黄龍

樹海に囲まれた石灰岩層の渓谷に広がる湖沼群。3000を超える湖沼が棚田状に連なる景観は龍のウロコにたとえられる。

Copyright (C) 2007 世界遺産ドットコム All Rights Reserved

四川省北部、雪に覆われた峰々につつまれ人里離れた谷間に身を潜めた龍は、我々が思いつくかぎりの多彩な色に身を変える。
龍の正体は、石灰質の堆積物が棚田状に連続してつくる湖沼群で、その彩りは実に豊かである。そのすばらしい景観をつくりだす美の素材は澄んだ水、水中の藻類とそれにつく菌類、そして水面に映る雲や周囲の樹林があげられる。
黄龍の鱗さながらの黄龍彩池群である。

1992年 自然遺産

黄龍後寺の背後に広がる棚田状の湖沼群は、色合いの美しい五彩池で、黄龍彩池群のなかでも一番高所にある。池畔からは一年中雪の消えることのない雪宝山が遠望できる。

棚田の縁は石灰質の黄色で、池の底が水生植物の緑青色。
石灰質の堆積物がつくる水の段丘は、不思議な景観を見せている。




中国世界遺産へ戻る