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久間十義さんの本の書評 |
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久間十義 (ひさま じゅうぎ) |
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(プロフィール) 1953年北海道生まれ。早稲田大学文学部卒業。 「マネーゲーム」で文藝賞佳作、「世紀末鯨鯢記」で第三回三島由紀夫賞受賞。 |
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サラマンダーの夜 ダブルフェイス | ||
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サラマンダーの夜おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:1,800円+税 発行所 :角川書店 発行日 :2004年2月5日 形態 :単行本・362ページ ジャンル:サスペンス・ハードボイルド小説 |
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![]() 新宿歌舞伎町の雑居ビル火災事件をベースとしたフィクション小説。 風俗店と消費者金融が入居する池袋の雑居ビルで火災が発生し、19名の死傷者が発生する事件が発生した。 女性記者・美津濃と捜査一課・黒田の視点から事件の背景や真相について迫っていく。 彼らは単なる火災事件だけでなく、そこには二重、三重の複雑な事件が絡み合っていることに気づく。 ![]() 実在する事件をベースとしているため、非常に興味深く読むことが出来た。 またさまざまな事件が絡み合ってくるため、飽きることなく読むことが出来た。 横山秀夫氏の「クライマーズ・ハイ」と「第三の時効」を足して2で割った感じである。 ただ一つ一つの事件の真相の深みの点においては横山秀夫氏のほうが上であると思える。 |
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(書評作成:2004年5月15日) | ||
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ダブルフェイスおススメ度:(5点満点)![]() ![]() 本体価格:1,800円+税 発行所 :幻冬社 発行日 :2000年5月10日 形態 :単行本・462ページ ジャンル:サスペンス・ハードボイルド小説 |
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![]() 渋谷でホテトル嬢が絞殺される事件が発生した。 当初は行きずりの犯行かと思われたが、被害者は証券会社のエリート社員であり、また彼女の手帳から政財界の要人のメモが見つかったことで事件は複雑な様相を見せることになる。 この絞殺事件の解決を目指す刑事達の活動を描く。 ![]() 本の帯に書いてあった記述「敵は警視総監なのか?!」にかなりの期待を持って読んでいたのであるが・・・、結構期待はずれ。 ホテトル嬢の絞殺事件の留まらず、いくつかの事件が複雑に絡み合ってスリリングにストーリーが展開する様子は読んでいて面白かったのであるが、いかんせん一つ一つの話が深掘りされておらずなんとなく中途半端である感がある。 その際たるものが「敵は警視総監なのか?!」の記述であるが。 話の素材自体は面白いので、本書のような広く浅くの話の展開ではなく、狭く深くの展開にして話に深みを持たせてもらいたい。 |
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(書評作成:2004年7月3日) | ||
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