熊野古道を歩く 紀伊田辺から稲葉根王子へ(約13.5km)   2002.11.+2006.11

紀伊田辺駅

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高山寺

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秋津王子(69)

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須佐神社

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万呂王子(70)

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三栖王子(71)

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八上王子(72)

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田中神社

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稲葉根王子(73)

 

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 4年後の2006年11月29日やっとこのコースを歩いた。田辺駅と稲葉根王子の写真は2002年のもので後は今回追加した。和歌山から車で行き、田辺駅前の市営駐車場に車を預けた。
 田辺駅を9時55分に出発。今回は、高山寺は前を素通りし、会津川沿いを秋津王子跡に向かった。会津川に泳ぐ鯉を眺めながら、35分ほどで秋津王子跡に着いた。秋津王子跡(右)は道路際の田んぼの横にぽつんと石碑が立っていた。

 ここから、会津小学校の横を通り、橋を渡って25分ほどで、前に大きな池のある須佐神社に着く。急な石段をのぼり木々に囲まれた社殿でお参り。少し早いがおにぎり2個を食べて少し休む。小鳥の声がやかましいほどである。

 11時10分に出発。万呂という地名の地域をさらに会津川沿いに進む。中万呂などという地名もある。このあたりも梅林が多い。右の方に少し離れて並行してあった24号線も途中から離れた。川のすぐそばに万呂王子跡がある。右の写真の青い道標はここがはじめてであるが、これが最新の正規の道標のようである。ここも、看板だけで周りには何もない。

 万呂王子跡から15分ほどで奈良時代前期の白鳳時代の最も南に位置する国指定史跡である三栖廃寺塔跡に着く(左)。平成17年に作成した新しい説明パネルがあった。最近整備したようである。

 しばらく行くと熊野古道らしい山道に入り、熊野古道の標識が立てられている。今日は、ここまでは標識らしきものはなかった。

 三栖王子跡は立派な石碑と標識(左)があった。ここからは案内図では道が荒れているためトンネルを抜けるルートをすすめているがあえて山道を選ぶ。道はそれほど悪くないが山越えで少ししんどい道である。熊野古道はこれでなくては値打ちがない。道の両側は梅林と杉林である(右)。途中山を切り開いて造成している場所があり、熊野古道を削り取って新しい道が横切っている。こんなところまで造成する必要があるのか疑問!

 山を越えてトンネルの出口を少し下ると八上神社の入り口に西行ゆかりの八上王子跡がある。八上神社長い石段の上にある立派な神社であるが今日は素通り。みかんや柿を売っていたが一袋100円のみかんはいつも買っている由良町あたりのものに比べてあまりにもみすぼらしく買う気になれなかった。

 このあたりは岡という地名で、岡小学校の横を少し進むと田んぼの中にこんもりとした森があり、大賀ハス畑とひょうたん畑のある田中神社がある。この神社は南方熊楠ゆかりの神社とか。

 ここから最後の稲葉根王子まで5kmほど。途中王子谷ルートを行くつもりであったが、道を間違えて山に入り込んでしまったので、戻り、稲葉根トンネル経由で行く。バスの時間の関係で、稲葉根王子には立ち寄らなかった。左の写真は前回撮ったもの。右の写真は広々とした富田川とバス停。ここから竜神バス(14時4分発)で田辺駅に戻る。5時間弱でもどる。
これで和歌山県内の熊野古道(中辺路ルート)を踏破。