ハモ料理について


ハモは、堅い小骨が多い魚で、背側から身にかけて、3センチくらいの骨が鉤上に生えています。
この骨を切らないと食べられません。
ハモを「腹開き」にし、皮を下にしてマナイタの手前に「真っ直ぐ」に置き、骨切り専用の包丁で、皮1枚を残して骨を切ります。
ごく細かい間隔(3センチに24の切り目を入れる)に、体長とは直角に包丁目が入るように「ジャキジャキ」ときるのです。(ほんとに「ジャキジャキ」といいます。)
今、これができるのは、ほんとに少なくなりました。私も、昔はやっていたのですが、今はもうできません。
大きな加工場では、ほとんどと言っていいほど「ハモの骨切り機」を使っています。
ハモのおとし
−−−「ハモの切り落とし」を「ハモのおとし」又は「おとし」と略しています。
活ハモを長さ3センチくらいに切り、熱湯中に「落とし」てさっと引き上げ、氷水につけて冷やします。すぐに水切りし盛りつけます。
活ハモは、湯に入れたとたん皮が縮み、骨切りした身が開いて丸くなります。
器も冷やして、梅肉、芥子酢味噌などで食べます。夏の料理の一級品です。

はもすき(4人前)

材料   ・はも(上身) 約5〜600グラム     ・たまねぎ 1個 半月切りに…
      ・ささがきごぼう  たくさん

出し汁  ・カツオだし 15   ・醤油 1   ・みりん 1   ・酒 1 の割合で!

炊き方  まず出し汁に野菜とハモの骨、アラをいれて。
      たまねぎの甘さが十分にでたところで身をいれます。
      身は煮すぎないほうが柔らかくていいですよ。
      ゆずこしょうがあれば出来上がりに・・・
      なければ一味をパラパラと。
 
★丸で1キロくらいの大きさなら1匹でいいでしょう。
  今年は、今のところ輸入物(活きたまま)も順調で比較的お求め易いかと、思われます。
  
★そのサイズですと味もいいですが、3枚におろしてもらってから骨切りしてもらった方が口当たりも
  いいとおもいます。 

★はもは梅雨の水を飲んで美味くなる!と言われますが、9月ころのハモのほうが脂のノリもよく、うまい  です。ただ、大きくなればなるほど、皮が硬くなりますよ。

以上、紀州の福井さんに教えていただきました。
近海産の「活ハモ」でするのが一番美味しいのだそうです。その中でも「沼島」のハモがいいのだとか。
(実は、この料理は、私も食べたことがないのです。今度、食べてみます。(^_^;)
                                 1999年6月5日

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