第4回「スーパーサブを探せ!」

popholicより

>今回はクールダウンして不毛な話に・・・って自分からテーマを決めへんかったな!

・・・ばれました?

さて「スーパーサブを探せ!」まいりましょうか。

関根勤、ラサール石井、渡辺正行の3氏がスーパーサブの代表選手であるというのは事実でしょう。
関根氏のうまさについては「笑いの日々」の中でも書いてるのでここでは省きますが私個人としてはうまさの裏側にある狂気の部分に惹かれるものがあるのですが。
でラサール、渡辺氏ですが思えば赤信号自体がサブな存在でした。
「ひょうきん族」における彼らは決して目立つ存在ではありませんでしたがなくてはならない存在でもありました。
「フラワーダンシングチーム」などは彼らなくしては語れません。
のりお氏の「ばかー」も彼らがいたからこそ生きたのです。
彼らはきら星のごとく輝くお笑い芸人たちを間近で見、そして地道な活動の中で自らの位置を見つけたのです。

芸人の中でトップに立てるのはほんの一握り。
そしてトップになるのはトップになるべき芸人さん達なのです。
たけし然り松本然り。
「自分はトップにはなれない」こう自己判断できる目を持った人達がスーパーサブになりうるのでしょう。
ちなみにこの判断が出来なかった人(今だに出来てない人)の代表例はB&Bの洋七師匠でしょう(それはそれで愛すべき存在ですが)。
またこの判断をいち早くした人というかトップにはならないという判断をした人が島田紳助氏です。
氏の芸人としての判断力、計算高さはすさまじいものがあります。
素人参加番組に出演し自らの実力を試し、「これならいける」と判断した上で弟子入りしたという話からもその計算高さが伺い知れます。
また「THE MANZAI」の3回目の収録時点で「このまま漫才続けていてはダメだ」と氏は判断したといいます。
氏の記述によれば、その時点で同じように判断してたのはビートたけしただ一人。
たけし氏は1回目の収録後、すでにそう判断していたそうです。
多分、紳助氏はその時点でたけしが天下を取ることを見抜き、そことは違う位置を探すべく動き始めたのでしょう。
ちょっと横道に逸れましたが島田紳助氏の「動き方」は実に興味ぶかいものがあります。
これは予測ですがヒロミ氏は紳助氏の動きを結構手本にしてると思います。

であと挙げるとしたら、高田純次、田代まさし氏あたりでしょう。
彼らは片や役者出身、片やミュージシャン出身と、はなからトップを目指してはおらずスーパーサブへスムーズに移行してきた、ある意味儲けもんな人と言えるでしょう。
それと変則的ですが大竹まこと氏も挙げときましょう。
この人は実にうまい。
一見、怖い、危ないというイメージを与えつつその実、多様な引き出しを持った奥深い芸人さんであります。
僕は大竹氏は「伊東四郎」の流れを汲む芸人さんではないかと密かに思っています。

で次にこれからのスーパーサブはといえば、まず真っ先に挙げときたいのがキャイーンの天野氏。
既にウンナンの番組なんかではスーパーサブとしての役割を果たしてるので異論はないでしょう。
関根勤氏率いる劇団カンコンキンシアターにおいて作家として参加するぐらいだから自ら笑いを構築していく才能があり、たけしチルドレンらしくつっこみの切り口も鮮やか。
その技術たるや若手No1と言えるでしょう。
以前、さんま師匠の番組に出てるのを見たとき、ボケを最大限に活かすつっこみで笑いを稼ぎつつ、さんま師匠に細やかに笑いのパスを送るそのずば抜けた技術に思わず唸ってしまいました。
彼は間違いなく近い未来のスーパーサブでしょう。
HKさんが挙げている勝俣氏ですがはっきり言って賛同しかねますね。
確かにバラエティでの立ち振る舞いのうまさは認めますが僕にとって彼は中山秀征を筆頭とする「バラエティタレント」の一人でしかありません。
スーパーサブの条件としては単にバラエティでの立ち振る舞いがうまいってだけでなくその中に熟練した芸人としての技、そして何よりコアなお笑いファンを納得させるだけの芸の奥行き、裏の部分を隠し持っていなければならない。
そういう意味ではむしろ相方の堀部氏に可能性があると思います。
「竜泉」なる名で「ガキの使い〜」なんかの作家としても活躍しつつ注意して見れば結構いろんなとこに顔出している。
「人気者で行こう」での在り方なんかかなりスーパーサブだし。注目でしょう。
あと「古畑任三郎」で一気に注目を集めたアリtoキリギリスの石井氏。
コント時代の爆笑問題に影響受けたという毒のあるコントはボキャブラ出身者の中では異色。
ネタの完成度もかなりのもの。
三谷幸喜ならずとも注目。
それからココリコは最近、冠番組なんかもやってるがむしろサブに回るほうがあってるのでは。
特に田中氏のおもしろさは前へ、前へ出るものではなく一歩引いたところから発せられるものなので、メインよりもサブの位置からおいしいとこ取りするほうがいいんじゃないか。
それと最後にもう一人、爆笑問題の田中氏。
太田氏はお笑い界20世紀最後のカリスマになるべき人なのだが、ここんとこ田中氏の腕がぐんぐんあがってきているように思う。
太田という天才をテレビの中で操るにはそれだけでかなり高水準な技術を必要とされる。
また氏はつっこみの技術とともに、自らが「いじられる」かわいさを兼ね備えている。
5年後、10年後の彼はきっといい位置をキープしてるんじゃないか。

そうそう話変わりますがヤッくんはいいですよ。
>テレビ東京系「アド街ック天国」に出てるヤッくんを見てると
って「アド街ック天国」見てるってのに笑ってしまいますが、確かにあの時間ほかに見る番組なくてついうっかり見てしまうんですよね。

でシブがき末期のヤッくんは確かに悲惨だった。
実力派二枚目俳優としての地位を築きつつあったモッくん、フジテレビ系の軽いラブコメドラマにひっぱりだこだったフッくん(斉藤由貴と出てましたねぇドラマ。なんてタイトルだったかなぁ。今だから告白しますが実は高校生の時、斉藤由貴が大好きでした。彼女が表紙&グラビアを飾った雑誌を机の引き出しに隠し、テスト勉強なんかに疲れた時とかこっそり引っぱり出しては眺めたもんです。しかし、今となってはどこが良かったのかさっぱりわかりません。若気の至りとしか言いようがないです)に比べヤッくんときたら・・。
しかしヤッくんはその間、「なるほどザワールド」で堺正章の下、バラエティでの在り方をじっくり勉強したのです。
もちろん秀美夫人とマチャアキ宅にお中元を届けることも忘れませんでした。
まさに「ジタバタする」ことなく「世紀末」を待ったのでした。
「自分はモッくんにはかなわない」そう判断できた彼は自らをおばちゃん化することにより主婦のハートをがっちり掴むことに成功。
そして今やTBSの顔。
アイドルの生き残りかたの新しいスタイルを実践して見せたのです。
変にドラマの主役をはったがためにこの判断ができなかったフッくんはかなり辛いでしょう。
最近はヤッくんを見習ってかNHKでお菓子作ったりしてますがちょっと遅いなぁ。

まぁ、スーパーサブにしろなんにしろ「自らを客観的に見る目」を持った人が残ると言えるんじゃないでしょうか。

そんなわけで、どうです。今回はふくらんだでしょう?次回は「華原朋美の行く末」でも話し合ってみますか。


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