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コラム
エサの話

ちょうどこのコラムを書いているときに、タイミングよく餌食いに関する質問の書き込みがありましたので、一部そのレスの内容を編集している部分もありますので、最初にお断りしておきます。


 どんなエサを与えていますか?

普段与えている餌を、アンケートで回答いただいたものからをリストアップしますと、以下のような感じです。
・人工飼料:キョーリン「カーニバル」、キョーリン「キャット」、どじょう養殖研究所「GROW」、テトラ「シクリッドスティック」、テトラ「ベジタブル」、鯉の餌、金魚の餌
・乾燥餌:クリル、、カンシャ(乾燥手長エビ)
・冷凍餌:冷凍(川)エビ
・活餌(生餌):メダカ、コアカ、ドジョウ、バッタ、昆虫、ハツ

ちなみに私が与えているものは、以下のようなものです。
・キョーリン「カーニバル」
・テトラ「シクリッドスティック」
・テトラ「ベジタブル」
・富城物産「カンシャ」(乾燥手長エビ)
・どじょう養殖研究所「GROW E(浮遊性、ペレットタイプ)」

アンケートでは、どちらかと言うと人工飼料をメインに与えている方が多く見られましたが、活餌をメインにされている方もいらっしゃいます。
うちでは上記のとおり一切活餌は与えていません。
アロワナやエンドリを飼育していたときは、コアカ、コオロギ、ワームなど活餌をメインにしていましたが、管理が大変で特に夏場のコアカやドジョウのキープには苦労したこともありますし、ランニングコストが高いこと、寄生虫や病気を持ち込むことを避けると言う点からも、生餌を与えていません。

活餌(魚)を与える攻撃性が増すと言う話も聞いたことがあると言うこともありますが、比較実験を行ったこともないので、真実かどうかは不明ですが、実際コアカなどの魚を与えずに飼育してきたアロワナ(もともとあまり魚を食べなかったこともあるようですが)をディスカスと混泳されている方が雑誌で紹介されていました。
 好き嫌い

何でも良く食べると言われているオスカーですが、中にはキャットしか食べないなど、偏食家の子も見かけられます。
うちでもカンシャは大好きですが、ひかりFDビタミン淡水エビはほとんど食べないなど、結構好き嫌いがあったりします。

うちでの好きなものランキングを書きますと、
1.カンシャ
2.GROW E
3.カーニバル
4.シクリッドスティック
5.ベジタブル
の順ですが、3〜5位のエサはあらかじめブレンドした状態で与えていますので、口に入れてから吐き出す頻度が低いものの順です。


 ちょっと気にしたほうが良いかもしれないエサの話

・人工飼料
原料にツナギのために小麦粉を使用しているものが結構あるようですが、これは与えすぎると魚が消化不良を起こす心配があるそうです。
また、栄養バランスは良いものの、カロリーが高いため与えすぎによる肥満が起こりやすい点も注意が必要です。特に成魚の場合は成長期と比べて肥満しやすくなりますので、20〜25センチくらいを目安に、エサを与える回数を減らすなどの工夫をしたほうがいいでしょう。
オスカーでは少ないと思いますが、繁殖を狙っている場合は、内臓に脂肪が付きすぎて卵巣を圧迫するなど悪影響があるようですので、繁殖に十分な栄養を十分摂らせつつも太らせすぎないよう気にする必要がありますので、結構気を使わなければならないのではないでしょうか?。

・活餌
餌のキープに手間がかかりますし、飼育数にもよりますがコストも無視できません。
それと、生餌からの寄生虫や感染症のリスクもありますので、ショップでの状態によってはトリートメントの必要があります。
また、生餌を与えた場合、それに慣れてしまって乾燥餌に見向きもしなくなってしまうという状況も考えられますね。
入荷したてのコアカなどは、結構痩せて貧弱な印象を受けますので、色々な餌を与え状態を上げてから与えるのがベストでしょう。水槽内では植物性のものが不足しがちになりますので、コアカに植物性の餌を与えて太らせてオスカーに与えると、オスカーへ植物性の供給にもなるかと思います。


