ソープ嬢選択会議


菅平、ラグビーの夏合宿のメッカである。
歴史は、早稲田大学ラグビー部が、ここで合宿を始めたのが始まりだと記憶している。
もう、何十年も前の話だ。
私の高校時代も、夏合宿は菅平であった。
1日に7時間以上も練習する、合宿は本当に嫌な合宿だった。
今は、有名大学ラグビー部の追い掛け女性や、観光協会の努力によって、カラフルになっているが、
私が高校生の頃は、スキーのシーズンオフの為の営業といった感が否めなかった。
3年になり、合宿の最後の練習が終わったとき、「もう二度と来るもんか」と本当に思った。
大学生のOBは、毎年高校の夏合宿にやってきては、その足で自分たちが夏合宿をする地に直接
移動していた。
何がおもしろくて、高校の夏合宿に来るのか解らなかったが、OBになって初めて、OBで行くと
こんなに楽しいものかと思ったものだ。

母校のコーチになり、初めてOBになってから夏合宿に参加した。
OBの滞在費用は、総てOB会費から賄われるのが、我がOB会のルールだった。
夜は、酒を監督の奢りで飲み毎晩宴会だった。
しかし、約束事があった。
1、いくら飲んでも、スタイル(ラグビーの練習着に着替える)
2、グランドには、必ず高校生と一緒に出なければならない。
3、練習が終わるまで、宿舎に帰ってはならない。
4、酒を飲んだら、高校生と話ししてはいけない。
5、酒を飲んだら、高校生の部屋に入ってはいけない。
このルールを守らなかったOBが2人過去にいた。そのOBは、監督に顔が腫れるくらい殴られた

その年は、合計6名程のOBが夏合宿にやってきた。
仕事の、都合上最終日に帰るOBは3名だった。
ある夜、酒を飲みOBの部屋でいると、誰かが「Hしたいなぁーー」と言い出した。
私も久しく女体とは、離れていたので「そうやな」と答えた。
するとあるOBが、「帰り一宮インターで降りたら金津園近いで」と言い出した。
「ソープランドへ行こう」直ぐに話がまとまった。
折角、大金を支払って行くのだから、予算もあるし、好みの問題だって出てくる。
そこで、リサーチをしなければならない、インターネットなんてしなかった時代だし、PCもなかった。
大阪にいる、後輩に直ぐ様電話する。「風俗情報誌、金津園特集」の掲載されている雑誌を
最低3冊送れと・・・・
2日後、速達で送られてきた風俗情報誌を食い入るように私達は見ていた。
予算は、3万円〜3万5千円と決めていた。
残念ながら、タイプの女性はいたのだが、高級店の為に予算が合わず、予算の合う気に入った
女性はどうしても、かち合うのだ、こんなことで先輩の権限を振りかざせないし、取り敢えず
第1指名から第5指名まで出すことにした。
ドラフト会議のルールで、ソープランド嬢を決めようとしたのだ。
第1指名が、1人の場合自動的に決まる。
かち合った場合は、ジャンケンで決めた。
第5迄にしたのは、休みや、予約時間に取れなかったときの為だ。
帰る、時間を逆算すると、午後4時間前後に予約を入れなければならなかった。
1人の為に、何時間も待つことが出来なかったからだった。

店の案内を見ると、大抵前日の11時か12時から予約出来るはずだった。
さあー前日、私は、練習試合のレフリーをやるハメになった。
お気にいりの姫が、取られてしまったらどうしょうと思いながら、予約電話を後輩に託した。
予約が取れたかどうか、気もそぞろだった。
レフリーをしながら、チラっとベンチを見る。予約開始5分前。
後輩が、監督に何か話している。予定どうりだ。トイレに行くフリをして、宿舎に帰るのだ。
10数分後、後輩が、グランドに姿を現した、私は方を見て小さくバツと合図した。
(ちゃんとレフリーせんかーーーーと1人つっこみ)

私以外の、2人は望みどうり予約が取れたらしい。
1人は、美人タイプの本当に綺麗かった記憶がある。
もう一人は、Fカップに引かれて予約したのだが、顔を普通だった。(私の好みでは)
私の候補者は、休みだったり、予約満パイだったり、時間が合わなかったそうであった。
1から、選考開始だ。ああでもない、こうでもないとかしゃべりながら、結局何人か選んだが
みんな予約が取れなかった。
後は、当日予約受け付けの店に的を絞り、予約は帰る直前にすることになった。
朝最終の練習が終わり、帰る準備をしていたら予約開始時刻になったので、予約を入れだした。
ところが、休みだったり、時間が合わなくてどうもうまく取れなかった。
あと2人の予約時間もあるので、監督に挨拶し一足先に高校生のバスより早く出発した。
途中、高速のパーキングから、電話を入れたが中々、時間と好みが合わなかったのだ。
仕方が、なかったので、Fカップを予約した店に、フリーで同じ時間に予約してしまった。
期待と、不安が入り交じった金津園までの道中だった。

金津園到着後、ソープ街にある喫茶店にて待ち合わせを決め、後輩の1人は予約した店に入っていった。
私達は、予約している店に入り待合室に案内された。
フリーの私が、一足早く案内され、いよいよまだ見ぬソープランド嬢とのご対面だ。
普通の女の子だった。
とりとめない話をしていると、勝手に向こうから風俗に入った経過をしゃべりだした。
名古屋出身のその彼女は、デパートに勤めていたが、お金が欲しくてヘルスに勤めたそうだ。
そこで、ホストにはまり、そのホストと同棲を始めたらしかった。
そのホストは、彼女に「店を持ちたい、勝負したい」と言ってより稼げるソープへ行くように
頼んだそうだ。
そのホストは、24歳で彼女の買って上げた、ポルシェを乗り回しているそうだった。
私のお金が回り回ってそのホストに行くのかと思うと、少し癪に触った。
そう思いながらも、やることはやる男の業は制止することは出来なかった。

待合室に先に、私が先に待っていると笑いをかみ殺した友人(Fカップ男)が入ってきた。
「よかったんか?」と聞くと「後で話をする」と答えた。
後輩を喫茶店まで迎えにいき、一路大阪向かって車を走りだした。

後輩の相手方は、性格が悪くて自分の自慢話ばっかりで、金も使い、気も使い、腰も使ったそうだ。
Fカップの男の職業は、高校の教師だった。
相手の女性は、「教え子だった。」
そいつの話しを総合すると、始めは全然解らなかったそうで、相手の方が、話題をふり
そいつが答えていくと最後に「もしかしてXX先生」と言ってきたのでびっくりして、顔を見ると
どうも見覚えがある。
名前を言われて初めて気が付いたそうだった。
雑誌の写真みて解らんかっーーーーーーー

取り敢えず、なつかしくなって無料のビールを、5本ほど飲み話をしていたそうだ。
私が結局「やらんかったんか?」と聞くと「いや、ちゃんとした」と答えた。
その姫は「先生どんなん好き」と聞いてきたので、「マット」と言うと普通の倍の時間をマットに
あててくれたそうである。
Fカップ男曰く、同窓会も出来たし、ソープ遊びも出来たし楽しかった、と・・・・・・・・・・