」ということまで。
やっぱり、100%の言葉で話しできる人と話すのは楽しい。
いつでも孤独にこんがらがってる。
でもこういう夜があると、一人だけど孤独じゃないと感じる。
昔、どこかで出会いたいと思ってた「自分に似た誰か」。
ちゃんと出会えるんだな。
こういう時はあっという間に時間が過ぎる。
ちょっとのつもりが11時前まで。
でもまだまだ話し足りないなぁ。
ここんとこ和田アキ子の「生きる」を聴いている。
作者の小西康陽曰く「スティービー・ワンダーの曲に、阿久悠が詞をつけたような」という正調・フリーソウル。
和田アキ子のヴォーカル、これは「上手い」というものじゃなくて、有無を言わせないパンチ力で制するってもんだな。
とりあえず、今夜の気分にとてもはまる楽曲。


2005-03-19「旅の終りに」
8時半起床。
昼からちょっと仕事で会社へ。
その後、車の点検へ。
待ってる間に池波正太郎「食卓のつぶやき」を読み始める。
僕はなぜか「食べ物」についての文章が大好きなのだ。
それに料理番組とかもやけに好き。
「食べ物」について語っている人も大好き。
なんでかな?
一番好きなのは「おいしいもの」を食べてる時の幸せそうな女の子だったりするのだが。
それから夜はお通夜へ。
「生きる」ということは「食べる」ということなんだな。
んっ?逆か。
どちらにしろ、「食べる」ことを辞める時が全ての人に必ずやってくる。
おおはた雄一という人の「ラグタイム」というアルバムを聴く。
全くノーマークの人だったんだが、趣味をわかってくれているディレクターさんに勧められて聴く。
これが凄く良くてびっくりする。
アコースティックギターでの弾き語りをメインにした音で、このギターの音が、キレイすぎないとこがいい。
ざらついた懐かしい音。
特に「不思議なくらい」という曲の音の佇まいが素晴らしくて、何度となくリピート。
クレジット見てみると、なんとクラムボン・ミト氏のプロデュースではないか。
納得。


