緊急報告


布忍神社八景扁額(松原市指定文化財)
布忍神社八景扁額は宝永2年(1705)に制作され、4面1組で現在では1組4枚ともう1面2枚(2枚欠損)の計6面が残っています。
1面に2景が描かれており、第1面「宮裏白桜」「孤村夕照」第2面「野塘春日」「平田秋月」第3面「南山残雪」「西海晩望」第4面「竹林黄雀」「籠池白鴎」が描かれています。
第3面1景の「南山残雪」には金剛山・葛城山・二上山が描かれ、その下に池のような川のようなものが描かれ橋が架かり人は渡っています。
長年この池(川かも)?は何処の風景を描いたものかと思っていました。
神社から見て南だから、狭山池?そんなに遠くはなく西除川の河合付近の風景と色々と憶測を重ねていました。
先日、富田林市のスバルホールに行くことになり大ホールの緞帳を見てびっくり。「南山残雪」のよく似ている。
この緞帳は「河内名所図会」に描かれた富田林と書かれていたのを見て早速河内名所図会を見る。
布忍神社八景は宝永2年(1705)に河内名所図会は享和元年(1801)に制作されています。
約100年の差はありますがどのようなものでしょうか。
布忍八景「南山残雪」の川(または池)?は石川だったのでしょうかね。
皆様に考えていただくことにしましょう。
平成23年2月21日(月)記