2004年3月下旬

3/16
昼食は吉野家で「豚キムチ丼」やはり牛丼にははるか及ばず。
夕食は味噌漬けの豚肉。
「はねるのトびら」は週によっておもしろさの差が激しい。
今週はつまらなかった。
基本的に塚地氏が出てれば出てるほどオモロ。


3/17
昼食は常務と近くの食堂で日替わり・
カツとじ定食。
ラジオやネットなどいろいろと興味深い話してもらう。
仕事で石山寺へ。
滋賀に住んでいながら石山寺へははるか昔に一度行ったきり。
でいろいろ見てみると実に味わい深いお寺で、「いい所だなぁ」と再認識。
夜、部長と近くのこじゃれた居酒屋で一杯。
部長は「もっと下品な方が好みやなぁ」とのことだが、僕としては結構好きな感じ。
ビール2杯と梅酒ソーダ割り2杯。豚の角煮と新じゃがの唐揚げを肴に。


3/18
朝の芸能ニュースで「松たかこ熱愛」のニュース。
普通ならどーでもいい話なんだが、相手の年上のギタリストが佐橋佳幸だったのでびっくり。
何やってんだよ、コロちゃん!
しかし佐橋氏の偉大さがイマイチ伝えられてないのが残念。
で昼食は会社近くの喫茶店でカツカレー。
可もなく不可もないカレー。
今日は娘の卒園式の日だったので、早めに仕事終え、西武百貨店に寄り道。
娘の好きな「シロタン」グッズをプレゼントに、ついでにモロゾフでプリンを買って帰る。
が家はもぬけの殻。
ついに来るべきときが来たかとも思ったが、一応妻のケータイにTEL。
幼稚園のお母さん達と近くのレストランで謝恩会やってるとのこと。
で俺の飯は?と聞くと「テキトーに食べといて、昨日のおかずも残ってるやろ」と冷ややかな台詞。
確かに前日、連絡せずに飲みに行った為、昨夜の夕食・魚フライがラップにかかって冷蔵庫に。
そして茶碗一杯分の冷や飯。
冷や飯を温めて食べるのは好きじゃない。
冷や飯には熱くて醤油をたっぷりかけた「炒り卵」と決めている。
さっそく作って、まるで朝食のような夕食を一人で。


3/19
尾崎豊のトリビュート盤が出るらしく、ラジオでよくかかってる。
尾崎豊か・・・とふと思う。
初めて聴いたのは確か中学1年〜2年の頃。
KBS京都の深夜放送「ハイヤング京都」日曜日。
DJはイベント会社・サウンドクリエイター社長、鈴置雄三氏で17歳の天才「尾崎豊」を大絶賛しライブ音源をかけていた。
その頃、学校が終わると、いつも近くの公園で友達達と集まった。
近くのパン屋で缶コーヒーと適当な菓子パンを買って、みんなでウダウダ何するわけでもなくだべっていた。
ラジオを聴いてた友人達と「尾崎豊ってのが、かっこええで!」と盛り上がり、ファーストアルバム「十七歳の地図」をみんなでお金出し合って買った。
順番にテープに録音して、毎日のように聴いた。
「15の夜」が好きだったな。
みんなで「缶コーヒー握りしめ」尾崎の話をしたもんだ。
でもその後、僕は音楽にどんどんのめり込んで、15才になる頃にはノンスタンダード時代のピチカートファイヴやムーンライダーズなど、僕のその後の音楽人生の重要な位置につく音楽と出会ってしまう。
そして気づいた。
僕は「盗んだバイクで走り出す」尾崎より、むしろ「バイクを盗まれた」奴に共感するタイプなのだ。
そしてポップマニア道を歩み始めた僕の耳には、尾崎の音はあまりに「行儀良く真面目」だった。
「僕が僕であるために」も僕は尾崎を聴かなくなった。
そういうお話。
で昼は天下一品のチャーハン定食。
こってりラーメンは週に一度のお楽しみ。
夜はビーフシチュー。


