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教養関連の本の書評2 |
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野口靖夫 (のぐち やすお) |
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(プロフィール) 1940年北海道生まれ。 1963年北海道大学工学部精密工学科卒業。 同年、キヤノン(株)入社。事務機設計、セールスエンジニア、開発技術評価部副部長を経て、現在、朝日カルチャーセンターなど多数のスクール、シンクタンクおよび企業のセミナー講師やコンサルタントとして活躍中。 JIIMA(日本画像情報マネジメント協会)、JASDIS(日本災害情報学会)会員。 |
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リーダーのための目標の立て方達成のしかたおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:1,300円 発行所 :日本実業出版社 発行日 :2003年9月 形態 :単行本・222ページ ジャンル:教養 目次 第1章 仕事の成果は「目標管理」次第で倍増する 第2章 効率よく目標を設定する方法 第3章 目標達成のために管理者は何をすべきか 第4章 問題解決力が目標達成の可能性を高める 第5章 目標達成をどう評価し、人事考課に活かすか 第6章 自己啓発目標の立て方と達成の方法 |
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![]() 日本の多くの企業では人事制度として「目標管理」の制度を取り入れている。 本書では「目標を効率よく設定する方法」、「目標を達成するための考え方」、「目標の達成を評価し人事考課するノウハウ」などについて、図を織り交ぜながら分かりやすく解説している。 ![]() タイトルにはリーダーのためのと書かれているが、会社で管理職やリーダーの役職に就いていない人にとっても十分役立つ内容である。 「目標管理」の重要性、目標の設定のしかた、業務遂行上起こりうる問題を解決する上での考え方など、業務上役立つ情報が多い。 また人事考課を行うリーダーや管理職の人にとっては効果を行う際の考え方について書かれている。 図も多くて非常に読みやすかった。 |
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(書評作成:2003年12月19日) | ||
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轡田隆史 (くつわだ たかし) |
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(プロフィール) 1936年東京生まれ。 早稲田大学卒。59年、朝日新聞社入社。 社会部次長などをへて、編集委員から論説委員になり、夕刊一面コラム「素粒子」をひとりで八年間執筆。 99年春、退職。 |
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「考える力」をつける本 新聞・本の読み方から発想の技術までおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() 本体価格:1,262円 発行所 :三笠書房 発行日 :1997年1月 形態 :単行本・248ページ ジャンル:教養 目次 プロローグ 思考力はどうすれば深められるか 第T部 「考える力」をつけるための第一歩 1章 「今日一日」からはじめる知的生活術 2章 新聞から何をどう読みとっていくか 3章 「量の読書」と「質の読書」 4章 「いい問いかけ」の条件 5章 メモの作法と方法 6章 「鍵の束」としての辞書と索引 第U部 「考える力」と「表現する力」を磨く法 7章 「考えるきっかけ」をどうつかむか 8章 「書くこと」は「考えること」 9章 ワープロ・パソコンでできること、できないこと 10章 「情報」を生かすための考え方 11章 議論の方法−「論理的な考え方、話し方」とは? 第V部 「発想の豊かさ」はここから生まれる! 12章 オリジナルなものを生み出す力 13章 「好奇心の領域」を広げてゆく法 14章 遊び上手は仕事上手 |
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![]() 朝日新聞社論説委員である著者が、長年の記者生活で得た知見に基づき、「考える力」をつけるための考えについて自らの考えや多くの引例を基にして述べている。 考える力の土台となる問う力、観察する力を中心に、メモの方法、辞書の使い方などが解説されている。 ![]() 技術者としていろいろな新しい発想(アイデア)を出したいな、と思っているときに本書を見かけ購入した。 本書のキャッチフレーズは「すべての人に役立つ「思考ノウハウ」の決定版」ということであったが、文系の人向きであり、理系の人には向かないと思った。 文書の言い回しは新聞記者であることからさすがと思わせるが、ちょっとだらだらと書きすぎの感がある。 ひとつの意見については見開き2ページくらいで要点だけさっと書いていてくれたほうが見やすくて理解しやすいと思う。 12章の「オリジナルなものを生み出す力」にすごく期待したが、結局言いたいことが理解できなかった。 理系の人にとっては、本田宗一郎や松下幸之助等の人の本を読むほうがためになるであろう。 ただ次の言葉は非常に参考になった; 「現状の認識はやや悲観的に。しかし、未来と将来の展望については楽観的に。」 |
