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思い出の映画

(第9回)トッツィー
今回、紹介する映画はダスティン・ホフマンの女装で話題になった「トッツィー」というラブコメディ
映画です。劇場公開されたのは1982年でした。
私はダスティン・ホフマンの主演映画はあまりTVでも観たことが無く、「卒業」を1回観た程度
でしょうか?(その「卒業」を観てサイモン&ガーファンクルのファンになったのですが..。)
しかし「クレイマー・クレイマー」など良い作品に多く主演し、良い役者さんという印象が強かったので
そのダスティン・ホフマンが女装するってどんな映画なんだろうと興味を持って映画館に行きました。

さてあらすじを紹介しますと...。
ダスティンホフマン演じるマイケルは売れない俳優。演技に賭ける情熱は人一倍強く、実際優れた
俳優なのですが、演技へのこだわりから演出家やプロデューサーと衝突ばかり起こし、鳴かず
飛ばずでアルバイトで食いつなぐような生活をしています。そんな彼がつきあっている若手女優の
昼ドラ(アメリカではソープドラマと呼ばれています)のオーディションに付き添ったのですが、ひょんな
事から自分が女装してオーディションを受け、見事に合格してしまいます。そして女優ドロシーとして
ソープドラマにエミリー・キンバリーという役で出演するのですが、この役が大当たり。全米中で話題
となって、マイケルは絶頂を迎えます。しかし、ドラマで共演する女優ジュリーに恋心を抱いたマイケル
は、次第に女に化けてジュリーに接することに我慢できなくなり、ついにはTVの本番中に男である
ことを暴露してしまいます。さあジュリーとの関係はどうなるのか...。
とまあ、こんな感じのあらすじです。

キャストは、主役のマイケル・ドーシーをダスティン・ホフマンが演じている他は、ジュリー役に「郵便
配達は二度ベルを鳴らす」のジェシカ・ラング。マイケルとつきあっているのだけれど、最後には
振られてしまうかわいそうな若手女優サンディ役を「ワン・フロム・ザ・ハート」のテリー・ガー。
マイケルの友人でルームメイトのジェフ役をビル・マーレイ。そして変わったところではこの映画の
監督シドニー・ポラックがマイケルのエージェント、ジョージ・フィールズ役で出演もしています。

当時観た時の感想ですが、とにかくダスティン・ホフマンの女装が見事です。もう完璧に女に化けて
いまして、映画を観ながら「ああ、こんな外人のおばちゃん、おる、おる。」と感心してしまいました。
ダスティン・ホフマンの演技力にはもう脱帽しましたね。
話の内容も正統派コメディでおもしろく、楽しめる映画でした。機会があればもう一度レンタルビデオ
かDVDで観てみたい映画です。ちなみにこの映画でジェシカ・ラングはアカデミー賞の助演女優賞を
受賞していますが、もし主演女優賞にダスティン・ホフマンがノミネートされていたらそれはそれで
おもしろかったかも...。(^^;;

当時のパンフレットを読み返してみたところ、なんでもこの映画の撮影中、実はダスティン・ホフマンが
ゲイだったという噂が飛び交い、ダスティン・ホフマン自身もこれには頭を抱えたらしいです。でもあの
見事な女装を見せられてしまうと、そういう噂が出ても仕方ないなと妙に納得してしまいました。(^^;;
それほど見事な化けっぷりでしたから...。(^^;;

最後にこの映画の主題歌なんですが、「It Might Be You」(邦題「君に想いを」)という曲で、
スティーブン・ビショップという人が歌っています。あまりヒットはしなかったのですが、とても素敵なラブ
ソングで、私は映画のラストに流れたこの曲を聴いて大変好きになり、今でも歌詞を見なくても歌う
ことができます。

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見られます。

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