ツーリングリポート

⑪九州ツーリング 大分県・熊本県
やまなみハイウェイ・阿蘇方面
訪問日:2017年4月22日~24日

初めての九州ツーリングに行ってきました

長者原(やまなみハイウェイ)

今回の九州ツーリングは「弾丸フェリー」という商船三井「フェリーさんふらわあ」を利用したプランです。神戸の六甲アイランドフェーリーターミナルを出港し大分港まで、”現地0泊船中2泊”で戻ってきます。土曜日の19時50分に出航して翌朝7時20分に大分港に到着し、その日一日をフルに走ることができます。この日は雲一つない快晴で絶好のツーリング日和、初めての九州なのでまずは”やまなみハイウェイ”を走り熊本・阿蘇方面へ、昨年の震災の影響がまだ少し残っていて片側通行の道もありましたが、素晴らしい雄大な景色が堪能できました。


六甲アイランドにある六甲フェリーターミナルに17時半頃に到着、フェリーさんふらわあの出航は19時50分です。手続きを終えて1時間前になる19時前に乗船しました。

さんふらわぁ ごーるど
出航前の船のデッキから神戸市内、六甲山と六甲アイランドに架かる橋が見えます。この後すぐに夕食をレストランに食べに行きました。バイキング形式になっており、おとな一人¥1,620です。
今回はプライベートベットというグレードで10人くらいの相部屋ですが、ベッドが1人づつ区切られておりカーテンを閉めるとほぼプライベート空間になります。ちなみに料金は、神戸―大分、往復、バイク750CC 込みで¥19,460です。写真は翌日の日の出
今回乗船した「フェリーさんふらわあ ごーるど」は、
・総トン数:11,178トン
・全長:165.5m
・全幅:27m
・航海速力:23.2ノット(時速43㎞)
・旅客定員:780名

・建造:三菱重工・下関造船所

船体は2007年に建造・就航した比較的新しい船体、船内はきれいで、トイレ、風呂場も清潔でした。
大分港に着く20分前の朝7時頃、大分の国東半島が見えます。独特の船の振動はありましたが、プライベートベットの具合は良く十分眠れました。

下船後は別府湾沿いに国道を北上し別府市内から湯布院方面へ向かいます。


走行コース(大分県側)

大分港フェリーターミナルから国道10号線を別府方面へ海岸線沿いを走ります、まだ7時台の日曜日なので車も少なめです。コースは別府市内から城島高原、湯布院を経由しやまなみハイウェイに入り熊本方面へ、長者原からさらに南下して、一番の観光スポットの大観望へ、ここから阿蘇神社へ、昼食後は国道57号線を走りミルクロードの入口へ、そしてミルクロードを北上し小国町を経由して大分に戻るコースです。
別府市内の交差点を左折しようとしたときに、煙が出ているのを発見!!、火事のようです、警官が道を閉鎖しており左折できず、直進ししたがスマホナビのおかげで道を間違えませんでした。
鶴見岳のロープ-ウェイ乗り場を過ぎると草原の中を走ります。別府市内の標高ゼロから一気に上げてゆきここでGPSでは標高700mくらいを示しています。
正面に由布岳(1,583m)が見えます。雄大な景色に見とれながら湯布院市内に県道11号線を下っていきます。まだ8時20分なので車も少なく走りやすいです。
道の駅ゆふいんで少し休憩してから国道210号線を少し走ると水分峠のことろで左斜めへ分岐し、ここからが「やまなみハイウェイ」になります。ちょうど9時に「やまなみハイウェイ」に入りました。
「やまなみハイウェイ」の朝日台に到着しました。時刻は9時20分です。ここからはくじゅう連山がきれいに見えています。くじゅう連山の山々は1,700m級前後の山で多くの火山が集まっています。
くじゅう連山の主峰「久住山:1,786m」に向かって真っすぐに道路が伸びています。くじゅう連山がかな表記になったのは、「久住」と「九重」の二つの説があり、混乱を避ける為にひらがな表記に現在はなってるそうです。
長者原のビジターセンターに9時40分に到着しました。駐車場はすでに満車でしたが、バイクの停めれる場所を見つけました。ここではすぐ裏手にある「タデ原湿原」を少し散策しました。くじゅう連山の雄大な景色を見ながらの散策は気持ちのいいものです。