2005-03-20「ちいさい日曜日」
8時半起床。
家族は姪っ子といっしょに京都でやってる「ワンニャンフェスティバル」に出かけたので、今日は一人。
「おじょママ」とか見ながら、オムレツの朝食。
で10時過ぎには、ユナイテッドシネマ大津に居るという・・。
で今日はミシェル・ゴンドリー監督「エターナル・サンシャイン」観る。
脚本チャーリー・カウフマン、主演はジム・キャリーとケイト・ウィンスレット。
喧嘩別れした恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が自分の記憶を消してしまったことをしったジョエル(ジム・キャリー)はショックのあまり自分も記憶を消そうとするが・・ というお話。
まるで藤子F不二雄の短編のような、スウィートでビターなSF(少し不思議)ラブストーリー。
抑えた演技のジム・キャリーが素晴らしい。
現実と記憶が交差する複雑な構成、よくぞこの脚本をここまで完璧に映像化したなぁという映画としての出来もさることながら、やはり誰もが胸に持つ恋の喜びと痛みを主軸にきっちりと語ってみせた脚本の妙が凄い。
つーか、俺、こういうのめちゃめちゃ弱いんだよねぇ。
がっちり胸をえぐられたよ。
記憶を消しても、惹かれあう魂と魂は、いつか必ずまた出会う。
いくら傷ついても、恋をすることを止められない。
いつか壊れてしまうものだとわかっていても。
柔らかな光が差し込むようなラストシーンの優しさに感動。
でそのままヴィレッジヴァンガードにタワーレコード、紀伊国屋覗く。
金欠ではあるんだが、落語特集の「笑芸人」16号と、真夜中の弥次さん喜多さん特集の「Cut」誌購入。
「笑芸人」落語特集はこぶ平改め林家正蔵を大々的に。
ちょうどこの前、辛口の友人となぜか「こぶ平」話。
「正蔵襲名なんてもってのほか。器じゃない、なぜに断らないのか。お練までしたらダメ!」とまさにぶった切る友人に対して、「いや、いや認めてあげてよ」思わずこぶ平擁護に回ってしまった。
ま、この段階ではとっさに・・というとこだったが、高田文夫氏との対談、小朝師匠のインタビューなどを読むにつけ、正式にこぶ平擁護に回ることにした。
昼はやきそばを一人作って、録画してたビデオチェックしながら昼食。
そして夜、京都のライブハウス拾得へ。
西村哲也、青木孝明、加藤千晶のライブに友人と。
開場時間ぴったりに行ったら客二人だけ。
とりあえず、するめを肴に梅酒のソーダ割り呑みながら、早速「エターナル・サンシャイン」勧めたりウダウダ話。
開演20分前になってやっとお客さん集まりだす。
一安心。
でライブスタート。
まずは西村哲也氏。
1月にもここでライブ観てるが相変わらず声がいい。
ロッキンな歌声と、ゆるくも楽しい人柄がにじみ出たMCが最高。
早くアルバム出ないかな。
で次は加藤千晶さん。
今日はこの加藤さんのライブ観たくてやってきたのだ。
97年のアルバム「ドロップ横丁」00年の「ライラックアパート一〇三」は相当聴きこんでる。
あの世界がどうライブで披露されるのか、もの凄く楽しみにしてたのだ。
ギター・鳥羽修、ドラム・高橋結子とのトリオ編成で実に楽しいステージ。
ちょっとジャズっぽかったりして気持ちがスウィングする。
加藤さんの素直な歌声もいい。
ここにある音楽は決して大袈裟なものじゃない、何百万枚と売れるものじゃないかもしれない。
でも確かにここにある音楽は、僕の心に届き、幸せを与えてくれた。
今日、会場にいた人みんなそう思ったんじゃないかな。
思わず笑みがこぼれるような音楽。
最高です。
で次は青木孝明氏。
10年ぐらい前に一度ステージを観てるが、その時は生真面目で堅い印象だったんだけども、今日ははじけてたなぁ。
客席に降りて歌いまくる姿は、音楽の喜びに満ち溢れていたよ。
パワフルでエンターティメントしててこれまた楽し。
ラストは3人で「木綿のハンカチーフ」。
加藤さんの声がぴったりはまって気持ちいい。
ここにあるのは小さな音楽。
音楽家によって作られた音楽がそのまま心に響く。
町の小さなパン屋で作られた焼きたてのパンのおいしさ。
ここにある音楽はそういったもの。
これこそ贅沢で豊かな音の楽しみ方ではないか。
終演後も友人と幸せな音の余韻を楽しみながら、一杯。
青木さん本人から最新アルバム「ONE DAY」を、加藤さん本人から、久住昌之氏とのユニット「Chichi and Qooke」の手作りCD-Rを購入。
「これ、へなちょこですよ〜」という加藤さん。
実は数年前、HPで加藤さんのアルバムを激賞してたら、ご本人からメール貰ったことがあって思わずそんなことを話する。
いや、ドキドキして、まともに目見れなかったな。
西村さんに「グランドファーザーズ時代から聴いてますよ」と握手してもらう。
そして一応、業界の隅っこ人、いつかお仕事したいと名刺渡す。
こういう音楽を一人でも多くの人に届けるのが、僕のすべきことなんじゃないかと思ってる。