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(書評作成:2004年2月2日) | ||
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藤井行夫 (ふじい ゆきお) |
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(プロフィール) 1930年、大阪市生まれ。 日本実業出版社で編集スタッフを歴任。 1984年に同社を退職、以後フリーとして経営評論活動に入る。 |
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松下幸之助の人の動かし方おススメ度:(5点満点)![]() ![]() 本体価格:450円 発行所 :三笠書房 発行日 :1988年10月10日 形態 :文庫・224ページ ジャンル:教養 目次 序章 松下幸之助の「叱り方」 第1部 松下幸之助の「人間の器量」 第2部 松下幸之助の「プラス思考」法 終章 「松下教」の教祖・松下幸之助 |
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![]() 著者が、中小企業経営者である知人のAに対して、松下幸之助の人の動かし方を指南するという設定で、ビジネスマンが部下や人を活用する際の心構えについて解説している。 ![]() 多くのビジネス書と同様にためになることがたくさん書いてあり、また間違ったことも書いていない。 しかし文書が物語的で今ひとつ心に訴えかけてくるものが足りない。 著者が単なる経営評論家であり、人の語録をただ単に解説・評論しているだけで、自らの体験談に基づいていないためであろうか? 松下幸之助からビジネスマンの心構えを学ぶには、やはり本人(松下氏自身)が書いた著書を読むべきであろう。 |
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(書評作成:2005年4月26日) | ||
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山崎武也 (やまざき たけや) |
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(プロフィール) 1939年神奈川県生まれ。 63年富山大学工学部機械工学科卒業。同年三菱電機株式会社入社。 富山県立大学特別研究員、富山大学経済学部講師、株式会社国際電気通信基礎技術研究所技術リエゾンセンタ顧問をつとめる。 SAM経営近代化協会日本チャプター会員、日本科学史学会会員、「元気に富山推進懇話会」イタリア語読書会代表世話人。 |
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一流の仕事術 仕事を極めるための100の法則おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:495円+税 発行所 :PHP文庫 発行日 :2003年2月17日 形態 :文庫・224ページ ジャンル:教養 目次 第1章 仕事って何だ 第2章 「明窓浄机」が仕事の基本 第3章 挨拶を侮るなかれ 第4章 「報告・連絡・相談」は信頼の基 第5章 「時間がない」は「知恵がない」 第6章 情報とのつきあい方 第7章 創造力の磨き方 第8章 スランプだと思ったら 第9章 自分を助けてくれるビジネスツール 第10章 「この人なら」と思われる「超・一流の仕事」 |
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![]() 仕事のプロフェッショナルとなるために身につけなければならないと著者が考える100の法則(各章10の法則)について述べられている。 ![]() 一つの法則は見開き2ページで簡潔にまとめられており、読みやすい。 一つ一つの法則には適切なタイトルがつけられており、目次を見るだけで大体の内容が思い出せる点は好ましい。 また同様の理由で各法則が検索しやすい。 新人〜中堅のビジネスマン向けと思われる。 書いてある内容はすごく当たり前のことで、何一つ間違ったことは書かれていない。 新人がこれからどういうビジネススタイルを構築していこうかと考える場合や、これまでの自分のビジネススタイルに致命的な欠点はなかったかと考え直す場合には本書は役立つかもしれない。 ただあまりにも当たり前のことが書かれているので、新しい何かの考えがほしいという場合には不向きである。 またいまいち著者のことが(どんな偉い人か)知らないので、たとえば松下幸之助の語録などに比べるとありがたみが感じなかった。 厳しいことも書いたが、価格も安いこともあり新人〜中堅のビジネスマンを対象とするならば5点満点である。 |
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(書評作成:2006年6月2日) | ||
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野口悠紀雄 (のぐち ゆきお) |
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(プロフィール) 1940年、東京生まれ。 1963年、東京大学工学部卒業。 1964年、大蔵省入省。1972年、イエール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。 現在、一橋大学教授。専攻、公共経済学。 |