3/20
昼はビーフシチューの残りをご飯にかけてハヤシライスにして食べる。
ハヤシライスって結婚するまで食べたことなかったんだよね。
で大阪難波へ。
仕事で知り合った人が自主制作の短編映画をプロデュースしたとかで観にいく。
プロと素人の違いはやっぱ演技力だなぁ。
画もうまく撮れてるし、編集も凝ってるけど、結局演技がまずいと観るに耐えないものになるんだな。
で夜は豚肉とこんにゃくがあったので豚汁作って夕食。
いかりや長介死去。
70年生まれの僕は「東村山音頭」が幼稚園時代、「ヒゲダンス」が小学校時代という、言うなれば「ドリフ“志村”世代」。
熱狂的なファンという訳ではないが、土曜日は「仮面ライダー」〜「クイズダービー」〜「8時だよ!全員集合」という流れに完全にのっかていた子供だったし、ドリフの様々なコントは血となり肉となっている。
ちなみに僕が好きだったの長さんは「飛べ!孫悟空」(これこそ、DVD化してくれ!)の三蔵、「バカ兄弟」のバカ兄貴。
長さんの死の感触は、ハナ肇の死とも渥美清の死とも東八郎の死とも荒井注の死のそれとも違う。
同世代の人わかるでしょ。
そうそう99年に「全員集合」のプロデューサーだった居作昌果によって書かれた「8時だヨ!全員集合伝説」は必読の書。
とにかく合掌。


3/21
朝から娘と娘の友達キョウカちゃん連れて図書館へ。
池谷裕二・糸井重里「海馬 脳は疲れない」、久住昌之「工夫癖」借りる。
昼は焼きそばを作る。
昨日、豚肉を使い切っちゃったのは失敗した。
ハムを代用しての焼きそばはちょっと物足りない。
昼からマンションの理事会に出席。
めんどくさいんだけどね。
で3月で閉店のオーパへヴィレッジヴァンガードを覗く。
せめてここだけは残しておいて欲しいなぁ。
滋賀では手に入りにくい本が結構あったので重宝してたのだが。
最後ということで石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」Oka-Chang「アイロニー?」和田誠構成・絵「絵本・パパラギ」購入。
夕方、妻と買い物。
刺身を買って帰り、肉じゃがを作って夕食。


3/22
昼はレストラン「サイゼリア」でカルボナーラ。
子供の頃は「パスタ」なんて食べ物はなかった。
あったのは「スパゲッティ」だ。
ずっと小さい頃、食卓に出されたスパゲッティは、お皿に茹でたスパゲッティだけが入っており、それに各自ケチャップをかけてぐちゃぐちゃかき混ぜて食べるものだった。
今思えばナポリタンでもないな。
それからミートソースが出てきた。
ナポリタンとミートソースがスパゲッティの種類の全てだった時代は数年続いた。
大学生になって学校近くのパスタ屋で「カルボナーラ」「ボンゴレロッソ」「ペペロンチーノ」などの聞いたことも無い名前に遭遇。
友人達と「どんなもんなんやろう?」とそれぞれ語感だけを頼りに注文した。
人生初の「カルボナーラ」を見た時、なぜだかみんなで笑った。
「カルボナーラて、きみぃ〜」という感じだったなぁ。
とそんな話。
夜、会社の先輩達と飲み。
生ビール一杯とチューハイライム2杯で、ニシンの焼き物、豚角煮、ポテトフライ、皿うどんなどを肴に。


3/23
今日は暑かったので、昼は「うどんのサガミ」でぶっかけうどんとミニ天丼。
夜は焼肉とナスの炒め物。
「僕と彼女と彼女の生きる道」最終回観る。
最初の数回は見たが、結局見続けることはできず。
しかしあの最後はどうなのよ。
嫁と別れて、娘とは定期的に逢えて手紙のやりとりしちゃったりして、尚且つ、若くて美人の彼女が出来るという、なんともうらやましい話じゃねーか。
ある意味、男の夢、理想的な状態。
俺も見習いたいよ!実際・・と思った男多数だろう。