2005-03-21「カレーライス」
9時起床。
娘は姪っ子といっしょに、ばあちゃんちにお泊り。
妻は既にバイト。
ホットドッグの朝食作ってのんびり。
実家から両親がおはぎ持ってやってくる。
母手製のおはぎは絶品中の絶品。
嬉しい。
昼はインスタントラーメン。
たまに食べるとおいしいんだよね。
で娘迎えに行って、ハムスターのえさを買いに行ったりして過ごす。
娘がスイミング行ってる間は、天気もいいし湖岸のベンチに座って読書。
池波正太郎「食卓のつぶやき」読了。
品のある文章。
こんなふうに書けたらいいな。
で帰ってテレビ。
ココリコ司会の漫才番組。
「Wヤング」が今年は来る!と言っておこう。
ツッコミ、佐藤氏の腹黒ぶりは以前から注目していたのだが、ここにきて漫才に活かされはじめたよう。
ベテラン「Wヤング」が今、熱い。
雑誌「笑芸人」、小朝師匠の「こぶ平、正蔵襲名」に絡んだロングインタビューがオモロ。
落語界のフィクサーとして凄い働きぶり。
それにしても、鶴瓶師匠の松鶴襲名はありえるのだろうか?
久々に肉じゃが作ろうかと下ごしらえしてると、娘から「カレーにして」のリクエスト。
そのままカレーに変更して作る。
具はにんじん、じゃがいも、たまねぎ、牛肉という直球のカレーライス。
なかなかおいしく出来た。


2005-03-22「今日はなんだか」
休み明けの雨は、ホント憂鬱な気分になるな。
やたら目は痒いし、一日中あくびばかり。
昼は、鯖の塩焼き定食。
久しぶりに魚、おいしい。
子供の頃から鯖は大好き。
煮付けも、鯖寿司も。
帰り道も雨。
傘ってこれ以上進化しないのか?
こういう日は、文章もノらない。


2005-03-23「虹が見える場所」
今朝も雨。
にしても昨日の日記はヒドイ。
今日はもちょっと穏やかな気持ちで・・。
しかし、今日もあくびばかり。
どうなってるのかね。
なんか病気か?
営業車運転中もやたら眠い。
脳みそが耳から出てきそうだよ。
こんなことではダメだと思って、コンビニ寄って「田舎まんじゅう」買う。
子供の頃から大好き。
親父が甘い物好きだったから、家にはいつも何かしらまんじゅうの類があった。
田舎まんじゅうは特にお気に入りで、底についてる紙をはがして、そこについてる「あんこ」さえ、こそいで食べてたな。
しかしコンビニに売ってる「田舎まんじゅう」はちょっとでかすぎる。
あの半分のサイズでいいよ。
夜は合気道。
今日はみっちり2時間練習にはげむ。
結構スッキリした気分。
さぁ、明日から軽やかに行きましょう。
通勤音楽は加藤千晶、97年のファーストアルバム「ドロップ横丁」。
このタイトル通りの音楽。
大好き。
この前のライブ観て改めて思ったのだが、やっぱり僕は「音楽」が好きなのだ。
「音楽ビジネス」が好きなんじゃない、「音楽」そのものが好きなのだ。
売れる音楽が悪いとは言わない、ただ売れない音楽がダメだとは絶対に言わせない。
100万枚売れて、2週間後にはそのうち99万枚が100円でブックオフで売られてる音楽がある。
一体、誰の為の音楽なんだろう。
僕は小さくても、愛情をもって作られた音楽が、やっぱり好きなのだ。
町の和菓子屋が作る田舎まんじゅうみたいな、僕の心を幸せな気分にしてくれる音楽がね。


2005-03-24「夜をぶっつぶせ!」
うー、どうも調子悪い。
精神的に安定しない今日この頃。
昨日の宣言はどこへやら・・。
全て「3月のせい」にしてしまおう。
何はともあれ、社会人、会社人としての自分のボンクラさに、クラクラする。
嗜好と志向を思考の上で試行錯誤しながら自分を至高の位置まで持っていきたいが上手くいかない。
シコシコと努力するしかないのだろうが、言い訳を探すことばかりしてる。
どーにもこーにも何だかなーという気分。
いや、全部自分に責任があるんだが。
生活とはとかくままならない。


