「ワームホールその途中」

 ・・・壬生が泣いてる夢を見た・・・
 無視すりゃいいのに気になって、死ぬほど眠い体に鞭うって葛飾に移動中。
 移動手段はワームホール(ハンドメイド品)

 ―ワームホール―
 ブラックホール内にあるとされている宇宙の虫食い穴。
 ここを通ると「時間」と「空間」が無視される。
 
 要はワープ走行の筈なんだが・・・なんで板張りの廊下を歩いてるんだ?
 ・・・僕の想像力が邪魔してんのか?・・・まっいいけど・・・
 バキッ
 (?)
 バキバキバキ
 「!みぎゃー床(?)が抜けたー!!!」
 ドサッ
 「キャー」
 絹を裂くよな女の悲鳴。
 「ギャー、美里」
 落ちた先は泣く子も黙る美里さん宅(のベットの上)。
 「アラ・・龍麻?」
 「やは・・美里さん・・」
 そろそろとベットから降りる。
 「うふふふ・言ってくれたらいつでも待っているのに・」
 (なんでパジャマのボタンを外すーー!)
 「美里・・僕ちょっと急いでるんでまた今度なー」
 さっさとワームホールを開けて去ろうとするが、
 「龍麻・・今夜の事は忘れないわ・・・うふ、うふふふふふふふふふ・」
 後ろから恐怖の声が・・・
 (ひーーーーーー【涙】)

 怖かったよー・・・柳生よりよっぽど怖いぞ、あのアマ・・・
 ・・犯されるかと思った・・・あー危なかった・・・
 しかし、なんで壬生なんぞの為にこんな苦労を!・・・
 ・・・って自分でしてる事やん・・・もーさっさと行くぞ葛飾

 ベキッ
 (げっ)
 ベキベキベキ
 「なんでワームホールが割れんねん!」
 それは君の集中力が弱いからです。
 ドサッ
 今度は布団の上。中で寝てるのは・・
 「・・・緋勇」
 「先生・・こんばんは〜(上りぎみの声)」
 ちょっと引きぎみ、先生怒りぎみ。
 「緋勇〜【怒】」
 (ひーーーーー)
 窓の外はキレイな満月。

 ・・痛い・・力いっぱい殴られたー・・・
 くそー壬生めー(逆恨み)
 ・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・
 ・・・・ところでここは葛飾か?
 なんか違うような・・・・

 ペキッ
 (あっ)
 ビキッ
 (ヤバイーーーー)
 バキンッ
 「ふぎゃー!」
 ドサッ
 今度も布団の上。
 しかし今度のは高価そうな羽根布団。ついでにそこから覗くのは長い黒髪。
 「もしかして・・・・」
 「・・龍麻さん・・・鬼神招来・十二神将!」
 御門さん宅。
 「ごめんなさいぃぃぃ!!!!」

 ・・・痛い・・・エメラルド板と十戒、外させときゃよかった・・・
 しかし、訳くらい聞けや!いきなり技かけるたぁどーゆこっちゃ・・
 あーもー葛飾はどこだー
 あんまし行かんからイメージ薄いなー
 この辺だと思うんだけど・・・・

 バキバキバキ
 ドスンッ
 痛い・・・
 ・・・まともな出かたはできんのか、コレは・・・
 もっと練習せな・・・
 あーやっと壬生ん所に来たー
 ハァー長かったなー、ここまで来るの・・
 まーさっさと顔だけ見て帰ろっと。

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