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「超」整理法 情報検索と発想の新システムおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:699円+税 発行所 :中公新書 発行日 :1993年11月25日 形態 :新書・232ページ ジャンル:教養 目次 序章 あなたの整理法はまちがっている 第1章 紙と戦う「超」整理法 第2章 パソコンによる「超」整理法 第3章 整理法の一般理論 第4章 アイディア製造システム 終章 高度知識社会に向けて |
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![]() 日常のビジネスライフの中で、整理されずに机の上を埋め尽くす書類の山。 著者は従来の分類しながら整理するという方法に異を唱え、「時間軸」でファイリングする押し出し法を提案している。 本書では、時間軸での整理方法、その際におけるパソコンの活用、またアイデアの創造について述べられている。 ![]() 日常業務の中で机の上に書類がたまり、作業スペースの足りず、また書類の捜索に時間がかかっていた。 そんな中、本書の時間軸整理法(書類を大体の分類で封筒に詰め、時間軸で収納していくというもの)を試してみた。 想像以上に、机の上が一気に片付いた。 また分類されていないので検索に困るかと思ったが、特に支障をきたすことがない。 まさに目から鱗の状態である。 書類が片付かないと嘆いている人には一度試してもらいたい。 |
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(書評作成:2006年6月13日) | ||
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斎藤 孝 (さいとう たかし) |
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(プロフィール) 1960年、静岡生まれ。 1963年、東京大学法学部卒業。同大大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。 専攻は教育学、身体論、コミュニケーン論。 著者のホームページへ http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/ |
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嫌われる言葉 部下と上司の常套句おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:1,300円+税 発行所 :講談社 発行日 :2004年9月15日 形態 :単行本・154ページ ジャンル:教養 目次 その1 上司の隠れた悪意(「ガキの使いじゃないんだからさ〜ぁ」、「生意気言うな!」) その2 増殖ウイルス系雑言(「頭悪いね」、「誰とは言わないが、そう言っているやつがいる」) その3 会社内おどし文句(「あほ、ぼけ、カス」、「早くやれ!」、「いま会社がどんなに大変か、わかっているのか!」) その4 ごうまんオレオレ系(「オレが若いころはそういうやり方をしなかった」、「オレがだめって言ったら、だめなんだ」、「オレはそれ好きじゃない」) その5 ネガティブパワー、炸裂!(「現実的には難しい」、「はぁ〜(ため息)」) その6 責任放棄の捨てゼリフ(「そのうちわかるよ」、「おまえに任せるんじゃなかった」、「オレは聞いていない」) その7 あんたは何様(!?)語(「場の空気を読んでくれよ」、「本質をつきつめろ」、「のぼせるな!」) その上1 それは客に言ってはいけません その上2 かわいげのない部下 その上3 部下を育てられる上司 |
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![]() ビジネスにおいて、何気なく発して相手を傷つけたり、怒らせたりする「嫌われる言葉」。 本書では「嫌われる言葉」について紹介するとともに、なぜ相手が傷ついたり、怒ったりするのかについて心理面から解説している。 あわせてこのような言葉使いであれば嫌われない(もしくは嫌われ方もまだまし)ということについても紹介している。 ![]() 仕事の上で上司から言われた言葉で傷ついたり、怒ったりすることはよくある。 ここで重要なのは、自分が上司になったときにそのような発言を繰り返してはいけないということ。 本書に収録されている内容だけで、充分とはいえないかもしれないが、今後人間関係で苦労しないためにも、本書に書かれている内容を頭の片隅においておきたい。 |
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(書評作成:2006年6月22日) | ||
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竹内 薫 (たけうち かおる) |
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(プロフィール) 1960年生まれの猫好き科学作家。 その裏の顔は、ミステリー作家の湯川薫。東京大学理学部物理学科卒業。 マギル大学(カナダ)大学院博士課程修了。 著者のホームページへ http://kaoru.to/ |
