福知山では、「半夏生」にタコを食べます。
2001年7月22日付で、日本記念日協会から7月2日を「蛸の日」と認定されました。
7月2日は「半夏生」です。「半夏生」の日が「蛸の日」になったのです。詳しくはこちらを見てください。
(なお、「半夏生」は7月2日でない年もありますが、蛸の日は7月2日です。)
ご注意 ここから下の文章は、特別に日にちを指定しているものを除き、june 23,1997に書いたものです。
このページにおいで下さって、まことにありがとうございます。 このページは、まだ未完成です。下の内容をお読みいただき、「半夏生」に「タコを食べる」という風習についての情報をお持ちの方がおられましたら、 差し支えが無い限りで結構ですので、私宛にメールをいただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。 京都府下の福知山方面では、「半夏生」に「タコを食べる」という風習があります。これについて、いろいろ調べてみました。まだ、完全にわかったという段階ではないのですが、とりあえず報告しておきます。 (ここから、1998年4月23日に加筆) 1998年4月に、福井県の方から新たな情報をいただきました。(下の方にあります。) 「半夏生」に、***を食べるという風習は、地方によっていろいろあるようですね。どうも、「半夏生」に食べるのは、必ずしも「タコ」とは限っていないような気がします。 新たな情報があれば、お寄せ下さい。よろしくお願いいたします。 |
まず、「半夏生」の意味ですが、下記のとおりです。(Microsoft Bookshelf Basicより引用) |
はんげしょう---「はんげ(半夏)」が生える頃の意・七十二候の一つ。夏至の第三候。夏至から11日目で、今の七月二日頃にあたる。 はんげ--- ドクダミ科の多年草。「カラスビシャク」。本州から沖縄にかけての低湿地に生え、観賞用または薬用に栽培もされる。高さ〇・六〜一メートル。全体に一種の臭気がある。葉は長楕円形で基部はやや耳形になり長さ約一〇センチメートル。七月、茎の上部に下半部が白い葉を二〜三枚つけ、そのわきから淡黄色の花弁のない小さな虫媒花を密生した花穂をたれる。茎・葉を胃腸・きょ痰薬に用いる。和名は、白い葉をつけるからとも、また、葉の半面が白いのを半分化粧したという意味からともいう。 この日には毒気が降るといっていっさいの野菜を食べず、また、竹節虫を生じる時だといって竹の子を食べないなどの俗習がある。(この俗習がどの地方にあるのかという点は、Microsoft Bookshelf Basicには書いてありません。) この日の雨を「半夏雨」といい、大雨になることが多かったそうです。太陽が、黄経百度の点を通る日で、梅雨の最盛期にあたるのです。 |
2003年7月2日追記
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「タコを食べる」という点では、いくつかの説があるようです。 |
まず、「半夏生にタコを食べるという風習がある地域はどこか」という点
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なぜ、「タコを食べるのか」という点については |
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福井県の野路さんから情報を頂きました。 |
福井では、半夏生に焼さばを食べます。 特に、県東部の勝山・大野市では40cm前後のさばを1尾のまま丸焼にして1人1尾づつ食べます。 関東地方でもタコを食べるという事を聞いたことがあります。 |
現在では、まだこの程度しか報告できません。
京都中央市場の古老に聞いてみたり、福知山から来ておられる業者さんに尋ねていただいたりしているところです。 また、京都生協「CO-OPふくちやま」店を通じて、福知山の観光協会にも問い合わせをしていただくようになっています。 今後、これらの情報収集活動の中で、新しい情報が出てきた場合はここに書き込んでいきます。 |
1999年6月8日追記 |
福知山方面で、なぜ、半夏生にタコを食べるという風習があるのか、という問題について、福知山市と観光協会に問い合わせていただきましたが、残念ながら、確たるお返事は頂けませんでした。 京都中央市場の仲卸さんの店舗でその話をしていたら、そこの奥さんが「うちの実家では、ダンゴを食べるねんで。「ハゲダンゴ」て言うねん。」と教えて下さいました。 この奥さんの実家は京都の山科で、お百姓さんだそうです。 全国的に、「半夏生に****を食べる」という風習があるようですが、さらに調べてみたいと思います。 |
2002年6月28日追記 |
2002年6月26日、高知の女性の方から情報を頂きました。許可を得て転載いたしました。 |
高知県では、半夏生にタコを食べるのは当たり前ではないかもしれません。 しかし、魚にちなんだものを含め、四季のイベントを大事になさっているご家庭では、召し上がっていらっしゃると思います。<私の周りではあまりいないようです。 主人は魚を扱う仕事で、この季節は半夏生にタコ、土用にうなぎとPOPにもチラシにものせて販売するようですが、実際は私たち夫婦の実家でも半夏生にタコ、、、と言ったことはなかったのです。 普段のおかずには、タコを和洋で使っております。 私は、手描きのメニューやPOPを制作しております。うなぎのポスターはあっても、半夏生にタコ、という内容のを描いてとの依頼はありませんでしたが、スーパーでは販促計画に基づいて、ちゃんと半夏生も組み込まれているようなので、高知でも半夏生にタコを食べていらっしゃる所もありそうです。 |