 何か餌食いが悪いぞ?そんな時は

それぞれ飼育環境も違えば、与えている餌も違います。まして魚自体が違いますので、一概に「これさえやれば大丈夫!」と言う万能な解決方法はありませんので、ここでは餌食いが落ちる原因となりそうなものを考えて見ましょう。

1.水質悪化(phの上下の急変、硝酸塩の蓄積、濾過槽の目詰まりなど)
メンテナンス不足、立ち上げたばかりの水槽で濾過槽がまだ機能していない、一度に大量の換水をしたなどが原因です。
所謂基本的な部分ですので、再確認を。

2.水温が高すぎる・低すぎる・急変した
これも基本ですね。
ヒーター、サーモのチェック、換水時の水温の確認で防ぐことができます。
季節の変わり目で気温が安定していない時期は注意です。

3.混泳魚のプレッシャーや水槽内の何かに対するによるストレス
よく観察しましょう。
混泳魚で急に威張りだした個体がいたり、単独飼育の場合は新しい器具を追加したりしませんでしたか?
神経質な性格の子もいますので、水槽内の環境に変化がないか確認です。

4.水槽外の何かに対するストレス
水槽の設置場所が変わったり、犬や猫などのペットを飼い出したり。
アロワナなどでは、こういった水槽外からのストレスでも影響があるようです。
オスカーではどうでしょう?

5.魚体に対して水槽サイズが小さすぎる、幼魚の場合は大きすぎる
魚のサイズにあった水槽を用意できればベストですが、水槽が小さすぎる場合は諸事情で対処仕切れないこともありますね、

6.餌に飽きている、好きな餌ではない
単食の場合、同じ餌に飽きていることも考えられます。
何種類かの餌をローテーションするなど工夫する必要がありますが、個体によっては偏食する場合がありますので、早い時期から色々な餌を与えたほうがいいと思います。

7.初めての餌に警戒している
急に餌を違うもの(例えば、活餌から人工飼料に)に切り替えた場合、初めての餌に対して警戒する場合があります。特にワイルド個体の場合、神経質な個体がいますので、いきなり切り替えずに今まで与えていた餌と混ぜて与えるなどして、徐々に切り替えたり、数日餌をきって腹を空かせておいて与えるなど工夫してあげましょう。

8.成長期が終わりつつある
オスカーの食性として、魚食性は成長するにしたがって低下する傾向があると聞いたことがあります。
ある程度成長してコアカをあまり食べなくなった場合などは、コオロギ等の昆虫やエビなどの甲殻類を与えてみるのもいいかもしれません。
コオロギもエビも乾燥餌が手に入りますので生餌に比べれば手間は掛かりませんし。

9.溶存酸素が不足している
魚の呼吸だけでなく、濾過槽のバクテリアも酸素を必要としています。エアレーションを追加したり、外部フィルターならデュフューザーをセットしたりしますが、魚のためと言うよりもむしろバクテリアのためといったほうが良いくらいです。

10.餌が古くなっている
うちのように混泳している場合は、あっという間に消費してしまいますが、1匹だけの場合などでお得だからといって大きなパッケージを買ってしまった場合など、なくなるまで何ヶ月もかかってしまうことがあります。
密封容器に保管するなどできるだけ酸化しないように工夫をしながら、少し割高にはなりますが小さなパッケージのものを買うようにしましょう。

11.内臓疾患などの病気
糞をしているなら、糞の状態を見てみましょう。
色が白かったり、粘膜のような糞の場合、消化不良や細菌感染を疑ってみましょう。

12.環境に慣れていない
飼ってきたばかりの個体は、当然今までの環境と全く異なる環境につれて来られた訳ですから、神経質になるのは当然ですよね?
中には、水槽に入れた瞬間から餌をねだるような子もいますが、まずは落ち着くのを待ちましょう。

その他にも色々考えられると思いますし、原因はひとつではなく複数が絡んでいる場合も考えれます。
ですので、飼育環境や状況をもう一度確認して、疑わしいところや考えられる原因をひとつずつつぶして行きましょう。



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