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99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() 本体価格:700円+税 発行所 :光文社新書 発行日 :2006年2月20日 形態 :新書・254ページ ジャンル:教養 目次 プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない 第1章 世界は仮説でできている 第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく 第3章 仮説は一八〇度くつがえる 第4章 仮説と真理は切ない関係 第5章 「大仮説」はありえる世界 第6章 仮説をはずして考える 第7章 相対的にものごとをみる エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる |
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![]() 「世の中はすべて仮説にすぎない」という仮説に基づき、思いこみ、常識、前例、先入観、固定観念に縛られて頭がガチガチに固まっている人の思考をやわらかくすることを目的に解説されている。 世の中はすべて仮説に過ぎないということを、「なぜ飛行機は飛ぶのか」、「ノーベル賞まで受賞した研究が覆された話」、「アインシュタインの相対性理論」などを例にとり、解説している。 ![]() 仕事の上で新しいことを発見しようとすると、自由な発想が必要となるが、そこで邪魔になるのは(本書でも解説されている)思いこみ、常識、前例、先入観、固定観念などなどである。 そのような凝り固まった思考に陥らないために日々いろいろと考えなければいけないが、本書の非常に魅力的なタイトルに惹かれて購読した。 結論から言うと「どのような現象も疑ってかかりなさい」というような内容で、辰巳渚さん著の「知力=疑う技術」と得られるアウトプットは同じという感じであった。 むしろ本書のほうが書かれている内容が哲学、科学など非常に難解な分野が多く、非常に読みづらかった(4章以後はさまざまな偉人たちの難解な仮説がたくさん出てくるので非常に読みにくかった)。 常識、前例、先入観、固定観念を鵜呑みにせず、まず疑ってかかるという志向を持つことが重要であるので、そういった思考を持つためには本書は役立つと思う。ただ、あえて非常に難解なテーマに基づき解説している本書を読むよりも、もっと平易な記述がなされている他の本のほうを薦めたい。 |
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(書評作成:2006年7月22日) | ||
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和田秀樹 (わだ ひでき) |
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(プロフィール) 1960年大阪生まれ。 1985年、東京大学医学部卒業 精神科医・医学博士、国際医療福祉大学教授、一橋大学経済学部非常勤講師。専門は精神分析学、老年精神医学など。 心理学をビジネスに「試行」したシンクタンク、ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。 |
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バカの人 その傾向と対策おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() 本体価格:1,400円+税 発行所 :全日出版 発行日 :2005年5月27日 形態 :単行本・209ページ ジャンル:教養 目次 第1章 性格バカ―よりどりみどりの困った人たち 第2章 実直バカ―勤勉なのにリストラ候補NO.1 第3章 うのみバカ―信じるものはバカをみる 第4章 決めつけバカ―人の話が聞けない残念な人 第5章 はだかのバカ―うぬぼれ・開き直り・裸の王様タイプ 第6章 ふぬけバカ―無気力・無意欲・無関心の3バカ 第7章 井戸のなかのバカ―化石知識で生きる学者タイプ 第8章 大風呂敷バカ―口だけは大統領 |
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![]() 世の中の「困った人」をバカの人と位置づけ(決して知能の低い人を意味するのではない)、それらバカの人を8種類に分類。 各種類ごとに、「バカ」の原因分析、その人とどう接していけばいいのか、あるいは自分がもしそうであるならばどのように治していけばいいのかという対策まで、「バカ」について解説している。 ![]() 仕事上でも一番重要なのは人間関係の構築である。 ただ世の中にはいろんな人がいるので人間関係の構築がスムーズにいくケース/いかないケースがあり、また人間関係の構築にもいろいろなやり方がある。 その点本書では、それを言葉は悪いが「バカ」という分類で解説されており、すべてのケースでうまくいくかはわからないが人との接し方に関するマニュアル的なものが示されていた。 また本書には「モチベーション・マネジメント」なる相手にやる気を出させる3つの法則・9つの原理・26の技術が紹介されていた。 内容までは深く解説されていないがかなり参考になると思った。 おおむね本書はかなり参考になると思ったが、かなり毒舌な部分、自己礼賛の部分がちょっと気になった。 実名でかなり批判していたが、週刊誌では面白いがこのような本の性質上ちょっとまずいのではないかと思う(本の品格を落とす行為になる)。 |
