2001年12月上・下旬

休日。
娘はじいさん、ばあさんのとこにお泊り、妻はバイト。
でひっさびさの一人の休日。
午前中から京都へ出かける。
浜大津から京阪電車に乗り三条まで。
ゆっくりと三条大橋を越え寺町通りにでる。
学生時代、神社の鈴縄作りの職人さんのとこでバイトをしていた。
そこの親方が亡くなられたことを喪中の葉書で知った。
どうしようか迷ったのだが二条麩屋町にあるその店に卒業以来8年ぶりに訪れる。
当時親方といっしょに大変お世話頂いたSさんが居られ、突然の訪問にも関わらず快く迎えてくれた。
遺影に手を合わさせてもらって、久しぶりにいろいろと話させてもらう。
ずっと、一度遊びに伺いますと言いながら、なんだかんだで忙しく8年も経ってしまった。
結局、最後親方に会うことはできなかったけど、こうして訪問できてなんか少し心のどこかに引っかかってたものがとれたような気がした。

でSさんに8年前にはなかった向かいの喫茶店でランチをごちそうしてもらい店を後にする。
うーん、いいなぁ、京都は。
生活のある京都の通りは本当に心地いい。


そしてそのまま、すぐ近くの本屋「三月書房」を覗く。
バイト時代、昼休みいつも覗いていた世界一の本屋。
狭くて古い本屋だけど痒いところだけに確実に手を届かす驚異的な品揃えは変わらずで嬉しくなる。
本棚の端から端まで背表紙を眺めてるだけで楽し。
とりあえず買いそびれていた、みうらじゅん「はんすう」を購入。


で次は河原町通り沿いのレコード店「JETSET」へ。
小西康陽が立ち上げたreadymade internationalの第一弾12インチシングル3枚をまとめ買いする。
で寺町通りをぶらぶらしつつオーパ内に移転したタワーレコードを覗く。
ダブルポイントキャンペーン中なのでとりあえず購入すべきものはここでっつー感じでノンスタンダードの再発シリーズからShi-Shonen「Singing Circuit」SPANK HAPPY「インターナショナル・クライン・ブルー」購入。
京都にタワーレコードができたのは確か僕が高校2年ぐらいのときだったか。
もう10年以上前だ。
当時は烏丸5条にあって、完全に輸入盤のみの扱いだった。
CDがなんかでかい紙ケースに入ってたんだよね。
ブライアンウィルソンの初ソロとかフェアグランドアトラクションなんかを買ったなぁ。
でまた河原町通りをぶらぶらしつつヴァージンメガストアへ。
ここがオープンしたのは大学生の頃だ。
ここはバイト時代ほぼ毎日通ってたなぁ。
相当ここでお金を使ったもんだ。
例えば小西康陽が「POP IND'S」誌で紹介してたアルバムなんかをメモしてはここで探した。
ソフトロックやスウィートソウルの数々のアルバム、ここの視聴機で聞いて買ったアルバムも多い。
たとえばサニーディサービスのデビューシングルとかインスタントシトロンのインディーズ作、ラブタンバリンズのデビュー盤なんかは衝撃だったなぁ。
どうも京都に来るとノスタルジックになってしまう。
なにもかもが懐かしい・・なんて。


雅子様が出産。
なんだか大騒ぎで、どうもなぁ。
「子供は親の姿を見て育つんです」なんてどこかの評論家が言ってるのを聞いて、妻に我が娘は俺のことどう見てんだろうなぁなんて聞いてみる。
と娘がこのまえ風呂に入るとき裸になって片手を股間に片手を上に挙げて「わぁー」と言いながら走り回っていたそうな。
で妻が何してるの?と聞いたら「父ちゃんのまねしてるの」と答えたとのことで、「娘から見たあんたの姿って・・・」と笑われる。
ま、確かに娘を笑わせようとそのような行為をしたことはある。
・・いや、多々あるが・・・。


どうも風邪がなかなか治らない。
もう一月近く咳は止まらないしのどが痛い。
「今年の風邪は長引くよ」なんて。
でもなんか毎年「今年の風邪は○○」って言うのあるよね。
多いのが「今年の風邪はお腹にくるよ」なんてやつ。
笑点で「今年の風邪は○○」の「○○」を入れてくださいなんて問題できそうだな。


