熊野古道を歩く 小広峠から本宮へ(約15km)   2003.3.8,9

紀伊田辺駅

  ↓バス

 小広峠

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熊瀬川王子(86)

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岩神王子(87)

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蛇形地蔵

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湯川王子(88)

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三越峠

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猪鼻王子(89)

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発心門王子(90)

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湯の峰温泉

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発心門王子

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水呑王子(91)

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伏拝王子(92)

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 山中家

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三軒茶屋跡

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祓戸王子(93)

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本宮大社

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 大斎原

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白浜温泉

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 白浜駅

 

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 参加者は23名。田辺駅から小広峠までバスで行き、ここで出発前に昼食。寒波到来で寒いのでバスの中で食べる。
 食事の後、休憩所でトイレに行きスタート。体はすぐに暖かくなりセーターを脱いだが、小雪が降り続く。
 今回は語り部として中辺路の小松さんが所用で参加できなかった生田氏に代わり案内してくれた。地下足袋に菅笠と様になっている。小松さんは森の話をいろいろしてくれまるで前回の私の要請が通じたようであった。
 しばらく行くと熊瀬川王子があり、女坂を下り、男坂を登ると岩神王子(左)がある。さらにのぼりが続き、一気に下る。
 おぎん地蔵を通過して蛇形地蔵に着く(右)。蛇形は地蔵の後ろにある蛇紋岩からついた名前。
 川を渡り、しばらく登ると湯川王子がある。このあたりは湯川一族発祥の地である。湯川一族はその後田辺や御坊の方にでた。湯川秀樹はこの湯川一族に小川家から養子に行ったそうである。
 所々に村があった痕跡を目にしながらやせた杉林を抜けると広々とした三越峠に着く(右)。
 ここから下ると赤木越えのとの分岐がある公園に着く。さらに行くと猪鼻王子がある。夕方5時頃発心門王子(左)に着く。ここからバスで川湯温泉に向かう。

 翌朝は風が強く寒いが空は快晴であった。8時に宿を出て発心門王子までバスで戻る。ここで、ドラマほんまもんのロケ地や山太郎の木などの説明を受ける。山太郎は一つの森でもっとも大きい木のことであるとか。
 しばらく山を下ると水呑王子(左)があり、みんな水筒に水を入れたり、飲んだりする。このあたりはレジャー施設として開発されたが今は使われていない。
 さらに行くと伏拝王子に着く。昔ここから大斎原にあった旧本宮が望めたところである。右の写真で中央から少し右上の白いところ付近に大斎原の森が見える。
 伏拝王子のすぐ横にほんまもんで山中家として使われた民家がある。(左)
 この付近はドラマでもよく出てきた場所がたくさんある。
 さらに進むと三軒茶屋跡があり、近くに道標があり、右こうや左きみいでらとある。これは近世になって江戸の方から伊勢を経由して本宮に来てさらに高野や紀三井寺に向かった人たちに向けて、我々の進む方向と逆に向かって置いてある。
 途中、ちょっと一休みと言う見晴らしの良いところがあって、そこからは大斎原の鳥居がはっきりと見える。日本一高い鳥居であるそうだ。
 本宮のすぐ手前に祓戸王子(右)がある。この横を抜けるとすぐに本宮に着く。この本宮は明治22年の大水害で大斎原にあった本宮が流された後、ここに移設されたとのこと。
 本宮から少し歩いて大鳥居をくぐり、旧本宮のあった場所に着きここでお昼の弁当を食べる。(右)この弁当は野中の鉄火味噌を作っている奥さんが作りご主人が車で運んでくれるもので本当においしい。サンマ寿司と山菜が極めつけ。
 ここからバスで白浜のとれとれ市場に向かい風呂に入って、白浜駅で解散。