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思い出の映画

(第6回)レイズ・ザ・タイタニック
今回紹介するのは、「レイズ・ザ・タイタニック」という映画です。タイタニックというとジェームズ・
キャメロン監督の「タイタニック」が超有名ですが、「タイタニック」が豪華客船タイタニック号の沈没に
男女の恋愛を絡めた恋愛パニック?映画だったのに対して、こちらの「レイズ・ザ・タイタニック」は
東西冷戦(この映画の公開当時はまだ東西冷戦が続いていた)に絡んで、海底に沈んでいる
タイタニック号を引き揚げるというスペクタクル映画です。劇場公開されたのは1980年の秋頃
でした。

この映画は公開前の前宣伝が派手で、しょっちゅうTVCMでタイタニック号の引き揚げシーンのさわり
部分が放送されていました。私は単純バカだったので(^^;;それを見ただけで「うわ〜っ、すごそうな
映画だ〜。」と思い、劇場に観に行ったわけです。

あらすじは、海底に沈んでいるタイタニック号にウラニウムよりも高い放射能を含む鉱石が積まれて
いるということがわかり、ソ連に発覚して妨害される前にアメリカの手でタイタニック号を引き揚げると
いう話です。

キャストですが、あまりメジャーな役者さんは出演していません。主役のスペシャルエージェント、
ダーク・ピット役をリチャード・ジョーダンという役者さんが、タイタニック号の引き揚げ計画を立案する
科学者ジーン・シーグラム役をデビッド・セルビーという役者さんが、ピットとシーグラムの間で揺れる
女性ダナー・アーチボルドをアン・アーチャーという役者さんが演じています。メジャーどころでは、
引き揚げ計画の指揮を執る元海軍大将ジェームズ・サンデッカーを「ジュリア」のジェーソン・ロバーツ
が、タイタニック号の生存者ビガローを「アラビアのロレンス」「スター・ウォーズ」のサー・アレック・
ギネスが演じています。

で当時の感想なんですが、一言で表現すると「私が初めて観たハズレ映画」です。(^^;;
タイタニック号の引き揚げシーンと引き揚げられた後、港まで曳航されていくタイタニック号のシーンは
確かに迫力満点でした。でもこの映画はそれだけです。あとの東西陣営の駆け引きとかそういう話の
展開は退屈そのもの。緊迫感も盛り上がりもな〜んもありませんでした。はっきりいってタイタニック号
の引き揚げシーンだけの為に作られた映画、そういっても過言ではないような映画でした。
パンフレットに書かれている解説を読むと、この映画の製作には4年の歳月と当時のお金で4000万
ドルという巨額が投じられたそうです。
これだけの時間とお金をかけてできた映画がこの出来とは...。お金掛けりゃ良い映画ができる
とは限らないんですね。
正直、この映画を観て、
「ああ、安易なTVの宣伝に踊らされたらあかんな。」
と良い教訓になりました。(^^;;

最後にこの映画のパンフレットなんですが、画像を見ていただくとわかるように、裏表紙が車の広告
になっています。
車の形とか時代を感じさせますし、なんといっても広告に写っている松坂慶子や関口宏の若いこと!
これを見て「ああ、自分も歳をとったんだなあ」とつくづく実感してしまいました。(^^;;

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