タデ原湿原

タデ原湿原はくじゅう連山の北側(標高約1,000m)に位置し、火山地帯の扇状地にできた湿原です。
規模的に国内最大級の面積を持つことからラムサール条約に登録されています。
まだまだ4月では枯れ葉が目立ちますが、来月になれば緑の絨毯になるでしょう。

タデ原湿原で30分程散策してから10時10分に再出発です。草原の中の真っすぐな道を走ります。前方に阿蘇山が見えてきました。
やまなみハイウェイも所々で昨年の地震の影響がみられます、ここでも信号機が設置されて片側一車線通行になっていました。片側の車線が完全に崩落しており工事を行っています。
10時45分に大観峰に到着しました、車もバイクも観光客もいっぱいです。こうなるとバイクはどこにでも停められるのですが、少し気を使いながら駐車場の端っこに停めました。
さすがに観光スポットの大観峰は観光客でいっぱいでした、早めに休憩を切り上げて阿蘇神社に向かいました、曲がりくねった道をどんどん高度を下げてゆきます。


「大観峰」からの素晴らしい眺望です

阿蘇五岳(あそごがく)の山頂がギザギザの根子岳(ねこだけ)と一番高い山の高岳が見えています。


阿蘇神社

昨年の地震で大きな被害を受けた阿蘇神社に立ち寄りました
復旧工事が始まっている様で、全壊した拝殿及び楼門には足場が組まれ
中の様子は見えませんが、工事が進んでいるのでしょう


昼食は阿蘇神社近くの食堂へ、店内は昭和の雰囲気が残る店内、ここで名物のあか牛丼をいただきました。あか牛は褐毛和種(あかげわしゅ)の和牛で赤身が多くヘルシーな肉とされています。
牛肉には良質な栄養素が多く含まれています。その中でも「あか牛」の肉の赤身にはアミノ酸の一種であるタウリンが多く含まれ肝機能障害の回復や血圧降下の作用があるなど、健康ビーフと言われています。
昼食を終えて国道57号線を熊本方面へ走ります、前方の外輪山を登るとミルクロードに入ります。
ミルクロードは阿蘇外輪山の尾根伝いに約45㎞を文字通り牧場の草原の中を貫く道で、穏やかなアップダウンを伴いながら絶景の中を走ることができます。やまなみハイウェイにも勝るとも劣らない絶景道です。
残念ながらウェアラブルカメラのバッテリーがなくなりバイク目線の写真がありませんが、また訪れたい道の一つです。
走行コース(熊本県側)
ミルクロードを走ってから国道212号線に入り道の駅 小国で少し休憩、その後国道442号線で久住高原経由豊後街道を走り大分市内の日帰り温泉施設で休憩してから大分港フェリーターミナルへ、17時30分頃に到着しました。


大分港からの出航は19時15分です。指定された場所にバイクを停めて手続きを行います。帰りも行きと同じ”さんふらわあ ごーるど”で帰りもバイクは全部で4台でした。18時15分に車よりも早く船内へ誘導され、客室は偶然にも行きと同じ部屋の同じ番号のベットでした。
乗船してすぐにレストランへ行って食事をしました、レストランも広くバイキングの料理は種類も多く満足感はあります。でも今日はビールが一番おいしかったです。
さすがに疲れていたのでよく眠れました、朝5時に目が覚めてベットに常備しているモニターを確認するともうすぐ明石海峡大橋を通過することがわかりデッキにへ、朝焼けの東の空に明石海峡大橋のシルエットが浮かびます。
5時25分にちょうど明石海峡大橋の真下を通過しました。瀬戸大橋と来島海峡大橋の下も通るのですが、夜中なので見ていません。次回はチャレンジしようかと思っています。
神戸に帰ってきました、六甲山と六甲アイランドが見えます。時刻は6時18分ですので定刻の6時35分には着岸できそうです。
今回の九州ツーリングは天気が最高で雄大な景色の中、九州の道の素晴らしさがわかりました。価格的にもお得な弾丸フェリーをまた利用したいと考えています。