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ビジネス関連の本の書評

 

スティーブンD.ストラウス (Steven D. Strauss)

 
(プロフィール)
作家、弁護士、ビジネス専門家。
UCLA大学院出身。
 
  
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世界のヒット商品はどんな「ひらめき」から生まれたの?

世界のヒット商品はどんな「ひらめき」から生まれたの?

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,600円
発行所  :主婦の友社
発行日  :2003年8月10日
形態   :単行本・287ページ

ジャンル:ビジネス

目次
第1章 とてつもない夢ほど実現しやすい
第2章 ブルーな気分こそひらめきの瞬間
第3章 見る前に跳べ。案ずるより産むがやすし
第4章 ひらめきの実現には先立つものが…
第5章 新しい流れに無駄な抵抗はやめよ
第6章 ひらめきの後はがまん、がまん、がまん
第7章 ひらめきを成功に結びつける7つの教訓
 内容
 著者の著作である「The Big Idea」の翻訳版。 テレビのリモコン、電子レンジ、バイアグラ、ポストイット、パンパース、携帯電話、マウス、ゼロックスなどを題材として、これら世界の発明品が生まれた背景および偉大な発明品を生み出すための心構えについて解説している。 なお原書では30の製品が紹介されているが、本書では9つが削られている。

 感想
 「プロジェクトX」の世界版という感じの本。 ただ広く浅くというコンセプトに徹したためか、「プロジェクトX」ほどは深彫りされておらず中途半端な感じがする。 ただ第7章の7つの教訓の内容は製品開発をする人にとって参考にすべきところが多いと思うので、その内容について抜粋する。
1.これまでなかったものを想像し、「なぜないか」と問え
2.一人の力でも大丈夫。人数が多ければいいものではない
3.ばかみたいに単純であれ。複雑にすると売れない
4.一番乗りこそ有利。第一印象もまた決定的な要素である
5.何度も試せ。何回でも挑戦せよ。これが努力なのだ
6.新しいものにはリスクがつきもの。リスクなくしてサクセスなし
7.「相乗効果」を求めよ。夢の実現にはパートナーが必要なのだ
(書評作成:2004年7月10日)
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永井 隆 (ながい たかし)

 
(プロフィール)
1958年、群馬県桐生市生まれ。
明治大学経営学部卒業後、地方紙などを経て東京タイムスの記者に。同紙休刊にともない、フリーに。
 
 
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技術屋たちのブレークスルー

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,300円+税
発行所  :プレジデント社
発行日  :2003年8月8日
形態   :単行本(ソフトカバー)・247ページ

ジャンル:ビジネス

目次
第1章 「ゼロから一を」生むために
 (富士通/フルカラーPDP、カシオ計算機/デジカメ)
第2章 埋もれた研究と才能を生かす
 (スズキ/「チョイノリ」、キリンビール/「キリンチューハイ氷結」)
第3章 本当は凄い日本の技術力
 (日産自動車/「フェアレディZ」、サントリー/発泡酒、
  ダイハツ工業/インテリジェント触媒)
第4章 挑戦せずにはいられない
 (東京めたりっく通信/ADSL、トヨタ自動車/燃料電池車)
第5章 理系社員が会社を走らす
 (ホンダ/「ASIMO(アシモ)」、三菱自動車工業/「ekワゴン」)
 内容
 「技術立国」日本における「ヒット商品」が生まれたサクセスストーリーについて、その開発者の焦点を当てて紹介している。 これまでの業界の常識に対して足並みを揃えずに異質を追い求めた技術者たちと、それをサポートすることで成功した組織の実例を紹介している。

 感想
 読んでみるとまさに「プロジェクトX」の世界である。 ただ取り上げられているネタはごく最近のものばかりなので、話に入り込みやすい。
登場するのは、個性豊かで組織の人からすると扱いにくい人たちばかりである。 しかし自分の信念がありそれを曲げることなく成功に結び付けている。 技術者にとってすぐに真似ができるわけではないが、参考にすべきところは多く読んで損はないと思う。 特に、富士通/フルカラーPDP、スズキ/「チョイノリ」、ダイハツ工業/インテリジェント触媒はテレビや雑誌でもよく紹介されているが、改めて読んでみても面白くてためになる。
(書評作成:2004年9月7日)
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松浦元男 (まつうら もとお)

 
(プロフィール)
1935年、愛知県名古屋市生まれ。
株式会社樹研工業代表取締役社長。
 
 
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百万分の一の歯車!

百万分の一の歯車!

