FZ10・FZ20情報集積所 FZ20のフォーカス性能の詳細

 FZ20では従来のスポットフォーカス、1点フォーカスに加え、3点フォーカス、9点フォーカスが追加されました。メーカーホームページではフォーカススピードが速くなり、特に3点フォーカス時は倍速となっていますが、実際にはどうなのでしょうか?このページではFZ20のフォーカスの性能全般について検証しています。
メーカーからもらったスペック表(撮影条件によって変わるのであくまでも参考値として)
1点AF・・・ワイド端で0.39秒、テレ端で0.93秒(FZ10はワイド端もテレ端も0.91秒)
3点AF・・・ワイド端で0.30秒、テレ端で0.79秒
9点AF・・・被写体にもよるが1点AFより若干遅くなる
1点AF
 使い勝手はFZ10とほとんど変わりませんが、フォーカススピードは速くなっています。ほぼメーカーのスペックどおりの速さでピントが合うようです。合焦スピードが速くなったことに加えて、EVFの見え方が良くなったため、飛んでいる鳥などにピントを合わせるのはFZ10よりもかなり簡単になりました。コンティニアスAFと併用するとさらに合わせやすいと思います。ピントが合うときに瞬間的に画面が止まりますが、撮影には影響ありません。
3点AF
 FZ20で最も速いフォーカスモードですが、残念ながらピントが合うまで画面がフリーズするので、動きの速いものの撮影には使えそうもありません。が、静止物や動きが一定のものを撮影する場合には、フォーカスが速い分軽快に撮影することが出来ます。こちらもメーカーのスペックどおりの速さのようです。
9点AF
 合焦スピードは他のモードに比べてかなり遅い感じがします。9点のうちのどこにピントが合うかわからないので、意図したところと違った場合は再度やり直さなければなりません。どういう場合に使えるのか、今のところ思いつきません。
スポットAF
 合焦スピードは1点AFと同じ感じです。なお、このモードは表示されている合焦エリアよりも少し(横3倍縦2倍)広いエリアでコントラストを判断してピントを合わせる仕様のようです。合焦エリアが狭いので背景などにピントが合ってしまう場合がありますので、撮影後に確認する癖をつけましょう。
コンティニアスAFについて
 コンティニアスAFは連写中や動画撮影中も被写体を追従する機能はありません。最初にシャッターを切った時点でロックされます。よって、左右に移動するものに対しては有効ですが、前後に移動するものにはピントを合わせ続けることはできません。シャッター半押しをするまではピントを合わせ続けてくれますので、併用するとピント合わせは速くなると思います。ただし、バッテリーの消費は早いです。
マニュアルフォーカスとワンショットAF
 マニュアルフォーカスとワンショットAFの使いやすさはFZ10とそのままです。ワンショットAFも速くなっているのでFZ10よりもさらに使いやすくなっています。FZ20のマニュアルフォーカスはAFと同様の簡単さでピントが合わせられ、そのまま置きピンも出来ますし、ピントリングでそのまま微調整が出来るという大変優れた機能で、FZ10の時からAFは一切使わずにMFだけを使っているという人もいます。私もその1人でした。
AF補助光について
 AF補助光のカタログ上のスペックは1.5mとなっていますが、コントラストのハッキリしたものなら約3mまでピントを合わせることが出来ます。逆にコントラストの低いものだと、1.5m以内にあってもピントを合わせることはできません。※コントラストとは明暗差のことです。最も効果的なのは、白地に黒など反射率の違いの大きいものです。
その他
 AFモードの設定と露出モードの設定が別々になったので、ピントはスポットモード、露出は分割測光などという使い分けが出来るようになりました。
FZ20性能詳細のページに戻る
2004/9/5作成
2004/10/26追記
2004/11/5追記