魔導師と雪竜2(おまけ)
作:MIHO イラスト:Pearl Boxより

魔導師と雪竜2おまけです。別名予告編・・・?



−舞台裏−

皆さん、こんにちわ。
今回、活躍の機会が皆無に等しい『風精』ことシルフです。
何故、今作においてわたくしの出番がほとんど無いのか?それは、ひとえに、作者の“愛”が他に移ってしまったからに他なりません。

−作者:あの?もしもし?−

そう、前作では、スノーさん、火精<サラマンデル>、そしてわたくし。三者に等しく注がれていた愛情が。

−作者的には、ぶっちぎりで、火精にコロんでいたよ、う・・・(最後まで言い切る前に、見えざる刃が作者の口を塞いだ)−

コホン。三者に平等に注がれていた愛情が、闇精<シェ−ド>、水精<ウンディーネ>に分散されてしまったが故です。
まあ、別に、お二方に情が移ってしまったことは、構わないのですけれど、
それ以外の方に、明らかに傾倒していると見受けられる節があることは、いったいどういったことなのでしょう?
それも、仕方のないことかもしれませんが。
作者は、普通のものにあまり、興味を示されません。世間一般の常識からみて、明らかに“変”と称されるものにコロぶ傾向がありますから。わたくしには理解できませんが。いいえ!したいとも思いませんけれど。

−そこまで言うか?−

そのことは、始めから、危惧していたことです。けれどこれは、看過できることではありません。断じて!そのようなことで、わたくしの出番が減算されるなど

・・・。と、冗談はここまでにして。

−本気<マジ>入ってなかった?をい...−

今回、わたくしに出演の機会がなかったのは、作中で召喚主<マスター>が言ってましたように、ある事情から、精霊界を離れることが出来なかったからです。
その事情とは。
キーポイントとなるのは、『風の精霊珠』です。
これは、召喚主達の絶対絶命の窮地、そこに颯爽と現れたわたくしが携えていたものです。
本来ならば、この『風の精霊珠』に込められている力は、ある一定を超えない限り、世界に介在する自然の精霊力を自動的に取り込み、力を補充することができます。
しかし、それを超えてしまうと、精霊力の根源たる精霊界に戻り、力を補充する意外に回復の手段はないのです。
と、これがわたくしが、召喚主のお傍に居ることができなかった理由です。
それと、いま一つ。恐らく、皆さんも疑問に思っていらっしゃるであろう、重大な事柄について、お話しておきましょう。

それは、召喚主達の危地を救い、今回の事件が、大団円を迎えた(一部そうでないかたもいらっしゃいますが、それはわたくしが関与することではありませんので。あしからず)その後。わたくしが一体どうしていたのか?
作中では一切語られていません。
これは、何も、召喚主がお忘れになっていたのではなく、それ以前の根源的な問題として。
作者がそのことを、コロっと失念していたからです。
まったく、不届き千万という他のないこの所行!
しかし、それよりも、許せないことは。作品を読み返して、そのことに気付いたはずですのに、作者は、「ま、いっか」ですませてしまったことです。
な、なんという仕打ちでしょう。いくら、わたくしが作者の好の変なキャラではないとはいえ、あんまりです。
この埋め合わせは、是非とも次回作でして頂かなければ。ええ。是非。

−いや。そんなこと勝手に決められても困るんですが?−

というわけで。次回予告です。

『魔導師と雪竜3』
舞台は、・・・まだ決まっていません。もちろん、作者が考えていないからです。
物語は、前述の『風の精霊珠』の力を使い切ることになったある事件が中心となります。
それに絡むのが、わたくしと同じく、召喚主<マスター>の使役精霊、その最古参たる、土精<ノーム>と、最年少の光精<ウィスプ>です。
これで、召喚主の使役精霊が勢揃いするわけですが、果たして、召喚主達が巻き込まれることとなるのは、一体、どんな事件なのでしょう?
それよりも、気苦労の絶えない召喚主の胃は大丈夫でしょうか?いまから、心配です。

では、皆さん。乞う御期待。

−・・・。なんつー恐ろしいことを。ディナウの胃に穴が開くまえに、作者の胃に穴が開くわ!
皆さん、念のために言っておきますが、予定はあくまで未定ということで。そこんとこ、御理解の程を−


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