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,400円+税
発行所  :中経出版
発行日  :2003年7月5日
形態   :文庫・307ページ

ジャンル:ビジネス

目次
第1章 世界一小さい百万分の一グラムの歯車
第2章 やっていい競争とやってはいけない競争
第3章 時代の流れを読み解けば道は開ける
第4章 人を育て、技術を育てる
第5章 大企業と税制が中小企業を滅ぼす
第6章 社長は誰よりも勉強しなさい
第7章 技、人、金で生きていくこれからの中小企業
 内容
 愛知県豊橋市の中小企業であり、独自の技術で100万分の1gの可動可能な歯車を発表した樹研工業の社長である著者が、自らの経営理念、同社の強みについて語っている。 またあわせてこれから日本の中小企業が大企業や中国との競争で生き残っていくためにあるべき姿についても語っている。

 感想
 最初から終わりまで著者の自慢話が続くのはちょっとうんざりであるが、それでも一分野の第一人者の言葉だけあって、参考になるべきところ、有益なヒントが得られるところは多い。
特に印象深いのは、『”世の中にはやっていい競争とやってはいけない競争がある”。
やってよいのは品質、技術、財務の競争。やっていけないのは価格、シェア、品揃え競争。』の記述である。 私の勤める会社では会社のシェアアップのためいかに低コストでモノを作るのかということが重要となっているが、まさに著者のいうやってはいけない競争をやっているといえる。 会社のお偉い方に読んでもらいたいし、実際の開発者にとっても読んで得るべきところは多い。
(書評作成:2004年7月4日)
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岡野雅行 (おかの まさゆき)

 
(プロフィール)
1933年、東京墨田区生まれ。
岡野工業株式会社社長。
 
  
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俺が、つくる!

俺が、つくる!

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,400円+税
発行所  :中経出版
発行日  :2003年2月5日
形態   :文庫・307ページ

ジャンル:ビジネス

目次
1.「できない」と言われると、俄然、成功してみせると燃えてくる。
2.失敗を何度も繰り返す。だから誰もできない仕事ができる。
3.技術は見て盗むもの。教えてもらうものじゃない。
4.勉強は大嫌いだった。その代わり、誰よりも遊んだよ。
5.技術や商売の仕方は遊びのなかから身に付けるもの。
6.図面を引かないから発想は無限に広がっていく。、他
 内容
 従業員がわずか6名ながら”深絞り”というプレス技術を武器に大企業から頼られる岡野工業株式会社を興した著者の開発哲学、経営哲学について、インタビュー形式で述べている。

 感想
 よくテレビで見るのですごく期待して読んだのではあるが・・・。 確かに読むと景気のよい話ばかりで元気つけられる気がするが、残念ながら著者の哲学をそのままビジネスに生かすことはできないであろう。 そういう意味では得るところが少ない本であった。
 また人数が少ないことを一つの自慢として採用はしていないと語られていたが、それでは継続的な発展を目指すという経済活動を否定していることになる(自らの利益だけでなく社会全体へ貢献する経済活動をすべき)。 今のように自分だけよければよいという活動を続けたならば著者が引退した後の岡野工業の発展はまず望めないであろう(まず後継者が育たない)。
(書評作成:2004年7月24日)
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日経ビジネス編集部

 
  
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この現場力がすごい

この現場力がすごい 逆境に打ち克つ会社

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,400円+税
発行所  :日経BP社
発行日  :2002年11月5日
形態   :単行本・246ページ

ジャンル:ビジネス

目次
第1章 逆境に克つ現場
第2章 倒産寸前から奇跡の復活
第3章 こうすれば「世界一」日本の技術の活かし方
第4章 中国に負けない工場
第5章 最高益を生み出す現場の力
第6章 ロボットが日本を救う
第7章 最強の裏方
 内容
 逆境に苦しむ日本企業の再生の鍵は現場にあるとして、一点集中で「世界一」のシャープ、倒産の淵から奇跡の復活をした旧ヤオハンなど、現場のがんばりで再生を遂げたり成長を続ける企業について紹介している。

 感想
 243ページで40社程度の事例を取り扱っており、単なる紹介記事になっている感じがする。 ページ数の制約からか紹介されている内容が浅い。 もう少し企業数を絞ってその企業についてもっとページを割き、成長や再生の内容について深く突っ込んだ紹介があればと思う。
(書評作成:2005年5月25日)
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唐津 一 (からつ はじめ)