ボーナスのシーズン到来。
久々に本社へ行き本部長と面談。
「評価は非常に上がっています。が、今期は状況が状況だけにボーナスはダウンしますので了承してくれ」と訳のわからんことを言われる。
サラリーマンは評価が落ちてもボーナスが上がるほうがいいに決まってるんだから。
金に繋がらん評価なんかサラリーマンにゃなんの価値もないのだよ。
と言ってやろうかとも思ったが、ま、弱いもんですよ、この時代。
痛みを伴ってるよ、小泉さんよぉ。


タワーでまたもCD購入。
ムーンライダーズ関連がたっぷり出てんだもん。
まずは元プラチナキットの金津ヒロシ主催のWORLD KING STUDIO製作によるムーンライダーズ・トリビュート盤「MOON BOSSA」、矢口博康率いるサックスのみ11人編成という東京中低域による「火の玉ボーイ」丸々全曲カヴァーアルバム、それと白井良明、武川雅寛のユニット・ガガンとリョウメイのライブ盤「東海道五次」購入。
もう大変だよ、こりゃ。
それと会わせてママスタジヲのメジャーデビュー作となる「ママスタジヲのママスタジヲ」購入。


で今週はおとなしく帰ろうとすると大阪からT先輩来滋賀。
お付き合いせんわけにはいかんでしょうということで飲んで歌っての一次会、二次会深夜2時までコース。
何やってんだか。
で翌日もお仕事。
でさらにその後、後輩のI君、W君から「小野さん、京都行きましょう!いい店があるんですよ」と悪の誘い。
いや、いや、何を言っているんだい、僕はそんなの興味はないよ、と言い放つのも先輩として大人げないので、もうイヤイヤながら付いて行く。
イヤイヤながらですよ。
率先していった訳ではないですから。
って誰に言い訳してるのか。
でこの後の出来事はあえてここでは語りません。
かなりのおもろ話になるのですが聞きたい人は飲み会の場ででも話振ってください。
但し男性限定、R18指定で・・・。


ライダーズのトリビュート盤に収められた直枝政広による「Don't trust anyone over 30」のロッキンなカヴァーがいい。
しかしこの鈴木博文による詩は日本ロック史上最も危険で最もロックな詩だと思う。
昔はunder 30の視点でロックだなぁと感じていたが自らがover 30になった今の視点で聞くとあまりの深さ、そしてあまりのリアルさにさらにさらにそのロック感に震える。
「Don't trust over 30」とはunder 30による「大人は信用するな」なんてありきたりで甘っちょろい意味じゃなくて、over 30が、転がることを止められない本物のover 30が「俺のことは信用するなよ」と重く深く呟くっつーことなんだな。


東京中低域の「火の玉ボーイ」楽し。
野宮真貴ヴォーカルの「スカンピン」に曲の良さを再認識。
25年の歳月を経ての鈴木慶一ヴォーカル「火の玉ボーイ」は渋すぎ。


休日。
娘と公園へ。
あまりの寒さに二人とも遊ぶことを断念しパルコまで。
ちょっとタワーに付き合ってもらってムーンライダーズ待望の新作「dire morons tribute」そして鈴木慶一とムーンライダーズ名義の再発盤「火の玉ボーイ」購入。
もちメトロトロン盤も持ってるんだが、未発表テイクにライブ収録とあっては買わなきゃ仕方ないでしょ。
ムーンライダーズって商売上手なんだから。
で娘と雑貨屋とか覗きつつ喫茶店でお茶する。
娘とこうして過ごす時間は格別。


学生時代の友人達と忘年会で大阪へ。
とりあえず集合時間まで少し時間あるのでタワーに。
元サニーディサービスの曽我部恵一のソロシングル「ギター」購入。
これってreadymade internationalからなんだな。
と本屋でムーンライダーズ特集の「ストレンジディズ」誌と板尾創路特集、小西康陽と曽我部恵一の対談を収録した「クイックジャパン」誌を購入。


で忘年会。
毎度おなじみのメンツではあるのだが、夕方5時からひたすらおしゃべりして飲んでと楽し。
やっぱ仕事の話が出てこない飲み会は必要だな。
で2次会終了し解散も友人Kともう一軒行こうということで小さな居酒屋で一杯。
久々に深めの話をじっくり。
時々こうして信頼できる友人と自分達が向かっている方向について正しのか「答え合わせ」する。
まるでシンクロニシティのように今感じてることや興味持ってることが重なる瞬間がある。
例えば「青山二郎」なんて名がキーワードとしてでてくるとか。
「生きるという行為こそがその人の存在価値になる」目指すべきところだな。


