第二回「関西の笑いは全国区になれるか?

popholicより

「関西の笑いは全国区になれるか」うーん、迷宮に迷い込んじゃいましたね。
このテーマは昔からずっと論議されてることなんですが、結論今だ出てないですからね。
この数日、ひたすらこのテーマについて考えてました。
はっきりいって仕事も手に付かないほどに。
しかしまだ答えにたどりつきません。
ですから結論は先にするとして考えたことをとっちらかったまま書いてみます。

「吉本新喜劇」失敗の一番の原因は?
これって実は吉本新喜劇東京進出失敗なのではなく単に「超!吉本新喜劇」という番組が失敗しただけなのかも。
ゲストやロンブーなんかいれて派手なセットでスピード感ある展開で、という番組制作者が「こういうふうにすれば受ける」と考えて余計なお世話で本来の新喜劇に付加したものがすべて「寒」かった。
これは言うなればスタッフの笑いに対する意識の低さ、センスのなさ。
吉本新喜劇自体、あるいは出演者が悪かったのではなく番組スタッフがバカだっただけなのでは。
でこの番組の唯一の功績は藤井隆を全国に紹介したこと。
この人、演技者としては反町なんかよりはるかに才能ある。

「吉本新喜劇」の笑いについて考える
吉本といえば脈絡なくギャグが入って無理矢理笑いに持っていくこてこての代表みたいな認識がほとんどだと思うのですがそうじゃないんじゃないか。
関西人と吉本新喜劇の数十年に及ぶ共存関係の上に成り立つ実に繊細な笑いなのではないか。
島木譲二の「ぱちぱちパンチ」のおかしみなんてちょっとやそっとの歴史では理解できないはず。

笑いとビジュアルについて
かねてからDr.HKさんが言われてる笑いとビジュアルについてはまだぴーんと来ない部分もあるんですが確かに絵面のポップさと名前のキャッチーさは売れる要素の一つだと思う。
「千原兄弟」がいまいち大衆化しないのは結局ここでしょう。
これについてはもうちょっと考えます。

「ダウンタウン」と「明石家さんま」
考えると関西系芸人で真に全国で天下とったのはこの二組だけ。
でこの二組とも基本的に大阪にいたときと東京に行って以降「笑い」のスタイルは変わっていない。
結局、関西も関東も関係なく「笑いの力」がある者が成功するということか。
関東風になんて考えで笑いのスタイルを変えてみたところでそんな無理は寒いだけなのかも。
そういえばサブローシローが吉本を辞め東京に出たときシローは変な東京弁を使っていたが聞いてて辛いだけだったもんなぁ。
関西弁の全国化ということでいえば関西弁のイントネーションで言葉は標準語という関西人にも関東人にも違和感を与えない画期的な発明をしたのは島田紳助氏。
紳助氏の計算高さってのも研究に値する。

その他、関西、関東の笑いについて考えるとさまざまなことが浮かんできますが残念ながら今の私にはそれらをまとめ、言葉にすることが出来ません。おいおい考えていきましょう。

でこのままでいくと日常に差し支えるほど頭の中が笑いのことばかりになってしまいそうなのでちょっと話を軽いほうに持っていきません?
例えば、「最近これは笑った」とか「この人に注目してる」とか。

そんな訳で今回はちょっと私の力不足でした。

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