2. 足先ポカポカ体操
この寒い季節、背中を丸くして指先や足先が冷たいと困っておられる方も多いことでしょう。 じっとしていないで!!
さあいっしょに動きましょう。
まづは深呼吸。新鮮な酸素をいっぱい吸い込んで始まりです。
巻いたタオルに土踏まずをあてる要領で、軽くその場で歩いてみましょう。足底のツボを刺激し、筋肉は血液を運ぶポンプの役目をします。
脚は“第2の心臓”
全身の血行をよくするには脚を動かすことが効果的。血液は酸素と栄養をたくさん引きつれて体内を駆け回ります。
ストレッチ体操で、筋肉をゆっくり伸ばし、リラクゼーションさせて血行を促します。
手で壁を押しながら、ふくらはぎ、アキレス腱を伸ばしましょう。
腕を大きく振り上げ、ひざを高く、大きな動作で巻いたタオルを踏みましょう。
1ポイントアドバイス |
これらの部位も伸ばしましょう
どの動作も息を吐きながらゆっくり行います。
脚の内側 / 大腿部の前 / 脚・腰の後ろ側
一般に血液が心臓を出発して再び心臓に帰って来るには1分間かかり、それが運動すると3分の1の速さで戻ってくると言われています。
運動していない時の静脈は血流がプーリング(流れが悪くたまっている)しています。軽い筋の収縮により血液プーリングを押し出し、静脈の流れをよくしましょう。
このような運動を毎日10分間程度続けてください。“継続は力なり”でがんばりましょう。
3.腰痛(2) −腰椎椎間板ヘルニア−
椎間板とは腰椎と腰椎の間にある軟骨のことで、クッションの働きをしています。この椎間板には普通の姿勢で立っていても約100Kgの内圧がかかっており、前かがみになると椎間板内圧は150Kgに上昇するといわれています。椎間板軟骨は20歳代後半より退行性変化(老化)を始め弾力を失っていきます。スポーツ・労働などにより前かがみ動作や腰のひねりがくりかえされると、椎間板の一部(髄核:ずいかく)が圧力に耐えきれず、後方や後側方に膨隆したり脱出したりします。これを椎間板ヘルニアといいます(図2)。ヘルニアは腰椎の4番目と5番目の間か腰椎の5番目と仙骨の間に起こることが多く、ヘルニアにより神経が圧迫され腰痛や坐骨神経痛が出現します。また、障害の程度によっては尿閉などの膀胱直腸障害を伴ったり、下肢に筋力の低下、知覚障害が現れます。このような場合には専門医による診断が必要になります。
鍼灸による治療法はヘルニアを起こした腰部の神経根の近位部や坐骨神経周囲に鍼を行います。痛みで緊張した筋肉を緩和させたり、障害された神経の消炎・鎮痛をはかるため1〜2・で低周波通電を行うこともあります。
鍼灸治療は腰痛や坐骨神経痛の痛みを抑え、保存療法としてすぐれた効果を発揮します。