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 「地域」分科会


 宇野木洋、星名宏修、松浦恆雄は、「地域」分科会を担当する。

 宇野木は、「文芸講話」の成立と伝播を軸に、解放区・大後方を支配した文学の制度的磁場とその広がりについて検証する。

 星名は、日本の植民地とされていた台湾地域で非常に大きな影響力を持ち存在した日本語大衆文学について、日本の植民地支配がもたらした制度とのかかわりや、大陸地域との直接・間接的関係についての研究を進める。

 松浦は、大後方地域の国立戯劇専科学校と延安地域の魯迅芸術学院の比較を軸にして、近代演劇伝播の地位的差異について考究する。


 以上、「地域」分科会では、必ずしも政治的な尺度のみにとらわれることなく、中華圏文学の複数並立性といったような状況を地域という観点から浮き彫りにする作業を行う。

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