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(書評作成:2007年5月13日) | ||
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上原春男 (うえはら はるお) |
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(プロフィール) 1940年長崎県生まれ。 1963年山口大学文理学部理学科卒。九州大学生産科学研究所講師、佐賀大学理工学部助教授を経て1985年同学部教授。 1996年に同学部長、2002年には佐賀大学学長に就任。 退官後、2005年NPO法人海洋温度差発電推進機構を設立 。 工学博士。 |
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「抜く」技術 仕事に活かす・人生に活かすおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:1,600円+税 発行所 :サンマーク出版 発行日 :2005年11月25日 形態 :単行本・198ページ ジャンル:教養 目次 第1章 「抜き」の効用に気づく 第2章 「力み」を抜いて生きる―生きやすくなるための技術 第3章 「捨てる」側から発想する―成長する組織・売れる商品の共通項 第4章 適度な「抜き」のバランスが人間関係を自在にする |
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![]() 仕事や人生の様々な状況で、一歩引いてみることを「抜く」という言葉で表現している。 そして「抜く」という言葉をキーワードに仕事や人生を力みなく円滑にこなす方法について、著者自身のライフワークである「海洋温度差発電」の成功事例を基に解説している。 ![]() 人生でも仕事でも兎角がんばりすぎてしまうものである。 それが成功に繋がっていればいいが、時としてそのがんばりは自己満足に終始していて、それが相手に伝わらないこともままある。 そんな中、「抜く」(一歩引く)技術というものが重要であることに気づかされた。 また著者は「抜く」=手抜きではなく、「抜く」技術を発揮するためにはその反作用である「押す」技術も重要であると言っておられる。 すなわち例えば仕事において「抜く」技術を発揮するためには、その仕事について充分精通していなければならないということである。 単なる「抜く」という言葉だけを真似ることは単なる手抜きでしかなく、しっかりとしたがんばりが背景にある必要がある。 日ごろがんばっているのにどうも思ったほどの成果が得られていないと考えるビジネスマンにはオススメの本である。 本書の中では「海洋温度差発電」の開発事例を交えて説明しようとしているが、何度も同じような事例が出てくるのは少しうんざりであった。 その説明を少々「抜け」ばもっと読みやすいのにと感じた。 |
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(書評作成:2007年6月10日) | ||
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山口タオ (やまぐち たお)(文)津川シンスケ (つがわ しんすけ)(絵) |
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(プロフィール) (前者) 兵庫県生まれ。星新―ショートショートコンテスト最優秀作受賞。 東京都在住。 (後者) 神奈川県生まれ。1988年に渡米。 在米中はメディア・アーティストとして、障害を持った子どもたちの手助けを主題とした教育的作品を数多く手がける。2001年帰国。 千葉県在住。 |
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想像力のテキスト あなたのいるところおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() 本体価格:1,200円+税 発行所 :講談社 発行日 :2003年9月24日 形態 :単行本・59ページ ジャンル:教養 目次 0 われわれはどこにいるのか 1 世界の大きさ 2 世界の形 3 天と地と 4 われわれはここにいる 補足 空の実感 |
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![]() 自分の今いる世界の大きさはスケールが大きすぎてなかなか実感できない。 そこで自分を全長5mmのアリに置き換えて今いる世界・地球の大きさを実感することにより想像力を磨く。 ![]() 普段の生活で眼に触れるものは当たり前のモノとしてなかなかその実態を実感できない。 この本を読むことで今いる世界というものを少しは想像・実感できた。 さらには今いる世界(地球)のスケールの大きさを知ることで逆に今生物が生活できる世界(生活圏)の小ささもよくわかり、そこから環境問題の重要性も浮き彫りになってきた。 本書はわずか60ページ弱。 その気になれば30分程度で全て読み切れてしまう。 そのような少ない文の中でもちょっと想像力を磨くきっかけとなったという意味で非常に価値ある本だと思う。 その一方で、60ページ弱で1,200円というのは少々コストパフォーマンス的にはどうか?とも感じた。 |
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(書評作成:2007年6月17日) | ||
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