+++ リーメン生活5ヶ月目〜(ゆうみ生後7ヶ月〜) +++


思いがけない延長戦になった1ヶ月間が過ぎて、リーメン生活5ヶ月目に入った日、いつものように診察に行きました。前回のレントゲン診察で、私の中ではまだまだ時間がかかる、と感じていたのでこの日は単に途中経過を診てもらうことになるだろうと思っていました。いつものように正面からと横からのエコー診察をしてもらい、それぞれの屋根の角度を計ってもらいました。すると、ずっと微妙に角度が足りなかった左足の屋根の横側が、すでに+1、2°目標角度をクリアしていることがわかりました。今までほとんど見えていなかった左足の骨頭核もポツンと見えてきました。そして思いがけず先生から、昼間5〜6時間外して遊んであげてくださいとの指示を頂きました。しかも、2週間後の次回診察で骨頭核の成育が良好ならリーメンを外しましょう、と。思わぬ展開に跳びあがるくらい嬉しくて、診察台のゆうみに向かって小声で「やったぁ!」と何度も話しかけました。

昼間5、6時間外せることになって、やっとリーメン生活もラストスパートに入ったのだと実感できるようになりました。リーメンを外している間は、こんなにいろんな動きができたのかというくらい、おおはしゃぎで遊んでいました。とくに2週間前からできるようになった寝返りは、リーメンを外すとやはりすごく楽みたいで、戻しても戻してもコロコロ寝返りしてまるで起き上がりこぼし。すこしずつおすわりもできるようになってきました。目が離せない時間が増えましたが、リーメンのついてないゆうみを眺めているのは何か不思議な感じでいつまで見ていても飽きませんでした。

ついに2週間後の診察日がやってきました。いつものようにカバーオールを着て病院へ。まず触診とエコーで診察。「ほら、骨頭核の影がこれです、位置的にも正常ですね。横から見た角度も大丈夫…では外しましょう!」え!?レントゲン撮らなくていいの??でも外せるんだ!やったー!!!「じゃあ今日からあと2週間、夜寝る間だけ着けてね」…ガクッ!!!…外すというのは昼間外すということだったのね(^-^;)…ん?…でもゆうみが起きている間ずっと外すわけだからゆうみにとっては外れたようなものか!…じわじわと喜びがこみ上げてきました。リーメン治療が終わったわけじゃないのに「ありがとうございました」と何度も先生に頭を下げていました。帰り際先生が「もうちょっとやな、ようがんばったな」とゆうみに話しかけて下さったときhは思わず涙が出ました。本当にこの先生にめぐり合えてよかった。診察後、密かに用意していた上下別のお洋服に着替えて東大寺の公園へ。散り始めた桜の下、芝生の上でリーメンを着けていないゆうみと二人寝転びながら「ああやっとこの日が来たんだ」と喜びを噛み締めました。

昼間ずっと外せるようになってゆうみはすぐにおすわりが上手になりました。寝返りも素早くなりました。ただうつ伏せが元々苦手で腕の力が弱く、まだまだ前には進みそうにありません。でもリーメンで鍛えた?足を力強く蹴ってクルクルと方向転換するようになりました。行動範囲が少しずつ広まると同時にいろんな物に強く興味を示すようになり、感情の表現もゆたかになったように感じました。

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