お魚情報館の家辺と申します。半夏生についての情報、有り難うございます。 > 主人は魚を扱う仕事で、この季節は半夏生にタコ、土用にうなぎとPOPにもチラシにものせて販売 > するようですが、実際は私たち夫婦の実家でも半夏生にタコ、、、と言ったことはなかったのです。 > 普段のおかずには、タコを和洋で使っております。 半夏生については、確定的な情報が、なかなかでてきません。 私があの文章を書いたきっかけも、たまたま、福知山の店で、この時期にタコが売れるという「事実」の解明からでした。 Webに書いていますように、市の観光協会等に尋ねても、誰も「謂われ」を知らないのです。 ところが、その事実だけはあるのです。で、いろいろ調べると、Webに書いたようなことになったのです。 > 私は、手描きのメニューやPOPを制作しております。 > うなぎのポスターはあっても、半夏生にタコ、という内容のを描いてとの依頼はありませんでしたが > スーパーでは販促計画に基づいて、ちゃんと半夏生も組み込まれているようなので > 高知でも半夏生にタコを食べていらっしゃる所もありそうです。 高知のスーパーでも、半夏生は販売計画にあるのですね。 何か、明確な証拠と言った物があるのでしょうか。その点、興味があります。 |
半夏生の時期に咲く、ドクダミ科の白い同名の花を、関西ではもじって、半夏蛸と書いて、「蛸を食べましょう」と、促すということを聞いたことがあります。 蛸のように地面に吸い付いて根を張っていこうじゃないか、、、、というような。 私は忘れっぽいので、この内容もどこか違っているかもしれません。 主人に改めて聞いたところ、「仕事の資料にもこれくらいの情報しかないみたい〜」との答え。 高知より関西のほうが一般的なのでしょうか・・・。高知のスーパーなどの販促で、「半夏生にタコ」を組むのは関西の風習を習ってのことかもしれません。 私はスーパーとは関係のない仕事ですので、販売計画のことも、客の立場から想像できることしかわかりませんが、高知で半夏生にタコを食べる人が、多くなったとしたら、スーパーのレイアウトやキャッチコピーの文句の影響が大きいかとも思います。 私自身も普段知らなかった食事の行事をスーパーで知って、うたい文句につられた買ったりします。 高知での半夏生については、もっと年齢的に先輩の40代、50代、それ以上、の方でご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、身近なところでは聞きませんでした。 たまに、知ってるよといった方は、きっかけが、これまたスーパーです。 ごめんなさい。何か証拠のようなものをと書いて下さってたのに、わからなくて・・・・。 さっき本棚の食材図鑑、という本を開いて、タコのページを見ましたが「土用のタコは親にも食わすなといわれるほどで・・・」と、書いてありました。 又、築地の魚がしの方が書かれた本の、タコのページに真ダコのたまご<海藤花>はおいしいとありましたので、魚卵、内臓の好きな私は、つい、読んでいるうちに食べてみたくなりました。 半夏生というキーワードで検索した時一覧に出たページの中で、半夏生にお団子を作って先祖に供える地域もありました。お時間のある時にご覧になって下さいませ。 |
2002年7月10日追記 |
2002年7月6日、岡山の方から情報を頂きました。ありがとうございました。 |
岡山に単身赴任しています。岡山で゜も蛸を食べる習慣が残っているようです。 半夏生の日にスーパーのチラシに「田植えが終わり、稲が地にしっかりと根付くようにと願いをこめ、しっかり地に付いたら離れない蛸を食べる習慣がある」とありました。 でも同僚に質問をしたら、知らないが大半でした。 |
2003年6月28日追記 |
2003年6月27日、京都生協COOP男山の方から情報を頂きました。ありがとうございました。 |
私は京都に住んでいます。京都生協「COーOP男山」では、半夏生にはたこを食べると言う事でたこを売り込みます。半夏生に蛸を食べるのは、{この時期雨が多いので農作物が蛸の吸盤のように地に根を付けるように}との願いを込めて蛸を食べると聞いております。 |
2003年7月3日追記 |
2003年7月2日、「大阪の堺に住まいするやんじい」さんから情報を頂きました。感謝いたします。 |
堺のある地区では、半夏生のことを“はげっしょ”と言います。 この時期には田植えが終わっていて一息つくころです。 勿論今はそうではありませんが、もっと田植えの時期が早まりましたので。 また、蛸を食べることも同じです。 この意味は、蛸の足を想像してみて下さい、ぶつぶつがあるでしょう。 それが稲穂のように見えるからです。 つまり、米の収穫の時期には立派な稲穂が実っていて欲しいという願いです。 つたない情報ですが、お役に立てれば思いました。 |
2004年7月3日追記 |
2004年7月3日、和歌山の樫葉さんから情報を頂きました。感謝いたします。 |
和歌山県和歌山市の「スーパーまつげん」の7月1日付けチラシに <この季節、田植えも終わる頃で、植えた稲がしっかりと「たこ」が吸い付くように根を張り、豊作を願ってたこを食べる習慣があります。> とありました。 一報をお送りいたします。 |
2004年7月6日追記 |
2004年7月5日、京都府福知山市のm-saitohさんから情報を頂きました。感謝いたします。 |
福知山で半夏生の日にたこを食べるというのは、福知山の住人ですが、日が浅いので初耳でした。 この頃、鯖の串焼きは「田植え魚」として、お祝い(お見舞い)に大休み(かつては6月の28日が田植え終了の村中の休日でした)親戚に持つて行き、親族集まって柏餅とそれを食べる習慣が、佐分利谷から奥上林であったのは記憶があります。 ちなみに半夏生は、ドクダミ科の草のほか、木の葉が白くなる状況のもの(広葉樹ですが名前がわかりません)も、そう呼ぶようです。この時期に起こる現象です。 |
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