落としちゃったんでしょうか、ボディの角がバッコリ逝っちゃったキャッツアイOOOタイプです
こう云う状態だとサイド板なんかはボディの内側から押せば
ある程度は戻ったりするのですが、このギターは合板の為
合板内部で複雑骨折を起こしたようになっており元の形に戻りません
割れた部分を切除して同じような材で復元するしかないですねぇ
こちらはバック板側
割れた部分を半月型に切除して、そこにはめ合わせる材を合わせてみたところです
まだ接着する前で乗せてみた状態の画像です
こちらはサイド板側
セルも同じように部分的に張り直したのですが写真を撮るのを忘れてしまいました(^^;)
張り合わせ・整形が終わって塗装をすれば出来上がり
と、こんな感じです
正直言って手持ちの木材が少ないので張り合わせ材の色があまり合っていません
アコースティックの手工家の方ならたくさん材を持っておられるので
その中から合う色の材を選ぶことが出来るんでしょうが…

ところでこのキャッツアイですが、修理完了後にサウンドチェックして驚きました!
下手なドレッドノートよりデカイ音がする!しかも音質も美しい!
いままでそこそこな数のOOO(トリプルオー)は弾いていますが本家でもこれほどの物は少ないと思います
当たりの個体と言うことも有るでしょうがきっとオーナーさんが毎日弾き込まれていたんでしょう
ギターってのは弾くほどに成長しますからねぇ
床の間に飾られてほとんど弾かれないオール単板の高級ギターより
毎日弾き込まれてる安い合板ギターの方が良く鳴ると言うことは良くあることです


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