☆ツーリングレポート☆

Aしまなみ海道
訪問日:2009年 9月5日〜6日

以前から計画していた「しまなみ海道ツーリング」に行って来ました。距離的にはやはり一泊コースなので1日目は広島県側の3島(向島、因島、生口島)を巡り、2日目に愛媛県側の3島(大島、伯方島、大三島)を巡る計画をたてました。上の写真は亀老山展望台からの来島海峡大橋の眺めですが、ここは一日目の最後と二日目の最初に訪れました。夕方訪れると逆光になり写真がどうしてもモノトーンっぽくなってしまいます。朝一番の眺めはさすがに夕方に比べるとすばらしい眺めでした。上の写真は二日目の朝、展望台手前の道沿いにバイクを止めて撮影したものです。早朝だったので車も少なくゆっくり眺めることができました。なお今回のツーリングコースは「ロングツーリングクラブ」のホームページを参考にさせていただきました。
1日目
出発は朝9時頃と少し遅めの出発となりました。途中ガソリンスタンドで給油し、今日一日は無給油で走れる予定です。山陽道の加古川北ICから高速に入ります。休日特別割引の影響か車の量は少し多いように感じました。
このグラフは横軸に距離、縦軸に速度を示したグラフです。巡航速度は約90kmで多めに休憩を取るようにしたのがわかります。
加古川北IC    9:00
   ↓
龍野IC付近    9:20
   ↓
福石PA      9:38着   9:50発
   ↓
和気IC付近    9:59
   ↓
吉備SA      10:23着 10:46発
   ↓
倉敷IC付近    10:55
   ↓
篠坂PA      11:18着 11:30発
   ↓
福山SA      11:40着 12:08発

ここは福山SAですが、サービスエリアは吉備SAも同様に人と車で混雑していました SAに比べてPAは空いています。施設の違いもあると思いますが、もう少し分散させる方法を考えてみては?込み具合の差が大きすぎます。

@向島
広島県に属する島です。全域が尾道市になっていて、島の北側は住宅が多く、尾道水道の対岸の尾道市街へ通勤・通学する人のため渡船が頻繁に運航されています。この島の最高峰である
高見山の山頂に展望台がありバイクでも登って行くことできます。その昔は村上水軍の物見の山であったとのことですが、瀬戸内海の島々を一望できます。
島内に入るとぐっと車の数が減ります、高見山の展望台を目指しますが少し道に迷いました。路面の荒れた1.5車線の道をくねくね登っていくと展望台に到着です。ちょうどお昼時だったのでお弁当を食べている老夫婦一組だけおられました。意外と人が少なく静かなところです。思ったより眺めは素晴らしく因島大橋や瀬戸内海の島々がよく見えます、天気はいいのですが湿気が多く空気が霞んでおりあまり遠くまで望めません。ちょうどこの写真の真ん中上に因島大橋が見えます。
高見山山頂の展望台には車数台の駐車場があります。途中の道は1.5車線の少し荒れめの舗装道路ですので、スピードは出せません。ゆっくりとくねくね道を上がっていきます。
高見山から南東側の海岸線まで降り因島大橋の下をくぐり向島ICから今度は因島へ渡ります。


    向島IC  12:27
      ↓
    高見山山頂 12:41着 13:00発
      ↓
    因島大橋の下 13:17
      ↓
    向島IC  13:23
      ↓
    因島北IC 13:29

橋名 因島大橋
開設 1983年(昭和58年)
構造 3径間2ヒンジ補剛トラス吊橋
全長 1,270m
中央径間 770m
車線数 4車線
概要 瀬戸内海の布刈(めかり)瀬戸に架かる吊り橋。向島と因島を結ぶ。広島県
特記事項 橋桁が2段になっていて、上段が自動車専用道路、下段が歩行者・自転車・125cc以下の二輪車道となっている。

