「恩」には3つの性質・特徴があるといわれます。
恩は、それが大きいほど分かり難いといいます。
逆に「小さな恩」は、分かりやすいです。
たとえば、身近で助けられた恩。
困ったときに手を貸してくれたこと。
恩としてはとても小さいのだけれど、とてもよく分かります。
ところが、日光や空気、水など自然の恵みは分かり難いです。
聞いてみれば頭では理解できることです。
私を生み育ててくれた親の恩。
分かるときは自分が子供を持ったときではないかといわれます。
「子をもって知る親の恩」という言葉があります。
それでも分かるのは半分だとも言われます。
私の後生を極楽浄土とお決め下さった。
阿弥陀様のご恩、自然環境、親、ご先祖、仏様と恩は大きくなりますが、とても私には分かり難いのです。
恩の大きさは何度も何度も聞いていかなければ分かりません。
蓮如上人は「仏法は聴聞にきわまる」といわれています。
南無阿弥陀仏、なんまんだぶつ・・・・
―住職より―
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