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オスカーの飼育
水槽

オスカーは、ブリードでも25センチ程度、ワイルドでは30センチを超えるサイズに成長します。その成長速度も速く、、順調に行けば半年弱で20センチを超えますので、比較的早い段階で大きな水槽を準備する必要があります。
なお、以下で特に但書がない場合は、各サイズとも規格水槽を指しており、充分な濾過が行われていることが前提としています。

 1.単独飼育
単独、混泳では多少異なりますが、体長を基準に説明します。
まず、一番入手する機会が多いと思われる4〜5センチ程度のベビーの場合、単独であれば45センチ水槽が使えると思います。30センチ水槽でも短期間は使用できるかと思いますが、水槽サイズが小さいため、濾過の際に発生する水流が強すぎる場合があり、オスカーと言えども体力のないベビーには負担となりますので注意が必要です。

ただ、成長が早いためすぐに狭くなってしまいますし、糞の多いオスカーの場合、水量が少ないため水質の悪化スピードが速いのであまり小さすぎる水槽はオススメしません。
逆に単独であまり広すぎる水槽だと怯えてしまう場合があります

単独で10センチを越えたあたりでは、60センチ水槽がオススメです。
水量もある程度確保できますので、水質の悪化に対しても、ある程余裕があります。
単独であれば、フィルターを複数セットしていて濾過に余裕があれば20センチくらいまでは大丈夫かと思います。

これ以降は、単独の場合でも90センチ水槽以上になってきます。
どうしてもスペースの問題で60センチが限界だと言う場合もあるかと思いますが、その場合は奥行・高さが45センチタイプ、さらに言えば奥行・高さが60センチといったタイプもありますので、水量を確保するために設置場所の幅だけでなく奥行・高さを確認して、できるだけ大きなサイズを選んでください。
設置場所については、注意事項がありますので後でかきますのでそちらを参考にしてください。

 2.複数飼育(他種を含む)
ベビーサイズでも同時に複数入れる場合は、60センチ水槽がオススメですが、その後、15センチくらいを目安に90センチ水槽を用意すべきかと思います。

オスカーを複数で飼育する場合、詳しくは混泳の項で書きますが、よほど運が良くない限り、非常に高い確率でいずれ喧嘩が発生します。
ですので必ず避難用水槽かセパレータを用意する必要がありますが、避難用水槽が置けない場合も多いと思います。その場合はセパレータを使用することになります。
90センチ水槽であれば、セパレータで2つに仕切ってもそれぞれのスペースが45センチと何とか確保できますが、60センチ水槽の場合、半分に仕切ったとしても30センチづつしかスペースを確保できませんので90センチ水槽をお勧めします。

90センチ水槽の場合、複数飼育といってもフルサイズになってきた場合、せいぜい3〜4匹が限界かと思いますので、それ以上多い(多く飼いたい)場合は、90センチでも奥行・高さがあるタイプ、または120センチ、150センチ、アクリルであればオーダーと言う形でほぼ自由にサイズを指定できますので、大事なオスカーのために設置できる最大サイズを選択してあげてください。

 3.水槽設置のポイント
1.水量計算
水量は、「水槽の幅(cm)×奥行き(cm)×高さ(cm)÷1000」で求められます。
90センチ水槽は、
90×45×45÷10000≒182リットル
120センチ水槽は、
120×45×45÷10000≒243リットル
となりますので、水1リットル=1sですので、水だけでそれぞれ180s、240s以上になります。

2.設置場所
上記の水量計算でわかるように、水槽は見た目以上に重量があります。
上の計算では、水槽、濾過槽、濾材、水槽台、アクセサリー類、魚などの重量は一切入っていませんので、すべてセットして魚を入れた後はこれらすべての重量が加わりますので、かなりの重量になるのがお分かりになると思います。

従いまして、水槽の設置場所についてはこの重量を充分に支えられる強度が求められますので、普通に考えれば和室の畳の上に置くことは無理だと言うことは想像できるかと思います。
通常の木造建築の1階部分で補強なしに置けるのは90センチ水槽くらいまでと考えればよいかと思いますが、古い木造建築や大きな地震を体験している場合などは、90センチ水槽でも補強工事を行った方が良いと思います。

90センチ以上の水槽の場合は、補強が必要になりますが、工事を依頼する場合は業者に対し、数百s〜1t近く(場合によると1t以上)のものを置くことを充分説明していく必要があるかと思います。
費用は業者によって異なると思いますが、以前我が家では150センチ×60センチ×60センチの水槽を置いていましたので、設置前に補強工事を行いましたが、約10万円かかりました。
また、賃貸や集合住宅にお住まいの場合は当然貸主や管理人の許可が必要となると思いますので、必ず事前に相談して許可をもらうようにしましょう。

