カモとリトマス試験紙

この写真を見て不愉快に感じた方は当店と相性は良くないでしょう
「なんでこれで不愉快に??」と思われる方のほうが多いとは思いますが
稀にいらっしゃいます「D−45を広告で包むなんて信じられない!!」と言う方が…
この写真はフレット交換後これからフレット擦り合わせ・バフ掛け磨きする時の状態ですが
バフ掛け磨きの際に余計な部分にバフが当たらないように広告紙でボディをカバーしている訳です
(実際には擦り合わせの際にはこの上からボディにゴムシートでカバーしますし
バフ掛け磨きの際にはフレットだけ露出するように指板面をマスキングテープでマスキングします)
ボディを汚さない為のカバーですからバフ掛けを終えるとこの広告紙はかなり汚れます
つまり使い捨てにしたい部分で広告紙で済ませるのは私としては当たり前です
まぁ、ある意味上の写真が私の物の考え方を象徴した一枚と言えます
「適材適所、必要以上の事はしない」つまりはお客様に無駄な出費はさせたくないと言う事です
どんな世界でもマニアな世界には実用を超えた“Something”を求める方が多くいらっしゃるようですが
私はその“Something”に答えるつもりはありません
こう云うショップをしていると「こだわりの職人」なんて思われがちですが
私は「こだわらないの職人」と公言していますし
お客様にも「こだわる事はお金の無駄遣いや結果として遠回りなりかねない」と言っています

私がお客様によく言う言葉がありまして、それは「そんな事しても大して変わらないよ!」です(^_^)
最近はネットが普及したおかげで色んな情報を簡単に手に入れられます
が、そのせいで色んなウソや勘違いが さも真実のように語り合われ広がっているのも事実です
(私からすれば鼻で笑ってしまうようなことを熱く議論していたりして しかも双方とも間違っていたりします(^_^;))
そう云ったところで情報を入手してきて「このパーツをこれに換えて欲しい」とか言われる事がよくありますが
私からすると意味無いよ〜と思う事が少なくないのです
しかもそのこだわりのパーツとやらはこれがまたベラボウに高いのです!
パーツを持ち込まれて頼まれれば仕事は受けますがあまり面白い仕事ではありません
完成したとき効果を感じられ無ければお金をもらっても面白いもんじゃありませんから。
ただ、こう云った場合 パーツ持込での依頼ですからそのパーツに対する責任は私に無いわけで
完成したギターを弾いたお客さんが「あれぇ…?」てな顔をした時は
「プププ」なんて心の中で思ったりしましますがね(^_^)
私は私自身が効果を感じられる事しかお客様にはお勧めしません
よくリペアショップが勧めている「定期的なメンテナンス」も当店ではお勧めしていません
現状に違和感が無ければ無駄な金は使う必要なし!ということです

自分で気付いているマニアの人もいるでしょうが
マニア度が深くなるほどショップの「カモ」になりやすいのです!
鳴り」とか「抜け」とか言われるとそれだけで納得してしまったりしませんか??
たまに「お金はいくらでも出すから」と自らカモになりたがる人も居たりますが…(^_^;)

リペアショップを選ぶときにはまず自分の考えを理解してもらえるかと言う事がとても重要です
リペアショップに学ぶ事は無いと思います。自分の考えを理解してもらえるかが重要なのです
Aさんが絶賛しているショップをBさんは酷評するなんて事よくあるでしょう?
互いの求めるものが違えば満足度も違って当然です
ときに仕上がりよりも理屈やウンチク口上でお客さんを納得させるショップもありますが
「こだわり」をショップに求める人にとってはそう云うショップはある意味満足度が高いかもしれません
それはそれで良いんではないか、と私は思います
「なにをして満足するか」は人それぞれなのですから。

ここで上の写真になります
上の写真を見て不愉快に感じる方は いくら仕上がり良く仕上がっても
何か納得いかないものを感じるのではないでしょうか?
私はそう云う考えがあるという事は認められても理解する事は出来ません
つまりそう云う人はウチとは相性が良くないと云う事です

ギターを弾くのはあなたですからあなたが納得出来なければ意味がありません
つまりはあなたが「自分」を持って主張できなければならないと言う事でもあります
自分を持って主張できないから人の言う事に左右されてカモになってしまうのですよ!

なんて事を言ってはおりますが、経営が苦しくなればカモに頼るしかなくなるカモです(^_^;)
もし将来私があの手この手と重箱の隅を突付く様なマニアックな事を言い出したら
「あ〜経営苦しくなったんだ」と思ってください
え?今で十分マニアックだって?(^_^;)
前の記事 目次に戻る 次の記事
HOME


Mailお問い合わせ