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伊和神社(いわじんじゃ)

鎮座地 兵庫県宍粟郡一宮町須行名

      
伊和神社
伊和神社社殿



Subject: 北面社殿
Date: Tue, 02 May 2000 00:30:48 +0900
From:***********
To:布忍神社 寺内成人 <nunose@fa2.so-net.ne.jp>

前 略  いつもお世話になります。神社について教えていただきたいことがありますので、よろしく。
 一般的に、神社の社殿は南面(南北軸を優先)していますが、より古い形式の神社は「東西軸 (太陽の出入りする方角)」を尊重(東面あるいは西面)しているように思われますが、たとえば播磨国一宮伊和神社、上野国一宮貫前神社などは、北面しているようですが、これらはどう理解したらよいのでしょうか。ヒントなりとお教え賜れば幸いです。
 以上、取り急ぎ、要件まで。                   合掌

                              ***** 拝

この様なメールが届いた。
上野国一宮貫前神社は遠いので、今すぐ行くことは出来ない。
播磨の国なら行けると行って来た。
社務所にて何故この社殿は北向きなのですか。と、聞いたところ。
 
「鶴石」の話しをしてくださった。
 この石は本殿の裏にあって欽明天皇甲申歳、伊和恒郷に「我を祀れ」ちの御神託があり、一夜のうちに杉・桧等が群生して多くの鶴が舞っており、大きな白鶴が二羽石上に北向きに眠っていたのでその所に社殿を道営したという。その石を鶴石といい、社殿が北向きであるのもそのためであるという。
鶴石
伊和神社の神職は、社殿を南向きに祀るようになったのは、中国の陰陽道の思想が入ってきたからで、古い社は方向は余り関係なく北向きの神社も多いと・・・。
古いから南北とは限らない。何故なら、大阪の住吉大社は西向きだし、枚岡神社、住吉が縁が深く大阪でも有数の古社の恩智神社も西向きである。
私の知る限りでは、北向きの社は二社しかない。
生國魂神社の摂社で今は西向きであるが北向八幡神社と、今回の伊和神社、そうしてまだ確認はしていないが貫前神社で北向きはこの二社だけである。
やはり北向かせたことに何かあると思わないわけにはいかない。
鳥と何か深い関係があるのでは思うが、定かではない。
こうなれば、群馬県富岡まで行くか。

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