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自分が「死ぬ」ことを知っていますか。
「人は死ぬと知っていたけれど、自分が死ぬとはこら堪(たま)らん」
と言われた方があります。
生きているものが死ぬのは当たり前です。
「生あるものは必ず死に帰す。」
これはお釈迦様の説かれる真実です。
真実はとても厳しいものです。
しかし、真実に逆らうウソは耳に快いです。
(“ウソ”と言わず“癒し”と言ったほうがいいでしょうか。)
しかし、その分その先に待っている「死」の真実はとてつもなく耐え難い厳しいものになります。
では、私は今何すればよいのでしょうか。
真実を受け入れるか、ウソでごまかすか、です。
ウソでごまかすのはだめです。
「苦」を先送りするだけです。
それでは真実をどう認めたらいいのでしょうか。
どうしても認められない今の私を納得させてくださるのが阿弥陀様ご本願です。
阿弥陀様の「我に任せよ、必ず救う。」のお慈悲を歓ぶのが、死の苦しみを乗り越えられる唯一つの道です。
私の「死」の先は阿弥陀様のお浄土に生まれる
「生」が保証されていると慶ぶことです。
死ぬのではなく生まれるです。
これを「往生」と言います。
南無阿弥陀仏、なまんだぶつ・・・・―住職より―
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