奈良教育大学英語教育研究会平成17年度12月例会 2005.12.17

奈良県立高田高校英語科による授業改善(英語T・U)の取り組みについて


奈良県立高田高等学校
徳永 憲昭

高田高校では、英語T・Uにおける「和訳中心となりがちな日頃の授業の改善」を目的として、平成17年2月に各学年の英語担当者が集まりプロジェクトチームを立ち上げた。このプロジェクトチームは、まず手始めとして「過去の授業展開における、担当者それぞれの問題点をきちんと検証することが必要である」と考え、英語科教員全員にアンケートを行った。それらの内容はプロジェクトチームによってまとめられ、担当者全員にフィードバックされた後、英語科全員でそれらの問題を解決するための話し合いが行われた。その話し合いの結果、具体的なプロジェクトの目標として以下の内容を目指して授業展開をすることとなった。

   ○具体的なプロジェクトの目標として
1)「和訳中心の授業からの脱却」を目指して
@和訳作業に費やしていた時間を省く。
A和訳にこだわらない授業を展開し、生徒が様々なタスクを行う授業を目指す。
B生徒が英文を繰り返し読み、発言する機会を持つ。
C英文に対する内容の理解を深める授業を展開する。
2)「教師間の協力体制の確立」を目指して
@教師間で教材を共有する。
A教材、授業展開、生徒に関する情報等、教師間のコミュニケーションを常に取り合う。

これらの分析と目標に基づき、新年度(平成17年4月)より、実際にアクションを起こすこととなった。

研究会では、以上の目標をできるだけ達成できるように各教員が取り組んだ内容を実際の教材を使って発表を行った。参加者の方々からは、「授業の導入の場面で、英語によるイントロダクションやインターアクションを積極的に行うことでlisteningやspeakingの訓練に繋がるのではないか。」「outputの機会を増やすために、生徒に英語で内容に関する意見や感想を発表させる場面を作るとより効果があるのではないか。」等、貴重なご意見を頂いた。これらの意見を今後の参考とし、「よりよい授業」を目指しさらに改善に努めたいと考える。



なお、当日の発表資料をごらんになりたい方は事務局までご連絡お願いいたします。
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