帰り道、ディスクマンでムーンライダーズ「dire morons tribute」聞く。
星空を見上げながらラストナンバー「イエローサブマリンがやってくるヤア!ヤア!ヤア!」を聞いててほんと泣きそうになった。


ムーンライダーズ「dire morons tribute」について。
何て言ったらいいのかわからない。
最新作にして最高作、大傑作にして大問題作である。
ポップもアヴァンギャルドもジャズも日本語のロックもトランスもパンクもプログレも風刺もひねくれも光も闇も、もちろん愛と叡智とユーモアも全部ひっくるめて、なおその先の地平に進もうとするムーンライダーズという怪物の前にただただ平伏すのみ。
21世紀最初の名盤。いや、もう21世紀この一枚だけでいいかも。


「クイックジャパン」誌の小西康陽曽我部恵一の対談。
もう、小西氏言いたい放題ですな。
「最近の細野さんとか何だ、って思ってるのね。はっきりいって、全然好きじゃないし」
「でも、最近の近田さんってさぁ・・あれでいいの?っていう感じなんだよね」
「ティンパンの再結成とか全然嫌だったよ」などなど。
でもこういう発言聞くとほんとにこの人は70年代の細野さんの活動とか好きだったんだろうなと思う。
このファン心理ってのは理解できる。
僕もピチカート大好きなので、最近の小西仕事には不満なんだよね。
小西氏にはリミックス、DJ仕事よりソングライターとしてもっと曲書いて欲しい。
readymade internationalの12インチより俺は「悲しい歌」の方が100倍好きだもん。


とは言いつつ、やっぱり小西仕事は気になってしょうがない。
中古盤屋であえて買わずにいた小西プロデュースの「beatmania soundtracks:THE SOUND OF TOKYO!」を見つけてしまいあっさり購入。


日曜。
一応でもボーナスでたので家族で食事でもと駅前のホテルでやってるランチバイキングへ。
ほんと、小市民的な小市民でしょ。
それにしても大津駅前、県庁所在地とは思えない華のなさ。
なんだ、この寂れ具合は・・。
で当然そんな駅前のホテル、オープン1周年と言えどもなんとも静かでレストランの人もまばら。
ランチバイキングと言え、どーにも迫力不足。
一皿にのりきる貧相なメニュー。
ま、それでもこれでもかというぐらいは食べるんだけどね。


「松本紳助」「タモリ倶楽部」「Back up」「ガキの使い」「見参!アルチュン」2週分ビデオで。
相当偏ってるな、このラインナップ。


久々に出張。
ひょんなことから福島県会津若松まで。
30にして東北初上陸。
朝から新幹線で東京まで出て、そこからさらに「深川めし」食べながら郡山まで。
宇都宮でふと窓の外見るととんでもない吹雪。
こりゃやばいなぁと思いつつ郡山着。
駅前でレンタカー借り雪の高速を会津若松まで。
ひっさびさにカーラジオでニッポン放送「テリーとうえちゃん、のってけラジオ」聞く。
おもろい。
あー、なんかこういう出張懐かしいなぁ。
1年半ほど前までは月の半分はこんな感じだったっけ。
で会津若松で常務と合流し商談へ。
システム絡みとかいろいろと打ち合わせで3時間ばかり。
でそのまま郡山に戻り一泊。
ホテルへチェックインし、常務とご飯食べに。
なんつっても常務だから今までほとんど話らしい話したことなかったんだけど、なんつーか「カルチャー」臭を漂わせている方なので、仕事の話は避け、「カルチャー話」を振ると予想通り「カルチャー」好きだった。
パリが好きで十数回行ってるとかルーブル美術館の素晴らしさ、ガウディの建築物についてや世界史としての日本史とか話は多岐に渡り、どれもおもしろい。
また30代の生き方や親が子供に残せるもの、家族の中の自分と本当の自分など実に共感するとこ多し。
これだけでもこの出張、有意義だったな。


で翌日は郡山から滋賀へ逆戻り。
東京駅で一旦降りて大丸の三省堂覗く。
いつもここから「悲しいとき」購入。
あの「かなしいときー」っつーののネタ本。
中森明夫が激賞しててちょっと気になってたのだが、関西では全く見かけなかったんだよね。