 
(プロフィール)
1919年(大正8年)、旧満州に生まれる。
1942年、東京帝国大学工学部卒業。逓信省電気試験所を経て、日本電信電話公社入社。
1961年、松下通信工業 に移り、1978年常務取締役、1984年には松下電器産業技術顧問に就任。
1986年より東海大学教授を務めた。東海大学名誉教授。
1981年、デミング賞本賞受 賞、2001年、勲三等瑞宝章受章。
 
 
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現場主義

現場主義

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,300円+税
発行所  :中央公論新社
発行日  :2005年10月10日
形態   :単行本・209ページ

ジャンル:ビジネス

目次
第1章 現場主義の技術力
第2章 ものづくりは人づくり
第3章 ものが売れないのを人のせいにするな
第4章 すぐ実践できる経営学
第5章 行政は何をすべきか
第6章 日本の未来を悲観するな
 内容
 現場・現物の重要性を説くとともに、現場・現物を大事にすることで、技術的な競争力を有する日本の現場を紹介している。 また今後も国際的な競争力を維持し続けるために日本の必要な展望について述べている。

 感想
 製造業に携わるものとしては、非常に力づけられる内容であった。 冷静に考えてみると、バブル崩壊後失われた時代といわれていたが、日本の技術や製造現場は全く輝きを失っていない。 確かに日本の不況に引きずられるかたちで、少々不況の感が漂った感じはあったが、今はそこからも脱却し進歩を続けている。 それもすべては現場・現物を非常に重要視する日本の製造の強さであった。
 不況に陥れたのは、馬鹿の集まりだった金融機関と行政などのせい。 また製造現場の実態を知らず不況感をあおり続けたマスコミのせい。 いまだ製造現場は世界の一流であり、現状に満足することなく進歩し続けるべく努力を続けている。 前述の3悪(金融、行政、マスコミ)も少しでいいので進歩して、少なくとも製造業の足を引っ張ることだけはないようにしてもらいたい。
(書評作成:2007年2月24日)
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小松俊明 (こまつ としあき)

 
(プロフィール)
1967年東京都生まれ。
慶應義塾大学法学部卒業後、住友商事に入社し、米国向け貿易業務に従事。
その後、アジアで管理職研修会社を起業。
現在は、大手外資系ヘッドハンティング会社の幹部。
 
  
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デキる上司は定時に帰る

デキる上司は定時に帰る

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,300円+税
発行所  :あさ出版
発行日  :2006年7月19日
形態   :単行本・175ページ

ジャンル:ビジネス

目次
第1章 デキる上司のイマドキ事情
第2章 上司が必ずクリアしたい8条件
第3章 デキる上司の部下戦略―上司はタグボートであれ
第4章 デキる上司のチーム戦略―上司は名監督であれ
第5章 デキる上司の社内・取引先戦略―上司は優れた翻訳者であれ
 内容
 イマドキの「デキる上司」になるために、上司として心得るべきこと、部下の指導方法、部門の運営方法などについて解説している。

 感想
 会社に入ってくる新社会人は当然のことながら時代を反映して変わっていくもの。 上司としてはまずその変化に気づき、またその変化に柔軟に対応していく必要がある。 本書ではそのようなイマドキの社会人、イマドキの部門をうまく活用して行く上で心がけることについて解説されており、非常にわかりやすい。
 特に印象に残っているのは、部下は上司の「不労所得」であるという文言。 これだけ見ると誤解を与えそうであるが、つまり上司は部下をうまく活用して部門として成果を上げていくスタンスを取るということ。 部門運営、部下の育成の方針が濃縮されて言い表されたいい文言であると思う。
(書評作成:2009年11月8日)
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大山泰弘 (おおやま やすひろ)

 
(プロフィール)
1932年東京生まれ。
日本理化学工業(株)会長。
 
  
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働く幸せ

働く幸せ

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,400円+税
発行所  :WAVE出版
発行日  :2009年7月31日
形態   :単行本(ソフトカバー)・191ページ

ジャンル:ビジネス

目次
プロローグ 知的障害者に導かれたわが人生
第1章 「逆境」を最大限に活かす
第2章 働いてこそ幸せになれる
第3章 地域に支えられて
第4章 幸せを感じてこそ成長する
第5章 「働く幸せ」を広げるために
第6章 会社は、人に幸せをもたらす場所
 内容
 知的障害者が社員の7割というチョーク会社「日本理化学工業」の会長が、知的障害者を雇用し始め、それを拡大させてきた背景などから、働くことの意味や働くことの幸せについて解説している。