A因島
広島県尾道市に属する島で農業ではミカンや八朔などの柑橘類の栽培が行われ、工業では造船業が主力産業となっています。島の西海岸沿いに水軍ラインがあり、1.5車線のワインディングなのでスピードは出せませんが海を見ながらのんびり走ると気持ちがいいです。
因島北ICを降りて水軍ラインを目指します。このICは片側一方向で尾道方面からは、この因島北ICでしか島に降りられません。水軍ラインは因島の東海岸線沿いの道で景色のよい1.5車線の道です。南端の造船会社が多くある所を通りましたが道はかなり狭いです。その狭い道を路線バスが走っているのでかなり気を使って走っていました。生口橋の下をくぐり因島南ICから生口島へ渡ります。


          因島北IC  13:29
              ↓
          因島水軍ライン入口 13:35
              ↓
          日立造船付近  14:10
              ↓
          因島南IC  14:22

橋名 生口橋
開設 1991年 (平成3年)
構造 3径間連続複合箱桁斜張橋
全長 790m
中央径間 490m
車線数 暫定2車線
概要 生口島と因島を結ぶ斜張橋。広島県
特記事項 橋桁が、側径間にコンクリート桁、中央径間に鋼桁となっている珍しい構造。自動車専用道路部の外側一車線を歩行者道、バイク道にしている。

B生口島
かつては広島県瀬戸田町と因島市の2市町に分かれていたが、2006年市町村合併によって全域が尾道市になっている。現在はミカン栽培が主
生口島北ICをおりて国道317号線沿いに島の南海岸を西へ途中島を横断して瀬戸田町へ、そして島の西海岸のサンセットビーチ沿いを走る。
生口島の外周道路は走りやすい道です、特に南海岸沿いは国道なので道幅も広く快適に走ることができます。西海岸のサンセットビーチ沿いの道も適度のワインディングが心地よいです。夕方は逆光なので写真がいまいちなのですが、さすが日本一の斜長橋である多々羅大橋は雄大です。
雄大な多々羅大橋の下をくぐり生口島南ICから西瀬戸自動車道に入るとすぐにこの瀬戸田PAに到着です。時間的に車はもう少なくなっています。ここからの多々羅大橋の眺めもすばらしいものがあります。

           生口島北IC   14:24
               ↓
           瀬戸田町付近  14:45
               ↓
           サンセットビーチ付近  14:50
               ↓
           多々羅大橋の下  14:55
               ↓
           生口島南IC    15:04
               ↓
           瀬戸田PA     15:06

橋名 多々羅大橋
開設 1999年(平成11年)
構造 3径間連続複合箱桁斜張橋
全長 1480m
中央径間 890m
車線数 4車線
概要 日本の瀬戸内海にかかる、広島県生口島と愛媛県大三島を結ぶ斜張橋
特記事項 鳴き龍現象と呼ばれる特殊な現象がおきることでも有名である。完成当時は世界最長であったが現在は第2位。

今日の広島県側3島(向島、因島、生口島)巡りはこれで終わりです。ここからいっきに大島にある亀老山展望台へ行って来島海峡大橋を見ることにします。

逆光なので全体的にモノトーンっぽい写真になっていますが、海のキラキラ感は十分表現できています。来島海峡の潮の流れの速さも十分に感じることができます。

               瀬戸田PA   15:16発
                 ↓
             亀老山展望台  15:44着 16:09発
                 ↓
             来島海峡SA   16:25着 17:04発
                 ↓
                 宿     18:00頃(途中給油)
西瀬戸自動車道の大島北ICを降りてR317号線を大島南IC方面へ数分走ると左折で亀老山展望台への上り口です。1.5車線のワインディングを登っていきます。途中観光バスとすれ違いました、ちょうど道幅が広いところだったので良かったですが、けっこう狭いところあり、要注意です。この写真は亀老山展望台からの来島海峡大橋の眺めです。案の定霞んでいるのも手伝ってあまりはっきりと見ることはできません。時刻はちょうど午後4時です。でも雄大なこの景色は一見の価値は十分ありです。ここから宿へ向かいますが、あすの朝もう一度来て写真を撮る予定です。