3/24
昼は会社近くの喫茶店でいつものナポリタン。
あくまでスパゲッティナポリタンね。
で夜、滋賀会館シネマホールで犬童一心監督「ジョゼと虎と魚たち」観る。
これはねぇ、いいとか悪いじゃなくてもう「好き」としか言えないな。
抱きしめたくなるような映画。
妻夫木聡が見事に演じた恒夫の優しさ、弱さ、ダメさ具合と正直さに120%共感。
若き名女優・池脇千鶴はジョゼそのもので、ぶっきらぼうな話方も、今にも壊れてしまいそうな繊細さ純粋さを持った目も、全てがいとおしい。
ラブシーンに繋がる二人の言葉、一挙手一投足、恋愛の喜びとそれゆえに生まれてくる切なさを真っ正直に切り取った見事な脚本(「渡辺あや」の名前は憶えといたほうがいい)と演出・演技に感動。
ラストの凛としたジョゼの横顔に涙。
「形あるものはいつか壊れる」という常套句があるが、じゃあ形ないものは壊れないかといったらそんなことはなくて、形無いものもやっぱりいつか壊れてしまう。
壊れてしまった形あるものは捨ててしまえばいいが、壊れてしまった形ないものの破片は、いつまでも胸に刺さったまんまだ。
その痛みは時間とともに和らぎ、まるで忘れてしまって日々を過ごすが、それでも時々ちょっとしたことでチクっとした痛みを思い出す。
そんな痛みを喚起させる映画だな。
くるりのささくれた音も凄く良くてこれがまた効いてるんだ。
それと香苗役を演じた上野樹里ちゃんも良かった。
彼女は要注目。
夜中ふと目がさめて、ジョゼのことを想い寝付けなくなる。
うん、大好きな映画になった。


3/25
昼は喫茶店でドライカレー。
夜は筑前煮とあさりの酒蒸し。
クレイジーケンバンドのベスト盤「OLDIES BUT GOODIES」を聞き込む。
この豊かさ、ユーモア、もう「かっこいい」としか言えない。
唯一の新曲であるタイトルナンバーで「比類なき自分の世界を拓いて行くのだ」と唄っている通り、比類なきCKBの世界がそこに広がる。
そしてブックレットでの川勝正幸、下井草秀、湯浅学、安田謙一という現在、音楽ジャーナリズムの中でも目利き中の目利きたちが、愛情たっぷりに書いた各曲解説も嬉しい。
そして横山剣が語る「何より大事なのはパーフェクトよりミラクル・・云々」の一説にクレイジーケンバンドの魅力の源を垣間見る。


3/26
昼は「天下一品」でイチオシ新商品「味がさね」に初チャレンジ。
・・ま、普通においしいが。
夜、浜大津アーカスシネマで岩井俊二監督「花とアリス」観る。
ムーンライダーズが好きで、鈴木慶一を役者として使い、名作「ラブレター」で中山美穂に図書館員を演じさせた男・岩井俊二は基本的に信用している。
が、映画としてちょっと長ぇーなー。
つーか、映画として撮ってないだろ。
そう考えると合点がいく。
で何はともあれ、アリスを演じる蒼井優ちゃんが素晴らしい。
彼女のバレエシーンを映画の中に封じ込めたかっただけやろ、岩井監督。
それはずばり正解。
それでいい。
くるくる変わる表情、瑞々しい肌の質感、どことなくあぶなっかしくて、目を離せなくなる感じ。
これは男(それも文化系)しか描けない少女像だな。
そしてパンフの中でリリー・フランキー氏が「〜すね毛感ないですよね。それに、実物の少女って、すねを虫に食われてるじゃないですか〜でもこの世界では食われてない。これが正しい。食われてるタイプの少女を出すと援助交際モノの生々しさが出て嫌ですね。男の方が意外と、肉と香ばしいものの棲み分けをはっきりさせるんですよね〜」と語っているのに、全く同感。
男の頭の中で生まれた永遠のファンタジー、その住人として蒼井優ちゃんは完璧である。


3/27
ここ数ヶ月調子悪かった洗濯機がついに壊れる。
ウンともスンとも言わず。
そんな訳で朝から電気屋をはしご。
3件回って、やっと購入。
そのまま妻と買い物。
椎茸が袋一杯100円だったので、思わず飛びつく。
実は椎茸って結構高いんだよね。
で昼から妻はバイト、娘もいっしょにということでしばし自由時間。
タワーレコードで、くるり「アンテナ」、紀伊国屋で「笑芸人vol.14」購入。
で帰って夕飯の準備。
買ったばかりの椎茸を使って肉味噌のレタス包みと、椎茸のマヨネーズ焼きを作る。
どちらも上出来。


