魔導師と雪竜3.5(おまけ)
作:MIHO イラスト:雲水亭より



−おまけ−


光精(以下、光):納得いかんのじゃ!わらわは不満なのじゃ!

風精(以下、風):まあ。いったいどうしたんですの?

光:どうしたもこうしたもないのじゃ。わらわの出番が少なすぎるのじゃ!最後の
  ほうにほんのちょびっとしか出ておらん!
  赤<サラマンデル>のヤツは最初から最後までが出ずっぱりじゃというのに。
  いや、それよりもなによりも、あの変な鳥が大きな顔をしているのはどういう
  ことなのじゃっ!

風:それは、仕方ありませんわねえ。作者の『趣味』ですもの。

光:『趣味』じゃと?そのようなくだらぬ理由で、わらわの出番が減らされたとい
  うのかや!?・・・・・納得いかーーーんっっっ!!のじゃ!

風:そうは申しましても、私達は作者好みの『変』なキャラではありませんし。そ
  うと言って、出番を増やす為に『変』になるわけにもいきませんでしょう?

光:当然じゃ!何故わらわが作者ごときに媚びを売らねばならんのじゃ!

−作者(以下、作):何か、さり気に酷い言われようしてるんですが?

光:しかし、これは由々しき問題じゃ。何か良い手段はないものなのかや?

−作:あっさり無視されてるし。しくしく。

光:そうじゃ!かの“管理人”殿のように、作者の枕元に立って脅すというのはど
  うじゃろう?

風:まあ。そんな非道な真似はしてはなりませんわ。
  あっ。誤解なさいませんように。なにも“管理人”様を非難している訳ではあ
  りませんわ。何と言っても、“管理人”様は奇特なあの作者と長らくお付き合
  いしてくださっているのですもの。それくらいの特権はあって然るべきですわ。

光:ならば、どうすればいいというのじゃ?小姉様(シルフ)?

風:そう、ですわね。私達は、もっと、ソフトにお願いしてみましょう。

光:お願いじゃと?(思いっきり不満)

風:そうですわ。作者の枕元に立って、眠る間もない程に懇々とお願いするので
  す。それを十日程も繰り返せば、忍耐力も体力もない作者のことです。快く
  私達のお願いを聞いてくれなすわ。

光:なる程。それは良い考えじゃ。

−作:ちょぉっと待ぃ!そっちの方が思いっ切り非道だろうが!!
  (しばし黙考)
  フッ。そっちがその気ならば、こっちにも考えがある。お望み通り出番を
  増やしてやろうじゃないか。そのかわり、あーんなことや、こーんなこと
  をさせてやる。フフフフフフフ(無気味な笑い)

風、光:(無言)


そして、雷撃と、鋭刃が作者を襲う。風と光の嵐が収まった後、そこにあったのは。こんがりウェルダンに焼き上げられ、サイコロステーキと化した作者の姿が・・・


光:と言うわけで、次回予告じゃ。次回こそはわらわの大活躍!『風の宝珠』にま
  つわる物語なのじゃ。これは、絶対決定事項。によって、変更はないのじゃ!

風:当然ですわ。前回、予告をしておきながら、作者の気紛れのせいで、あっさり
  変更されてしまいましたものねえ。おかげで、私嘘つきになってしまいました
  わ。
  次回は、なにがあろうと、どんなことがあろうとも、約束は守ってもらいます。
  ええ必ず。もし、破るようなことがあったら、そのときは・・・サイコロ
  ステーキでは済みませんわよ。

−作:と、おっしゃいますと?

風:あら、お聞きになりたいですか?

光:聞かぬ方が良いかもしれんのじゃ。

−作:すっごく嫌な予感がするんですが、一応、参考までに。

風:『消し炭細切れ肉<ミンチ>』ですわ。(冷淡に、これ以上はないというほど
  冷淡に微笑んで)

−作:そ、そんな御無体な。

風:それが嫌でしたら、私達の期待に添うように頑張ってくださいましね。

光:小姉様のいうとおり。精進邁進するのじゃ。

−作:知るかー!そんなもん。お前らが勝手に決めたんだろうがーーーーー!!


などと、氷雪の女神もかくやという冷たい殺気を前にして、命知らずなセリフを口にする勇気など、作者にはなかった・・・


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