2005-03-25「暮らしのリズム」
朝から雪。
もう3月も終りだってのにね。
鈴木さえ子「ORIGINAL SOUND KEROCK2」聴きながら通勤。
さえ子さんヴォーカル曲「いろのいろいろ」に涙。
この歌声、15年待ってた。
変わらぬキュートな歌声、思わず16歳に戻っちゃう。
ひょんなことから、綾戸智絵のライブに行けることになり、仕事終わったことにしてさっさと退社。
走って、琵琶湖ホールまで。
仕事は遅いが、こんなことだけは早い。
綾戸智絵、実はあまり好みのヴォーカリストではない。
しかし、これも何かの縁。
こういうのは逃さない主義。
で琵琶湖ホール大ホール4階の一番後ろの席で観る。
この人は芸人ですな。
歌い、弾き、喋り、笑わせる。
凄いサービス精神。
最初ちょっと斜めに観てたのだが、はっきり言って感動した。
胸を掴まれた瞬間が何度かあった。
たった一人で、これだけの人の心を揺さぶるんだからね、音楽の力を思い知る。
何だか気分がいいや。
帰って、娘と風呂入って寝かせたら、自分の時間。
いつものようにネット繋げて日記書こうとすると何と!!!
拾得ライブに大感激した感想を記した3月20日分日記に、加藤千晶さんご本人からのコメントが!!!
ここんとこ毎晩、加藤さんと漫画家・久住昌之さんのユニット、Chitchi and Qooke「夜をぶっつぶせ!」を聴くのが楽しみで、これ聴いて一日のモヤモヤ感をスッキリさせてたのだ。
いや、ほんと嬉しいですね。
新作がとにかく楽しみ。
加藤千晶さん、全面的に応援しますよ!
まずはこの日記読んだ方、ぜひアルバム「ライラックアパート一〇三」を買って聴いてみてください。
名曲揃いの傑作です。
僕が保証しますよ。


2005-03-26「隠せない明日を連れて」
9時起床。
サンドイッチの朝食を娘と。
それから二人でハムスター小屋のお掃除。
よくも、まぁこれだけ・・というぐらい殻を剥いた状態にしたヒマワリの種を隠し持ってやがる。
それからダラダラと娘と遊んで過ごす。
昼から映画観にいく。
観損ねていた崔洋一監督「血と骨」が滋賀会館シネマホールでかかったので早速。
重いんだろうなぁ・・と思って観たが、案外あっさり観れた。
映画としての語り口の巧さ、これは監督の腕ということでしょう。
出てる役者さんが皆いい顔してる。
ビートたけしの存在感はやはり別格。
男優では松重豊、柏原収史、そして色気を漂わせたオダギリジョーがいい。
女優陣は全員素晴らしく、みな助演女優賞もの。
中村優子、濱田マリの熱演もさることながら、薄幸の娘を静かな悲しみを湛えて演じた田畑智子が素晴らしい。
たけし演じる「金俊平」は祖国を捨て孤独に生き、闇を飲み込んでしまったかのような「怪物」。
その「怪物」をとりまく人々の群像劇。
闇にうごめく人間達の「生」の物語。
その闇は「国」がもたらしたものなのか、それともそれこそが人間の業なのか。
自分の中にも同質の闇が存在する、とふと思う。
で映画後すぐ帰ってスーツに着替え、結婚披露パーティーへ。
同僚の車に同乗させてもらって長浜まで。
同じ滋賀とはいえ、約2時間。
遠いねぇ。
車中のテレビで吹石一恵ちゃん。
全くノーマークだったけど、バラエティでの変にこなれてない立ち振る舞いがかわいい・・。
でパーティーでは食べることを主目的に据える。
いや、もちろんお祝いがメインなんですけどね・・。
でも立食って結局あんまり食べられなかったりするんだなぁ。
にぎやかなパーティー、末席にてなごやかに過ごす。


