バイクのカウル?フェンダー??
いえいえ!ここはギターの修理工房ですから・・・


実はこういう代物です!
塗装がもの凄く厚いからリフィニッシュして欲しいと云う事で
この分厚い塗装をどうして剥がすかと思案・・・
塗装が浮いた部分から試しにヘラを差し込んでみたら
アラアラ・・面白いように剥がれる剥がれる
んで、なんとか3面が繋がって剥がれないかと苦労(?)の末に剥ぎ取ったのが
問題の代物!


この塗装ポリエステルなのですが一番厚いこの場所で
なんと!2ミリもあるじゃなぁ〜いですか!?
おそらく静電塗装と云うボディを帯電させて、スプレーした塗料を静電作用で
ボディに吸い付かせると云う塗装方法で塗装されたモノでしょう
この方法で塗装すれば塗料の無駄なく塗装作業が出来るという事なんでしょうが
こんなに厚塗りしたんじゃ塗料の無駄なんじゃないの?
量産品ではサンティングの工程で剥がしてしまうのを恐れて
塗装を厚塗りにするのが普通ですが、ここまで厚塗りする必要があるのか?


そこでめくり取った塗装を集めて重さを量ってみました
約300グラム・・・


一般にポリウレタンやポリエステルは塗装が厚いと思われていますが
ポリだって薄く吹き付ける事は出来ます
要は量産メーカーがサンディング工程で剥がしてしまうと云った
歩留まりを防ぐためにこのように厚塗りしているのであって
ポリだから塗装が厚くなると云う事は全くありません
問題は作業する側にあるのです


リフィニッシュ完成!
ボディのエッジRが立ちました。これが本来のRなんですけどね〜
完成後、気のせいか鳴りが良くなったような気が・・・
塗装は薄い方が鳴りが良い!などとと言うのは
安直なような気がするので明言しませんが
塗膜の厚さはは恐らく1/5ほどになっているので
さすがに違いが出るのかも知れません

後の実験で1/10以下であると予想される結果が出ました


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