今日のハイライトは、
高見山(向島)からの景色と生口島の快適な外周道路でしょう。やはり生口島は観光で訪れる人も多いのでしょう、道路も整備されて走りやすかったです。
今回の宿はJR今治駅前のビジネスホテルです。直前でも予約可能だし、気軽に利用できるし価格もリーズナブルだと思います。大型バイクの駐車場があるのか心配でしたが、なんとか雨風のしのげる場所に駐車できました。(防犯面は少し心配でしたが...仕方がないかな..!!)
2日目
ホテルで7時から朝食をとり、いざ出発です。今日は愛媛県側の3島(大島・伯方島・大三島)を巡ります。まず昨日の夕方行った亀老山展望台へ早朝の順光の来島海峡大橋を眺めます。
昨日も今日もいい天気なのですがとにかく暑い、9月なのにまだ夏の蝉が鳴いています。関東地方は涼しいようですが、西日本はまだ真夏の蒸し暑さが続いています。今治市内のビジネスホテルに宿泊しましたがバイクを駐車場の隅っこに止めさされ少し不安でした、とりあえず何事もなかったので良しとしましょう。8時前に出発して再度亀老山展望台に向かいます。早朝であれば順光で良い写真が撮れるのでは?と期待しながら向かいます。
今治北ICから
西瀬戸自動車道に入ります。
未だ7時台なので車もまだ少なく快適に来島海峡大橋の上を走ります。来島海峡にかかる3連のつり橋を渡り終えるとすぐにトンネルに入ります、このトンネルを出ると大島南ICです。ここで降りて国道317号線を少し北西へ走ると亀老山展望台の看板があり、右折してくねくね道を登って行きます。
さすがに朝8時なので昨日の夕方のように観光客もおらずで空いていました、確かに順光で昨日よりかは橋がきれいに見えているのですが、空気の澄み具合がもう一歩??空いているので来島海峡大橋をバックにバイクの写真が撮れました。


                   宿      7:35
                   ↓
               亀老山展望台   7:57着 8:08発
                                

橋名 来島海峡大橋
開設 1999年(平成11年)
構造 来島海峡第一大橋 :3径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋
来島海峡第二大橋 :2径間2ヒンジ補剛箱桁
吊橋
来島海峡第三大橋 :単径間2ヒンジ補剛箱桁
吊橋
全長 4105m [960m (第一) + 1,515m(第二) + 1570m(第三)]
中央径間 600m(第一)、1,020m (第二)、1030m(第三)
車線数 4車線
概要 瀬戸内海の来島海峡を跨いで大島と四国を結ぶ長大橋。来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋の総称。
特記事項 歩行者道、バイク道が併設されている。

さてここからは「大島」の外周道路をのんびりと走りました。道の駅「よしうみいきいき館」の前をとおり海岸沿いを時計回りに進みます。ほとんど車の走っていない道を走ります、ここ大島の外周道路はところどころ道を間違えやすいです。
2回ほど道を間違えて後戻りしました、本当に海のすぐそばを走ることができます。遠くに大三島橋が見えています。
大島大橋の下をくぐります、この辺りは石材屋がたくさんあります。広島県側の3島に比べると柑橘系の畑は少なく目立ちません。
向の島は伯方島です。遠くに造船会社に小さく船が見えますが、近寄るときっとでかい船なのでしょう。それにしても日曜日なのに車は少なく、のんびり釣りをしている人がなぜか目立ちます。
何とか半周程して「村上水軍博物館」へ、ここで見学を兼ねて休憩です。館内は涼しくて気持ちよかったです。

      村上水軍博物館    9:14着  9:44発
                           

橋名 伯方・大島大橋
開設 1988年(昭和63年)
構造 3径間連続鋼箱桁橋(伯方橋)
単径間2ヒンジ補剛箱桁
吊橋(大島大橋)
全長 1230m(325m+905m)
中央径間 145m(伯方橋)、560m(大島大橋)
車線数 暫定2車線
概要 一体構造になっている伯方橋と大島大橋の総称である。伯方島と大島を結ぶ。
特記事項 歩行者道、バイク道が併設されている。