2005-03-27「おだやかな暮らし」
今日も9時起床。
朝食はかやくごはんのお茶漬けwithごはんですよ。
最高においしい。
いい天気なので、湖岸で娘とバトミントンして遊ぶ。
二人で笑いながら、楽し。
帰って、そばの昼食。
後はダラダラとテレビ。
吉本やら松竹やらのゆる〜い番組。
八方&八光親子に笑う。
八方師匠には人間として憧れるなぁ。
それから家族で買い物。
ユニクロでズボンを一本購入。
娘に買ってあげるふりして「ドラえもんプラス」1巻購入。
てんとう虫コミックス45巻未収録作ばかりを集めて、あらたに刊行されるシリーズとのこと。
楽しみ。
夜はサイコロステーキ。
付け合せにポテトフライ、にんじんのグラッセ、ミックスベジタブルのバターソテー。
これを3台のコンロ駆使して同時に完成させる。
なんだ、この情熱は。
ステーキはにんにく醤油で下品に味付け。
娘に大好評。


2005-03-28「1.2.3.4.5.6.7days」
月曜、雨。
なんだか一週間が早いな。
時間がたつのが早すぎて、ついていけない。
自分の感覚はまだ1992年辺りをさまよってる。
昼は「すき家」で豚丼、生卵に味噌汁。
わびしーなぁ。
Tokyo No.1 Soul Setのベスト盤「Dusk & Dawn」聴く。
90年代、リアルタイムで聴いていた。
改めて「Sunday」なんて聴いちゃうと、胸に熱く切ない何かが込み上げてくる。


2005-03-29「アケガラス」
朝一で仕事がらみで試写会。
リチャード・ロンクレイン監督「ウィンブルドン」観る。
主演はスパイダーマンのブサイクなヒロイン、キルスティン・ダンスト。
実になんつーかハッピーな映画。
もう、ひねり無しなんだもん。
スポ根+ラブロマンスでこうなったらいいのにな、という観客の予想を見事に裏切らない素直さ。
見終わった後は実にすっきりとする。
決してイヤな気分にはならない映画なので、安心して観れますよ。
ま、文化系ひねくれ男には、そこが物足りないんだけどね。
でいきなり夜。
パルコでちょっと仕事してそのまま寄り道。
情けないことに既に金欠に陥っている。
が紀伊国屋で春風亭昇太「はじめての落語。」迷わず購入。
以前から落語CDはちょこちょこ買ってたりするんだが、今年は落語ブーム到来!ということで本格的にはまっていこうと思ってます。


2005-03-30「素晴らしい日々」
朝食はあんぱん。
朝の「あんこ」もたまには良し。
通勤時のディスクマンからは落語。
早速、春風亭昇太<チビ>師匠の「人生が二度あれば」。
藤子F不二雄チックなSF落語だね。
何回か観てる噺だけど、昇太師匠らしい落ち着きのなさが楽しい。
こういう大人に私もなりたい。
でいきなり夜。
今日は合気道ディ。
1時間遅れで練習に参加。
今日は先生に「筋がいい」と褒められる。
大人になっても褒められるのは嬉しいことだ。
もうね、褒められて伸びるタイプだから、どしどし褒めて欲しいね。
意味なく褒めてくれ!と言いたい。
とまぁそれは冗談として、結構「褒める」って照れちゃって難しいけど、僕はやっぱり悪口言うより「褒める」ほうが好きだな。
実際、なかなかできないんだけど、素敵な人には「あなたは素敵だ、素晴らしい!」と言っていきたい。
言うべきだなと思ってる。


2005-03-31「私の青空」
昨日の合気道で肩の関節を決められたのがまだ残っていて痛い。
回復力が・・。
「あん!」が終わってから、朝見る番組がない。
「めざましテレビ」は、なんか裏で動いてる「経済理論」が見え隠れして気分悪いし、朝から「みのもんた」は気が引ける、「おはよう朝日」もどうだかなぁ、「ズームイン」は徳さんの頃は見てたけどなぁ・・なんつー感じで、リモコン片手にザッピング。
今日はいい天気で、随分と暖かくなった。
今日からコート無しで通勤。
で今日の通勤も春風亭昇太師匠聴きながら。
演目は古典「壺算」と師匠の代表作「愛犬チャッピー」。
最高っすよ。
笑いこらえながらの通勤。
もだえ、パニくる師匠の動きが目に浮かぶ・・。
それにしても、この意味のなさ、軽さ、たまらないねぇ。


2005年4月上旬の日記へ


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