3/28
母の誕生日なので、朝から西武百貨店に行ってケーキと花を買って、実家へ。
ま、年に一度のことだしね。
昼は実家でとんかつ。
今、思うとやっぱ長年慣れしたしんだ味、実家の飯に勝るものなしだな。
で昨日買った洗濯機が届くので夕方には帰る。
夕飯はまたまた椎茸登場で、シイタケとチンゲンサイの炒め物を作る。
しかし袋いっぱい買ったものの椎茸料理って・・ほとんど思い浮かばん。


3/29
作・久住昌之、画・谷口ジロー「孤独のグルメ」が実にいい。
内容は、はっきり言ってもうどうでもいいような話、つまりは久住昌之大得意の世界。
腹をすかせた男が、いろんな町の食堂で出会った「飯」について、ただうだうだ細かく語っているだけという話なんだが、大真面目な谷口ジローの絵が効いててやけにオモロ。
豚肉炒めと豚汁を頼んで「豚がダブってしまった・・」とか新幹線で「シュウマイ弁当」を食べ、車内にシュウマイ臭を充満させてしまって「しまった・・」と焦ったりという実に小市民的な内容を、リアルな劇画タッチで描かれた日にゃなんか笑う。
外回りの営業マンなら、この「孤独のグルメ」ぶりはめっちゃ共感できると思う。
昔、九州地区の営業やってた頃、まさに毎日は「孤独のグルメ」状態だった。
晩飯をどこで食べるかで2時間近く夜の国道を走り回ったり、行けども行けどもレストランが見つからないど田舎で、唯一開いてたパン屋で買ったカステラを夕食にするしかない目に陥ったり、食に関するどうでもいいエピソードは数限りない。


3/30
昼、なんとなくうどんが食べたいなぁと思って和風レストラン「さと」に。
メニュー見ると案外うどんが高く(それでも1000円以下だけど)思わず日替わり定食注文。
がこれがまたまずい。
くそーっ一食分損したと嫌な気分になる。
そして一瞬の迷いで日替わりを頼んでしまった自分の弱さを呪う。
会社帰り予約していたピチカートファイヴ「THE BAND OF 20TH CENTURY:PIZZICATO FIVE 6DVD BOX」購入。
手にした瞬間、アドレナリンがピュッピュと出たね。
帰って早速DVDチェック。
「this year's girl in action」から「READYMADE TV vol.3」まで既発の作品は当然ビデオで持ってるので、まずは小西康陽の手による特製ブックレットを読みつつ、特典DVDを。
ブックレットに1985年に作られた手作りポスターやカードが載ってて、ちょっと泣きそうになる。
85年のピチカートのことは凄くよく憶えてる。
かわいくて、おしゃれで、いっぺんで好きになった。
その頃から、基本的に小西康陽は変わっていない。
徹底してこだわって、10年かけてピチカートを世間に認めさせたのだから。
80年代にYMOがいたように、90年代にピチカートはいた。
20世紀最後の20世紀を代表するバンドだと思う。
娘を膝に乗せて、お気に入りの「恋のルール・新しいルール」のPVを観る。
なんでこんなに幸福な気分になるんだろう。
音楽のマジックに心震える。
「とうちゃんが、大好きなバンドなんや」とそっと娘に伝える。


3/31
朝の芸能ニュースで「平尾昌明の息子がデビュー」という話があって、実に全くどーでもいいのだけれど、その息子が実に全く「バカ息子」面で爆笑。
父親譲りのニヤけっぷりも最高。
かってモト冬樹が「平尾昌明」のモノマネを披露した時、中身の無いニヤニヤ感を見事表現して大爆笑モノだったが、まさにそれ。
久々に笑ったなぁ。
で昼は流れ流れて八日市の平和堂内の昔ながらの中華屋にて、かに玉、ラーメン、からあげ、杏仁豆腐からなる中華定食。
これが案外いける。
「ナポレオンズへの道」というマジックセットが安かったというので妻が買ってきた。
早速、娘と練習する。
今年はポケットマジックを習得したい。


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