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宮尾登美子さんの本の書評

 

宮尾登美子 (みやお とみこ)

 
(プロフィール)
高知県生まれ。高知市高坂高女卒。
「連」で婦人公論女流新人賞受賞。「櫂」で太宰治賞。「寒椿」で女流文学賞。
「一絃の琴」で直木賞受賞。「序の舞」で吉川英治賞受賞など。
 
義経  天璋院篤姫
 
  
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義経

義経

おススメ度:(5点満点)

本体価格:1,400円+税
発行所  :NHK出版
発行日  :2004年11月25日
形態   :単行本・274ページ

ジャンル:歴史小説

目次
1 平治の乱・源氏敗戦は雪の日だった  2 頼朝勅命の仕掛人は
3 牛若丸は鞍馬寺へ             4 義経、鞍馬を脱出
5 平泉での青春                6 石橋山の旗揚げ
7 大工の馬事件                8 従兄弟の木曾冠者、義仲
9 義経、初陣を飾る             10 激戦一ノ谷
11 義経の任官               12 屋島を急襲する
13 近づく決戦の日             14 壇ノ浦の戦い
15 戦のあと                 16 腰越の夕日
17 静との別れ               18 彷徨する義経
19 終焉の地は衣川の館         20 義経の首
 内容
 義経の生誕から死までの出来事について、小説風の形態で著者の視点から解説している。

 感想
 平成17年NHK大河ドラマ「義経」の原作というキャッチコピーがあったので読んでみたが、上の内容にも書いたとおり小説(シナリオ)ではなく、あくまでも宮尾氏の視点から見た義経の生涯に対する解説である。 そういう意味では大河ドラマの原作という表現は正しくなく、大河ドラマ人気にあやかった出版物といえる。
 肝心の内容であるが、文の量が少なく生涯のさまざまな出来事について浅く広く述べられているだけでかなり不満の残る内容である。 義経の本を読んだことがある人にとってはあっさりしすぎて消化不良の感が残り、この本で初めて義経のことを知る人にとっては話の脈絡が分からなくなってしまうであろう。
 他の義経関連の本(司馬遼太郎の義経など)を読めばこの本を読む必要は無い。
(書評作成:2006年2月11日)
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天璋院篤姫

天璋院篤姫

おススメ度:(5点満点)

本体価格:667円(上・下とも、税別)
発行所  :講談社
発行日  :2007年3月15日
形態   :文庫・419ページ(上巻)、414ページ(下巻)

ジャンル:歴史小説、ドラマ化された小説

目次
出立
入輿
継嗣
降嫁
動乱
余生
 内容
 2008年NHK大河ドラマ原作。
 島津藩から十三代将軍・家定の正室として大奥に入り、その後激動の幕末の時代に翻弄された天璋院篤姫の生涯を描く。

 感想
 上下巻合わせて800ページ強、しかも言葉的にも難しいところのある歴史小説ということで、読むのにはすごく時間がかかったが、楽しむ読むことができた。
 凛として、まさに”男前”な篤姫の生涯は、すごくかっこいいと思った。
 なお本書では篤姫はすごく慶喜のことを嫌っているという立場で書いているが、司馬遼太郎氏は「最後の将軍」のなかで、”慶喜びいきの(略)天璋院”というように真逆の立場で書かれている。 ちょっとした表現の違いでストーリーがまるで違ったように感じられたのは面白い。
(書評作成:2011年3月27日)
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