帰りの新幹線でキリンジ「Fine」聴く。
相当にいい。
例えば「雨は毛布のように」なんて曲を聴いてるとこれはもう山下達郎とか越えちゃってるなぁなんて思う。


KBS京都開局50周年記念のライブ「KYOTO EXPERENCE」に友人Kとともに行く。
会場は烏丸今出川のKBSホール。
京都でのライブは久々だなぁ。
でライブの出演はゲントーキクリンゴン羅針盤友部正人遠藤賢司バンド、そしてムーンライダーズ
ついにムーンライダーズのライブですよ。
ファン歴16年にしてなんとライブは初体験。
こりゃ、期待しちゃうってもんだ。
まず最初のゲントーキ
華はないけど曲はいい。
ジャズ、ボサノバなんかの要素もさりげなく入れつつギターポップバンドとして心地よい演奏を聞かせる。
フリッパーズギターから入ってソフトロックとかボッサとかに影響されつつって感じなんだろうな。
ちょっとこの若さはうらやましいな。
で次のクリンゴンはかっこよかった。
これはなかなかいいバンドだな。
演奏もうまいし曲もいい。
こういうバンドが当たり前に売れなきゃね。
せめてポルノグラフィティぐらいには売れてていいはずのバンドだし、そうじゃなきゃおかしいよ。
で15歳ぐらいの子がこういうライブを見て音楽の素晴らしさ、バンドのかっこよさに衝撃を受けるべき。
まじでそう思う。
で山本精一率いる羅針盤
関西特有のゆるーい微苦笑トーク交えつつ演奏はサイケで大人で気持ちいい。
友部正人聞いてやっぱロックってのはスタイルじゃなくて生き方なんだなぁと実感。
で、遠藤賢司がこれがもう強力。
いきなり弾き語りで「喜びの歌」「カレーライス」と、かますなぁと思ってたら 、バンド登場しエレキに持ち替えてからがもう凄い。
「おっさん、やりすぎやで!」というぐらいの爆音によるぶちぎれっぷりが最高。
客席に乱入したり、アンプの上に乗ったりと分別のある大人の大人げなさに笑うぐらい感動した。
「東京ワッショイ」とかやられた日には、もう最高にいい意味でアホやで、このおっさんと思ったよ。
友人Kも「エンケン、凄い」と爆笑しつつ絶賛。
でついにムーンライダーズですよ。
いきなり感想から書くが、エンケンよりさらに凄かった。
ムーンライダーズ、結成25年にしてこの爆音。
このおっさん達の音楽極道ぶりに前半の若手バンドがなんとも上品でいい子に見えた。
最新作にして最高作「dire morons tribute」からの曲を中心にサイケでパンクでロックでもうムーンライダーズな凄みに満ちたステージ。
鈴木慶一に俺はもうついていくよ、ほんと。
で4時からスタートしたこのイベント、ラストナンバー、ムーンライダーズ「月夜のドライブ」終了したのが10時半。
実に6時間に及ぶライブはひっさびさの轟音ライブでもう耳鳴りしまくり。
友人Kとすっかり興奮状態で、とりあえずライブを肴に京都駅前で一杯。
こういうのを知ってしまうと、仕事ばっかりもやってらんねーんだよ、人生ってなことを思うもんだね。


24日。
クリスマスイブってことで家族で過ごす。
予約していた「ハム太郎ケーキ」とチキンでお祝い。
でこの日のために用意して車のトランクに隠しておいた娘へのクリスマスプレゼントを見つからないように部屋に運び入れ、娘が寝るのを待つ。
絵本読んだりしてなんとか寝かしつけてプレゼントを枕元にセット。
今年のプレゼントはひょんなことから山のようにお菓子が詰まったクリスマス用のお菓子セットをもらったのでそれとキティちゃんの幼稚園バックにハム太郎やミニモニやどれみちゃんとか娘の好きなキャラクターもののシールやレターセットやなんやを一杯つめて、そしておばあさん提供の絵本といったボリューム満点のプレゼント。さて喜んでくれるかな?


