「生きてよし、死してよし、生死の峠に立ちてただ念仏す。」
お釈迦様の悟られた“法”はこの世の真実です。
生きているものは必ず死んでいきます。私は分かっているようで、実はよく分かってないのです。
「死ぬのはいやだ、いつまでも生きていたい」
と思うのは私の欲です、煩悩です。
“生”は良いもの、“死”は悪いものと思い“死”を嫌います。
これは真実の“法”に逆らった深い迷いの世界です。親鸞聖人は「臨終の一念の夕べ、大般涅槃(だいはつねはん)を超証(ちょうしょう)す」と阿弥陀様のご本願を喜ばれました。
死んで終いでもないし、地獄、餓鬼、畜生の迷いの世界に行くのでもない、阿弥陀様のお浄土で“佛”悟りを得させて戴く身だ、と慶ばれたのです。
ただ念仏させて戴くだけです。
南無阿弥陀仏、なんまんだぶつ・・・・
―住職より―
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