鉄筋(鉄骨?)住宅の場合は、強度の基準が異なると思いますので、木造ほど気を使わなくても良いように思いますが、それでも建築業者などに事前に確認をした方が確実です。

なお、置き場所の水平を確認して水槽が傾かないようにしましょう。

 4.水槽の材質
1.ガラス水槽:
1200×450×450mm.までの規格サイズの水槽であれば熱帯魚屋ショップやペットショップ、ホームセンターなどで購入できます。これ以上のサイズになると、別注にての製作となりますので、非常に高価になります。
欠点としては、割れる・重いというものがありますが、アクリル水槽に比べて傷がつきにくく、一般的なサイズであれば比較的安価に入手できます。

2.アクリル水槽:
1200×450×450mm.よりも大型の水槽では、アクリル水槽が一般的です。アクリル水槽は、ガラス水槽に比べて透明度が高い・軽い・割れにくい点がメリットですが、非常に傷がつきやすいです。
通常の熱帯魚ショップやペットショップの店頭で販売されることは少なく(商品を見て、購入後すぐにお持ち帰りできない)、特に大型水槽はオーダーメイドになる事が多いです。また、ほぼ手作業での製作のようですので、メーカーの技術の差で品質にバラつきがあるようです。
ただ、ガラス水槽のオーダーメイドよりも割安で入手できると思いますし、何より自分の希望に沿った水槽が入手できます。
また、材料のアクリル板は原油価格の影響があります。

3.FRP水槽:
中にはご自分で製作されるツワモノな方もいらっしゃるようですが、こちらもオーダーメイドでの製作となります。断熱材を中に仕込んだりすることも可能なようですので、冬場のヒーターの電気代を節約できる効果もあるようです。
これもどちらかと言えば大型水槽向けでしょうか。

 5.水槽選択のポイント
1.水槽サイズ
これは、水槽の幅だけではなく、奥行・高さ・セット後の総重量のトータルで検討してください。

水槽サイズは飼育する魚のサイズに合わせて選択しますが、奥行が結構ポイントになります。
ガーパイクのように体が硬い魚種の混泳を考える場合、奥行が狭いと非常に反転しにくいため、反転するたびにもがくようなことになってしましますし、魚の成長にも影響があるようです。

重量に関しては、何も考えずに設置してしまうと、家が傾いてしまう可能性があります。そうなると事前の床の補強工事にかかる費用より大きな出費がかかってしまうことになります。

また、大型魚の場合に成長に合わせて水槽を大きくしていく必要がありますが、その魚種のマックスサイズを考慮し、最初から大きな水槽を用意しておくのもアリです。
その場合は、セパレータを用意しておき、成長に合わせてセパレータをずらしていけばOKです。
逆に、その都度水槽を買い換えていく場合は、当然水槽が増えていくわけですから、空いた水槽を餌金のキープに使ったり、違う魚種を飼ったりという事ができますね。
但し、水槽が増えるごとに、ご家族からは白い目で見られることになりますので・・・。

2.ガラス水槽のコーナーの仕上げ
好みがあると思いますが、前面コーナーが曲げガラスの方がスマートな印象です。

3.ガラス水槽のフレームの有無
ガラス水槽でフレームが有る場合は、外部フィルターのセット時に給排水用のパイプのセットに困る場合があります。
逆に、フレームレス水槽の場合、蓋がかなり不安定(ガラスの蓋を水槽の中に落として蓋を割った経験アリ)だったり、水槽を移動させる際に、底面(特に角)を破損して水漏れする(これも経験アリ)場合がありますので注意が必要です。

4.アクリル水槽の帯
アクリル水槽の場合、水槽の上部と下部に帯の有無を選択できる場合があります。
帯自体も、ソリッドカラーだけでなく石目調など何種類か選択できる場合がありますので、部屋のインテリアなどとのバランスで選択しましょう。もちろんナシもお好みで。

5.底面・側面・背面
アロワナ水槽とか呼ばれたりしますが、これは底面・側面・背面のアクリルをつや消し黒のものを使用したり、黒いシートを貼り付けたものの事です。
底面のみ、底面+背面、底面+背面・左右の側面の4面にこの黒いアクリルを使用したタイプがあります。
魚はまわりの環境によって体色に影響があります。
特にアジアアロワナは顕著に影響が出ますので、紅龍や金龍などの飼育によくこのタイプが使用されています。
実際にデータを取ったりしたわけではないので不明ですが、オスカーの場合でも体色が濃くでたり、暗色部分が締まって見えるなど考えられますので、選択してみるのもいかがでしょうか?
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