 感想
 「日本でいちばん大切にしたい会社」でこの会社のことを知り、そのすばらしい仕事に感動した。 そしてその「日本理化学工業」の会長がじきじきに書いた本であるということで本書を手に取った。
 内容はまさに感動ものである。 「日本でいちばん大切にしたい会社」よりももっと感動的な話が準備されていた。
 本書では知的障害者に対する働き甲斐ということでまとめられているが、働くことの意味や幸せという意味では会社で働く誰しもに当てはまること。
 果たして自分は自分の部下たちに、働くことの幸せを感じさせられているであろうか? いろいろと考えさせられたし、またどうすればいいのかというヒントももらえたような気がする。
 ビジネスマン、特に部下を率いる人にとってはぜひとも読むべき本である。
(書評作成:2010年9月25日)
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城 繁幸 (じょう しげゆき)

 
(プロフィール)
1973年山口県生まれ。東大法学部卒業後、富士通入社。
2004年、同社退社後に『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』を出版。
現在、人事コンサルティング「Joes’s Labo」代表。
 
 
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若者はなぜ3年で辞めるのか

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

おススメ度:(5点満点)

本体価格:700円+税
発行所  :光文社新書
発行日  :2006年9月20日
形態   :新書・231ページ

ジャンル:ビジネス

目次
はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
第1章 若者はなぜ3年で辞めるのか?
第2章 やる気を失った30代社員たち
第3章 若者にツケを回す国
第4章 年功序列の光と影
第5章 日本人はなぜ年功序列を好むのか?
第6章 「働く理由」を取り戻す
 内容
 若手が短期間でそして簡単に離職してしまう(せざるを得ない)日本の現状に対して、日本の年功序列性の問題点の側面から解説している。

 感想
 リーマンショック以前には一瞬売り手市場の就職戦線があり、そのときに就職した若手の離職率は非常に高かった。 本書が執筆されたのはちょうどそのころである。
 本書では著者は日本の年功序列を徹底的にこき下ろし、それが若手に閉塞感をもたらしているという。 確かにその側面もあるであろうが、それだけに原因を求めるのは全くもって短絡的であるといえる。
 果たして著者が言うように年功序列制はひずみばかり生み出しているんどえあろうか? そして若いころの苦労は本当に報われないのであろうか? 日本には徒弟制というすばらしい制度があり、それが日本の技術力の源泉を担っているという事実もある。
 旧来の制度を否定するだけで自らの考えが述べられていないというところの本書の限界がある。 著者が閉塞感漂う若者に主張しているのは、「自らの考えを主張しよう」の1点しかなという点に本書および著者のの薄っぺらさを感じてしまう。
(書評作成:2010年9月25日)
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塚越 寛 (つかこし ひろし)

 
(プロフィール)
1937年、長野県駒ケ根市生まれ。
伊那食品工業株式会社、代表取締役会長。
1990年、日本寒天工業協同組合理事長に就任。1995年、科学技術庁長官賞(科学技術振興功績者表彰)、1996年、農林水産大臣賞(リサイクル推進協議会)、黄綬褒章を受章。2002年、最優秀経営者賞(日刊工業新聞社)を受賞。
 
 
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いい会社をつくりましょう

いい会社をつくりましょう

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,200円+税
発行所  :文屋
発行日  :2004年7月28日
形態   :単行本・217ページ

ジャンル:ビジネス

目次
はしがき いい会社をつくりましょう。
プロローグ
第1章 目的と手段
第2章 自然体経営
第3章 開発型企業として“種まき”を
第4章 モラール経営
第5章 「かんてんぱぱガーデン」に込めたこころ
エピローグ 学ぶ目的
 内容
 寒天商品を製造・販売する伊那食品の会長である著者が、伊那食品で実践している会社つくりの考え方について解説している。

 感想
 伊那食品というと現在、様々な会社からそのビジネススタイルを学習するためのモデルになっている会社のひとつである。 本書のタイトルは、伊那食品における社是そのもの。
 会社の目的を社員の幸せのための位置づけ、最近もてはやされている成果主義に対して懐疑的な立場をとっている。 また他の企業と異なり急激な成長を伴うビジネス展開を戒めている。 このように書くと、日本のビジネススタイルと相容れない異端な企業のように思えるが、本書を読んでみるといかにそれがすばらしい会社つくりのスタイルであるかということに気づかされる。
 会社の目的と使命は従業員の生活を守るべく、存続し続けるということ。 今の企業の多くが富と名誉を追い求め、成長路線をとることが果たしてそこで働く従業員のためになるのか? 企業の運営にかかわる経営陣の方々は一度この本をじっくりと読んで自問自答してもらいたい。
(書評作成:2011年2月27日)
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