FZ10・FZ20情報集積所 裏技スーパーテレマクロ

 FZ10、FZ20のマクロモード(A/S/Mモードも含む)はカタログスペックでは、テレ端の撮影距離は2m(実際には131cm)から無限遠となっています。ところが、この最短撮影距離を84cm(FZ20の場合)に縮めることができる裏技が発見されました→価格.comFZ20掲示板。このページでは、その裏技について詳しく検証してみたいと思います。なお、FZ10とFZ20ではいくつかの制限事項に違いがあります。
夜景ポートレートモード
方法はいたって簡単です。まずFZ20ですが、ただ夜景ポートレートモードにするだけです。それだけで、テレ端の最短撮影距離が2mから約84cmに縮まります。夜景ポートレートモードですが明るい屋外でも問題なく撮影できます。一度ピントさえ合わせれば、他のモードに切り替えて撮影することができます。実際にどれくらい写る大きさが変わるのかは以下をご覧下さい。FZ10の場合は、夜景ポートレートモードにした上で、内蔵フラッシュを開くと同じように約86cmから撮影可能になります(詳細は下記の制限事項をご覧下さい)。
マクロ(A/S/M)モード
・・・131cm
夜景ポートレート
・・・84cm
いくつかの制限
ただし、以下の制限事項があります。
FZ20の制限事項
(1)撮影距離・・・テレ端84cm-無限遠、ワイド端10cm-無限遠(テレ側は縮まりますが、ワイド側は少し遠くなります)※取説では、夜景ポートレートモードの撮影距離は2-5mとなっています。
(2)ホワイトバランスはオートに設定されます・・・Pモードのオートに似た色合いになりますが少し違います。室内の蛍光灯下では青味がかります。
(3)ISO感度はオートに設定されます・・・ISO80-200の範囲で明るさに応じて自動的に設定されます。
(4)測光モードは中央重点測光に設定されます・・・他のモードでの設定に関わらず中央重点になります。
(5)画質設定はすべて標準に設定されます・・・他のモードでの設定に関わらず、彩度、コントラスト、シャープネス、ノイズリダクション全ての設定が標準になります。
(6)AFスピードが若干遅くなります。
(7)上記の制限なしに撮影するには、夜景ポートレートモードでワンショットAFかMFでピントを合わせて置きピンしてからあるいはシャッター半押しで置きピンしてから、他のモードに切り替えれば、そのモードでの設定で撮影が出来ます。つまりISO感度も画質設定もホワイトバランスも測光モードも設定可能になります。
(8)AF、ワンショットAF、MFいずれでもピントを合わせることができます。
(9)夜景ポートレートモードにするたびに、「フラッシュを開いてください」と表示され待たされます。
FZ10の制限事項
(1)FZ20ではカメラ任せになってしまうISO感度とホワイトバランスと測光モードなどを自分で設定することができます(MENUの音声記録、C-AF以外の全ての設定を変えることができます)。
(2)内蔵フラッシュを開かないとこの距離ではピントを合わせられません。一度ピントを合わせれば、フラッシュを閉じても撮影可能です。ただし、夜景ポートレートモードのままだと絞りがF6.5からF8.0の間でしか動かなくなりますので、暗い場合適正露出が得られなくなる可能性があります。他のモードに切り替えれば、この制限は無くなります。フラッシュを開いたままですと、明るい場合は発光しませんが、暗くなるとフラッシュが発光してしまいます。
(3)AFの合焦スピードがかなり遅くなります(4-5秒かかるようです)。
(4)AFとワンショットAFでピントを合わせることができますが、MFリングではピントを合わせることができませんし、AFで合っていた場合でもMFリングを動かすと大きくずれてしまいます。
他のレンズを付けたらどうなるのか?(FZ20の場合)
クローズアップレンズNO.1・・・少し大きくなります
マクロ(A/S/M)モード・・・57cm 夜景ポートレート・・・46cm
MCON-40・・・ほとんど変わらず
マクロ(A/S/M)モード・・・30cm 夜景ポートレート・・・25cm
TCON-14B・・・2倍近くになります
マクロ(A/S/M)モード
・・・2.8m
夜景ポートレート
・・・1.6m
ちょっと一工夫に戻る
2005/3/3作成
2005/3/6追記