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江國香織さんの本の書評 |
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江國香織 (えぐに かおり) |
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(プロフィール) 1964年東京生れ。短大国文科卒業後、アメリカに一年留学。 1987年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、1989年「409 ラドクリフ」でフェミナ賞。 1992年「こうばしい日々」で坪田譲治文学賞、「きらきらひかる」で紫式部文学賞、 1999年「ぼくの小鳥ちゃん」で路傍の石文学賞、2002年「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」で山本周五郎賞、 2004年「号泣する準備はできていた」で直木賞を受賞。 |
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きらきらひかる 号泣する準備はできていた | ||
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きらきらひかるおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:1,200円+税 発行所 :新潮社 発行日 :1991年5月5日 形態 :単行本・221ページ ジャンル:日本文学(文芸) 目次 1.水を抱く 2.青鬼 3.きりん座 4.訪問者たち、眠れる者と見守る者 5.ドロップス 6.昼の月 7.水の檻 8.銀のライオンたち 9.七月、宇宙的なるもの 10.親族会議 11.星をまくひと 12.水の流れるところ |
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![]() ホモの睦月とアル中の笑子の夫婦。当然のことながら肉体関係はないものの、心引かれる二人。 ちょっと変わった愛の形と、二人を取り巻く人々の様子を描いた恋愛小説。 ![]() 1章ごと交互に睦月、笑子の視点から描いている。 絶対ありえない設定で、決してうらやましくない状態でありながら、読後にはすっきり感があって、こういう二人の関係も悪くないかも、と思わされてしまう。 結局最後はどうなってしまうの?、ハッピーエンドなの?、という消化不良の感じが若干するのが残念であるが、たまには時間つぶしに恋愛小説でも読んでみるか、という人にはオススメである (実際私もそのような動機でこの本を読んだ)。 |
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(書評作成:2004年12月22日) | ||
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号泣する準備はできていたおススメ度:(5点満点)![]() ![]() 本体価格:1,400円(税別) 発行所 :新潮社 発行日 :2003年11月20日 形態 :単行本・252ページ ジャンル:日本文学(文芸) 目次 前進、もしくは前進のように思われるもの じゃこじゃこのビスケット 熱帯夜 煙草配りガール 溝 こまつま 洋一も来られればよかったのにね 住宅地 どこでもない場所 手 号泣する準備はできていた そこなう |
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![]() 第130回直木賞受賞作品。 女性たちの日常の恋、哀しみなどを題材にした12篇の短篇集。 ![]() 直木賞受賞作ということで本書を読んだ。 一つの物語は20ページ弱で平易な文章で書かれているため非常に読みやすい。 ただ女性たちの日常の恋、哀しみなどが淡々と述べられているだけの表現はちょっと合わなかった。 この物語で取り上げられている年齢に近い女性たちにとっては共感できる部分はあるかもしれないが。 物語の構成上仕方の無い部分もあるが、ハラハラやわくわくさせる部分は全く無いため、途中からは読むのがつらくなってきたし、また読み終わっても特に印象に残る部分は無かった。 かなり厳しい感想となったが、あくまでも私に対して合わなかったというだけで、登場人物の心情に共感できる人にとっては高い評価になると思う。 |
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(書評作成:2004年8月1日) | ||
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