で翌25日。
いつもは9時過ぎまで寝てる娘が「プレゼントあった!」と7時にばっちり起床。
「とうちゃん、見て!プレゼント!」と大喜び。
クリスマスプレゼントって子供のためっつーより、この笑顔が見たいがため、むしろ親が自分達のためにやってるんだなぁと思う。


ビデオで「M-1グランプリ決勝戦」見る。
優勝は「中川家」
あまりにも順当すぎてつまんないと言えばつまんないのだが、これもちゃんとガチンコで審査した結果で、そうなればやっぱり「中川家」になってしまうのが正解だな。
ネタのおもしろさ、斬新さ、構成力、しゃべりの間、技術、勢い、トータルな総合力、つまりは実力ということになると「中川家」「ますだ・おかだ」が頭一つ出てる。
ついで「ハリガネロック」「アメリカザリガニ」ってとこか。
「中川家」は安定してるし、オーソドックスに見えるのだが、実はネタの構成とかはヒネリがあって斬新な部分がある。
大きい弟に小さい兄貴っつー見た目のキャッチーさも実力のうちってことで、やっぱ優勝は当然ってとこかなぁ。
「ますだ・おかだ」はうますぎるのが徒になったな。
確実におもしろいんだけど爆発力が足りなかったかな。
逆に爆発力、勢いは「ハリガネロック」「アメリカザリガニ」
「ハリガネロック」については97年に書いた文章でも言ってるんだけど、漫才ブームの頃の紳竜なんかを思わせるガンガン畳み掛けていくスタイルが今となっては貴重。
ネタ自体はどっちかというとオーソドックスなんだけど。
ハリガネは「まじっすか」とか素の部分で見せる「いきがってロックだとかいいつつ、実はケチで小市民」という松口のキャラをネタにうまく織り込んでいけば、もっと大衆性がえられるんじゃないかな。
もちろん大衆性を望んでるかはわからないが、そこをスマートにこなせられればこの先も残っていけると思う。
「アメリカザリガニ」は好みではないんだけど、今回のネタは面白かった。
以前に数回見てるネタなんだけどそれでも笑ったし。
ネタというか笑いのセンスでいうと「フットボールアワー」が好き。
一番笑ったかも。
「ぶさいく」が掴みになってるボケの岩男の笑いのセンスははっきりいって相当にオットコ前で今回の中でも群を抜いてるかも。
それと「チュートリアル」の徳井は前からちょっとしたテレビでの発言とかで「センスあるなぁ」と注目してて、地味なコンビではあるんだけどこのセンスを維持していけばコアなファンを獲得していけるんじゃないかなと思う。
東京でドカンって感じではないだろうがいずれ出てくるだろう。
あと今回最低得点だった、東京の「おぎやはぎ」も笑ったけどなぁ。
スマートなナンセンスさっていうか、爆笑にはならないんだけど、なんかばかばかしくてニヤッとさせられるネタは好きだなぁ。
「16オンスじゃ重すぎて、14オンスじゃ軽すぎる・・」なんて最高にくだらなくてよかった。
最も若手の「麒麟」はこれから確実に出てくるでしょうね。
「シャンプーハット」の漫才を最初に見たとき以来の衝撃っていっていい。
演劇的っつーか、メタ漫才っていうか漫才のコント化っつーか、ネタの発想が完全に「漫才」からではないとこがおもしろい。
で今回、醜かったのが「キングコング」「DonDokoDon」
「キングコング」は華があるからブレイクということでは一番早い(っつーか関西では既に吉本一押しって感じ丸出しだし)かもしれんが、まだまだ実力的に弱い。
笑いがいっぱい、いっぱいって感じで潜在能力が感じられない。
「DonDokoDon」はもはや漫才である必要性がない。
山口の芸達者ぶり、笑いの実力はもはや誰もが認めるところだが、1+1=2どころか1+1=0.8ぐらいになってしまってる。
これは相方の平畠が悪いというよりも山口のほうが悪いのだと思う。


もともと、このHPは「音楽と笑いの日々」ってぐらいだから大好きな「音楽」と「笑い」についていろいろ文章を書く目的で始めた。
でも「笑い」について書くことに自分自身ちょっと疑問っつーかためらいがあってここ数年あえて書いてない。
ま、今回はついつい書いちゃったけど。
たかが素人のHPでそこまで考えることはないのだが、好きゆえに「笑い」を語る、評論するのは難しい。
「笑い」について横からあーだ、こーだと、それも素人がなんか言うのって明らかに無粋だし恥ずかしい行為だと感じるし、そこんとこのせめぎあいが自分の中でも決着ついてなくてね。


