正体不明のソーラーラジオ

 数年前に日本橋で入手しました。マルツか千石だったと思います。あまりに安かったので衝動買いした記憶があります。確か300円。スイッチの機能が解らず使用することもなかったのですが、その機能を調べることにしました。

 作業中にスピーカーから音が出なくなりました。原因はボイスコイルの断線です。手持ちのスピーカーに交換しましたが、イヤホンジャックが天面にあるのでイヤホンで聞くほうが長時間動作すると思います。

 電池はNI-Cdのようです。表面が錆びていました。このラジオのソーラーは27Wの蛍光灯から約30cmで3Vを超えますので屋内でも充電可能です。電池は2.4VですがCXA1238は2〜9Vで動作するので問題ないようです。

 スイッチは図のような構成になっていました。その結果分かったことはON-OFFは回路とソーラーをONするかOFFするかです。OFFにするとソーラーでの充電はできません。ON-OFF-CHG.の機能はONにすればラジオの電源が入ります。このとき右のスイッチがONであれば充電もされます。OFFはラジオの電源切りで充電もされないようです。CHG.は右のスイッチがONの時に充電されます。右側面にDC3Vの電源端子がありますがここに3Vを供給すれば充電しますし、ラジオも鳴ります。

スイッチのパターンを確認します。

スイッチにはかなりの錆が来ています。

裏蓋の4つのネジを外すと簡単に基板が取り出せます。

 左側面にスライドスイッチが3つ並んでいるのですがその機能がよく分りませんでした。左のFM.STとAMは分かりますが、右の2つの機能が分かりませんでした。

生利王世家とあるのはメーカー名でしょ
うか?

ボイスコイルを動かすマグネットもひどい錆びです。

 ラジオの回路にはソニーのCXA1238、オーディオにはフィリップスのTDA7050が使われています。スイッチの機能も分かりましたので安心して使えそうです。

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