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摩気神社

鎮座地 京都府船井郡園部町竹井宮ノ谷

摩気神社(まけじんじゃ)


鳥居                                          随神門
古社巡礼を行うきっかけになったのは、寺社の伽藍形式を知りたっかったからです。
近世に於いて、日本の宗教改革は昭和20年の敗戦によるものと、江戸時代が終わり近代国家へと歩み出した明治初年の2度あります。
それまでの日本の宗教概念は、総ての宗教が入り交じり共存共栄していたのです。
そのことが神仏習合時代の宗教設備の配置にも見てとらえられます。
そのことをもう一度見てとらえたいと思い歩き始めてのは最初でした。
その中で、北向きに社殿を建立している神社・寺院があることを知りました。
北向きと言うだけでそのことを売り文句している社寺があったりします。
北向きの神社に於いて、何か共通性はないか。その神社に伝わる北向きにした伝承はあるのか。などを知りたいと思い、このところ北向きの神社を訪ね歩いているという次第です。

京都の園部に北向きの神社があると聞いて一路丹波方面に向かいました。
神社に着いたのは午後1時過ぎ、鳥居をくぐるとそこに荘厳な随神門があります。
鳥居と神門の間に、神話に登場してくる『迩々岐尊が天照大神の神勅によりこの国に降りた後、命の父親に「皇孫の御食の水には天津水を奉れ」と云われて天津国に遣わされたので、一心に天津神に乞うて「天の八井の水」を受けた』という「天津八井の泉」があります。
本殿を西方面から見る                 本殿裏は湿地帯
本殿は三社ありそれらは総て萱葺き莢堂に納められてある。
本殿の裏は、谷では休墾地なのだろうか湿地帯となっていて、秋の訪れでもあるススキの穂が出ていた。
一体この神々は北の何処を見ているのだろうか。
ただ気になるのは、以前参拝した同じく北向きの神社伊和神社と北緯が同じなのである。
摩気神社 北緯35度5分7秒 東経135度25分46秒
伊和神社 北緯35ど5分25秒 東経134度35分24秒
これも何かの偶然なのだろうか。そうして同じく北向きである。
もう一つ重要なことは、今までの北向きのお宮は、総てが式内社で、名神大社に古代において指定されているお宮が多い。

平成17年9月9日記

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