☆ショートツーリングレポート☆
「余部鉄橋(あまるべ)」
余部鉄橋は兵庫県美方郡JR山陰本線の鎧駅-餘部駅間にある単線鉄道橋です。
1912年(明治45年)に開通した全長310m高さ41.5m11基の橋脚を持つ鋼製橋でしたが
現在では2010年7月に完成した2代目のコンクリート橋になりました。
余部鉄橋は兵庫県北部の日本海に面した美方郡香美町にあり、
冬場は雪が多くバイクで訪れることはできませんが、
夏場は手頃な日帰りツーリングコースとして何度となく訪れました。
特に余部鉄橋の姿は雄大で美しくその地形と相まってすばらしい景観で
私の好きな所でしたが、2010年にPC橋に建替えられてしまい少し残念な気持ちです。
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2007年4月 黄砂で霞む余部鉄橋を国道178号線沿いの海側から眺めたところです。 架け替えの工事が始まったところで、遠目にはまだ工事が進んでいるかどうかは全くわかりません。 |
2007年4月 国道178号線の余部鉄橋を南側から見たところです。工事が始まっているのでこのような看板が掲げられています。それにしてもこの日は黄砂がひどくて視界が悪かったです。 |
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2007年10月 工事が始まってから半年が経っているのですが、遠目には判りません。等間隔にきれいに並んだ11基の橋脚が特徴です。 余部鉄橋は末広がりに組まれた橋脚のトレッスル橋(Trestle bridge)と呼ばれ、一般的に陸上橋としての鉄道橋で用例が多いそうです。 |
2007年10月 国道178号線を香住方面から走っていくと、山道に入りトンネルをくぐると鎧駅方面の看板があり、さらに峠を越えて山道を降りていくと、目の前に赤い色の余部鉄橋が山と山を繋いでいるのが見えます。 |
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2009年9月 工事が始まって2年経ちました、遠めにも工事の進行具合が良くわかります。従来の鉄橋は使用しながら真横に新しい橋を建設してゆきます。見えている4本の橋脚の中心から左右に桁が伸びていっています。よく見ると桁より上に伸びた主塔からワイヤーで吊られているのがわかります。 |
2010年 7月 新しい橋はこの年7月に完成し、1番列車のディーゼル機関車が8月に試運転で新しい橋を渡りました。このときは古いほうの橋の橋脚部分を取り外す工事を実施していました。 |
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2010年 7月 上の写真の反対側の海側から見た余部鉄橋です。半分ほど古い鉄橋が残っていますが、計画では旧鉄橋をすべて取り除いてしまうのではなく、一部(3橋脚と桁)を残すことになったようです。 |
2011年 4月 すっかり新しいPC橋に架け換わりました。左端に保存することになった3橋脚が見えています。 |
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2011年10月 橋の直下に行ってみました、まだ橋脚の1段目が残っています。この近くには余部鉄橋の取り外した材料を小さく切って記念になるようなグッズを販売しているお店ができていました。少しだけ冷かしで見せてもらいましたが、マニアには注目すべきグッズがあったと思います。 |
2011年10月 橋直下には公園ができていてこのような看板も立てられています。今後は観光地として誘致しようと地元ではこのような公園も整備しているようですが、地元の思惑通りにいくかどうかはわかりません。道の駅のような大きな駐車場スペースを備えた施設を作ることも良いかも知れません。 なお、ここでの内容については「ウィキペディア(余部橋梁)」の内容を引用させてもらいました。そこには非常に詳しく余部橋梁の歴史・新旧橋梁の概要・橋の設計、建設、保守の内容など、本当に詳細に記述されています。改めて余部鉄橋の歴史深さを認識でき、また裏話も知ることができました。 |
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2015年10月 久しぶりに訪れた「余部鉄橋」は周りに道の駅ができ、公園が整備され、駅もきれいになっていました。 |
2015年10月 残された古い橋脚の下は芝生の公園に、上は「空の駅」という展望スペースになっていました。 |
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2015年10月 撮影ポイントからのベストショットです、豊岡行の普通電車を待って撮影しました。この日は隣の鎧駅まで行きましたが、この鎧駅でも絶景ポイントがあります。 |
2020年6月 新しい余部鉄橋横の旧鉄橋の上に「空の駅余部鉄橋」があり、地上からエレベータが設置されていました。 |
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