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思い出の映画

(第3回)フライングハイ
私が3回目に観た映画は、アメリカのTVドラマや映画を徹底的にパロディ化した映画「フライングハ
イ」です。劇場公開されたのは1980年のお正月ではなかったかと記憶しています。

この映画を観ようと思った動機ですが、最初に観た「Mr.BOO!」のインパクトが大きくて、もう一度
あの劇場内の雰囲気を味わってみたいと思い、パロディコメディ映画を選んだわけです。

あらすじは、シカゴ行きのジェット旅客機の中で集団食中毒が発生、パイロットも食中毒になってしま
い、飛行機の操縦は乗客の一人である元パイロットにゆだねられ、さあ乗客の運命は!?という
内容で、このあらすじだけ読むと飛行機パニックものと勘違いされると思います。
しかし、この映画はあらすじなんてほとんど意味がありません。全編アメリカTVドラマや映画の
パロディのオンパレードで、このあらすじにしても映画「ZERO HOUR」(日本未公開)のパロディに
なっています。

キャストは、主役で元パイロットの青年テッドをロバート・ヘイズ、テッドの恋人イレインをジュリー・
ハガディという役者さんが演じています。しかし、この映画のキャスティングのおもしろいところは
パロディ化した元のTVドラマや映画に出演していた役者さんが多数出演している点です。
何人かあげるとTVドラマ「アンタッチャブル」のエリオット・ネス役、ロバート・スタック、「スパイ大作戦」
のジム・フェルプス役、ピーター・グレイブス、そして当時多数のTVドラマに出演し、後に「裸の銃を持
つ男」シリーズで大人気となるレスリー・ニールセンが出演しています。
またちょっと変わったところでは、当時バスケットボールNBAのスーパースターだったカリーム・アブド
ル・ジャバーが副操縦士役で出演しています。

さて当時の感想ですが、大爆笑を起こすような映画ではなく、期待していた「Mr.BOO!」と同じよう
な劇場の雰囲気を味わうことはできませんでした。でも、これは今にして思えば仕方のないことだった
と思います。この映画はアメリカのTVドラマや映画のパロディなので当然これらのドラマや映画を知ら
ないと全然おもしろくないわけですから。
それでもクスクス笑えるシーンは映画のいろいろなところにちりばめられていて、そんな酷いハズレ
映画ではなかったと思います。

ちなみにハリウッド映画はこういうパロディものが好きなようで、この「フライングハイ」のあとにも
シャーリー・シーン主演で「ホット・ショット」という映画が作られています。(私はTVで観ましたが、これ
もなかなか笑えます。)

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