大島北ICから伯方・大島大橋を渡って今度は伯方島へ、伯方島ICで降り右折して国道317号線を少し走ると開山展望台への上り口があります。1.5車線のくねくね道を登っていくと駐車場があります。この展望台もマイナーなのか日曜日なのに誰もいません!駐車場にも車一台も止まっていません!?桜の木がたくさんあったので、春にはお花見客で賑わうのでしょうか??
山の頂上には立派な木製の展望台がありました、そのからは大島大橋大三島橋そして多々羅大橋の三橋が一度に見渡せます。雄大な景色ですが遠くが少し霞んでいたのが残念です。
開山の展望台からは多々羅大橋を真横から見ることができます。少し霞んで見えるのが残念です。それにしてもここの展望台は人がいません!私がいる間も誰とも会いませんでした。

橋名 大三島橋
開設 1979年(昭和54年)
構造 単径間ソリッドリブ2ヒンジアーチ橋
全長 328m
中央径間 アーチ支間 297m
車線数 暫定2車線
概要 瀬戸内海の鼻栗瀬戸に架かるアーチ橋である。伯方島と大三島を結ぶ。
特記事項 本州四国連絡橋の橋の中で最初に開通した橋梁である。

次は最後の大三島へ再び伯方島ICから大三島ICまで走ります。大三島はしまなみ海道沿いの島のうちで一番大きな島です。外周道路を時計回りに1周します。
ところどころ狭い場所もありましたが、概ねきれいな1.5〜2車線の走りやすい道路です。日曜なのに車も少なくのんびりとゆっくり走ることができました。また是非走ってみたいと思います。
一周するのであればこの大三島が一番良いと思います。全島まわったわけではありませんが、一番走り応えがあるのではないでしょうか?
             伯方島IC      9:54出
                ↓
            開山展望台    10:06着 10:27発
                ↓
            大三島IC      10:42出
                ↓
           大山祇神社      11:36着  12:02発


途中「大山祇神社」に立ち寄り休憩を兼ねてお参りしました。工事中でしたが、この天然記念物の楠の木が存在感を誇っています。
盛海水浴場、キャンプ場のある付近です。大久野島が見えます。ここは毒ガス島とも呼ばれ、戦時中化学兵器を作っていたいました。現在はたくさんのうさぎが生息しており、うさぎ島とも呼ばれいるようです。
ちょうど島を1周して多々羅しまなみ公園で昼食をとり、お土産を買って岐路につきました。出発したのは13時過ぎ、家までは約3時間ほどです。
走行中の多々羅大橋(斜張橋は放射状に伸びたワイヤーが檻のように見えます。同じ斜張橋である新尾道大橋とはこの角度から見るとぜんぜん異なります。(下の写真)
最後の新尾道大橋をわたると「しまなみ海道」とはお別れです。お隣にある尾道大橋も斜張橋ですが主塔部が2本柱になっています。景観を考えて、両方の橋の主塔間隔を同じにしているそうです。

        多々羅しまなみ公園    12:29着  12:54発
              ↓
          山陽道 福山IC     13:24    
              ↓
            篠坂PA        13:43着 14:02発
              ↓
            備前SA        14:34着 14:56発
              ↓
            福石PA        15:28着 15:35発
              ↓
            姫路西IC       15:57
              ↓
        姫路バイパス 曽根ランプ  16:15
              ↓
             自宅          16:33


このグラフは横軸を時間、縦軸を速度(km/h)で表したものです、3回(篠坂PA・備前SA・福石PA)休憩したのがわかります。
無事に帰ってくることができました。大三島の「多々羅しまなみ公園」からゆっくり休憩を取りながら帰っても約3時間半で自宅まで帰ってくることができました。今回のツーリングではデジカメをハンドルに固定する治具を取り付け撮影した写真が含まれています。取り付けている場所がまだベストではないので、今後はもっと工夫してより良い写真が撮れるようにするつもりです。