はじめに

身の回り、ほとんど全てが恐怖だった


2003年10月08日(水)

はぁ…。 o(*- -)o
「かもしれない」 っていう不安は、やっかいだ…。
そりゃ 昔と比べたら、その恐怖感の強さは 桁違いだけど。



急激に 本格強迫になった頃の話。
初期の頃は、いろんな不安で、がんじがらめ だったけど、
不潔恐怖がメインだった。
でも、その不潔恐怖にも、確認恐怖が混じる…。

身の回り ほとんど全て、って言っていいくらい、
恐怖だったけど、← もちろん、その中で程度の差はあるけどね

その頃、電柱も恐怖の一つだった。
よく、ワンコが ウンしてるでしょ。
その時は、新聞配達の人が、電柱の下に落とした新聞をそのまま、
配ってるのを見て、急に怖くなっって、電柱不安が追加された。
その電柱には、その時は、ウンはなかったんだけどね。



当時は それから後、外を歩くたび、全ての電柱が 怖くて怖くて…。
駅までの道は、中型車一台が やっとギリギリ 通れるくらいに細い。
そして、曲がりくねっている。

その中に 電柱が立っている。
電柱と1〜2m離れて、必死で通り抜けても、
もしかしたら、もしかしたら、電柱にすれた 「かもしれない」
…って、怖くて仕方ない。

電柱が怖くなる前は、普通に 道の端にあった電柱が、
道の中央に向かって、大きく せり出してくるように感じる。
まるで、電柱が かぶさってくるようだ…。 すごい圧迫感に恐怖感。
それに、なんて、たくさんの電柱があるんだ…。
こんなに電柱、多かったか…?



私は、鞄を抱きしめ、怯えた目をしながら、
一本一本の電柱に、最大限の注意を 払いながら、
曲がった道の真ん中を、くねくねと歩く。
どの電柱とも、少しでも多く 距離をあけれるように、くねくねと。
一本ずつ 一本ずつ、必死でクリア…。
電柱が怖くて、真ん中あたりしか 歩けない。

向こうから、車なんか来たら、泣くー。
人や自転車でも、泣くー。

それに、怖いのは、電柱だけじゃない。
道にへんなシミがついてないかも、目を凝らして見ながら歩く。
駅の無数のゴミ箱も怖い。 こんなにゴミ箱、多かったか…?
自分の周りが 全て恐怖。 恐怖のの中を 死ぬような思いで歩く。



どれだけ注意して 必死に歩いても、
必ず、どっかで 逃げきれない不安に 引っかかった。

そして、その時、着てた服や、鞄、財布、靴…、全てが
電柱にすれた 「かもしれない」 不安で、
道のヘンなシミにすれた 「かもしれない」 不安で、
ゴミ箱にすれた 「かもしれない」 不安で、
…怖くてたまらなくなり、どんなに洗っても恐怖は消えず、
結局、どんどん 物を捨てる羽目になった…。o(*- -)o

愛着ある物を捨てるのは、まるで 自分を捨てるよう。
でも、あの恐怖には、どうしても 勝てないのだ…。
そして、どんどん 物がなくなっていき、とうとう 捨てる物もなくなって、
長い長い間、外に出れなくなってしまった。 o;T T)o
今も、め〜ったに 外に出れない。
捨てれる物なんてないし、もう捨てたくない。



今は、その頃とは雲泥の差だけど、
「かもしれない」 不安に怯えながら、でも 必死で
その不安を、なだめて妥協しながら、また 振り切りながら、
普通の生活に近づく努力を 続ける毎日なのだ…。 o(*- -)o

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