光精(以下、光):納得いかんのじゃ!わらわは不満なのじゃ!
風精(以下、風):まあ。いったいどうしたんですの?
光:どうしたもこうしたもないのじゃ。わらわの出番が少なすぎるのじゃ!最後の
ほうにほんのちょびっとしか出ておらん!
赤<サラマンデル>のヤツは最初から最後までが出ずっぱりじゃというのに。
いや、それよりもなによりも、あの変な鳥が大きな顔をしているのはどういう
ことなのじゃっ!
風:それは、仕方ありませんわねえ。作者の『趣味』ですもの。
光:『趣味』じゃと?そのようなくだらぬ理由で、わらわの出番が減らされたとい
うのかや!?・・・・・納得いかーーーんっっっ!!のじゃ!
風:そうは申しましても、私達は作者好みの『変』なキャラではありませんし。そ
うと言って、出番を増やす為に『変』になるわけにもいきませんでしょう?
光:当然じゃ!何故わらわが作者ごときに媚びを売らねばならんのじゃ!
−作者(以下、作):何か、さり気に酷い言われようしてるんですが?
光:しかし、これは由々しき問題じゃ。何か良い手段はないものなのかや?
−作:あっさり無視されてるし。しくしく。
光:そうじゃ!かの“管理人”殿のように、作者の枕元に立って脅すというのはど
うじゃろう?
風:まあ。そんな非道な真似はしてはなりませんわ。
あっ。誤解なさいませんように。なにも“管理人”様を非難している訳ではあ
りませんわ。何と言っても、“管理人”様は奇特なあの作者と長らくお付き合
いしてくださっているのですもの。それくらいの特権はあって然るべきですわ。
光:ならば、どうすればいいというのじゃ?小姉様(シルフ)?
風:そう、ですわね。私達は、もっと、ソフトにお願いしてみましょう。
光:お願いじゃと?(思いっきり不満)
風:そうですわ。作者の枕元に立って、眠る間もない程に懇々とお願いするので
す。それを十日程も繰り返せば、忍耐力も体力もない作者のことです。快く
私達のお願いを聞いてくれなすわ。
光:なる程。それは良い考えじゃ。
−作:ちょぉっと待ぃ!そっちの方が思いっ切り非道だろうが!!
(しばし黙考)
フッ。そっちがその気ならば、こっちにも考えがある。お望み通り出番を
増やしてやろうじゃないか。そのかわり、あーんなことや、こーんなこと
をさせてやる。フフフフフフフ(無気味な笑い)
風、光:(無言)
そして、雷撃と、鋭刃が作者を襲う。風と光の嵐が収まった後、そこにあったのは。こんがりウェルダンに焼き上げられ、サイコロステーキと化した作者の姿が・・・
光:と言うわけで、次回予告じゃ。次回こそはわらわの大活躍!『風の宝珠』にま
つわる物語なのじゃ。これは、絶対決定事項。によって、変更はないのじゃ!
風:当然ですわ。前回、予告をしておきながら、作者の気紛れのせいで、あっさり
変更されてしまいましたものねえ。おかげで、私嘘つきになってしまいました
わ。
次回は、なにがあろうと、どんなことがあろうとも、約束は守ってもらいます。
ええ必ず。もし、破るようなことがあったら、そのときは・・・サイコロ
ステーキでは済みませんわよ。
−作:と、おっしゃいますと?
風:あら、お聞きになりたいですか?
光:聞かぬ方が良いかもしれんのじゃ。
−作:すっごく嫌な予感がするんですが、一応、参考までに。
風:『消し炭細切れ肉<ミンチ>』ですわ。(冷淡に、これ以上はないというほど
冷淡に微笑んで)
−作:そ、そんな御無体な。
風:それが嫌でしたら、私達の期待に添うように頑張ってくださいましね。
光:小姉様のいうとおり。精進邁進するのじゃ。
−作:知るかー!そんなもん。お前らが勝手に決めたんだろうがーーーーー!!
などと、氷雪の女神もかくやという冷たい殺気を前にして、命知らずなセリフを口にする勇気など、作者にはなかった・・・