今月、2回目の本社出勤。
年末だし片付けしに行ったのだが、あれやこれや打ち合わせだなんだで結局片付けできず。
9時過ぎ会社出る。
音楽好きの後輩と帰りがいっしょになって「今、タワーレコード10時までやってますよ」ということで二人して梅田タワーレコードに寄り道。
インスタントシトロン「ウナ・マルチーア」ピチカートファイヴ「PIZZICATO FIVE in the mix」、この前のライブで気に入ったクリンゴンのシングル「Sync」、そしてムーンライダーズ関連「ムーンライダーズのイイ仕事!ワーナーミュージック編」「同 ユニバーサルミュージック編」、それとRoger Nichols and Paul Williamsの幻のデモ集「We've Only Just Begun」購入。
今年の買い納めっつーことで。
しかし今月もしかして買いすぎてる?


28日。
とりあえず会社は今日で仕事納め。
業務後事務所で軽く打ち上げ。
去年までは全社あげてホテルで納会だったが今年は何事もなかったようにぎりぎりまで通常業務で納会もなし。
しかしこれだけ年末感のない年末もないな。
でもちろんこんなことで納められるはずはなく、後輩のI君とS所長の3人で野洲駅前の居酒屋へ。
4月から野洲の物流センターに来るようになって相当ここには通ったな。
それもこれもここの超がつく美人看板娘に会いたいがためなのだが。
もちろんその思いは3人共通で、やはり最終日行っとかなきゃ納まらんでしょうということで。
で2時間ほど飲んで、明日は5時起きでゴルフのため今日は大阪の実家に帰るという所長と別れ、I君と「どうします?」「いっときますか」ということでこれまたいつものラウンジに。
若手二人で行くのは初めてだが、ここも行っとかなきゃ納まらんでしょうということで。
若手二人ということで気を遣うことなくもなくJINROの水割りをクイクイといきつつ、すっかりなじみのマイちゃんやなんかとどうでもいいことを楽しくおしゃべり。
と1時間半ほどたったところにドアが開き、なんと別れたはずの所長が登場。
「大阪に帰らはったんじゃないんですか?」「お前らだけに楽しい思いさせられるか。今日は帰らん」と所長。
所長の男気溢れる行為にI君と二人して感動。
でそのままわいわいと最終2時過ぎまで飲み続ける。
しかし今年はよく働いたし、よく飲んだ。
この1年飲んだ酒量はそれ以前29年分の酒量を多分越えている。


で翌29日。
会社本体は休みだが僕もI君も仕事で朝9時には出社。
偉い、俺。


30日。
誕生日。も毎年のことだけど、この年末誰からも祝ってもらえず。
やっと休日ということで朝から娘と姪ッ子連れてボーリングしたりと家族サービス。
であとは大掃除。
いくらなんでもケーキぐらい買ってくれとお願いしてシャトレーぜでショートケーキ購入。
一応、妻が「晩ごはん、リクエストきいたる」っつーんで「ぶりの照り焼き」「あげと白菜の煮物」「五目御飯」をリクエスト。
スーパーに買出しに行くが正月前だからか「ぶり」が高くて手が出ず。
結局「とんかつ」に変更。
「とんかつ」への変更に伴いご飯も「五目御飯」から普通の白ご飯に変更。
ま、そんなもんだよね・・。


31日。妻がバイトなので娘と二人で留守番。
二人で自転車に乗って湖岸でデート。
アーカスで「どれみちゃん」と「ハクション大魔王」のビデオ、それと休み中に聴こうとファンタスティックプラスティックマシーン「CONTACT」エゴラッピン「満ち潮のロマンス」2枚CD借りる。
で寒いので家で娘と早速借りてきたビデオ見る。
「ハクション大魔王」懐かしい。
娘も「おもしろいなぁ」と気に入ったよう。
昔のアニメはわかりやすくていいね。


にしてもホント、年末感がないなぁ。
見る番組もないからとりあえず「紅白」見るけど、それでも年末感なし。
そば食っても、なお年末感なし。
結局年越しはテレビ朝日でやったアホの坂田氏の「おめでとさ〜ん」という一言とともに。


ということで2001年、当「OFF! 音楽と笑いの日々」をご愛顧いただきましてありがとうございました。
感想メール送っていただいた皆さん、ありがとうございました。
2002年もこんな感じでのんびりやっていきますので、多少更新が遅れても見捨てないでね・・。


2002年1月上・下旬の日記へ


今、あなたがご覧になっているHPは「OFF!!音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみください。